宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

台風3号 来るかとの期待、外れました。

IMG_5119

■台風(あめ)逸れて 熱波(なつ)が来にけり ホトトギス

勢力はおとろえたものの南の海上に停滞しているため、送り込むのは熱い空気ばかり。

IMG_6730

畑も緊急事態。

IMG_6732

雨がふらなんだことはいまだ我が国にはありません!とはいうもものの、、、、、。

IMG_6781

■水不足 鳴き音降れども ホトトギス

きゅうりは値段が約2倍になっているということです

IMG_6683

■台風殿 来てくださいな 遠慮せず

IMG_6642

■空梅雨や、緑のダムが 頼りです(^.^)

たんぼの水は今のところ足りています。

IMG_6720

高山ブナ林が、蓄えていた水をじっくりと出してくれるからです。

それにしても、明日も真夏日になるそうです。ぼちぼち、、、。

■雨くれと 鳴けホトトギス 世屋の里

 

6月の里に燃えるヤマツツジ。

IMG_6465

その色は燃える炎より赤いです。

IMG_6395

黒緑の林をバックの赤、花のアピール力、発信力は抜群です!

IMG_6438

これくらいやらないと虫は寄りついてくれません。

お客さんを招くツーリズム系によらず、人がこのヤマツツジの花の色戦略から学ぶことはおおきいですねえ。

ヤマボウシ。

IMG_6459

「四枚の花弁はじつは萼、花は真ん中の金平糖で、そのとんがりの1つ1つに花が咲くのです」と説明しますと、

「どんな花なんやろ、みたいわー!いつ来たら見られますか?」とおっしゃられます。

「今咲いてるじやないですか!

「え?」

ほれ、枝を引き寄せて、ルーペで見てもらいます。

IMG_5018

世屋の里では、触れられる高さのところで、花笠のようにヤマボウシが咲いています。

IMG_4866

どうぞいらしてください。

 

アサギマダラが今日も訪れていました。マーキングは認められませんでした。

IMG_6560

間人海岸のスナビキソウ群生地には連日多数群がっているとのこと、風に乗れば丹後の山はひひとっ飛び、持ち前の優れた感度を持つ嗅覚を生かしピンポイントで世屋のフジバカマをさがしあてたのでしょう。水尾の里では、村おこしで二反五畝の休耕田にフジバカマを栽培しています。

IMG_6538

世屋の里でも、もっと増やせる余地はあります(^.^)そうすればばさらに多数の誘致が可能になるかも。林道沿いには食草のイケマが生育していますので、世屋の里を故郷にする個体も生まれるかもしれません。

みんな違ってみんないいというのは、わたしを見ての発想じゃないかしらといわんばかりの装飾花の色と形の不定さ、

四枚!

IMG_4970

三枚

IMG_4976

四枚と三枚

IMG_5003

切れ込みあり

IMG_4980

四枚・切れ込みあり不定形

IMG_4981

三枚・不定形

IMG_4995

アジサイの花の色は土壌のpH(酸性度)に敏感で、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」となります。

IMG_5062

では、形の変化は何か原因があるのでしょうか。

それにしても、まちまち、バラバラ、この統制のなさ、ヤマアジサイの魅力ではあるんです。

その色や形のまちまち感に人は引きつけられます。

「装飾花のガク片・鋸歯とも円味がありやさしげで優雅な感じ」がする、。

違いがあれば言葉が生じます。

フム、ナデシコのよう、丹後ナデシコと呼ぼう!

同じように、 「 円弁額咲き、ガク片は大きく重なる。装飾花は青に紫の覆輪」。フム虹のようだし丸い貝殻だが  虹模様 これは丹後虹貝だ!

