宮津エコツアー · 8月 2014

8月 2014

台風が去ったあとの空!
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(↑撮影日時 2014/08/10 17:05:57 )

立秋を過ぎ、権現山の左に沈む日輪。

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(撮影日時 2014/08/10 18:43:57)

、、、、ひとたびも南無妙法蓮華経と唱えたてまつれば、すなわち事の一念三千正観成就し、常寂光土※現前し、無作三身の覚体顕れ、我等行者一切衆生と同じく、法性の土に居して自受法楽せん、、、、

※天台宗でいう四土のうち,最高のもの。仏の悟り である真理そのものが具現している世界。

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そうしかいえない雰囲気じゃないですか(^.^)

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さて、のろのろ台風、やっといきました、、、けれどもうくるなぁともいえません、地学の教科書に載る地滑り地形として世屋の里は雨や雪がつくったものです、付き合っていかなければなりません。敵を知り己を知らば百戦危うからず、勝ちに不思議あり、負けに不思議なし、、

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それにしても台風の状況のリアルタイムの報道。

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(↑ NHKニュース  撮影日時 2014/08/10 12:04:15)

警戒を呼びかけるアナウンサー、、、これにはあらためて感動しました。

丹後地域が暴風域に入った、命を守る行動をとりと防災放送。 さて昨日の世屋川河口、 IMG_8625

世屋高原の降雨を漏斗のようにここにあつめて宮津湾へ流れ込む濁流。 IMG_8662

世屋川

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この川の濁りには、お百姓が大切に作ってきた畑や田圃の土が含まれています。 IMG_8682

氾濫したり崩れたりそんな自然と闘いながら営んできた暮らし、、、 IMG_8715

国政の大本は治山治水であることを教えてくれます。

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世屋川源流の銚子の滝。

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こんな日、観音堂では行者様が祈ってくださっていたのでしょう

「天下万民諸乗一仏乗と成って、妙法ひとり繁昌せん時、万民一同に南無妙法蓮華経と唱えたてまつらば、吹く風枝をならさず、雨つちくれ壌を砕かず、代は義農の世となりて、今生には不祥の災難を払い、長生の術を得、人法共に不老不死の理顕れん時を各おのご覧ぜよ。現世安穏の証文疑いあるべからざるものなり」※「新しき佛教のおつとめ」薬王山 常徳寺 発行

宮津湾に停泊している帆船!

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日本丸のようです。

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航海訓練所のFacebookには「8月9日(土)及び10日(日)に舞鶴港で予定されておりました、日本丸一般公開につきましては、台風第11号の接近に伴い中止とさせていただきます」※航海訓練所 – 神奈川県 横浜市 – 教育 | Facebook ja-jp.facebook.com/kohkun.go.jp   と紹介されていました。

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この帆船、日本丸2代目として1984年 に進水、世界でも有数の高速帆船で
◆マストの高さ  水面から46メートル◆全長 97メートル◆総トン数   2,278トン◆総乗組員数   138総帆数 29枚(畳1,245 枚分)ということです

※帆船日本丸[Sail Training Ship NIPPON MARU] – 【帆船日本丸・横浜 …www.nippon-maru.or.jp/nipponmaru/

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帆を立てた姿はこんなになるそうです。※同Facebook
これを見たかった!と思っていると、「ホツツジ」がいいました、

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私で我慢してくれる(^.^)

碧の海を帆を立てて走る千石船という風情がないわけではありませんね。

◆チョウ君、蜜を吸っている花の名をしってる?

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□ミソハギ!
◆かなぁ?
□というと!
◆エゾミソハギというのがあるんだよ(^.^)
□どこが違うの!
◆サイズ、開花時期 萼の出る角度 葉の付き方、葉と茎に毛の有無 葉の形 なんだけど。
萼が斜め上向きで 葉が対生して有毛というのがエゾミソハギ。

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□じゃあこの世屋のミソハギは!
◆ 萼は斜め上向きで葉は対生だ、
□じゃ、エゾミソハギ?
◆けれど葉はつるんとして毛がないね

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□交雑種なんだろうか!
◆うむ、ケナシエゾミソハギというタイプみたいだなぁ。

 

クズ!

