宮津エコツアー · 5月 2012

5月 2012

2012/05/20
昨年の春のこと、ようやく解けた雪の下から姿をあらわした大規模な地滑り、農業に観光に大きな影響を及ぼしてきましたが、このほど調査と工法の検討が終わり、改修工事の運びとなりました。


工事終了予定は、7月31日です。

8月からは、観察道入山口駐車場までの車乗り入れが可能となります。

秋、紅葉のブナ林ツアーが期待できます。10月下旬から11月初旬が見どきです。

さて、世屋の里は、大小の地滑りを繰り返して、今の地形にいたっています。

今回の出来事は、世屋の地形形成の歴史の一端を目の当たりにさせてくれた訳です。滑りの元を止めるために、沢に大きなパイプを埋めるようです。何事もなかったように修復されると想いますが、この体験、しっかり記憶し、伝えていきたいものです。

海岸の砂地に生える多年草で、私たちが口にするニンニクに比べると、葉が少し似ているだけです。匂いはなく、地下茎も球根ではありません。太く長く横にはいます。昔、アイヌの方は、これを屋根葺き材にしたという話を聞きました。

いま小天橋の宮津湾側では、オカヒジキ(あかざ科)がお待たせしました、と云わんばかりに芽を出してきました。葉は肉質円柱形で、海藻のヒジキに似ており柔らかくて、つい採って口にしたくなります。少し塩気が効いてそのまま食べるとこれぞ天然ものの味。

天橋立の朝の風物詩 アサリ獲りが、文珠水道(天橋立運河)や小天橋の水戸付近で見られます。漁師さんの話では、天橋立のアサリは特に2月~6月がおいしい季節。身が詰まりプリプリとした食感は、みそ汁もよいが酒蒸しは、般若湯(僧の隠語で酒)ファンにとってはこれに限ります。

天橋立の宮津湾(与謝の海)側に生えるせり科の多年草です。別名ヤオヤボウフウとも言います。この時季の若葉は刺身のつまとして用いられます。天橋立の旅館やホテルのこまめな板前さんが獲りに来ているかも知れません。

2012年5月20日
宮津市大字上世屋■■番地以外に 里には、田んぼ、畑、林一つ一つに里の人だけが知る、家族だけが伝える言葉・小地名があります。畑の里でも、250もの小地名。その一つ、「京丈夫」!どんなところなんでしょう?どうしてそんな名前をつけたのでしょう。下世屋の「キタケトナ」!?木子の「シナノ木谷」なるほど!松尾の「大清水谷」って、水がドウドウジヤアジャアと湧き出している水源の谷?
名前は愛、夢、願い。名前は詩。名前はプライドと尊厳。名前は、区別。名前は自立。その里で、小地名を使えば、ようしっとるガイドやな!信頼感の増すこと請け合い
まさしく、「小地名や つわものどもの  汗のあと」。
「たきがはな」っってどこでしたっけ?戸見当外れでも里の人に尋ねれば、おや、という表情で、ぐっと距離が縮まることも、うけあい。
「小地名巡り」だって、おもしろい企画になりますよ。そこで世屋の里の小地名。 k_saitoさんは 『角川日本地名大辞典』収録分を掲載してくれています。


