宮津エコツアー · odani

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環境省のレッドデータブックでは、準絶滅危惧種指定のウミヒルモ。

京都府では、栗田湾や伊根湾などの波の穏やかな海域の3~5mぐらいの砂地の海底に生育するらしい。アマモと同じ仲間で海の中で花を咲かせる種子植物。

DSCN5321 ウミヒルモ(環境省レッドリスト)DSCN5320こんな浅いところに生育。天橋立は陸も磯もそして海も自然豊か。いつまでも守り続けなければ・・・

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街路樹や庭先でよく見かけるインド原産の常緑小高木のキョウチクトウ。

小天橋 塩池隣の旅館跡。大正11年から昭和30年代まで営業していたところに3.4mの高さに伸びている。

DSCN5325この木は燃やした煙を吸っても毒。

フランスでは有毒とは知らずに、バーベキューの串に使って6人が死亡するという悲惨な事故があったそうです。

「持続的な未来の構築」を目指して、交換留学生の学外授業。 今年も宮津市をフィールドに行われました。

総勢27名 初日の6日は、上世屋でのフィールドツアーと伊根の舟屋見学。

2日目の7日は、三班に分かれてA:地場産業(宮津街中)、B:観光と環境(天橋立)、C:エネルギー(栗田半島)で実施。

 

B班の担当は「観光と環境」。 天橋立駅前の「知恵の輪館」で平成16年の23号台風 倒木松をベースに「松が未来に遺すもの」のお話から始まり、智恩寺、小天橋、大天橋、籠神社まで半日ウオークコース。

受講生は、アメリカ・ドイツ・スエーデン・オランダ・オーストラリア・中国・日本の七国の学生。

P1010848 文殊菩薩さまに智恵を授かりに

P1010850留学生は智恵に貪欲。  三回くぐってさらなる智恵を。

P1010851更に賢くよく熟れたヤマモモが歓迎

 

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ヤマモモのじゅうたん  一里塚付近

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よい自然環境で豊作のヤマモモ試食 べりー・グッド!

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持続可能な発展のための課題で取上げたり議論になったこと

・天橋立の植生、天橋立の保全、マツ枯れ対策、ごみ問題、アサリの減少、与謝の海と阿蘇海の水質と塩分濃度等。

・栗田半島エネルギー問題では、原発を止めたとしても代替案をどうするのか、侃々がくがくの議論になったそうです。

 

 

全員で記念撮影  右端が深町先生

P1010854深町先生と記念撮影

 

 

 

 

 

 

真夏のビールや冷酒にもよく合う獲れたて宮津産「シロメ」(シラス)。

高品質で地産地消ができる。カタクチイワシの仔魚で春から秋にかけて数回も産卵するというありがたい海からの贈物。

ところが、今年はシロメが不漁。獲っているのは、シラゴチリメンと言われているマイワシの子。大きさはあまり変わらないが、シロメと違って色が黒っぽく価格が低い。関係者は商売になりませんとのこと。

 

波の静かな早朝、網を引く二隻のともぶとに乗った漁師さんたち。

DSCN5010DSCN5053獲物はすぐに、横づけの別船で江尻の加工工場へ運ばれます。DSCN5070

場所を変えては何度も網曳。

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白砂青松 水がきれいな天橋立の二つの海水浴場は7月1日 海開き。

 

黒崎からの日の出と安全を見守り続ける久世戸(九世戸)のお地蔵さま。

通称「波切り地蔵」さん、津波をここでせき止めたと伝えられています。

DSCN4990にぎわいを待つ 天橋立(文珠側)海水浴場

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昭和30年代 海水浴場としてにぎわった小天橋の浜、今は有害外来植物が増えています。

先日、天橋立ガイド部会の研修で除草を行った小天橋。 今回は、天橋立を守る会(会長 森輝吉氏)が、中心となって第一回「天橋立の白砂復活大作戦」を実施しました。

植生の生育状況から時機を逸した感と同時に広大な面積の除草を前に、主催者の森会長は、「千里の道も一歩から」と挨拶 第二回目以降は、ゴールデン・ウイーク前後目途に大々的な計画にすることを宣言。

 