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くずを見るとよだれをたらす牛たちがいた頃には世屋では「カイバ飼い葉カズラ」と呼ばれて大切な家畜の餌であったので、争うように人はクズを刈ったのだといいます。

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放置するもんだから、、、、

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状況は竹と同じです。

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さて、クズについてわたしの感動したブログ。少し長めですが、引用します。
「古名はクズカヅラだったといわれています。それがクズという呼び名になったのは、大和国吉野の国栖(クズ)地方から、葛粉が多く産出されたからといわれています。この説は、郷土の誇り大槻家の文彦博士の辞書『言海』で説明されて以来支持され、中村浩著『植物名の由来』(東京書籍)でも、「常陸国にも“国巣クズ”というところががあり(中略)常陸国は、特に葛粉の産地として知られていたことはないので、この国巣は植物のクズとは全く関係がない」と述べています。そして、「植物名のクズは、大和の国吉野郡国栖の地名にもとづく呼び名である」と断定しています。しかし、最近の地名学の成果からいって、この説は全面的には肯定出来なくなっています。 クズという地名は、岩手県にも多く存在します。
漢字表記はさまざまでも、これらのクズ地名は、動詞クヅレル(崩、頽)の語幹で、崩れやすい地形に付けられたといわれています。(東京堂出版「地名用語語源辞典」参照)このような地形のところはクズが生えやすく、吉野川の上流だけが特別クズが多いというわけではないのです。ただ、古代日本の中心であった飛鳥、奈良地方に近かったため、吉野の国栖地方がクズの語源と考えやすかったのだと思われます。
古代日本では、各地にクズ地名があり、そこに生えている代表的な植物を、いっとはなく、地名と同様クズと呼ぶようになったと考えるのが自然なのではないでしょぅか。呼称ががすべて中央から始まると考えるのは無理があると思います。
皆さんはどうお考えになりますか。ご意見をお寄せください。」
内容も素敵です。「大和の国吉野郡国栖の地名にもとづく呼び名」と思っていましたよ。
なんもべんきょうしとらんがいどさんやとおもわれかねないとこでした(^.^)

コピペでなくまともに取り組んでらっしゃることもさることながら、特に最後の一句!皆さんはどうお考えになりますか。ご意見をお寄せください。、、、、この謙虚さにしびれました、、、

「緑の番人クズ(葛) 呼び名の秘密
www.teganuma.ne.jp/ichi/shizen/kinokai/kojin/kuzu.html 」
このブログはeganuma.ne.jp/ichi/shizen/kinokaiの中の一つ。他にも優れた記事満載でお奨めブログ。

さて、そこで私のクズ語源に関する『意見』。

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クズは地名語源でなく古代の人たちは、ある生き物と見立てて名付けた!ずばり「りゅう」。

九頭竜という川があります、それと関係していないでしょうか。くずりゅうとは九頭竜のこと。

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天を目指す龍に見えませんか(^.^)

その先端。

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小さくても生き物のようです、

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斜陽に透けたその毛は、金色に輝きます。たくさんの頭を持ってひたすら天の高みを目指す勢いをもった生き物、、、それは[九頭竜」。

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龍は水の神、秋は台風の季節。山上憶良さんが、クズを七草に入れられたのは、クズこそ龍神様の化身、天災から守ってもらわなければならないと考えられたのではないでしょうか、、、。いつのころからか「龍」が忘れられた(^.^)写真家の実感による想像です。

それは置いておいて、、「クズの裏風」と呼ぶ風があると気象予報士の倉嶋さん。葛の葉を裏返して吹く風のことなのだそうです。葉の裏を見せる風はまた、うらみ恨みの風とかけて、秋が来て心変わりしてしまったのですか、とうたった短歌も紹介してくださっています。

秋風の吹き裏返す恨みてもなほ恨めしきかな、、、、、平貞文※花の季節ノート 幻冬舎刊

ちなみにこの平さん、桓武天皇のお孫さんとか。恋の駆け引きを知り尽くした美男子で好色な貴族だったと言うことです。

また、、このクズ、風で裏返るだけでなく、暑いときは葉を立てて水分の蒸発を防ぐという知恵を持っているとのことです。

 

 

源氏物語には「野分だちて、にはかに肌寒き夕暮れのほど」〈桐壺〉という表現があるそうです。

台風のことを野分きといいました。
「夜すがらの野分の跡見ればすゑふす萩に花ぞまれなる」〈玉葉集・秋上〉という句も。

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(↑ 栗田半島 8日午前6時)

さて、その「野分き」11号の影響、丹後では8日の朝にはまだありませんでした。

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海は静かて゛、鏡のよう。

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なるほどこれが嵐の前の静けさ!しかし、半島の山には湿度の高い風が流れ込んでいることを示す雲。

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雨は午後から、夜からは雨脚が繁くなって屋根うつ雨音、そして地をうつ雨だれが強くなる一方。「何かが来ている」不穏な気配を感じさせていました。

そして、9日5時25分に大雨に関する警戒警報発令の放送。これからが「野分け」の始まり。
NHKなどテレビの伝えるリアルタイムの気象情報も、それは天のすること、拒むわけにはいかないとかたっているかのよう。

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(↑NHK総合8日)

夏と盆の人の出が損なわれ田畑の作物への大きな影響が予想されます。

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が、人知を尽くせばできる備えもある、気遣いしあって乗り越えなければ、、、、、。

のわきして盥(たらひ)に雨を聞く夜かな(芭蕉)

里に立秋を告げる農家の庭先の盆花。

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「この花を目印にご先祖さんは帰ってきなるんだで、なんなっとさかせとかんと!」

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なるほど!

