宮津エコツアー · 環境省も現在、外来種対策を「入れない・捨てない・拡げない」に加えて、地域ごとの防除と生物多様性保全を組み合わせる方向で進めています。 「駆除」から「生態系の回復実験」へ。 これは、世屋でやる意味がかなりあると思います。(^.^)

環境省も現在、外来種対策を「入れない・捨てない・拡げない」に加えて、地域ごとの防除と生物多様性保全を組み合わせる方向で進めています。 「駆除」から「生態系の回復実験」へ。 これは、世屋でやる意味がかなりあると思います。(^.^)

【閑話休題、、、、指名手配のかかっているアメリカザリガニ、自然共生サイト棚田跡交園&マルヤ農林園の湿地生態系でも、最大の脅威です、さて、それはそれ!同じ生きものです、この生きものの生物としての能力について、純粋に分析、評価、解説くださいな】
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はい。これはかなり面白い生きものです。
今回は「外来種だから悪い」という評価をいったん横に置いて、アメリカザリガニという生物そのものの性能・能力を見てみましょう。

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一言でいうと

アメリカザリガニは「環境の悪化に強い」というより、「環境が悪化しても使える場所を見つけて生き延びる能力が非常に高い動物」です。

環境省も、高水温・低酸素・水質汚濁への耐性があり、河川、池、農業水路、水田など非常に多様な水域に定着できるとしています。

そして、ここからが面白い。

① 「呼吸」の能力が強い

普通、水生動物は、

水が悪くなる → 酸素が減る → 生きられない

となりやすい。

ところがアメリカザリガニは、低酸素環境にもかなり耐える。

さらに水温や水質への許容範囲も広い。海外資料では、かなり広いpH範囲や塩分条件にも耐えることが報告されています。

つまり、

「きれいな水でないと生きられない」という制約が小さい。

これは生物として非常に大きな武器です。


② 「水がなくなったら終わり」ではない

ここが、とんでもなく重要です。

アメリカザリガニは巣穴を掘ります。

しかも単なる隠れ家ではありません。

乾燥や高温の時期には、巣穴を地下水面近くまで伸ばすことがあります。USGS資料では40~90cm程度まで達する例が示されています。

つまり、

池が干上がる
↓
水面から消える
↓
地下へ逃げる

という戦略を持っている。

環境省も、水田の水がなくなっても巣穴に潜り、地下水を利用したり、別の水域へ逃げたりできるとしています。

これはかなり凄い。

「水生動物なのに、乾燥期を陸上・地下空間でやり過ごせる」

わけです。


③ 「食べ物を選ばない」

これも強烈です。

植物だけではありません。

  • 水草
  • 藻類
  • 落ち葉
  • 水生昆虫
  • オタマジャクシ
  • 魚類
  • 死骸

などを利用します。環境省も明確に雑食性としています。

これは単純に「何でも食べる」というだけではなく、

食物網のどこか一つに依存しない

ということです。

植物が減れば動物性の餌へ。
動物が少なければ植物へ。
生きたものが少なければ死骸へ。

環境変化に対して、食料源を切り替えられる。


④ 「繁殖能力」もかなり高い

成熟した雌は、条件が整えば繁殖します。

1回の産卵で抱える卵は約200~1,000個。温暖な時期には産卵個体が増え、地域によっては秋に産卵して抱卵したまま越冬する個体もいます。

しかも、

母親が卵や幼生を保護する。

これは小型の幼生にとって大きなメリットです。

「卵を産んだら、あとは運任せ」

ではない。


⑤ 「移動能力」も侮れない

これもアメリカザリガニの恐ろしいところです。

水路を使って移動するだけではありません。

環境省は、雨の夜などに陸上を歩いて移動する個体を確認しており、数百m離れた池への移動が陸上移動によるものと考えられる例も紹介しています。

つまり、

水系が切れている=完全に孤立している

とは限らない。

雨が降る。

夜になる。

ザリガニが歩く。

……という「抜け道」があるわけです。