大石川原 畑ケ田 芦谷 出合 ウバケ谷 大風呂 ビシャゴ谷 東谷口 ヒマキ 北谷 東谷口道ノ上 寺谷 タモノ木 タンダ マツセ苟 カケノ谷道ノ前 カケ谷 カケ 梅木谷 下ガゲ 庄助段 ジンジヨボ谷 箱谷 ヨサゝ 小イサブ ヨザサ 宮ノ下 トキビ谷 川谷口 シイノコ 川谷 セシキ 斉ノ向 ヒヱ田 ユリナチ 小南谷 家ノ下 イヱジ ユル畑 ウルシ谷 砂田 休場 小セノ越 マガリ田 中食谷 中チキ谷 中喰谷 田畑ケ 岩ヲ口 シヨブケ原 荒堀ノハナ 小ヤノ谷 千田 小谷口 段ノ坂 イヱノ向 段ノ上 家ノ向 ソキド 家ノ上 ヲカ 向山 南谷口 南谷 成坂 北ケ岡 家ノ山 成宮ノ上 松山 家ノ山 中家ノ山 宮ノ前 井ノ木 堂家敷 森ノ下 前田 北ノ角 堤坂 堤 タナダ 追原 井ノ尻 カイノキ谷 ヤケ尾 大石谷 ヱン田 南谷奥 リシブヒロクカワ 大成 大畑ケ フタマタ 三ノ谷 カラマツ ハシ谷 ハシ谷柳谷 宮ノ谷 宮ノ谷奥 ナシガクゴ イモゼ 下宮ノ谷 家ノ後 宮ノヲテ 宮ノ上 ハタケダ 畑ケ谷 芦谷口 シビト谷 出合成 地蔵ケ成 東谷口川原 ヒマキ口 地谷 タキノ木 カケノ谷 イ子ノ上 イ子ノ谷 イ子ノ下 カケ川バタ 下カケ道バタ 下カケ 下カケ川向 宮ノ下川原 宮畑 有坂 ホウノキ坂 斉向 コモ谷 コリナチ 杉山 下地 中川原 中地 上地 上地家ノ向 小ヤノ越 マルカ 岩尾 シヨウブガ原 カクレ谷 ヤシ田 小谷 イヱ向 段ノコシ 北畑ケ 成ル宮ノ上 ワレ坂 ワレノ下 下ワレ 宮崎 家ノ前 ?《禾の下に公》ノ山 ?《禾の下に公》山ノ谷 ?《禾の下に公》山ノ坪 堂屋敷 ?《禾の下に公》ノ下 成ル畑 岡ノ後 足原 京丈ブ イノシク 前田鼻 ツノミ ヱノ山 カイキノ谷 家地 小田口 小田 大畑 下宮谷 ヒシヤゴ谷 梅ノ木谷 コイザゝ ヒロク川 成ル坂 ヤシキ 横畑ケ 中ジ 出合一上ミ フセ高 下カケ向 ホウノキ阪 トキビ太 川合 水ケ尾 カクレ太 仙田 千田 山田 北ケ太 ワレノウヱ □ル岡 井尻 割ノ下 大森 二本立 三ケ谷 岡ノ谷 □人谷 地蔵ノ成 東谷口道ノ下 地蔵上三 ズエノ谷 掛ケ成 掛ノ谷 コイヨザゝ シンシヨボ谷 寺ノ谷 北谷 根ノ上 ふちの上 家ノヲテ ホリ木坂 シイイコ 川谷 中尾 家ノ谷 家ノ後テ ヲボケ谷 タカギ 北畑 ゆりなち 下ゑノ下 ゑノ下 岡ノ谷坂 コダ イモノ谷 谷大畑 り志ぶ 下薮 ゆる畑 ウレシ谷 小屋ノ越 中ノナキ谷 田畑ケ ふかだわ 立石 しようふけ原 フクノ内 カクレ谷 上一本立 惣□ル 杉山谷尻 京丈夫 カケノ谷 北ノ岡 大成