参加者の除草風景  参加者は行政・観光業者・守る会関係者等

DSCN5180除草除草対象植物は「マツヨイグサ」(あかばな科)と「ヒゲナガスズメノチャヒキ」(いね科)に限定

DSCN5173説明草オオマツヨイグサ

DSCN5195メマツヨイグサヒゲナガスズメノチャヒキ

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成果量はわずかでも、今後に期待

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作業風景を伝える新聞報道  「京都新聞・丹後中丹版」 平25.6.26

img043天橋立除草

地下の枝によってふえるハマナス。食べて酸っぱい果実は偽果。

 

まだ、花が咲いているものも

DSCN5038ほぼ、終わりをつげた花期DSCN5019やがて恥じらう思春期?DSCN4999

大江山連峰は、なだらかな起伏と山容をもつ一連の峰群。

東端の赤岩山(669m)から杉山(697m)、鬼の岩屋(686m)、鍋塚(763m)、鳩ヶ峰(746m)、千丈ヶ嶽(832.5m)、西端の赤石山(736m)までが連峰。

天橋立の形成にはこの連峰が大きく貢献。この連峰を源流とする野田川が、世屋の高山(702m)とともに土砂を運んで形成されました。また、宮津市街の中心を流れる大手川もこの連峰が源流です。

 

宇野ヶ岳・杉山へ登る途中 ナメラと地元で呼ばれている地点からの天橋立遠望 (写真は上宮津・杉山ガイド部会の松本さん撮影)

DSCN1219ナメラより橋立 (2)

天橋立 小天橋から杉山方面を望む

 

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阿蘇海から大江山連邦(野田川の源流)遠望 (写真は白石さん撮影)P1020605 (2)阿蘇海・白石

 

 

 

天橋立ガイド部会では、毎月第二木曜日を定例の研修日としています。

先月は、亀岡市にある大本教「花明山植物園」の見学。今月は、海水浴シーズンを前にした天橋立小天橋の有害植物の除草を行いました。

 

今日の参加者は五名でしたが、炎天下、汗を拭き拭き作業開始。DSCN4943

砂浜を我が物顔にふるまう「ヒゲナガスズメノチャヒキ」(髭長雀の茶挽き) いね科

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ヒゲナガスズメノチャヒキの穂 衣服に付くと自然には取れません。逆刺で皮膚を傷つける。

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ヒゲナガスズメノチャヒキとオオマツヨイグサ(中央手前側の1本)、右側の叢生はハマナスDSCN4964除草対象のオオマツヨイグサ。放置すると種で何倍に増えるのでしょうか。白砂の天敵。

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軍手は大失敗。釣り針の係りのような逆刺で指をチクチク。

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狭い範囲ですが、休憩をはさみ約2時間半の成果。約200㎡。

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ハマヒルガオ  花はほぼ終了、結実。

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丹後天橋立大江山国定公園内にあって、いずれも自然が織りなす技。

上宮津・杉山ガイド部会主催 地質学の小滝篤夫先生のお話で杉山をウオーク。

 

◎ 杉山と天橋立の比較

項   目         杉  山                   天橋立

・ 成立年代      約4億5千万年前の岩石隆起       約8千年前以降砂洲形成

・ 主な地質      かんらん岩・蛇紋岩             花崗岩が風化した砂礫

・ 地球内位置等   マントル 深層部               マグマ 深成岩

・ 代表的な植生   天然杉、ヒユウガミズキ           クロマツ、アカマツ

・ 互いの関係     相思相愛  宮津市街の南北に位置し、毎日見詰め合っている。

 

屏風岩

DSCN4934カンランガンかんらん岩 (左側約2/3の部分) と 蛇紋岩 (右側約1/3の部分 ややミドリがかった部分)DSCN4937カンランガン左とジャモンガン右蛇紋石 (左側 ミドリの石) と かんらん石 (右側 黒っぽい縦長の石)DSCN4946蛇紋岩左とかんらん岩右杉山林道終点の看板  天橋立、ブナ林の高山などDSCN4940かすんで見える天橋立DSCN4941かんらん岩地帯と花崗岩地帯の境目  右側の岩石までがかんらん岩地帯、 石より左側は花崗岩地帯

DSCN4959花崗岩とカンランガン右

ヒュウガミズキの実DSCN4962ヒュウガミズキの実杉山(697m)山頂付近  風穴とホクリクタツナミソウDSCN4981ホクリクタツナミソウ

 

 

 

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