宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

広葉樹にも針葉樹にも属さない。そんな木があるか、あるんですよ。

精子を持つ植物があるか、あるんですよ、、、(^.^)

イチョウことギンナンがそれ。

IMG_1356

正確には実がギンナンで、葉がイチョウ。

と言うのが、この木、中国原産。中国音でイアチァオと言うのは 鴨脚。鴨の脚に似ている葉っぱなので、イアチァオ。その実は、ぎん・あん、漢字で銀杏ということ。

IMG_1357

一方、こちら、

IMG_1296

イチョウ葉の落ちた田の土に張り付いているウキごけ、そんなわけで、ギンナンウキごけではなくて、イチョウウキごけ。

IMG_1295

除草剤や農薬の使用による水質汚染に弱く農地の整備も影響して激減したため、京都府カテゴリー 絶滅危惧種 ・環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)

クロバナヒキオコシによるキイロスズメバチ。

IMG_1300

小さな花にどれだけの蜜があるのかと思いますが、1つ1つ丹念に吸蜜しています。

IMG_1317

ちなみにクロバナヒキオコシ。シソ科ヤマハッカ属。弘法大師が苦しんでいる行者に処方した薬効あらたかな薬草と言い伝えら、実際に抗がん作用のある成分も見つかっているそうです。

また、空飛ぶタイガーといったキイロスズメバチの体色。

IMG_1299

おれ、おそうなよ、舌を刺しちゃうぞ(`ヘ´) と言うサイン。

ミゾソバ!このあたりでは「キャールグサ・蛙草」と呼びます、、と、ひつじ生えした稲株。

IMG_1329

思わず話しかけました。

お華は何流をお習いですか?

そしたら、、、、、、

[世屋御流をしょうしょう(^.^)」

わたしもいっしょに習っていいかしら!

「Sure thing.もちろん!」

お連れはいらっしゃいますか?

「この方も、いっしょに修行していますよ」

IMG_1214

「イノシシ柵を使ったパフォーマンスをテーマにしてらっしゃいます!」

土産しいですねぇ

「え!なんとおっしゃいました?」

うつくしいですねぇ!「土産しい、がうつくしい、ですか!」

私らはそう使ってますが、、、(^.^)

 

 

 

 

 

 

l裏面の穴の開きようを蜂の巣に見立てたのは言い得て妙!

IMG_1361

さて、弾力あり、しっとり感あり、生乾きのスルメのよう。なので食べられそうです、が誰に聞いてもどれを見ても食べられるとはおっしゃいません。固い、皮のようなゴムのような硬さ。食べることはできないと言うことに納得。

IMG_1360

しかし、わかいものはみずみずしいので、もしやと未練たらしく、さらに念には念をいれて調査したら、汁のだしにはなるという体験談がありました(^.^)

ちなみにハチノスタケ、多孔菌科 タマチョレイタケ 属。

晩秋の納め刈りを終えた畑の畦、

IMG_1138

この地中にある球根が眠っています。

IMG_2697

アマナ、4月の中旬に咲く草丈の短い植物です。

IMG_2699

伸びれば刈る人、刈られても伸びる草、また刈る、また伸びる、秋の終わりに刈っておいて春を迎える、 人と自然の温かい関係が維持されていればこそ、アマナは生き続けられるのです。

 

これはヒヨドリバナ

IMG_0985

これはサワヒヨドリ

IMG_0971

これは、葉はサワヒヨドリで草丈はヒヨドリバナ

IMG_0968

一カ所から葉がたくさん出ているようなので四つ葉ヒヨドリかも。

IMG_0966

さて、これは!

IMG_1115

「フジバカマ」!ブッブー フジバカマという名で流通している園芸種。全体に赤みがあり、小型!サワヒヨドリなどとの交雑種(でしょう)。原生種とは大きさ、咲く時期なども違うそうです、

IMG_1121

園芸種に不足があるわけではないんですよ、文句を言うわけではないんですよ、けれど古代布・フジ織りの里のフジ棚のそばには欲しいじゃないですか。 「秋の野に 咲きたる 花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」と 詠んだ山上憶良さんが見ていたままの「フジバカマ」が。

どなたか、原生種のフジバカマの株か苗を手配していただける方、いらっしゃらないでしょうか。

連絡先 世屋・高山ガイド部会 090-7346-4639

月、 大きな月です。

IMG_1140ぬ

月、、、かって惑星(テイア)が地球にぶつかったんですって、、、。

その衝撃のすごさ、

一つ目 地球を傾けてしまいました。23℃。この傾きが春・夏・秋・冬をもたらしました。

「月よみの 光を待ちて 帰りませ 山路は栗の いがの多きに」 良寛

「そば時や月の信濃の善光寺」一茶

和歌や俳句を発達させたのは、[月]です、、、。

二つ目 宇宙に飛び散った岩石溶岩が集まって新しい天体を作りました。それがこの月。

月の引力って海面を50cm引き上げる力があるんだそうです。潮の満ち干は生命を誕生させたと言います。

「月夜の浜辺」

月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に 落ちてゐた。

それを拾って、役立てようと 僕は思ったわけでもないが

なぜだかそれを捨てるに忍びず

僕はそれを、袂(たもと)に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。

それを拾って、役立てようと 僕は思ったわけでもないが

月に向かってそれは抛(はふ)れず    浪に向かってそれは抛れず

僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に 拾ったボタンは 指先に沁み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾ったボタンは どうしてそれが、捨てられようか?