(※「近畿のヤマアジサイ」より)

共感を得た言葉は一人で歩いていきます。丹後発、世界へ羽ばたいた言葉もあるそうです(^.^)

IMG_5037

しばらくはヤマアジサイから目が離せません。
山陰の湿った環境で見られます。葉っぱは甘茶になるそうです。

「クララ」と聞けば、アルプスの少女のクララが浮かびますが(^.^)こちらのクララは、特に根の苦さたるや意識を失うほどとの事。「クラクラ」が語源だそうです。

IMG_4923

それだけ、煎汁を、農作物の害虫駆除薬や牛馬など家畜の皮膚寄生虫駆除薬に用いたように薬効を持ちます。この苦さのバリアを突破したのが、オオルリシジミ。しかし、生息地は阿蘇と長野県の一部だけになっているそうです。草地の減少のためです。

日置までの道端で見られます。

クララ (眩草、苦参])マメ科の多年草。

「フライングしていないか」と卯の花。

「わたしが咲くまで苗植えるのを待て、と昔はいうとったのに。」

IMG_6583

どういう意味?

「田植えは6月中旬、稲刈りは10月から、が相場だった、だから、卯の花咲いたら苗植えろとみんなわたしの咲き具合をみていたんだ」

確かに、農作業は一月早くなっています。 コシヒカリになってからです。

IMG_6447

自然の暴力から解放されること、人間の永遠のテーマです。 しかし、稲の方はどうなのでしょうか。対応し切れているのでしょうか。コシヒカリだけが米なのでしょうか。「土産(うま)さ」の質は維持されているのでしょうか。

花暦のずれをぼやく卯の花の気遣いに、共感しました。

コピー (1) ~ IMG_6570

夏のチョウが卯の花を訪れていました。

 

イチョウウキゴケの側に顔を出しているのは、ヤマアカガエルの幼体。

IMG_4899

オタマジャクシに手が出て、足が出て、、小学生になったというところでしょうか。

大人になるのには2、3年後ということです。

IMG_6357

世屋の棚田はモリアオガエルも産卵します。

IMG_6372

モートンイトトンボも生息します。

IMG_4879

ちなみに、イチョウウキゴケとモートンイトトンボは、どちらも絶滅危惧種に指定されています。

 

6/9 昼間は、太陽が暈をかぶっていました

IMG_6167

巻層雲や巻積雲、巻雲など対流圏上層に発生して、氷晶からなる雲がある場合に出来る現象だそうです。

IMG_4868

夕方はその雲が染まりました。

その夕焼け、丹後では、「猿が赤べべ干す 」というと井上正一さんの著作「丹後網野の方言」あるそうです。 「猿が赤べべ干しとるで 明日もええ天気でひょぉ。」

また、その方言集には「親方雨」という言葉も収録されているとのことです。晩に降って朝方にはからりと止む雨。意味は、雇人を使う親方には仕事に差し支えない雨だということです。

この言葉は、さらに、倉嶋厚さん監修の「雨のことば辞典」に丹後発の言葉として収録されていると朝日新聞2013・6ね8土付け「辞書いいね!」で紹介されていました。  雨の多い日本には、雨の言葉も多くこの辞書では1190語がありますが、倉嶋さんは中でも、「親方雨」が好きなんだそうです。ちらっと思ったのですが、網野に親方雨があるなら、世屋には「小僧雨がある、」夜は晴れていたのに夜明けから降り出して、今日は仕事にならんなあという雨。

なにいうとんなるでゃあ(^.^)

それにしても、梅雨なのに雨が降りません。

IMG_6252

世屋の場合は、さすがに水源の里・「田の水は困るほどではない、けれども畑の物は水不足、雨が欲しいです」とてるみさん。

 

 

 

 

葉の塊の中に口吻をさしこんでいるアサギマダラ。

IMG_4720

花の蜜ではないのに、何があるのだろう、目的はなんだろう、そんな疑問を持って、9日間人海岸でのアサギマダラ観察会に参加させてもらいました。

IMG_6150

この海岸に寄るのはスナビキソウの群落があるからです。

研究されている方が、スナビキソウへの寄り方を観察して統計にされて紹介してくださいました。

IMG_6136

スナビキソウは花もあるのに、圧倒的に花以外の部分に口吻を差し込んでいるというのです。

フジバカマも葉の表面に滲出しているものを吸っていたのです。

セミのように葉の中に差し込める?と思っていましたが、納得。

そのなかに、メスを誘引する物質に変える成分が含まれているのだそうです。

IMG_4703

ちなみに渡りが判明したのは、1981年のこと。まだ30数年まえのこと、

IMG_6209

謎の多いチョウはたくさんの人を引きつけているようです。

« Older entries § Newer entries »