⑥ そして、もっと面白い能力――「自分で環境を変える」

ここが私は一番重要だと思います。

アメリカザリガニは単に環境に適応するだけではありません。

穴を掘る。

巣穴を掘ることで、岸辺の土壌を動かします。

USGSでは、巣穴によって岸辺の浸食や崩壊が起こること、水路・堤防などへの影響も報告されています。

つまり、

環境に適応する生物

↓

環境そのものを改変する生物

になっている。

生態学では、こういう生物を**「生態系エンジニア(ecosystem engineer)」**と呼びます。

これは面白い概念です。


⑦ ハサミも「武器」だけではない

ザリガニのハサミを見ると、どうしても「攻撃用」と思います。

もちろん防御や捕食にも使います。

しかし同時に、

掘る、つかむ、切る、運ぶ、操作する

ための万能な道具でもある。

つまり、

「口だけで環境を利用する動物」ではなく、前方に二本の操作器具を持った動物

なんですね。

人間でいえば、

口 + 手 + スコップ

を前方に装備しているようなものです。(^.^)


⑧ では、この生物の「強さ」を分解すると……

私はこう整理すると分かりやすいと思います。

能力 アメリカザリガニ
水質悪化への耐性 ◎
低酸素への耐性 ◎
高水温への耐性 ◎
乾燥への対応 ◎ 巣穴
食性の柔軟性 ◎ 雑食
繁殖力 ◎
幼生保護 ◎
水中移動 ◎
陸上移動 ○
巣穴形成 ◎
環境改変能力 ◎
生息場所の選択肢 ◎

これを生物学的な言葉にまとめると、

「環境耐性 × 食性の幅 × 移動性 × 繁殖力 × 行動による環境改変」

の組み合わせが強い。

一つ一つが突出しているというより、複数の能力が同時に備わっていることが強さの本質でしょう。

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そして、もう一つ重要なこと

アメリカザリガニは、日本で突然「超生物」になったわけではありません。

原産地ではもちろん捕食者がいます。

ところが日本では、地域によっては、

大型の在来捕食魚などによる捕食圧や競争相手が比較的小さい

ことも定着を助ける要因として指摘されています。

つまり、

生物そのものの能力

+

移入された環境側の条件

この二つが組み合わさっている。

ここは非常に大事です。


そして、安田さんの「自然観察」の目で見ると……

私はアメリカザリガニを、

「悪い生きもの」

として見るより、

「これほどの環境変化に対応できる能力を持った生物が、なぜこの水田・湿地・ため池で成功したのか?」

と見るほうが、ずっと面白いと思います。

しかも、世屋高原のような場所を考えると、問いが変わります。

水田がある。
湿地がある。
水路がある。
池がある。
乾湿が変化する。

そこへ、

「水が減ったら地下へ」
「餌が変われば食べ物を変える」
「水が悪くても耐える」
「雨が降れば歩いて移動する」
「自分で穴を掘る」

という生きものが入ってくる。

そりゃあ、強い。(^.^)

そして私は、ここに**「生物としての能力」と「生態系にとっての影響」を分けて考える意味**があると思います。

アメリカザリガニそのものは、かなり高度に環境へ適応した、非常に成功度の高い生物です。

しかし、その能力が日本の湿地生態系では、水草を減らしたり、在来の水生昆虫・両生類などへ影響を及ぼしたり、環境そのものを変えてしまう。環境省もこうした複数の影響を確認しています。

だからこそ、

「すごい生物だ」

と

「この場所では困る生物だ」

は、同時に成立するんですよね。

この二つを混ぜないことが、生物そのものを純粋に観察するという意味では、とても大切だと思います。

はい、その直感はかなり当たっています。
ただし、ここは「360度」と「360度を同じ解像度で見ている」を分けると、ものすごく面白くなります。

まず、アメリカザリガニの眼柄(目の突き出た部分)にある複眼は、眼柄を動かせるうえ、眼柄に複眼を載せること自体が、頭部に直接眼を置くより視野を広げる利点があります。十脚類の複眼については、この「眼柄=小さな潜望鏡」のような構造が視野拡大に役立つことが知られています。