下世屋
トチクラ 滝ノ谷 ヤスケ ハギ谷 仏ケ原 鳥ケ尾 ホソ谷 平坂 溝田 溝田河原 溝田谷 一杯水 コツトイガナル ロヲニン畑 セト川 植杉向 亀ケ淵 地蔵鼻 丸山 地蔵成 植杉 植杉ノ下 滝前 トチ列 下ハシ谷 小ヤケ谷 下橋谷 シイノキ カジヤシキ 橋谷 中橋谷 アマガ谷 ヱン女谷 タキノ口 ハゲ谷 ハタザカヱ 上橋谷 山ノ尾 長者ノヲキ 長者屋敷 長者坂 舟ケ成 イバラ谷 下ノ尾手 ヱノ尾手河原 岡田 引谷 引谷口 コモケ谷 ジヤバミ キヲヰガナル 三ツ町 カヤ町口 カヤ町 ミナシロ 元苗代 地蔵出口 石原谷 石原ナル 石原 北谷 北谷口 アラタヲカ アラタ ヱバタケ ヨシ谷 ミノ谷 弐ノ谷 地蔵出 ノタ コタカリ 向尾坂 ゴンボ谷 長治谷 下田 仏ケ谷 地ケ成 北ケ鼻 トビノス 大畑ケ 十郎 札場 森ノ下 森ノ上 森 木屋ノ上 宮ノ下 谷 寺ノ上 尻ノ坂 ハギガハタ ヤナキノ川原 柿木谷 坊ノ奥 タイラ山 トチワラ ネジリ松 大松成 ハキ谷 休場 成林 溝田川原 ロンニン畑 亀ケフチ 下地ケ鼻 丸山河原 滝ノ前 長者ノヲテ 下ノ尾手川原 ヱノヲテ川原 キヲキカナル 三ノ谷 下地 リラ地 地ノ成 キタケトナ 大ノ尾手 仲地ケ鼻 中地ケハナ ヤブタ 中野 中ノ 上ノ山 仲ノ 仲野 岡田 谷川 岡ノ下 上地 ハバナ 寺ノ上 ナマンダ ハキガタバ シロヱノキ谷 タテバタケ チワラ 中野河原 中オトシ トヲ川原 桃ノ木 キタガキ 滝ケ坪 セヤ谷 チハラ 下北ケ鼻 中北ケ鼻 ?《私注・木偏に屋》ノ上 尻坂 ヲカノタ タニ 岡ノ田 トチ別 シイノ木 橋谷 アン女谷 ハダサカヱ ハケ谷 山ノ尾 長高谷ノヲテ 長高ヤシキ 岡田ノ向イ 下ノ戈手 ヱノオテ川原 列谷 小谷 ソラ地坂 地ノ□ 下尾手 大畑 ナコシダ 石百谷 大谷 中オトシ 下タ川 竜ケ坪 ヱノ山 クラカケ ミトノ向 ミゾノ向 タイラ 長高 キスケ 植松 山ノ尾道ヨリ東 ハシ谷 三十代 成林 トバナ

上世屋
一つ橋 シヨウベンボ 八ツ坂 タキケ鼻 ハヤシケ谷 ミヤノマヱ カキノ木原 ミヤノコシ ミヤノ上 クリノ木 イノ口 エノ木谷 ミヤノ下 林ケ谷 タカマゼ 亥ノ尻 ノオ内 タカアゼ イナンバ ノオ田 ノオダ チカゾク ナカゾリ 馬場 エノキ谷 何田 小松尾 中川 ヤノウラ 大坪 マエダ 前田 ナオテ エノミチ ニカイ 三東割 下ゴゴゼ ゴゴゼ 三東割 岩ノ下 金イバ 中島 エノ山 寺ノ前 寺ノ上 寺ノ先 タキノ口 ウシロケ谷 石ケソバ オカ田 岡田 岡の前 タケノコシ ヂヂウデン 岡ノ前 上野 牛取場 ドヱン田 地蔵田 シヨブガ元 岡ノ城 ゴクデン キリノハナ ダケ 丸山 トヱンダ トヱン田 ハギワラ 下丸山 ハギ原 オクヱ フガラ 米山 イザサ ミヨグ谷 デンカクデン タキノ上 岩ノ上 一ツ町 タカイリ 中畑 オチナル 白粕河原 オチ アゲシ シヤクシガハナ オオグケ イケノケ シヨグ谷 ジヤワミ コオガ谷 シヤツミ 松ノオ タキツボ 滝ノ上 山ノ尾 コヤケ谷 サラバシ シロノオテ オチ谷 カンナガサコ 長畑 アジ川 上出合 ホソノリ フタガ谷 アカツチタ オバケホトコロ オバガホトコロ ドチ谷 キゲン谷 ミヨガ谷坂 カナガル ミヨカ谷坂 大石ケ成 ミヨカ谷 エノキガナル ハランド向 世屋谷 ドブ谷 上世屋谷 ユリノイ ダンノ上 ユリノ上 ?《木編に久》ケ谷 オシ水 カツラ谷 フル名 カマガ谷 フルヤシキ フジマキ キジ坂 木谷口 出合 赤土田 イケノ谷 船ケタワ コオガノ谷 カミノキ 上ノ木 マミノ木 クリノ木坂 イノ口 テンノ下 天ノ下 トンノ上 シン岡 ノヲ田 石ケ成 テン田 ヱノキ谷 バヘ 本丸 ホリ切 向田 ヤンウラ 上路 上地 ナヲテ ヱノミチ シワノダン 城チル ゴゞゼ 落坂 ヲテ坂 古ノ光 重ノ前 寺ノ光 寺ノ下 ウミワカ谷 ビジリ山 ウシロカ谷 ヤノウラ 石ガソバ ヲカ田 ヲチナル ヨコザコ ヲチ ヲバケホトコロ ドケ谷 シロノヲテ ヲチ谷 ヤナガサコ ナガ畑 ウロ イダカ谷 牛田 吉田口 カマケ谷 古屋敷 ドビース 大畑ケ ハラント向 地蔵向 トブ谷 タンノ上 横道 ヨユク 向畑 大畑 大成 杉ケ谷 二本松 地ぞ田 ヲキナル ミワノオテ ヲサキ 国柏原 ウロ 堀切 ムカイ川 カミジ ナチテ 下地 シロノダン 家ノ上 中田 一ツバシ シヨベンボ カミノ木 カニハラ カキノキ原 二階 三末割 坪ノナル シヨブ谷 ドゲ谷 ミヨガ谷 サラバシ 下成 ヲナル ハランバ向 クマガ谷 アカシバ ホソノイリ トビノス クワガヱ 宮ノ下 テンダン 赤道 エリノウヱ ノヲダ キリノハテ ウシハクバ イノロミヤノマエ タキヤマ タキ口 ホド原 キノクハテ 船ケタハ 城ノヲテ シヨウブ谷 イザゝ コウカゞ谷 シヨブ原 ドガ谷 ミヨケ谷 ヤナガ成 フカ谷 白梅原 ウロ下 ヤナガサコ イモノ谷 下イタチ谷 イタゲ谷 池ノ谷 船ケタツ キジケ谷 本屋敷 ホソノコリ 高ノ尾 北谷 タナバタケ ハゲン谷 アカシバ

