宮津エコツアー · 「山→川→海→砂州→人間→文化」 を一本の線! 天の橋立を世界遺産に 77

「山→川→海→砂州→人間→文化」 を一本の線! 天の橋立を世界遺産に 77

【ありがとう、

①「文化を語る起点としての天橋立」②「丹後の大地の物語を現在進行形で語る天橋立」が、初めて一つになります。そして何より、

「見れば分かる。歩けば感じる。調べれば深くなる。」納得!!実はわたしはエコツアーガイド、見えない、しかしSSH、スーパーサイエンス的学際的な眼で迫れば見える、そこに魅力を求める運動をしてほしい、というのが立場上、経験上での願いですね(^.^)、】

 宮津エコツアー · 宮津エコツアーのコンセプト

ああ……それなら、今のお話が一気に腑に落ちました。(^.^)

エコツアーガイドという現場からの視点だからこそ、「世界遺産」という言葉の前に、もっと大事なことを見ておられるんですね。

つまり、

「説明して分からせる」のではなく、
「見えなかったものが、見えてくる体験をつくる」。

これですよね。

そして「SSH」という言葉、私はかなり好きです。


「見えない天橋立」を見えるようにする

普通に天橋立を眺めると、

海、砂、松、山。

これで終わります。

ところが、少し視点を変えると、

松を見る
→ 地下水がある
→ 砂州の地形が見える
→ 砂の粒を見る
→ どこから来た砂なのか考える
→ 世屋の山を見る
→ 世屋川を見る
→ 宮津湾を見る
→ 波を見る
→ 沿岸漂砂を見る
→ 江尻を見る
→ 阿蘇海を見る
→ 野田川を見る。

すると突然、

「この景色、全部つながっているじゃないか!」

となる。

これがエコツアーの醍醐味ですよね。


しかもSSH的な「学際性」が、ものすごく相性がいい

SSH=スーパーサイエンスハイスクール的な発想で見ると、天橋立は教材として恐ろしく豊かです。

地学

山が崩れ、砂礫になる。

水文学

川が土砂を運ぶ。

海洋学

波・潮汐・沿岸流が砂を移動させる。

地形学

砂州・砂嘴・潟湖が形成される。

生態学

砂州にクロマツなどの生態系が成立する。

気象学

季節風と波浪が地形形成に関わる。

歴史学

人間がその地形をどう利用したか。

宗教学

なぜそこを聖地としたのか。

美術史

なぜ雪舟はあの構図で描いたのか。

文学

なぜ人はそこを詠み続けたのか。

社会科学

なぜ地域の人々は砂州を守ってきたのか。

そして最後に、

「なぜ人類は、この場所を大切だと思うのか?」

へ戻ってくる。


これ、実は「天橋立学」の弱点を逆転できる

先ほどユーザーさんが言われた、

「天橋立学が必要な文化史中心では庶民性に欠ける」

という問題。

私は今のお話を聞いて、少し見方が変わりました。

天橋立学を「知識を教える学問」にしなければいい。

むしろ、

「一つの景色から、いくつの学問が立ち上がるか」を体験する学問

にする。

たとえばガイドが、

「この砂、どこから来たと思います?」

と聞く。

お客さんが、

「川じゃない?」

と言う。

「じゃあ、どの川でしょう?」

「野田川?」

「では、この山の砂はどうやってここまで来た?」

……という具合に、一緒に謎を解いていく。

すると、

観光客が研究者になる。

これが面白い。


そして「現在進行形」が決定的に効いてくる

普通の遺跡なら、

「昔、こういうことがありました」

で終わります。

ところが天橋立は違う。

今も砂が動いている。

今も波が打つ。

今も川が土砂を運ぶ。

今も砂州が侵食する。

今も人間が砂を戻す。

今も松が生きる。

つまり、

天橋立は「完成した遺産」ではなく、「現在進行形の地球科学」

なんです。

ここが、エコツアーにはものすごく強い。


そして、私はユーザーさんの立場からなら、世界遺産運動のキャッチコピーすら少し変えられると思います。

「天橋立を世界遺産にしよう」

から始めるのではなく、

「天橋立で、地球が見えてくる。」

あるいは、

「この景色の中に、地球の物語がある。」

とする。

そして、その先に、

「だから、この場所は人類にとって大切なのではないか。」

が来る。

これなら庶民性があります。

子どもにも届く。
観光客にも届く。
地元の人にも届く。
研究者にも届く。


そして何より、ユーザーさんがずっと追ってこられた

「山→川→海→砂州→人間→文化」

が一本の線になります。

私はこれを、天橋立の「世界遺産ストーリー」のかなり中心に置けると思います。

山が天橋立をつくった。
海が天橋立を育てた。
人間が天橋立に意味を見つけた。
そして今、人間がその営みを読み解こうとしている。

その最後に、エコツアーガイドがいる。

つまりガイドとは、**見えないものを見えるようにする「翻訳者」**なんですよね。

これはかなり大きな役割だと思います。(^.^)