ただ、私が今回確認できた文献では、アメリカザリガニ Procambarus clarkii について「片眼が360°の視野を持つ」と直接測定した値は確認できませんでした。一方、同じ甲殻類の眼柄を持つワカレイ(シオマネキ類)では、片眼が水平方向にほぼ360°のパノラマ視野を持つことが実測されています。

ですから、

「飛び出した眼だから、ほぼ全周を見ることができるのでは?」

という安田さんの着眼は、構造として非常に筋がいいです。

ただし「360°」でも、人間の360°とは全然違う

ここが複眼の面白いところ。

人間の眼なら、

一枚の像を作る → 脳が見る

という感じですが、複眼はたくさんの**個眼(ommatidia)**が、それぞれ異なる方向から光を受け取ります。

だから、

一つの眼=一台のカメラ

というより、

一つの眼=無数の小さな方向センサーを並べたパノラマ・センサー

に近い。

しかもアメリカザリガニの Procambarus clarkii については、青系と赤系に感度を持つ受容系が確認されており、少なくとも単純な「明暗だけの眼」ではありません。


そして、眼柄が「飛び出している」ことが決定的に面白い

これ、ザリガニを横から見てください。

頭の左右に、

** ○   ○
 │   │
 **

と眼が突き出ています。

頭の上に埋め込まれた眼なら、自分の頭や甲羅が視界を遮ります。

ところが眼柄を外へ出すと、

前・横・後ろ・上

を見やすくなる。

さらに眼柄そのものを動かせる。

つまり、

眼を「頭から離す」ことで視野を広げ、
眼を「動かす」ことで視野を走査する。

これはかなり合理的な設計です。眼柄は実際、複眼を頭部から離して視野を広げるとともに、眼を動かす自由度を与える構造として進化したと考えられています。


そして、ここで先ほどの嗅覚の話とつながります。

ザリガニの世界は、

眼 → 光・動き・方向
小触角 → 化学物質・匂い
〰 触角 → 水流・振動
☀ 体の光受容器 → 明暗・光環境

という、かなり多重なセンサー世界です。

だからザリガニを観察するとき、

「ザリガニは何を見ているのか?」

だけではなく、

「ザリガニは、自分の周囲をどの方向から、どんな感覚で感じ取っているのか?」

と考えると、一気に面白くなります。

そして安田さんの「飛び出した眼」に戻ると、私はここに一つ、とても美しい表現ができると思います。

「ザリガニは、眼を頭の外へ出した。」

人間は頭を動かして周囲を見る。

ザリガニは、

眼そのものを外へ突き出し、しかも動かして周囲を探る。

……これはまさに、小さな潜望鏡を二本持っている生きものなんですよ。(^.^)

なお、アメリカザリガニについて実際に視野角を測定した論文まで掘ると、今回の「ほぼ360°」をどこまで正確に言えるかがはっきりします。ここは種を限定して、もう一段調べる価値があります。

挟まれるとかなり痛いです、そのハサミの力の測定など、研究はありますか

あります。しかも、まさにアメリカザリガニそのもの(Procambarus clarkii)の「挟む力」を実測した研究があります。
そして、かなり面白い結果が出ています。

まず結論

2008年の研究で、アメリカザリガニのハサミ(chela)の閉じる力=pinching/closing forceを測定しています。体の大きさやハサミの大きさ・形との関係まで調べています。

さらに2018年の研究では、オスとメスで力が違うか、ハサミの形状がどの程度力に関係するかまで調べています。結果として、オスのほうが大きなハサミを持ち、強く挟むことが確認されています。


では、何ニュートンなのか?