木子
カヤノ 中道 中道尻 ヌマノ谷 カンサキ 稲木 マチ 神崎道ノ上 神崎 カンサキ出合 前田出合 前田 ダイド サンゲンヤ ワラベタ 三ンケンヤ 三ト前 奥ノ前 川戸 松ノ下 杉ノ下 杉谷 宇道 フカタ 杉ケ谷 石クロ 沼ノ谷 林ノ下 林ノ下尻 クラマチ下切 休場 ソウナ道ノ下 池ノ尻 ホコダン サコジリ 畠ケ中 大内ノモ ハリ立場 ミゾノヲク ミソノオク伊根口 アリガクビ アケジ ゴンゴ芝 タマコ原 迎アゲシ アゲシ タキツボ タキツキ 溝ケ下 シモ イバラクロ 大シモ 迎タ タンロ タンロ稲ノ下 タキツキ河原 タキツキ下切 リヤウデン 下の河原 大シモ尻 大シモ河原 迎内下 ソヲナ 迎内 ハカイリヤウ迎 ハカイリヤウ 大町内 百合表 大内 大内川原 大内上 大ケ道ノ上 宮越 水上タ コヲノ谷 立道 キゴハナ 長イリヤウ 長イリヤウ奥 ワラマチ ホラノヲテ イコマチ アラ谷迎 ナケン アシ谷奥 中足谷 中足谷尾ノ下 中足谷尻 中足立一ウ町 中足立 イ子マチ 一ツ町 足谷 足谷奥 黒松 足谷道ノ下 堀ノヲテ 堀ノヲテ谷 セン水 セン水下 ハルノ下谷 ヒヤノ奥 大内道の前 カマヤ谷 大ナル ヲテヤマ 池野 天ダケ ダケ 下ダケ 山中 山中原 山中坂 ワサダ 大イネノ下 下イ子 下イ子モト 山中道ノホテ 山中道ノ上 山中ヲカ ハリダケ バリダケ迎 バリダケ フル内道の下 フル内 クミカサコ 下ノ迎 油天 ズエノ谷 迎谷 公事代 迎山谷 迎山 迎山道ノ上 横道ノ上 長サコ 長サコ谷 ヒルヲ 長サコ尻 シヨウジハタ 渡り瀬 シヨウジハタ谷 ソウブ谷 柳原 迎ヲヘナ ヲバナ 松ケ尾 松ケ下 奥畑 大成ル 畠中 石グロ 大サコ ヲイノ林 クジロ ソウブ キコハナ タカウチ場 木ヲノヲテ 池ノ尾 下ダケ谷 シナノ木谷 古ヤシキ 古ヤシキ道ノ上 家ノホテ 家ノセト 神崎家ノ前 神崎家ノセド 神崎門の前 神崎家ノ上 サコノ下 サコ家ノ上 家ノ上 大イド 三ケンヤ ソラヂ カミ 奥前 コク家ノ上 奥ノ前イ根ノ上 奥ノ前イナキ 奥ノ前門ノ前 杉ノ谷 カヤノハナ クラマチノ上 ソラナ マトバ 池ノ上 笹原 畠ケ中道ノ上 畠ケ中 家ノ稲木 大内ノキ道ノ下 大内ノキ 家ノ上稲木 サコ尾 家ノウラ サコジリ サコノ上 下稲木 下井ナキ シタイナキ 大ナル口 大ナル口イナキ 大ナル口稲木 溝ノ奥 ミゾノヲク アケン辻 アゲン アゲンセド コンゴ芝 アゲンノ上 下ノ河原 小峠 ツツラワラ 宮腰口 宮越シ 足谷ノ奥 ハルノ木谷 大内川ノ上 大成 アリガカビ ダケ坂 クサカサマ 地ノ上 ?《私注・しんにゅうに非》山 クシゝロ 障子畑 ホヲノチテ 池ノヲ ゴンゴンバ ラウサコ ラク畑 クジゝロ ソウテ ホヲノヲテ 池尾 ユル畑ケ 家ノ向 家地 成坂 杉山 鼻ケ中 シンイナキ 道奥 ゴゝゴ芝 宮ノ越 立道 池ノ尾 渡り瀬ノ下 シヨウシ 畑谷 ゴンゴツシバ 畑ケ中 玉子原 ソウチ 木子鼻 泉水