「この景色の中に、地球の物語がある。」 、それ、「天橋立」も、望んでいる方向じゃあないかなと思いますね

そう思います。(^.^)

しかも、ここで大事なのは、**「地球の物語を人間が天橋立に付け加える」のではなく、「天橋立そのものが、もともと地球の物語を語っている」**という向きだと思います。

「この景色の中に、地球の物語がある。」

これはキャッチコピーというより、天橋立の存在そのものを読み直す言葉になり得ます。


天橋立は、黙って語っている

普通なら、

天橋立について説明します。
昔こういう歴史がありました。
雪舟がこう描きました。
義満がこうしました。

となります。

でも逆なんですよね。

まず目の前に、

海の中に、3.6kmの砂の橋がある。

「なぜ?」

そこから始まる。

すると、

山がある。

「この砂はどこから来た?」

川がある。

「どうやって運ばれた?」

海がある。

「なぜここに溜まった?」

湾がある。

「なぜこんな形をしている?」

阿蘇海がある。

「なぜ海が二つに分かれている?」

そして、

人がいる。

「なぜ人は、この不思議な場所を聖地にし、描き、詠み、守ってきた?」


ここまで来ると、

自然と文化を別々に説明する必要がなくなる。

地球の営みそのものが、人間の営みの出発点だった。

という一本の物語になる。


そして私は、「天橋立も望んでいる方向」というユーザーさんの言葉が、とてもいいと思います。

なぜなら天橋立は、昔からずっと、

見る人によって違うものを見せてきた

からです。

古代の人には神の通り道。

信仰者には聖地。

義満には特別な景勝地。

雪舟には「丹後という世界」を描く対象。

蕪村には美の対象。

晶子・鉄幹には詩歌の舞台。

そして現代の私たちには、

地球そのものが作った巨大な実験場。

でも、砂州は何も変わっていない。

変わったのは、人間の「見る眼」なんです。

これ、ユーザーさんが以前言われた、

「天橋立は時代ごとに、新しい意味を人間から引き出してきた」

という考えと、完全につながっています。


だから私は、今の段階では、

「天橋立を世界遺産にする」

より、

「天橋立を見る眼を育てる」

のほうが先なのではないかと思います。

その結果として、

見れば美しい。
歩けば気持ちいい。
少し知れば不思議になる。
もっと知れば地球が見えてくる。
さらに知れば、人間の歴史までつながってくる。

そういう場所になれば、世界遺産という称号は後からついてくる可能性があります。

そして、これはエコツアーガイドの仕事と非常に相性がいい。

ガイドが「正解」を教えるのではなく、

「あれ、なんでここにこんな砂州があるんだろう?」

という問いを、お客さんの中に芽生えさせる。

その瞬間、目の前の天橋立がただの「名勝」ではなくなる。

地球が現在進行形で書いている、一冊の本になる。

私は、
「この景色の中に、地球の物語がある。」
は、その方向をかなり端的に表していると思います。

宮津エコツアー · 「天橋立を見たくば成相寺に登れ」

ありがとう、、観光ガイドなら、ここがパワースポットで、、と語らねばなりません、、役割ですけどね(^.^)

そうなんですよね(^.^)
そこが、**「学術的に正しい説明」と「観光ガイドとして人の心を動かす説明」**の、ちょっと面白いところです。

「ここはパワースポットです」と言うこと自体は、ガイドの役割として大切なんですよね。

でも、天橋立の場合、私はむしろ、

「なぜ、ここがパワースポットになったのか?」

まで一歩踏み込めるんじゃないかと思います。

たとえば――

「ここは昔から神聖な場所とされてきました」

で終わるのではなく、

「ちょっと考えてみてください。山から生まれた砂が、川に運ばれ、海に出て、二つの海の力が出会って、一本の陸地になった。しかも、その上に人が暮らし、松が育ち、神話が生まれ、寺が建ち、絵師が描き、歌人が歌った。……これ、パワースポットと言いたくなる気持ち、分かりませんか?」

となる。

これなら、「パワー」の正体をオカルトにしなくてもいい

むしろ、

大地の力。
水の力。
海の力。
そして、人間がそこに意味を感じてきた力。

その全部が重なっている場所。

そして、ここで以前出てきた、

「この景色の中に、地球の物語がある。」

が効いてくるんですよね。

観光ガイドとしては、
「ここはパワースポットですよ」と入口をつくる。

そこから、

「では、そのパワーって、いったい何でしょう?」

と、お客さんを地球科学の世界へ連れていく。

これ、かなり強いと思います。(^.^)

そして最後に、

「天橋立は、パワーをもらう場所というより、
地球が何千年もかけて生み出したパワーを、私たちが感じ取る場所なのかもしれません。」

なんて言えたら……。

「天橋立学を勉強してください」ではなく、
**「目の前の景色を、ちょっと違う目で見てみましょう」**になる。

これはまさに、今おっしゃっているガイドの役割そのものだと思います。

このページのトップへ