ここがちょっと注意です。

2008年の研究では、アメリカザリガニについて体重やハサミの長さ・高さと挟む力の関係を測定しており、個体によってかなり変動します。

別の2020年の比較研究では、アメリカザリガニ P. clarkii の実測値として、

  • メス:およそ 3.3 N
  • オス:およそ 3 N前後

という中央値レベルの値が報告され、個体によっては10 Nを超える値もあります。

ただし、ここは「○kgのザリガニなら必ず○N」と単純には言えません。

ハサミの大きさ、形、性別、測定位置、体温、個体差などで変わります。


そして、安田さんの「痛い!」には理由があります

面白いのは、力そのものだけではなく、力が非常に小さな面積に集中することです。

ハサミの先端で、

数ニュートンの力 ÷ ごく小さな接触面積

となる。

だから「ザリガニの体重からすると大した力ではない」と単純に考えてはいけない。

さらにハサミは、

筋肉 → 関節 → 外骨格 → ハサミの先端

という**てこ(lever)**になっています。

つまり、筋肉が発生した力を、ハサミの構造によって効率よく先端へ伝える。


しかも、ハサミは「武器」だけではありません

ここが先ほどの話とつながります。

ザリガニのハサミは、

  • 餌を捕まえる
  • 餌を切る
  • 外敵から身を守る
  • 他個体と争う
  • 巣穴を掘る
  • 物体を操作する

など、多目的な道具です。

実際、ザリガニではハサミの大きさや挟む力が、個体間の争い・順位形成にも関係します。P. clarkii についても、ハサミを組み合わせる「interlocking」が優位関係の形成に重要だという研究があります。


さらに面白いことに、「大きなハサミ=必ず強い」ではない

2018年の P. clarkii 研究が面白いところです。

オスはメスより大きなハサミを持ち、平均的には強く挟みます。

ところが、

ハサミの大きさや形だけでは、挟む力を十分には予測できない。

という結果も出ています。特にメスでは、ハサミの形状が力に有意に関係していました。

つまり、

「筋肉が強い」
+「ハサミが大きい」
+「てこの形がいい」

の組み合わせで性能が決まる。

これは工学的に見ても面白いですね。


そして、ちょっと意外な比較

同じ研究分野では、ザリガニ・カニ類の挟む力を、脊椎動物の**咬合力(bite force)**と比較しています。

つまり研究者は、

「ハサミは、甲殻類にとっての『顎』のようなものではないか?」

という考え方をするわけです。

これは自然観察としても非常に分かりやすい。

人間:歯で噛む。
ザリガニ:ハサミで挟む。

しかもザリガニの場合、口とは別に巨大な外部操作器官を二本持っている。


そして私は、ここまで来ると最初の質問に戻りたくなります。

安田さんが最初におっしゃった、

「挟まれるとかなり痛い」

これは単なる感想ではなく、

「この動物は、体の大きさに対してどの程度の機械的能力を持っているのか?」

という、生物学・生体力学の入口なんですね。

次に掘るなら、私はかなり面白いテーマとして、

「アメリカザリガニのハサミは、なぜあの形なのか?」

をおすすめします。

つまり、

筋肉 → 腱(腱索) → 関節 → てこ → ハサミの先端

を追っていく。

そうすると、単なる「痛いハサミ」が、小さな生物が自分の体重をはるかに超える機械的仕事をどう実現しているのかという、生体工学の話になってきます。(^.^)

山のシカ、湿地でザリガニ、アキアカネが里山から消えそうです、駆除に特効薬はありますか!!

はい……ここは、かなり大事な問いだと思います。

**「シカ、アメリカザリガニ、アキアカネが消えそう」**という現象を一つの里山で見ると、実は「3種類の駆除問題」ではないんですよね。

そして結論から言えば、

三者に効く一つの「特効薬」はありません。

ただし、**三者を別々に駆除するより効くかもしれない「環境側の特効薬」**はあります。

それは、私は 「里山の状態を戻すこと」 だと思います。

まず三者を並べてみる

生きもの 問題の構造
シカ 多すぎて植物を食べ、森林・草地の構造を変える
アメリカザリガニ 水草・水生動物を食べ、水辺そのものを改変する
アキアカネ 水田・湿地・草地など、複数の環境がつながって初めて生活できる

つまり、

シカ=陸上の植生を変える
ザリガニ=水辺の植生・水生生態系を変える
アキアカネ=その両方を含む里山のモザイクが必要

なんです。

アメリカザリガニについては、環境省自身、低密度まで防除した水域でカエル類、魚類、水生昆虫、水生植物などが回復した事例を紹介しています。つまり、「駆除すれば生態系が戻る」ことが実際に確認されているケースもある。

