宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

雲のかかった尾根。

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こういう雲や霧に常に包まれる標高の林を雲霧林・うんむりんといいます。ブナはこういうガスが大好きです。

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その尾根の上に出来た雲。

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「積雲」といいます。そもそも雲は大気の対流。上昇気流で雲ができる、雲の形には、形と出現高度によって十種あるということ。森朗さんによると、、、、
「十種雲形というのは、さまざまな雲を、その形と出現高度によって分類したもので、国際的に同じ分類で運用されているものです。10種類というとずいぶん細かいように思えますが、高さと形の組み合わせなので、実際はそれほど覚えなくても大丈夫です。
まず、雲の形の分類は、空一面に薄く層状に広がる層雲と、ひとつひとつの雲が丸い塊になっている積雲の2種類です。さらに雲が出現する高さは、高度5000m以上の高さに現れる上層雲(頭に“巻”がつく)、高度2000mから7000mくらいの高さに現れる中層雲(頭に“高”がつく)、もっとも低いところに現れる低層雲の3種類に分けられます。
この組み合わせで、例えば上層に現れる積雲は「巻積雲」、中層に現れる層雲は「高層雲」、低層に現れる層雲は、頭に何もつかない「層雲」という具合に6種類は埋まります。さらに、上空だけに現れる、積雲でも層雲でもない筋のような「巻雲」、積雲がつながって層になっている、積雲と層雲の両方の形を併せ持った「層積雲」、今日口的な激しい雷雨をもたらすことが多い、地上近くから上空まで高くそびえ立つ「積乱雲」、そして、地上から中層までの高さで広い範囲に広がる雨雲の「乱層雲」の4つを加えると全部で10種類になります。」、、、
※ PADI連載コラム www.padi.co.jp/visitors/column/column_index.asp

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明田や延利のたんぼから内山ブナ林を経てそらにつながる丹後の山は、そんな雲たちの10変化ウオッチの絶好ポイントです。

京都縦貫道が野田川を跨ぎました。

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12月5日から6日にかけての夜の工事だということ。

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この道はトンネルをくぐって京丹後市大宮町へ出てきます。

KTRもガードをくぐります。

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さて、橋の背景にあるのが丹後半島南西側の山。中腹には丹後縦貫林道。

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全線開通した暁には、京都縦貫道森本出口から、五十河小町公園、さらに丹後縦貫林道で橋立景観を楽しみブナの葉に触れながら世屋の里へ、そして、「フォトギャラリー」で休憩、藤織り体験や里山ウオーク、さらに伊根へ!などのコースが可能だなぁと思いながらみています。

宮津湾入り口付近、栗田半島沖の光る海

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(↑大島ふきん 撮影日時 2014/12/09 13:10:31)
ふりかえれば、伊根湾口に立つ虹

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(↑長江ふきん 撮影日時 2014/12/09 13:30:07)
こんな時、丹後の人は出かける人に必ず声をかけます
「傘をもったか!」

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(↑ 養老付近 撮影日時 2014/12/09 13:14:38 )
「丹後のうらにし、弁当忘れても傘忘れるな」という天気のことわざは超有名。

さて、「うらにし」は冬型になったときの北西の季節風、、この風が吹くと降ったり止んだり、日が差したと思えば又降ったりとなるので、そんな気象をもさすようになった言葉です。だから「うらにしの日」というのは「うらにしが吹く日」というのが本来の使い方。

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(↑ 三津漁港 撮影日時 2014/06/07 9:08:04 )
漁師言葉だったのでしょう。うらは浦、切り立った崖の入り組んだ海に面した海岸地形を指します、雪交じりに波頭を立てて襲い来る西風に名前をつけられるのは、海にカニ船を出し、風向きの判断に命をかけたた漁師さん以外に考えられません。

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(↑ 雪の松尾たんぼをみながら日置たんぼをはしるバス 撮影日時 2014/12/10 13:26:37)
丹後半島の東側の海岸は、世屋の山々などが衝立になっていますので、風は和らいで、厳密にはうらにしでは無いのかも知れません。

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(↑阿蘇海 撮影日時 2014/11/10 16:47:47)

しかし、降ったり止んだり、日が差したと思えば又降ったりと気象全体がその影響下にあるのはたしかです。

ちなみに、南から吹く夏の季節風をしらばえ、(白南風)。

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(↑ 阿蘇海 撮影日時 2014/06/24 15:00:10)

白は夏の雲の色といいます。

ハニワ!

