宮津エコツアー · 4月 2014

4月 2014

天橋立には息の長い花が多い。

小天橋のサクラ   4/3ほぼ満開以来 この状態

DSCN7525 小天橋グラウンド

濃松の大木

DSCN7616 サクラ

DSCN7623 サクラ

大天橋の麓

DSCN7601 白桜

同上開花状況

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カスミザクラ つぼみ固し

DSCN7612 カスミザクラ

カスミザクラのつぼみの状況

DSCN7614 同蕾

天橋立唯一のヤマナシ大木のつぼみ

DSCN7608 同蕾 

ザイフリボク(シデザクラ)

DSCN7605 ザイフリボク

 

 

 

 

今年も多くのボランティアによって、天橋立の清掃が行われました。

天橋立の府中側と文珠側から、2,200人の方々で松葉の回収量5トン。

回収松葉はリサイクル利用するため、近くの農場へ運ばれます。

 

受付でごみ袋配布

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各種の団体ボランティアが  少年野球チーム

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地元中学校生徒

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家族全員でお手伝い

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地元金融機関・証券会社の方々も

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国際ソロプチミストのメンバーも

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きれいになった昭和天皇歌碑

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回収松葉はトラックで農場へ

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ラッパ水仙の群生が見事!

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世屋の里は下世屋の遊休地、荒廃した放棄田の一角にあるんですよ。

これはすばらしいもんですといったら、周りのススキを刈り払ってくださいました(^.^)

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なぜすばらしいというか、そのわけはこうです、、、スイセンには3月の日本スイセン、4月の西洋スイセンと二手がありますが、どちらも外来種。日本スイセンは平安末期に中国経由で渡来したといいます。平清盛さん等を喜ばした献上品の一品ではなかったでしょうか。中国では仙女が天に地に水に住まうと申します、この花はまるで清らかな水に住まう仙女のようだと、中国では「水仙・スイセン」と申しております。平家ご一門のご繁栄を謹んでお祈りももうしあげつかまつりますう、、、とかなんとか。清盛さんが喜んだというなら、もう怖いものなし、匂い立つ香りは繁栄の花に違いないとお墨付きをもらったようなもので、平家一門の手で全国に一気にひろがったと想像します。そしていまや各地に大きな群生地を作るにいたっています。

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と言うのが、水仙はもともと繁殖力の旺盛な植物です。球根植物の子株は親株を栄養源にして育つものが多いのですが、スイセンはどちらも太っていきます。それに、きれいな花には気をつけろ、という戒めを地でいくのがこのスイセン。全草有毒。タマネギやニラと似ているので間違える中毒事象があとをたたないのだそうです。つまり、イノシシが食べないです。
一方、西洋スイセン!内側の花被片が尽きだして咲くのでラッパ水仙といいます。

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原産はポルトガルからイギリスドイツにかけての西ヨーロッパ。日本への渡来時期は、、明確な資料に出会えませんでした、おしえてください。「西洋」というぐらいですから、江戸末期から明治のことでしょう。こちらも封建時代からの解放、西洋列強に追いつくのだ、文明開化させるのだ、そんな時代のムードを牽引するシンボルフラワー、明治天皇ごすいせん花として国策的に普及が図られたと想像してもいいのではないでしょうか。

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(↑ 上世屋 ノウダの土手)

この西洋水仙も日本水仙と同じ性質を持っています。繁殖力と毒で自ら身を守れるので獣害に遭わない、※最近はこれを食べても平気という鹿が現れたというそうですが、、、だから群生地を作る可能性はあるのです。日本水仙の群生地はあって人気ですけれど、明治以降時間的な制約と宅地工場用地で遊休地がなかったという条件があるのでしょう、西洋水仙の群生地は余り形成されていない、、、

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下世屋前田農地のラッパ水仙群生地は、規模はまだ小さいです、けれども大きな火になる可能性を感じるではありませんか(^.^)

里山のお花畑が素敵になっているので、ここは必見。

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白菜が花を付けているのでこれも。

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おとぎの話もしなくっちゃ!

