宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

グランド上から世屋の里を見ると、フジ棚の作る陰がレールのように見えました。

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そこで一句!

◇天空に 続くレールや 藤の棚

◇小春日や レールにまごう 藤の棚

◇藤の棚 実は銀河の 世屋の駅 世屋野蕪村

画面中央でほぼピークに色づいているモミジは、イタヤメイゲツという種類だそうです。

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樹齢は5,60年は経ているのでしょうか、金さんとともに古株です。

真っ赤な2代目モミジ

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フジバカマも里にあいます。

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山側の石垣の上には熊!イノシシ?

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あのギンナンのおいしいはずの実は消化せずに、臭い果肉を食べているのです、これこそ、ギンナン食べる虫も好き好き!

この実、まだ食べられますよ。熊(イノシシ)のお腹を旅したギンナンといやあそう数はない、一つ100円でも高くない、臭い果肉を思えばウンチの臭さなんか、でしょ(^.^)

ところで、このウンチ同じ場所でたびたび見られます。赤外線カメラを使えばご本人の用便中を撮影可能かも。だれかやってみませんか(^.^)

 

「小春日や 石をかみいる 赤とんぼ」. 村上鬼城.

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高校受験参考書は「初冬の、春のように暖かな日ざしの一日、道ばたの石に、秋から生き残った赤とんぼが、まるで石をかんでいるかの ようにじっととまっている」と解釈しなさいというようですが、赤とんぼからしたら、石が温められているので暖まっているんですと言うことかも(^.^)

こちらもドンピシャ、

「芋掘りや 70余度めと 笑いつつ」 世屋野蕪村

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小春日和りで仕事もはかどり、出てきた里イモのできも良いのでしょう、素敵な笑顔(^.^)

うらにしの雲が湧いています。北からの風が吹き込んでいるのでしょう。

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金さん、今日は何を?

「うまいサトイモをくわしてやろう」

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と言うことで、今回は、ムカゴをサトイモと少し値のいい鶏肉といっしょにダシ醤油で煮ました。

山と里のイモの共演、グー!

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山芋を掘るのはたいへん、けれどもムカゴなら容易!山の味を愉しませてくれます。

さて、晩秋のガイドウォークのネタ、ぼりながら歩いても良し、一握りぐらい集めておいて「お土産」としてさしあげることも気が利いているかも(^.^)

世屋川河口、黒崎付近を航海する新日本海フェリーの「はまなす」(総トン数:16,810トン)。

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普段は小樽~舞鶴間の運航船を、「舞鶴・丹後天橋立周遊クルーズ」として11月4日(月・祝) 12時出港 ~ 15時入港の予定で運行されたものだそうです。  【最少催行人員】 350名 船内では、元阪神タイガースの濱中治氏と杉山直久氏によるトークショーなど。オプションで「北海道ランチバイキング」付プランも。その内容で、【旅行代金(大人)】 4,800円 ~ 6,800円(^.^)

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(↑ ビオラビットさん店内より)

外洋航路の大型船が、普段は静かな宮津湾に迫力のある新しい景観を作ってくれました!

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SLと同じで、絶好の被写体!舞鶴の市と観光協会、トラベル会社の企画ですが、来航される側から見てもおもしろいことです。

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(↑ 世屋川沖)

たまたま、おー!あれはなにー(^.^)と言う出会い方だったのですが、周遊予定を宮津市や観光協会が広報しておいてくれれば、今日は大型船が沖を通りますよ!などとお客さんに案内でき、ほんなら宮津湾でカメラ構えてよかぁということになるのに、と思いました。

 

 

お、ユンボが!

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藤織り伝承館への坂道を!

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世屋の里の河川改修は昭和30年代に行われています。しかし、漏水がひどくなっていて、地滑りの原因としても心配されています。その修復工事が始まったのです。日本の里100の景観に配慮した計画が立てられているなかで、ここでは藤布の水晒し場が作られます。

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五月頃に採集し皮を剥いで乾燥・保存しておいたフジは農繁期の終わる時期に灰汁炊きします。繊維をやわらかくするためです。灰汁炊きのすんだ原糸(アラソ)は川に持って行って洗い、さらにコキバシを使って余分な物を取り除かなければなりません。いままでは、水場への上がり下りが安全にできませんでした。

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そのための待望の工事です。完成時のイメージは、こんなです。

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工事で出る残土は、花壇整備などにいただきます!