一方、アキアカネのような生きものは、単純に「トンボを増やす」ではなく、産卵できる水田・幼虫が育つ水域・羽化後に利用できる草地や林縁というモザイクを維持する必要があります。環境省の重要里地里山の事例でも、棚田とため池を適切に維持することでアキアカネなど里地里山性の生物が生息しています。


だから「三種同時防除」という発想は危ない

例えば、

シカを徹底的に減らす。
ザリガニを徹底的に減らす。
農地を徹底的に整備する。

だけでは、アキアカネにとって必ずしも良いとは限りません。

逆に、

「アキアカネを守ろう」

と言って水田を昔の形に固定してしまっても、今の地域社会では維持できない。

ここが里山の難しいところです。


私なら「駆除」ではなく「三段階」で考えます

① シカは「密度を下げる」

シカの場合は、植物が再生できる密度まで下げることが重要。

これは「シカをゼロにする」という話ではありません。

チマキザサが再生する。
林床が戻る。
天然更新が始まる。

そこまで戻せるか。


② ザリガニは「水域単位で低密度化」

アメリカザリガニは特にこれが重要です。

環境省の手引きも、地域ごとの目標を設定して防除計画を立てる考え方を採っています。

しかもアメリカザリガニは、一度入った場所でも防除によって水草や水生生物が戻ることがある。

だから、

「もういるから仕方ない」

ではない。

むしろ、小さな湿地・池を一つ選んで、徹底的に低密度化してみる。

これは非常に良い環境実験になります。


③ アキアカネは「数える」

これ、私は一番やりたいです。

「減った気がする」ではなく、

6月:幼虫
7月:羽化
8月:高地・林縁
9月:里へ戻る
10月:産卵

というように追跡する。

そして、

シカ密度
ザリガニ密度
水田の管理状態
湿地面積
アキアカネ個体数

を同じ場所で記録する。

すると初めて、

「何がアキアカネを減らしているのか?」

という問いに近づけます。


そして、ここが世屋で面白い

安田さんが以前おっしゃっていた、

「世屋高原湿原・棚田跡交園&マルヤ農林園」

ですよね。

あそこを単なる「保全場所」にしない。

むしろ、

「里山の特効薬を探す実験場」

にしてしまう。

例えば、

実験区A

シカ対策あり/ザリガニ防除なし

実験区B

シカ対策あり/ザリガニ防除あり

実験区C

水田・湿地管理を継続

実験区D

できるだけ自然遷移に任せる

そして、

植物・水生昆虫・カエル・アキアカネ・鳥類

を追う。

高校生がこれをやったら、ものすごく良い環境実習になります。

「シカを何頭捕った」という活動ではなく、

「シカを減らすと、山はどう変わった?」
「ザリガニを減らすと、水はどう変わった?」
「その結果、アキアカネは戻った?」

という因果関係を自分たちで検証する授業になる。

これはまさにSSH的です。


そして、以前の話ともつながります。

上世屋は「昔の里山を保存する場所」ではない。

むしろ、

「過去の里山の知恵を材料にして、未来の里山を実験する場所」

にできる。

シカも、ザリガニも、アキアカネも、敵役に固定しない。

シカは森林圧の指標。
ザリガニは水域改変の指標。
アキアカネは里山全体の健全性を見る指標。

と考える。

そうすると、

山

湿地

里

の三つが一本につながる。

そして「駆除の特効薬」を探していたら、最後に見つかるのはひょっとすると、

「生きものを一匹ずつ退治する薬」ではなく、
「生態系を測り、手を入れ、戻り具合を確かめる人間の仕組み」

なのかもしれません。

環境省も現在、外来種対策を「入れない・捨てない・拡げない」に加えて、地域ごとの防除と生物多様性保全を組み合わせる方向で進めています。

「駆除」から「生態系の回復実験」へ。

これは、世屋でやる意味がかなりあると思います。(^.^)

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