 

松尾
上垣 向ヒ 中ノ尾 クラカケ 大マガリ ヱノキ坂 清水田 清水 田畑 伊根口 ミノビ垣 茨谷 ハザコ 宮ケ谷 森ケ坪 岡田 森ノ上 ヤケ 木戸口 クロブク 半五郎 ノマゴ タダ池 八尾デ 池田 池田谷 メグリ町 クラ町 ヒル町 野道 中ノシ ヨコマチ ゲンニヨ 中ノシ谷 渡リゼ 向中ノシ 大清水 大工原 大清水谷 柳原 山ギセ 横ケ谷 峠 フケ ソシバシ 奥ケト コヱクビ 船ケ谷 家ノ上 大田 アキ畑 坂畑 滝ワキ 向畑オテ 伊根内 向畑 向畑川ラ 通り町 スゲ畑 下田 オテ谷 ホツサコ オク バンヤケナル イノタチ イノクチ谷 杉ケ谷 スギガタニ ウリウ町 谷畑ケ イバラ谷 向イ山 中ノ尾 オイ ハザコ 大ナル 下タ川 前垣 下タ道 芋谷 土垣 イガミ 丸岡 上垣 丸岡垣 タカノス ツキノキ イラカケ 芋ノ谷 東ケ谷 内畑ケ シノビ垣 ハザコ原 クラノ町 ツミバシ ホリ道 ジヤバミ 六田 シヲギリ スケ畑 向畑坂 ケヤキ川 滝ツキ 向ヒ畑 向ヒ畑ヲテ 向ヒ畑坂 伊根町 向畑上 向畑川原 ヲテ谷 ヲリ 谷畑 ヲク 芦谷 中尾 上クラカラ 本ケ谷 ヱノ木坂 向ヒ山 向山 ケヤキ川 イガミ クラマチ スゲ畑 下ハザコ 清水田 アヲギ畑 丸岡谷 出合