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と思いました。竹藪を除伐し、その後に植林する放置竹林の再開発事業ということです。
わずか2~3ヶ月で高さが10~20mにもなり、成長するのにあまり空間と光を必要としないという竹の能力は、他の樹種の及ぶところではありません。

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白いのは鹿の食害ネットがかぶしてあるのだそうです。

スギかとたずねると、ケヤキ、モミジ、ヤマザクラの三種類だということ。

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明るい林が復活します。それにしても、これは現代の古墳とハニワて゛すよ、

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岩滝町大内峠出口付近です。

「形や大きさの揃った小さな雲」が上世屋の広い空を埋めていました。10日の夕べのこと。

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「うろこ雲」ともひつじ雲とも、あるいは鰯雲、鯖雲、とその様子はいろいろにたとえられますが、こんな雲がが出たら天気は崩れる、その確率は70%以上!高気圧が抜けかかっていて、低気圧や前線が接近していると考えていいと天気予報士・森朗さん。

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小さな雲が等間隔で広がる!どうしてこんな器用なことが起きるのか、低気圧や前線が接近すると上空で温度のアンバランスが生じ、空気の入れ替えが、つまり対流が始まるためだということです。模型を使った軽妙な天気予報で人気の森さん、この現象は熱い味噌汁に起きる現象と同じだとおっしゃっていました。

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明日は味噌汁を作ろうと思います。
※ PADI連載コラム www.padi.co.jp/visitors/column/column_index.asp

ちなみに、11日朝は雨。

 

雪割りタンポポ!

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※黒川郡という郡が宮城県にあって、そこで理科好きな先生方が「黒川理科研究会」という研究会で自主的に実践交流をされているということ、その会の永澤義人先のタンポポについての「授業案」をいただきます。、、、、、
作家の司馬遼太郎さん、「自分にも小さな好みがいくつかあることに気づいた。たとえば黄色い花が好きだということである。できるだけたんぽぽに似た花であることが望ましく、結果はたんぽぽがいい」とおっしゃっていたということ。さて、司馬さんの命日は2月12日。ここで、質問!その日、司馬さんを偲ぶように咲くタンポポがある、それは何タンポポでしょうか、答えは、、、。2月12日といえばまだ真冬。この時期にも咲くのはセイヨウタンポポ、明治中期に北海道にやってきたといいます。

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このゆきわりたんぽぽ、まさか実際に雪を割ってさくタンポポはなくて、日置の畦で咲いていたのをもらってきたものです。

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さて、永澤先生
タンポポは100以上の花がかたまってひとつの花のようになっているのです、として、こう問いかけます。
「ひとつの小さい花よりたくさんの花がかたまっているとくらしていくのに、どんな便利なことがあるでしょうか。」
、、生徒は考えます、、、さあ、どうでしょう(^.^)
想像や議論をまとめたところがこういうことだそうです。
、、、、
①たくさんの花が集まると、形が大きくなって目立ちます。
虫たちでもああ、あそこにタンポポの花がいっぱいさいているなと思って飛んできます。
② 花がいっぱいあつまっていると、タンポポの花のにおいがうんと強くなって、おいしい蜜があると思って虫があつまる。
つまり 花が集まって、大きくなると、目立つのでタンポポの花に飛んでくるのが楽になる。
また、
③ 花が集まって、たいらになると、虫たちがとまるのに、とまりやすくなる。
花がたいらだから、多くの虫がいっぺんにとまることができる。
まとめていうと
「花がひとつにかたまっていると、蜜線がたくさんあって、多くの虫がいっぺんに蜜がすえる。」
、、、、
これって『過疎を逆手にとる10箇条』の基本的な考え方ですよ、、、

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すごいて゛すね(^.^)カンサイタンポポの咲く春が楽しみです。このはなし、したいじゃないですか!

丹後の空に鬼!

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目からも口からも炎、それはまるで邪鬼の形相!

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いえいえ、これは科学現象。いわゆるチンダル現象、空中の細かい水滴に雲の切れ間からの光りがあたったのです。映画館でタバコを吸えば、、今はだめですが、映写機からの光りの棒ができました

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水蒸気が大気中にたくさん含まれた状態にあるときに起きます。

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今日は、朝から日が積もった雪を融かしていましたので、空中湿度は相当に濃くなっていました。

夕日の名勝阿蘇海でも。

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今年一番の出来かもしれません。

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橋立観光のおきゃくさんも見入ってらっしゃいました。

 

ヤツデの花が日置で満開!

