宮津エコツアー · 7月 2024

7月 2024

コウホネが、モリアオガエルのおたまジャクシの泳ぐアスペンの池に咲きました。

20240712_165646コウホネが咲いたよ

これが、オグラコウホネ、ヒメコウホネどちらかということになると、 広卵形の浮葉の先端が丸いとか尖っているとか丸いとか、葉柄が細いとか太いとかで見分けると言いますが、 コウホネ×ヒメコウホネ、コウホネ×オグラコウホネ、コウホネ×ヒメコウホネ×オグラコウホネの交雑オグラコウホネ、ヒメコウホネなど交雑しているのでタイプの判別は、難しいです。
ただ、ここにあるのは、もとは、25年程前のこと、丹後五十河の山中の寺院の池に自生していたものの株分けということはわかっています。

オグラコウホネかヒメコウホネか、はたまた◇◇コウホネか、いずれにしても、日本固有種で京都府の絶滅危惧種ではあります。

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また、このコウホネを、アイヌ民族カパト (kapato) とよび地下茎をアク抜き・乾燥したものを保存食とし、水で戻して汁の実として利用したとウィキペディア。今はシカの嗜好植物。であるため、メッシュ柵で厳重保護しています。

水原秋櫻子さんは、「河骨に 影うかび来る いもりあり」と詠まれました、

今は、やばいことに

「ザリガニのコウホネ池の底走る」、、、、です。

西島麦南さんは、

「河骨に 日は照りつゝも 梅雨入雲」と詠まれました。

その梅雨入雲、とはなんとなく想像はできます、宮津ではこんな雲。

20240712_162149tuyukumoyokotawatta モアイに雲布団

横たわったモアイに厚いお布団を掛けているようでした。

麦南さんのごらんになっているのは、どんな雲だったのでしょうか。

 

「日ぐれ」という意味の「昏」、これは「人の足元に日が落ちた」という象形なのだそうです。

さて、ここで問題!

マツ 松 ウメ 梅 スギ 杉 ツバキ 椿、、、のように 「昏」にも木偏を付ける事ができます。

「棔」。これは何の木でしょうか?

答え、ねむのき。

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ところで、ネムノキはマメ科植物です。実用的な有用樹 をあげるなら、このネムノキだと「あきた森づくりサポートセンター」の説明

「痩せ地の緑化に適した樹木・・・ネムノキは、塩害に強く、痩せ地にも強い。他のマメ科植物と同様、根には根粒菌が共生していて、空気中の窒素を植物が利用できる形に変えて提供している。逆に、ネムノキは根粒菌に対して光合成で生産した糖などを与えている。また、落葉樹で、落ち葉は周りの土を肥沃にする。故に痩せ地の緑化に適した樹木である。秋田や山形では、古くからクロマツ、アキグミなどとともに海岸砂防林として使われた。」

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自立力、耐久力、森つくり力、どの面からも優秀なのです。
その上、芭蕉さんの句のように、季語季題としても優秀。さらに葉の就眠運動に表れるように合理的な倹約家。

どの面からも、人が生き方の模範とすべき有用樹として説明したいですね。

「シカは古代ギリシャ神話にも登場する興味深い存在です。例えば、「ケリュネイアの鹿」という巨大な雌鹿があります。この鹿は女神アルテミスの聖獣で、黄金の角と青銅の蹄を持っていたと言われています。アルテミスがリュカイオン山中で草を食べているのを見つけ、自ら捕まえた鹿で、ヘーラクレースの12の功業の一つとしても知られています1。また、日本の神話でも鹿は重要な役割を果たしており、国譲りの際の使者に鹿の神が登場していることもあります2」と、copilot先生。

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ウム、聖獣としてシカを崇める文化が、古代、洋の東西にあるということ、ただならぬ何かを感じます。

さて、そのシカはそういう生きものだとしても、現代では、里山の、夜の帝王。

油断があれば、ピンポイントで狙い食い、朝の畑でガックリ、です。

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上の写真のシカが現れたのは、深夜12時54分。
なぜ、シカが「夜の帝王」でいられるのか、copilot先生は、「シカの暗視力」について、

「夜行性の生物は、暗闇で見るために異なる技術を開発して適応しています。彼らの目のサイズ、形状、光受容体の化学構造が関与しています。これにより、低光条件でも高数の光子を捕捉し、脳内にイメージを作り出すことができます。」と、シカの目の仕組みについて、説明してくださいました。