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一万円札の話に花を咲かせましょう、

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スミレの話も忘れないようにしなくっちゃ。

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今だけここだけあなただけのネタはこれ。

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一番下の葉っぱをよくみてください。

このフキで作ったフキ味噌がまた土産オイしいんですよ。

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そして、満開の千代子桜の下で,野点のお茶にしていただきましょう、、、、

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4月の里山は日々様子を変えていきます。

エコツアーは、自然の命と人間の命との共振!

カワイイ  ケナゲ ウツクシイ ヤサシイ ステキ スゥィート、、、
「明日」のガイドメニューのチェックは、あってもなくても欠かせません。

、、、、、、、ですね、Mさん(^.^)

丹後へやって来た花咲かじいさん 上機嫌

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大内峠でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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岩滝でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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丹後の酒が よほどうまいのか
日置でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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世屋の里でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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花咲かじいさんは詩の神様、なにはともあれ江戸三代俳人の皆さんの俳句。

(以下の桜、いずれも上世屋桜)

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◇さまざまの こと思ひ出す 桜かな  芭蕉。

◇手まくらの 夢はかざしの 桜哉   蕪村

◇此やうな 末世を桜 だらけ哉    一茶

◇桜咲く 大日本ぞ 日本ぞ   一茶

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花の季 桜桜の 丹後かな  世屋野蕪村

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「散ればこそ いとど桜は めでたけれ 憂き世になにか 久しかるべき」  伊勢物語

三重はさかとこの鉄橋横のコブシが満開!

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ともかく白い。

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、、、、違うでしょ(`ヘ´)

何が?

、、、、とぼけてもダメ、これモクレン!

さすがお目が高い、画像をとりちがえたんですよ!

それにしても、わたしは小保方さんに期待したいんですが、誰が二時間半の針のむしろを耐え抜けますか

あの姿こそ「ナデシコジャパン」です!

それはそうと、コブシには花の萼の付け根に葉っぱが付いてるんですよね。

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「まだ昨日を知らざる白さ花辛夷  鎌倉佐弓 」

「昼月のまぎれて高き辛夷かな  山田みづ」え

他の木々の芽吹きに先駆けて咲く花の白さ!

♪白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと云ったら 黙ってうつむいてた お下げ髪 悲しかった あの時の あの 白い花だよ♪  京丹後市出身の作曲家田村茂さんの手になる歌の「白い花」の有力モデルの一つでしょう。

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一方でこの花の別名、「田打ちザクラ」。

仕事しごとしごとと、ちゃんちゃんとこなしていかな食べていかれへんで!と野に追い立てる花です。

「塗りたての畦のまばゆし花辛夷  岩井善子」

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それにしても なぜ日本の鉄道のように 時期が決まっていて正確に反応するのか!
そのメカニズムについてそれは、日照時間の変化を測る働きをする色素があるからだとと、はいばらきくお先生( 東京農工大学 農学部教授 森林生態学)はおっしゃいます。「フィトクロ-ム」と名付けられているそうです。
それにしても最近とみにその「フィトクロ-ム」の劣化を感じております。

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世屋の山腹を白く染めるのはタムシバ。薪炭などに切り出したあとの生えています。

※ 俳句はいずれも俳句会 大呂俳句会のサイトより

 

八重紅枝垂れと向こうは桃、

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京丹後市では桃と桜の同時花見<贅沢な組み合わせです。

一方世屋の里では、梅と桜の同時花見、

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これもぜいたくでしょう(^.^)

暖かい日が続いたので実現しました。

学校桜も

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笹葺き桜も

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千代子桜も

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ほぼ満開!

ラッパスイセンたちも満開。

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若いツバメも帰ってきてさっそく巣作りの仕事です。

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運転手さんにびっくりされました

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「このバス、伊根へはいきませんよ、世屋ってところにいくんですよ」

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いいんです、いいんですその世屋へいきたいんです!