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(^.^)花壇の土と石は、下世屋の地滑り対策工事の残土です。この花壇には、秋の七草を予定しています。

 

稲刈り後、田や畦に芽生えた緑のみずみずしいのは、宮の前棚田です。

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撮影は朝、八時台。朝日が横からライティングしてくれるので、畦や稲株にくっきりと陰影ができていました。この写真には、「緑の真珠!」と題を付けようと思います(^.^)

さて、「 <生きかわり 死にかわりして 打つ田かな  村上鬼城> 私はこの俳句が好きです。目の前にみる田んぼとそこで田をうつ人、しかしその後ろに目にみえない、家族と村落の社会学の本質を、たった17文字の中に凝縮しているように思えるからです。」 とおっしゃるのは、環境社会学者・現滋賀県知事の嘉田由紀子さん。滋賀県立琵琶湖博物館 総括学芸員時代の論文の冒頭です。

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その「かわる」と言うことが困難を極めている現状の中、ここ一帯の棚田は、地元のお百姓二人、飯尾醸造さんで経営されていましたが、来春からは、さらに若手が維持に加わると言うことです。※稲株の見えないたんぼ

美しい棚田群が維持される見通しを喜ぶとともにその決断に敬意(^.^)

 

 

 

 

 

リンドウが満開です。

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「リンドウは枝さしなどむつかしげなれど、異花などのみな霜枯れたれど、いとはなやかなる色合いにてさし出たるいとおかし」 枕草子

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「 山ふところの ことしもここに竜胆の花」 山頭火

「つづらをり はるけき山路 登るとて 路に見てゆく りんだうの花」   牧水

さて、この花の受粉を手伝うのはこの人。

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アカマルハナバチ!

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つぼみであろうと押し広げてもぐり込みます。

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巣を土の中に作るハチです。

ちなみにリンドウの漢字表記は竜胆(りゅうたん)。その根の苦いこと。「クマの胆(い)」の、熊胆(のうたん)と双璧をなすほどのものと言うことです。胃液の分泌を盛んにする成分を含む薬草です

日置の民家のサザンカが満開。

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ところで、サザンカの漢字表記は「山茶花」。「サンザカ」と読めてもサザンカとはよめません。サザンカを漢字表記するなら、「茶山花」になるはず。これは伝言ゲームのミスなんだそうです。サンザカ→サンザカ→サンザカと伝わっていた物が、いつだかだれだか不明だけれども、サザンカと聞いたと思い込んで、次にサザンカと伝えてしまって今日にいたっているといいます。ウソのようなほんとの話し。

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ツバキ科のワックスをかけたようなクチクラ層の発達した葉は、熱帯の強い日差し対応のもの。ツバキ、サザンカ、チャは温帯に適応したもので、晩秋から春にかけて花を咲かせ、冬でも葉を落としません。

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バ中国南西部原産のビワ(バラ科)も事情は同じ。サザンカの近くでつぼみを膨らませています。

 

ススキ群落。

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純粋なススキ群落も、セイタカアワダチソウに押されて少なくなっています。

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そんな中で、良好なススキ景観を誇っているのが木子。

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ここは?

ええ、山を切り開いたのです、、丹後には大きなススキ原がないので、、

まさか!

(`ヘ´)高原の再開発の目的のもと国肝いりで開発された農地です!

その後、幾つもの試みはあったものの定着できず、いかに活用すべきか、模索が続いています。
哀しいかな哀しいかなと周りの森の声、、、!

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けれども、「木枯らし紋次郎」が旅するような広大なススキ野原は、みものといやあみものです、モミジ見がてらあがってらっしゃいませんか。

ちなみにこのススキ原が必要な生き物の一つが、大人の親指ほどで日本で一番小さなネズミ、カヤネズミ。主にオヒシバやエノコログサなどの種子や、バッタやイナゴなどの昆虫を食べて暮らします。世屋や木子のススキ原でその巣を目撃することがありましたので生育していると思われますが、全国的には減少傾向。そのため、環境を見守る「全国カヤネズミ・ネットワーク」が立ち上がっているそうです。

道路際をセイタカアワダチソウが征圧し、今はさながらセイタカアワダチソウロード。

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カーラジオのFM番組はブルース!その声やギターの音が、車窓に流れていく乾いた占領軍の軍服色と妙にフィット。

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ふとセイタカアワダチソウが演奏しているような気がして、車を止めました。

ミゾソバとデュエット!

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ヒヨドリバナとも。

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よそ者であっても、地の物となじみあって秋を彩っている!

これはこれでいいんじゃないかと彼らの歌を聴いていました。

 

 

 

 

 

 

 

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