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《シカの視力に関連する興味深い事実》

◇反射的な蛍光体:シカの目には、光が網膜に戻ることで再利用される反射的な蛍光体があります。これにより、暗闇での視覚感度が高まります。

◇多くの桿体細胞:桿体細胞は低光条件で活動する受容体であり、シカの網膜には多くの桿体細胞が存在します。これにより、暗闇での視覚情報を効率的に処理できます。
◇大きな網膜:シカの目は大きく、網膜の表面積も広いため、少ない光でも多くの受容体が刺激されます。これにより、暗闇での視力を向上させています。
◇広い瞳孔:シカの瞳孔は暗闇で広がり、より多くの光を取り込むことができます。

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、、、、、、
キツネも、現れましたした。

06290267キツネかいな

最後に、人間との比較。

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一方、人間は光受容体が少なく、低量の光を処理することができないため、暗闇で見ることが困難です1

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夜行性動物の視覚は優れている一方で、色覚は劣っていることもあります23

シカ対策に張り巡らすテープ、ピンクやグリーンがありますが、その色は、関係ないようですね。

ネムノキの葉が、夜、葉をしおれたように閉じて垂れ下がる、

そして、朝、またピンピン、、、何じゃ、この木は?

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さぞ、不思議だったでしょうネエ

今でも不思議です、「就眠運動ってんですって」、、とはいうもののそこ止まり。

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さて、なぜ「就眠運動」をするのか、それ、「ネムノキの生存戦略」なのだそうです。

copilot先生の解説

ネムノキの葉が夜に閉じることは、就眠運動と呼ばれています。朝になって明るくなると光を感じて葉が開き、夕方に太陽が沈むと光がなくなったことを感じて葉を閉じるのです2。この運動は、光合成を最適化し、水分の蒸発を抑える役割を果たしています。
生態学的利点: 就眠運動は、ネムノキが乾燥や寒さから葉を守るための適応です。夜間の低温や風による水分の蒸発を防ぐことで、樹木の生存戦略として重要です。

さらにそのメカニズム。

「ネムノキの就眠運動は、葉の付け根の膨らんだ部分に葉枕(ようちん)という細胞があり、昼と夜の気温の変化で内部圧力を変化させる仕組みにより葉を開閉する[15]。周囲が暗くなると葉を閉じるが、光を当て続ける実験を行ったところ、体内時計による概日リズムに従って就眠することが判明している[18]。また夜でなくても、ひどく暑い日などにも葉の就眠運動が起こることもある[15]。」

、、、とのこと。なので、倹約家倹約家としても、超一級、なんですね。

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春の桜、夏の合歓。句題、歌題としてももちろん一級の花・ネム!

 

我妹子が形見の合歓木は花のみに咲きてけだしく実にならじかも 大伴家持
「巻八(一四六一)で紀女郎が「昼は咲いて夜は恋いつつ眠る合歓木(ねむのき)の花をあるじだけが見てよいものだろうか。お前様も見なさいな。」と、合歓木の花に添えて歌を贈ったのに対して、こちらでは家持が「あなたの形見の合歓木は花ばかり咲いてきっと実にはならないのでしょう」と返しています。
合歓木は通常は花が散った後に鞘に入った豆状の実を付けるのですが、これはつまりは、あなたをいくら恋しく思っても実らない恋なのではないかと、合歓木に恋心を譬えて問いかけているのですね。、、、、

◇くらがりの合歓を知りゐる端居かな   石田波郷

◇合歓の花他人ごとならぬ山姿 丸山海道

◇谷ふかし夢のせて咲く合歓のころ 阿部ひろし

極めつけは、「象潟や雨に西施がねぶの花」

象潟は、景勝地として有名でした。 「松島は陽気で笑っているようで、象潟は恨みに心を閉ざしているように感じる。さみしい印象が先に立つ上に、悲しさまで加わり湖の表情が心に晴れぬ憂いを抱いた美女を思わせる」と芭蕉翁。

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学名もまた注目されていいと思います、julibrissinは、ペルシャ語の「絹の花」という意味、英語名も「Persian silk tree・絹の花」

13-9hagoromoはごろもアート

この優れ花、丹後は、名所見どころが各地にあります。

一つは、シルクロードの東端、絹の町京丹後市。

DSCN0604名所また海

大宮バイパスの街路樹、

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も一つは、世屋川流域。

20240707_161152ネム大ネム

深い谷にせり出す群生は胸騒ぎがするほど。

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特に、世屋川を日置を抜けてから世屋高原に至る約8キロの間は、「絹の花」街道。

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日本一とはいう根拠は持ち合わせませんが、有数とは言ってもいいのではないでしょうか!