、、、、、、里山景観は暮らす人の精神構造そのものです。

おや!

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きれいな花にはカマキリがいる(^.^)

フジ棚横のオミナエシ。

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はっちゃんの庭のオミナエシ。

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盆が近いと咲いています。 さて、万葉集にうたいます! 「秋の野に 咲きたる花を 指および折り かき数かぞふれば 七種ななくさの花 (巻八 一五三七) つづいて( 巻八 一五三八)では 「萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花」と。作者は いずれも山上憶良さん。なぜ、だからどうしろということもいわずにただ七つ。三、五、七は縁起のいいすうじではあるので、七にはこだわりませんが、どういう基準で選ばれたのかな、なんのためにおくらさんは!と思います。 「春の七草は七草粥に象徴されるように、長い冬の終わりに新芽の滋養を食し、無病息災を祈願するものです。これに対して秋の七草は、冬に向かう前に咲き誇る花の美しさを愛でるものです。」といであKKの生きもの歳時記 万葉の生きものたち   。祈願という言葉が秋の七草にはない! ふーむ、、、そこで、あらためて、七草考! 二つの可能性があると考えます。一つ、たまたま見渡したその日その場所に咲いているのをみて美しいと感じたのを数えたら、七種類だったよ!深い考え、ナシ。 二つ目。 山上憶良さんともあろう知識人が、そう言うことではとうていないでしょう。秋というシーズンを通して多数あるなかでの選抜、厳選されたはず。意図あり。 さて、どちらなんでしょう! 咲く時期と場所を考えたら、その日その場所で一目七種というのはありえるかなあとも思います。それに、秋全体のシーズンで選抜したとしたら、「リンドウ」これは外すことはないでしょうが外れている!とすれば、たまたま見た説かなとも思います。 IMG_8107

しかし、個人的には意図あり説にこだわりたい。 オミナエシは黄色、黄金の稔りへの祈り色、これは一つあるでしょう。それともう一つ、長持ち長寿 、一つの花房がずうっとこの状態を保っているのです。これはサプライズであると共に不老不死のシンボル、これは外せないと考えられたのではないか、つまり、粟をはじめ穀物の神様の化身であるぞよ(^.^)、そして、他の一つ一つにも熟慮熟考、そういうことがあるのではないかと。 、、、、、で、ほんとのところどうなんですか、憶良さん?

最後にもう一つ、いであKKさんからの伝言、「秋の七草は「おすきなふくは?」と覚えましょう」。

8月、湿地で目にする花は三種。
まずヌマトラノオ

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ツンとこまっしゃくれた娘といった風情でしょうか。サクラソウ科。南方系。
一方 こちらはやや北方系のノリウツギ。

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花粉を食べに訪れたようです。さて、この花、枯れて翌年まで残ります。花嫁姿のような清楚さな花姿。そこで辛抱、忍耐の象徴と受け止められたのでしょうか、「ノリウツギの花が無くなるまで帰るな」と言って娘を嫁に送り出すという地域があるそうです。
※ ウィクペディア ノリウツギ  参照

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ちなみに、紙漉きの糊に用いたのは「樹液」ということですが、イタヤカエデのように幹に穴を開けたのでしょうか、ヘチマ水を撮るようにしたのでしょうか、教えてください。

三つ目、コオニユリ。、、、オニユリとそっくりです。けれど全体に華奢でオニの奥様という花姿です。

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決定的に違うのはムカゴを作らず、種子を作ること。
数がめっきり少なくなった感じです。

 

伊根航路再開 !  31年振り。

 

「乗ること自体が楽しい」 というコンセプトの新造船「KAMOME 6」

多方面からの期待も満載、天橋立桟橋を出港。

DSCN9170 伊根航路のんびりとした素朴な風情も残る伊根の舟屋

DSCN6929舟屋群DSCN6933 舟屋

 

1  運航区間・時刻

往路  天橋立11:45 ― 宮津桟橋11:55 ― 伊根の舟屋 12:45着

復路    伊根の舟屋15:00 ― 宮津桟橋15:50 - 天橋立 16:00着

2  運   賃   片道 1,500円   往復 2,700円

3  運航期間   10月26日(日)までの土日祝

4  問合せ先   丹後海陸交通㈱ 0772-42-0323

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