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わたし、宮津市えこつーりずむすいしんきょうぎかいせやたかやまがいどぶかいのもんです、こちら橋立ユースのペアレント。世屋の里観光に定時運行が復活した世屋バスが活用できるんじゃないか、とモニターしたいんです、と説明して納得していただきました(^.^)

以下そのモニターのフォトレポート
1 出発 車窓は♪岬巡りのバスは走る,,,の気分

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2 運転手さん そこの信号左に曲がってください(^.^)

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3 まず畑へ向かいます

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4 「かわいと」というんですよ

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5 畑の里は紙漉きの村

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6 下世屋の旧道に入ります

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8 うわー絶句

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9 世屋新観音様で下車、ここから下りのウオーク

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10 昔々海の漁師さんが山をみて毎夜毎夜光るものがあると不思議がって、、、と里の由来を語りましょう

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11 天の橋立がどうしてできたかお話ししましょう

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12 おおー 絶景 ここでね股のぞきするんですよ

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13 うわぁ ただ絶句

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14 イチリンソウ

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15 世屋姫さんで拾ってもらいます

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16 帰りも旧道を回るのが嬉しい

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17 裏参道を通って橋立ユースへ

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18 仕上げはつるやさんのソフトクリーム

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【感想や意見】
◇遠足気分で出かけられる
◇自家用車とは違う目線で見られる
◇天の橋立の奥の院が見られるのは贅沢
◇里の生活域を見させてもらうのは事情のわかるガイドが不可欠

◇お弁当、里山おにぎり弁当、作ってもらえますよ
◇ガイドも神社前から同乗し「バスガイド」をしましょう
◇10人定員のミニバス。生活バスだからツアーでいっぱいのってしまうと本末転倒になるので最大5人としましょう。最少催行は3人!料金はバス代往復400円。ガイド料一人1000円保険込み 弁当600円 お茶別 そんな見当かしら。
◇天の橋立+ワン、日帰りにも滞在型にもどちらにも新しいオプションが可能になる
京阪神発→午前・橋立観光→自家用車利用のお客さんはユース駐車場可能→午後・世屋「感光」→ワイナリーさんやまいちさん買い物などへ

◇小さいバス、狭い道、一つとして同じでない段々田んぼ、野の花、きれいな水、、、みんな二度と作れない、ここに来ないと見られないそんなものばかり、、そうそうそれが人の命と自然の命とが共振!というエコツアーなんだね

♪光る海と風騒ぐ山が近くにあったとて
足早に通りすぎりゃ壁に飾った絵と同じ
追われる暮らしがいやだといった
君よ 僕らとこの「世屋バス」にのれ
※ 川北亮司さん『この汽車にのれ』より

運転手さんには、たいへん配慮いただきました。ありがとうございます。もう一便、増便できるぐらいにがんばりますから、よろしくお願いします。

※ O様 ざっとこんな感じでしたね

♪氷解け去り葦は角ぐむ。さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。今日もきのうも 雪の空。

ススキや葦やショウブの顔を出しかけた芽の鋭く尖っているのを「角」にたとえて、「角ぐむ」という動詞が生まれたと言うことです。

さて、それから季節は進みました。世屋の里ザクラは八分咲きでしょうか。

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葦の芽もかなり成長して、現在、靫にさした矢のようになってます。

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地下ではどうつながっているかといいますと、、、、、。

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新しい地下茎はアスパラガスのような美しさでその先端の鋭さといったら、一見の価値のある感動ですよ。

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今度、定期バスに乗って世屋にこられるお客さんにはそれ、お目にかけますよ(^.^)

最近、深海魚のサケガシラが方々で獲れて話題になっている。小天橋でもそれを発見。

小天橋南端から数えて、第四突堤付近で発見した時は「リュウグウノツカイ」かと思って、京都府水産事務所に電話で確認すると、魚の特徴からサケガシラであることを教わった。

 

衰弱して磯に打ち揚げられている様子  幸いにも鳥に気付かれず  全長約140cm        (撮影2014.04.08   9:57)

DSCN7462 サケガシラ

DSCN7463 サケガシラ 140cm

名前の由来か 頭部はこのとおり

DSCN7466 サケガシラ頭部

尾部

DSCN7469 サケガシラ 尾部

海へ戻すと海藻の方へ

DSCN7474 海へ

海藻の陰へ

DSCN7477 藻の影へ

このほかにもすでに死んだものがおり、第三突堤付近で発見  全長約150cm

DSCN7456 死んだサケガシラ 約150cm 

 

 

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