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(ハエが嫌う臭いを出すそうです。)とのブログを拝見。これ、どれかのネットのコピーなんでしょうね!だから昔は便所の側に植えたという、、とかもありました。、、、、。確かに臭いは特有のものがあります。私の鼻では、「カメムシっぽい」臭い。けれど、その臭いがハエなどを遠ざけるかというと逆。たくさん寄っています。誤報の受け売りですね。

しかし、便所の側に植わっていることが多いというのは事実。これには訳がある「そう」です。かってはぽっチョン便所。ウジ虫も湧きました。このヤツデの葉はそのウジ虫退治の成分があったので、殺虫剤として便所に入れたということ。

 

 

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(↑ 黄色の花はたんぽぽ、赤の実はふゆいちこ゛、黒い実は忍冬スイカズラ)

また、便所付近以外にも植栽されているのにも訳がある「そう」です。「家からお金が出ていかない=お金が貯まる」ことを願う人は、家の西にヤツデを植えるといい、、「お金を招き入れる」ことを願う人は玄関脇に植えるといい、という縁起木として、と言うことです。

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家のぐるりをヤツデでかこんだらどうなるのでしょう(^.^)とおもいながら、ヤツデで冬の活け花にして玄関脇に置いてみました。

Tさんの庭を屋根ずりの雪が溜めた。

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こんなに早く溜まるのは珍しい。南国四国にも大雪というのも異常。それは日本上空の偏西風が南に蛇行したことで、その北側にある寒気が南下しやすくなったためだと気象庁。問題は、その蛇行の原因。温暖化で熱くなった赤道付近の海からの水蒸気の蒸発というのがあるということ。全体としては暖冬という予想ではあっても、それで油断しているといけない、集中ゲリラ豪雪がどこにいつふるかわからないということを再認識。 もう一つ、強い寒波か゛日本海沿岸の海水温か゛さがっていないときに来たこと。ここでも大量に水蒸気か゜供給されたのだそうだ。そういえば、思い当たるのが、沓島の浮き方。島がきえんばかりだった。そんな島の浮き方も降雪の目安になるかも知れない。

Tさんは柿くいならんか と取り置きのを家にとりにもどってくれた。

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寒さにあたった柿はつやつやとして冷たくてうまかった。中には鳥のつついた跡の残った物も。 それにしても、野には柿がたくさん残っている。 IMG_0975

食べ物が乏しくなる冬、鳥には重宝なことだ。ところで、鳥は青い柿には目もくれない、赤に色づいてからしか食べない。赤がわかる。「鳥類などは、4色型色覚をもつと考えられている。これらの生物は、ヒトでいう赤錐体、緑錐体、青錐体のほかに、波長300~330ナノメートルの紫外線光を感知できる錐体網膜細胞を持つ」ということだ。♪赤い鳥小鳥なぜなぜ赤い赤い実を食べた♪ ネコは木に登って柿を食べたりはしない。赤がわからないらしい。緑錐体、青錐体の二つしかないという。夜間の活動に適応したためだ。サルも人も森に潜んで暮らしていた頃は同じだったらしい。しかし、森から出てくらすようになって退化した赤を認識する経路が再生して3色型色覚を有するようになったということ。 柿の色を美味そうと思えることをあらためて幸せに思えた。

ところが、哀しいことに木に登ってこの柿をぼる子どもたちがいなくなった。赤錐体が退化したのかもしれない。

今冬初の出動!

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雪は雪、侮ってはいけません。安全第一,君子あやうきにちかよらず!

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けれども、おびえるばかりでも能がありません、

雪をたのしむようて゛いきな竹囲い!

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(↑ 下世屋)

また安全ゆうせんを原則に、雪降りの性質をふまえていれば美しい物をみつけることガできます!

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(↑ 撮影日時 2014/12/06 15:39:06 縦貫林道)

斜陽をうけた橋立横一文字景観

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スケッチしている雪舟さんの気配を感じるような景色を見せてくれます

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衛星画像で見るゆき雲、、、

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※津村研太 – アナウンサールーム …http://eat.jp/announcer/tsumura/2012/12/
雲が筋状であることは、降るとき、止むとき、晴れるときがくり返すことを示しています。

ハゼノキに一筋の夕日。

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雪の合間合間に差す日によみがえる冬の色目の素敵なこと。雪の日こそのあじわいです。

 

 

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