宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

内山ブナ林(丹後半島中央山地 702m)上空に発達した積雲!

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(↑ 22日14時10分)

今日の天気図は、西高東低。北西から寒冷な空気が吹き込んでいるのでしょう。

夕方には、はさみ山こと青葉山693m上空に発生した雲の頂きを染めて日が暮れました。

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(↑ 21日17時13分)

さて「小さい秋」と歌います。その表現をいただき。小さい秋が大きな秋になって、大きな秋の隅っこに小さな冬が生まれている!この雲たちも「小さい冬」、大きな冬の前触れそのものなのです。まだ小さいため、大きな積乱雲を作り霰や霙をふらせる力はありませんが、明日は温度が下がって風も出ることでしょう。

季節は「寒露の候」から「霜降の候」へと移ります。

9月のウオーク&イートのお題は「世屋焼き」。

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形作り行程の指導を受けて原型完成。

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さて陶芸は土と火の芸術、ここからが本番。

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その締め焼き釉焼きはお師匠さんにお任せ。

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1つ1つ丁寧に焼き上げてくださってお客さんに届けることができました。

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これから先、修行希望の方は白石陶芸教室へ!

刻まれた文字の消えた墓標の前で、ここはわたしが咲くのと咲く野菊。

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けだかく清く におう花!

しずかに咲いた 野べの花!

秋のなごりを おしむ花!

咲いて散れの「菊」の時代です。菊はイエギクだ!軟弱な野菊を頌えるとは何ごとだ!けれども石森延男さんは、日本の子どもの心には「野の菊」を、と軍部とたたかったそうです。

万葉集には「うはぎ」という名で歌われています。

「春日野に 煙立つ見ゆ 娘子(おとめ)らし 青野のうはぎ 摘みて煮らしも」

花より若葉、食い気の方が優先しているようです

「足元に日のおちかかる野菊かな」  一茶

斜面に十数段にも刻まれた棚田を結ぶ畦道。

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人と自然の絶え間ない対話の作った見事な景観です。

地主さん、この道をエコツアーに開放してくださっています。

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この中に溶けこんで、あなたも自然と人とのおしゃべりに加わりませんか。

空を薄く染めて日が暮れます。

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世屋から見て東は舞鶴方向。

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(↑10/19撮影)

画面右端には青葉山ことハサミ山。先が割れた双峰山。二つの峰の高さは、東峰が693m、西峰が692m。その差1m。そう言われれば(^.^)公式標高は東峰の693m。

 

駅伝のシーズンになりました。

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(↑ 男子一区のスタート)

丹後の中学生たちが健脚を競うのは宮津栗田半島田井海岸マリンピア周回コースです。

世屋の山!松尾田んぼや岳や汐霧山が選手たちに声援をおくります。

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さて、同じ時間に世屋高原では、生物研究会の先生たちをガイドしての観察ウオーク。

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(↑ 松尾から栗田半島 ※撮影Sさん)

Sさん、Mさん、見えてましたよ(^.^)。選手たちの走っているのは、ガイドのMさんの頭上付近。カメラは選手に、心は山へ!

さて、「せや」は[背山」というわたしの語源説。

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海向こうの山、水切りをする手前の少年の頭やや右上の広い三角形の山が岳。

田井から見ると、丹後半島の海岸部に真名井神社、その背後の山がせや。言葉は、発した人の立ち位置そのもの、「せや」は[背山」、渡来人が海から山を見あげてつけた、私たちはあの山の向こうから来たと、、、ますます確信を深めました(^.^)。

山を越えて雲が広がって来ました。

 

やまいもでーす!むかごてーす!ご飯に混ぜて炊きマース、、、!

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ここからがエコツアーガイドの出番(^.^)

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「ツルの根本にイモを作るけれども、茎にもイモを作るんだ。種も作っている。風に頼んで遠くに蒔いてもらうように軽くしてある。だけど、軽くするというのは種が芽をだす栄養を持たせられない訳だから、芽を出せるかどうかおぼつかない。地下のイモと風に乗せる種の両方をミックスさせればいいじゃないかと思ったわけだ、、、。」とヤマノイモさんおっしゃっています。

三タイプの繁殖戦略を備えるという山きっての知恵者ヤマノイモ、そりゃあもうあやからないわけにはいきません。

今度の「ウオーク&イート」びおさんコースは、この山芋のムカゴを使っていただきます(^.^)

 

アズキと里の屋根

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ミゾソバと棚田

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イヌタデと馬場の谷

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里のお奨めアングルで、なぜ大地はこんなに美しいか、なぜ私たちはここにいるのかを問いかけながら美しく秋色に染まっています。

ちなみにイヌタデ。水分豊かな潤いのある気候、アジアモンスーン地帯を代表する花を一つといえば、この花ではないでしょうか。  日本では北海道から沖縄にいたるまで・樺太・朝鮮・中国・ヒマラヤなどアジア一帯のやや湿った豊かな土壌のある所ならどこにでも生育します。

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「水を出しもの しづまりぬ 赤のまま」            ※渚のアカマンマとkuro40周年 投稿者:しまじろう しまさんの恩師の作とのこと。

モンスーンによる雨、プレートに乗った大地は幾多の天変地異をもたらします。崩れた大地を繕うように、哀しみを癒やすように、、、そんなメッセージを携えて咲いているような花です。

また、万葉植物の一つ。

わが屋戸の 穂蓼(ほたで)古幹(ふるから) 摘み生(  おほ)し 実になるまでに 君をし待たむ」

実になるまでに 君をし待たむとは、いつまでもあなたを待っていますよの意味。誰から誰に、どんな状況で送られたうたなのでしょうか。

さらに、アカマンマ以外にオコワクサ、 アズキノマンマ、カカマキクサとよばれていたと『 本草和名』。

 

二十四節季の十七番目、寒露の候の次候は「菊花開く」。10月13日から18日の間です。

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耳をすませば、盛りの野菊が歌い出しますよ。

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♪野菊    作詞 石森延男

1、遠い山から 吹いて来る こ寒い風に ゆれながら   けだかく清く におう花 きれいな野菊 うすむらさきよ

2、秋の日ざしを あびて飛ぶ とんぼをかろく 休ませて   しずかに咲いた 野べの花 やさしい野菊 うすむらさきよ

3、霜がおりても まけないで 野原や山に 群れて咲き   秋のなごりを おしむ花 あかるい野菊 うすむらさきよ

※ 発表は昭和17年。

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(↑ 撮影 10月14日)

ちなみに、石森延男さん、人も自然も 美しくあれ!教員時代より自然にも人間にもヒューマンな視線を向けた童話・童謡を創作。戦後の学習指導要領や国語教科書作りに尽力された教育者、児童文学者。

 

 

 

ひつじ生えの田の畦を刈り終え一年の終了。

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畦の草は虫の巣になります。草を見ずして草を刈る、優れたお百姓さんを表す言葉です。

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そんな 「水田脇の畦道」で渋い黄色の花をつけているのはイヌガラシ。

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彼も里山の仲間ですが、生育地を特定します。水田の中には生えません、あくまでも「やや湿った草地」なのです。学名はRorippa indicaa。朝鮮・台湾・中国・インド・フィリピンにも生育、と言うことですから、稲のお供をして日本にやって来たのでしょうか。イヌという言葉がついていますが、アブラナ科ですので、若葉は食用可。

 

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