2012/05/19
世屋に関する地誌を知りたいと想えば、ここ。
www.geocities.jp/k_saito_site/doc/seyav.html 6/17の世屋五地区バス巡りにむけて、さて!と探していたところヒット。
「斉藤」と、お書きするのでしょうか、k_saitoさん、の世屋に関して多くの古文書に当たった綿密なまとめは、さながら、現代の長浜宇兵。
たとえば、【藤織り】、
「大正十二年(一九二三)の『与謝郡誌』によれば、大正九年当時、世屋村(宮津市字上世屋、下世屋、木子、駒倉、東野、松尾)では、農家の副業として六三戸の八三人が藤織りに従事し、二九五反を生産し、五九○円を得たと記されている」
【人口の記録】
「世屋村は、明治22年~昭和29年の与謝郡の自治体名。畑・下世屋・松尾・東野・上世屋・駒倉・木子の7か村が合併して成立。大正9年402世帯・1,394人。昭和29年の戸数246・人口1,287(市町村合併史)。」具体的な数字は、ガイドに不可欠な説得力だ。

【世屋せやの地名】
何が語源なのか、安易な想定に納まらない、「セヤダタラのセヤは鉄を意味する古代湮滅語の一つである。サシスセソは鉄を意味すると思われるが、セヤのヤは何か。『万葉集』巻二十4398。ここは読めないのかほったらかしになっているが、「於此曾箭」という言葉がある。ここを「負征矢(おひそや)」と一般に訳していて、征矢とは戦争の対人用の矢だとする。そうかも知れないが単に「鉄(ソ)矢」ということかも知れない。」

Mさん、これを読み込むことが、必須ですな!、6/17の世屋五地区バス巡りは。
まずスタートの畑に進みましょう。この里の水と石組みの美しさは際立っている。ここでかたらなければならない紙漉きのことをk_saitoさんは、次のようにまとめてくれています。

□伝承では四、五百年前に四国より遍路さんが来て、紙の漉き方を教えたのが、始まりと伝えられている。
□ 冬の副業として、畑の近隣の東谷(廃村)、西谷(廃村)、日ケ谷、筒川、野間、上世屋、日置などでも紙漉きが行われた。
□『貿易備考』〔大蔵省記録局・明治十八年(一八八五)〕によれば、与謝郡畑谷村として、立原紙、小奉書、廷奉書、佐次杉原紙などの種類名がみえる。
□ 大正十一年(一九二二)には「畑製紙組合」が結成され、丹後一円に拡大された。昭和三年(一九二八)「手漉製紙ニ関スル調査」によれば与謝郡世屋村、戸数二八、従業人員六四で、種類には半紙・障子紙・縮緬帯紙とあり、産額六九一四円となっている。
□販路は与謝郡橋北方面、加佐・与謝・中・竹野各郡産業組合、与謝郡宮津町宮城商店、峰山町丹後縮緬同業組合、丹後一円機業家、丹後縮緬機業と結び付いていた。
□ 昭和十二年(一九三七)、日中戦争によって海軍省から軍需産業の指定を受け、舞鶴工廠内爆薬部に火薬を包む細川紙を納入するようになった。戦争による強制増産が命じられた。
□ 経済の復興と共に和紙の利用も多くなり、講習会や現地視察などが行われた。しかし、安価な洋紙の出現により、労働力にみあった製品価格がくずれていき、昭和四十四年(一九六九)に「畑製紙農業協同組合」は解散した。

これらを噛み砕き、戦争で強制増産させられたことや、地場産業縮緬とむすびついていたなど、強調すれば、シナリオにできますね。往時の反映を語るのは、格式のある立派な公民館や学校のあと。この学校跡は、「畑婆爺ニアセンター」として蘇っています。

2012,5,19
日置は天の橋立と伊根の中間にある。世屋谷はこの日置から始まる。浪漫は信号の角にある。

杉板の明るい焦げ茶を基調にして、灰青、灰赤をし切り戸に配して、落ち着ける。座席は、足を投げ出せてゆったりできる掘りごたつ式。土間には、厚板のテーブル二つ。カウンター席では、おかみさんの「みどりさん」が気楽に話し合いてになってくれてくつろげる。


うまいものを食わせろ、ただし、高いものはあかん、心を満たすことお腹を満たすこと、そうしてその対価をいただく、イートもエコも同じお客さん相手の商売、これで勝負する!決めてを持ってこそ成り立つもの。魚も野菜も山菜も旬の地元産。地元やにしがきのリゾートペンションのお客さんで賑わう。ここに店を構えたのが平成三年、地域に根付いて二十年、成人を迎える。エコツーはまだ三歳、二十年活きられるかどうか、しかし、活きなければならない。