20240709_180932グルグル

その他、合歓は薬用面でも侮れない有用樹です。

、、、、、、、

中国医学では花を生薬として用い、夏に採取して天日乾燥したものを合歓花(ごうかんか)と称する[3]。性は平、味は甘であり、精神安定や不眠解消の効果があるとされる[3]。樹皮は合歓皮(ごうかんひ)と称する生薬で、7 – 8月ころの樹皮が剥がれやすい時期に幹や枝の一部から剥ぎ取って、表面の粗皮を取り除き、天日乾燥させたものである[3][12]。樹皮にはタンニンが含有され、利尿・強壮・鎮痛効果があり[12]、花と同様に不眠、不安に対する薬効もあるとされる[3]

葉の粉末は抹香に使う[17]。害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用される。塩害に強い特性から、日本では古くから海岸線の防風林として利用されている[18]。

、、、、、、、、、

花は、干して煎じるのでしょうか、やってみたいですね。

イネが、活着期から分げつ期に入っている梅雨の棚田にただようピーンと張り詰めた緊張感。

20240702_124112雲海に浮かぶ棚田、映画ですか?

稲作において、収量や品質は、ひとえに水管理と言います。多くても少なくてもだめ、時期に合わせた水管理が特に重要なのが今、なのだそうです。

だいじょうぶか、もうちょとほしい、減らしてくれ、オーケー、そのまま維持してくれ

お百姓と苗との間に交わされている対話と観察と判断の真剣さが、この緊張感を生んでいるのでしょう。

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水原秋櫻子:「梅雨雲のうぐひす鳴けりこゑひそか」

松尾芭蕉:「降る音や耳もすう成る梅の雨」

ちなみに、この頃の水管理のポイントをcopilot先生は、次のように解説します。

、、、、、、、、

  1. 活着期から分げつ期の水管理:
  2. 出穂期の水管理:

、、、、、、、、、、、、、

アスペン第二農園に防衛の獣柵ネットは張り巡らせてあります。

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しかし、「何もの」かの連夜の侵入。

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その畑へ加える乱暴狼藉たるや、ジャガイモ シュンギク、トウモロコシ、カボチャ、など野菜ものは壊滅。

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さらにアジサイ、キキョウ、ムクゲ、イタヤカエデなど花木中心のアスペン第二農園にも柵破り。新芽を中心に大きな損傷。

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業を煮やして設置した、監視カメラがとらえたもの。

06290383二頭おるがな

正体はわかりました、ウシのような巨体の雄シカでした

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美しい里の山に棲むシカは、心優しいかと思いました。

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しかし、なかなかどうして、この秋、シカファーレムの王になるべく、食いに食いまくっているのでしょう。その食欲の前に、「共生」はあり得ません。甘いところ、ほころびのある獣柵は無力。

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いったい、どこを越えたのか、総チェックです。

さて、ジャガイモ荒し、「犯人」はこいつらでした、どうしてくれましょうか、、、!と知人に相談したところ、そこで紹介してくれた数々の方法。

シカ 捕獲 構研エンジニアリング

(↑ 写真 構研エンジニアリング)

「いったん侵入し味を覚えたら、繰り返しアタックする、まあ、今まで食われた被害は餌付けしたと思って、これをジビエにすることを考えることだろう」

それもそうだと思いました。

 

 

 

 

「水の器・集真藍」

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アジサイの意味、語源をチェックしたところ、テレビ宮崎の天気予報「天気のサカイ目」にヒット、

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まとめると

「アジサイ」の名前は、意外にも2つの単語を組み合わせてできた言葉です。まず、「アジ」は「集まる」の「あつ」を意味し、「サイ」は藍色を示す「真藍(さあい)」を意味しています。この名前は、小さな青い花がたくさん集まって咲く様子に由来していると言われています1英語では「Hydrangea(ハイドランジア)」と呼ばれ、これも2つの単語の組み合わせで成り立っています。接頭語の「Hydra-」や「Hydro-」は「水」を示し、後半の「angea」はラテン語やギリシャ語で「器」を意味しています。つまり、「水の器」という意味なので、雨の中で咲く様子から名付けられたのかもしれません1また、アジサイは梅雨の季節に咲く花であり、雨の中で小さな青い花が集まって美しく咲く様子を眺めるのは、梅雨明けを待ち望む楽しみでもありますね。 copilotあじさい」

こんなことをおっしゃっていました。

色様々なアジサイ、その色の旅の始まりは、「藍」だったのですね。

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上世屋の梅雨は、藍色アジサイに雌を招くモリアオガエルの絶唱が加わリます。

「水の器、、、ね、フムフム、、、おいらも、水の生きものだ、Hydra-フォレストブルーフロッグと呼んでもらおうかな!」

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その贅沢度はまさに梅雨最高の絶品ですよ。

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