(中原中也「在りし日の歌」より) 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

IMG_1142

「月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど 」大江千里

世屋高原休憩所の名物は、「窓の月」です(^.^)

茶色はムカゴ、赤はガマヅミ、黒はナツハゼ、、、。

IMG_0959
「実」は植物からいえば、鳥についばんでもらったり風に乗せたり、種を残そうと工夫に工夫を重ねた遺伝子の乗り物。
一方、人にして見れば、山の恵み。ガマヅミの語源は酸っぱいので「酢実」、しゃきっとするので「神ッ実」とか。

ナツハゼは分福茶釜に似ているので、「ぶんぶくベリー」!(あなたは「ナツハゼ」をご存知でしょうか? – JA長野県 いいJAん!信州)

「零余子」と書いてなんと読むかご存じですか、「ムカゴ」。

雨傘に こぼるる垣の 零余子かな 犀星

IMG_0961
今回11/1(金)予定のウオーク&イート、ビオ・ラビットの対馬シェフに委ねるのはこの秋の「山」、どんな秋をテーブルに載せてくださるのでしょう、

初夏のウオークでは、フジ、アカバナ(こせんじょ)、ヤブカンゾウ、、、など花を取り上げて、シャーベットやジャムにもらいました。

請うご期待(^.^)。

刈り取られたテルミさんの蕎麦畑に残った茎の赤さ!

IMG_1087

「ソバの茎はなぜ赤い?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここからはお婆ちゃんの出番です、お婆ちゃんの話袋には二つの蕎麦話しが入っていました。

お婆ちゃんは尋ねました。 怖い話がええか、それとも為になる話しがええか。

子どもはリクエストします、   怖い話がええ

その時お婆ちゃんはこの話をしてくれました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子供たちを家に残して山へ仕事に入った母親を山姥が襲って食べてしまい、子供たちを狙って母親に化けて家に入り、一人目を食べてしまった。残った二人の子は逃げて木に登ったが山姥も追いかけてきた。最後には天から降りてきた鎖につかまって逃げることができたが、山姥は落ちてしまった。落ちたところがそばの畑で、山姥の血に染まって茎が赤くなった。                     いちがぶらり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

IMG_1080

ためになる話しも聞かせて と時にはせがまれました。

そんなときはこの話しをしてくれました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昔、麦とそばの姉妹がいた。冬の寒い日、ある老婆が「川を背負って渡してくれ」と頼んだところ、麦は断りそばは一人で引き受けて老婆を背負い川を渡った。そばの足は冷たい水で真っ赤になり、そのため茎が赤くなった。これを見た神様はそばを夏の太陽ですくすく育つようにしてくれたが麦は寒い冬に育ち、春になって踏まれるものにしてしまった。                     いちがぶらり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子どもたちはまた頼みました。ユキチャンの話しして!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

働き者のユキという娘が、新しい作物に挑戦して、手を血豆にするほど難儀をしてイモの種をまき、翌年麦の種をまいたがどれもうまく育たなかった。その翌年ソバを植えるとその苦労が実って実をつけた。ユキの血豆の色がソバの茎を赤くした。                      いちがぶらり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

IMG_1084

「昔話は同じ話だけど、何遍聞いても飽きると言うことはありませんでしなぁ」とテルミさん。

蕎麦の赤い茎噺をさがしていたら、素敵なブログに出会いました。長野県「黒姫山麓蕎麦農場」さんのブログ。蕎麦栽培にかける思いのこもった学ぶところの多い充実したシリーズです。ぜひ、ご覧になってください。kashiwabara.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-7a2e.html。三つの噺はその2010年9月20日 (月) の記事から拝借しました。グレートサンクス!

さて、11月9日日・ウオーク&イートでお世話になる丸丹さん、新そばでおもてなしをと張り切ってもらっています(^.^)

金さん 台風の近づいている雨だって。

IMG_1120

「今はええ、来るのがわかるで。けれどその割りに大きな被害を出しているじゃないか。」

IMG_1133

おっしゃるととおり、、、ところで金さん、ご子孫の娘さんが本出されたのだって、、、

「今それを読んでいる     ※「二宮金次郎の幸福論」 発行:致知出版社 著:二宮金次郎7代目子孫 中桐万里子     2013年4月」

まさかぁ!で、どおぉ?

IMG_1136

「 自然は偉大であっても荒れ地しかつくれない。田畑は、人間と自然がともに力を尽くし、協同することでしか実らない、、、、、、。   わしの言いたいことをちゃんと伝えている、いい娘だ(^.^)」

« Older entries § Newer entries »