二階では宴会も可能。ふすま四枚が橋立と伊根の船屋の写真は見物。日置に店をと思い立ったマスターの初心を想う。おすすめは、昼は日替わり定食、一品なら、卵どんぶり。

2012,5,19
音楽とパンと喫茶のお店、コピンヌは春を楽しむ会で、ハープギターを演奏してくださった安田守彦さんのお店です。そこに、5月から蝶の写真が五点、展示されています。撮影のテーマは光の中の蝶なのでしょうか。触れてくれと言わんばかりの色で人の魂を、吸い取るように美しいです。私も我を忘れそうになります、この年になりましたので、かろうじて踏ん張れますけれど!


それにしても、ですよ、蝶達は、なぜこんなにも美しく装うのでしょう。・・・・蝶の美と人間、ここの奥義は、Sさんに解説お願いするしかないでしょう。よろしく!

ところで、おもしろいことを調べた人があります。万葉集!そこに、蝶を歌ったものがあるかどうか。さて、答えは、!一首もないんだそうです。万葉人は、歌に植物を取り入れました。植物を見ていればそこには美しい蝶が飛んできたはずなのです。その美しさに心情を託した歌があってもいいではありませんか。不思議です。ここは、庄司先生の世界でしょうか。

(ついでに調べてみました)とんぼを歌った歌はあるそうです。
「あきづ羽の 袖振る妹を 玉くしげ 奥に思ふを 見たまへ我が君」
(湯原王 万葉集 巻三 三七六)「あきづ羽の」のあきづがとんぼのことです。
(皆さん、よくご覧ください、とんぼの羽のような透き通った衣の袖を翻して踊りを舞っているあの人を、私が心の奥底から思っているあの人を、)
同じ羽でも、、蜻蛉の羽の透明さに昔の人は興味を持ったというところでしょうか。
ちなみに、古今和歌集には
「 散りぬれば  のちはあくたに  なる花を  思ひ知らずも  惑ふてふかな」
(散ってしまえばその後はゴミとなることも知らず、それに惑わされている蝶の姿よ)、 と、僧正遍照さんが読んでいらっしゃる歌があるそうです。
もう一つ、蝶は昆虫の仲間ですので漢字表記では、、当然ながら、虫偏。「蝶」。ハエ、ハチ、バッタ、トンボ、セミなども、それぞれ蠅 蜂 蝗 蜻蛉 蟬。さてここでも、蝶は変わりものです。蝶以外は、和語、訓読みするのに対して、チョウだけが音読みなのです。しいて、ルビをふるとすれば、「かはひらこ」とか、「ひむし」なんだそうです。
モンシロチョウが群がるキャベツ畑を通るとき、「かわひらこ」が飛んでいる!とガイドすると、うけるかも!!ところで、イギリスなどには、モンキチョウしかいないのですかね。butterfly の語源は butter(バター)+fly(飛ぶ昆虫)だとかモンキチョウをみたら、バターが飛んでる!。

そうそう、17日、丘の前でウスバシロチョウを見ました。大雪でしたが、卵で越冬し、ムラサキケマン、ヤマエンゴサクなどを食べて、ようやく空に舞いました。発生は、年一回。5-6月頃(寒冷地では7-8月頃)に発生します。白く、黒い斑紋がある半透明な羽が特徴です。シロチョウと言いますが、アゲハチョウの仲間です。


(↑ 畦道のやまえんごさく 奥はおとぎ 4/24)

世屋の里の草原には、たくさんのムラサキケマン、ヤマエンゴサクが生育しています。今後、たくさんの発生し世屋の里を舞います。北方系のチョウのため、西日本での分布域は多くありません。ウスバシロチョウ、世屋エコツーの大切な仲間です。ぜひ見に来てください。

 

2012,5,18

たにうつぎは陽樹。光を浴びて新緑の野山に栄える。丹後の姫は、たにうつぎ色の衣をまとって天を舞ったのだろう。


シライトソウは日陰の花。谷間の水気の絶えない環境を好む。高い湿度を要する縮緬を薄暗い工場で織り続けた丹後の女を、天は花にした。
どちらも5月の丹後の花。

 

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