宮津エコツアー · yasuda

Articles by yasuda

彼岸花は、天照大神の化身!

img_2667%e5%bd%bc%e5%b2%b8%e8%8a%b1
今でこそ、稲刈りの済んだ田圃の畦に咲いています。けれども昭和30~40年代前半くらいまでは、「田植えが6月後半、稲刈りが10月から11月にかけて」だったと言う話を聞いて、やっぱりそうだとおもっています、

img_2707

というのが、天照大神というのは天体にすればお日様で農業を司る神じゃないですか、では花にすれば何だろうかということですが、そこで彼岸花は、天照大神の化身説。

img_2725%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa

(↑ 9月27日 世屋高原休憩所)

9月はまだ稲の登熟期。台風が襲う時期でもあります。そんな時に、畦に必ず顔を出す花が彼岸花,。そこにはトリックというのかマジックがあるのかもしれませんけれど、「この花を私だとおもいなさい、もう一息ですよ、風で倒れないように、大水でながされないように取り入れまで守ってあげましょうぞ」と天照大神さまのメッセージを携えて咲いてくださっていると、みんな田植えや草取りなどの苦労がいやされ、大風にも立ち向かう気力を湧かせたのだとすれば、そのトリックも意味があります。

img_2673%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa
府中から江尻にかけての付近は、古代文化渡来の地とされ国衙のおかれたところです。

そしてその付近が橋北路で、彼岸花の赤がもっとも濃いところなのです。

img_2713%e5%bd%bc%e5%b2%b8%e8%8a%b1

(↑ 9月27日 丹後郷土資料館旧永島邸付近)

彼岸という言葉から仏教との関係を思いますけれど、それ以前の渡来の文化と彼岸花とのなにかしらのつながりを思いながら、秋の丹後路を走るのも楽しいものです。

彼岸花。

img_2121%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa

暦花といえばこれほど正確に時を告げる花はありません。

この花、稲作に伴って持ち込まれた外来種ということです、この球根の毒消しの方法もわかっていたでしょうからですから、米が不作の時は、救荒作物としてスタンバイしていたのでしょう。
さてその稲で野生種に近い古代米といえば赤米。

img_2308%e8%b5%a4%e7%b1%b3

タンニンをおおく含んでいるのでこんな色になるということです。

img_2312%e3%81%82%e3%81%8b%e3%81%be%e3%81%84

ですから、彼岸花と稲との組み合わせ、本来はこんな組み合わせだったのでしょう。

img_2307%e8%b5%a4%e7%b1%b3

この古代的なくみあわせ、天橋立ワイナリー付近です。

この彼岸花 真っ赤な強い色いに加えておもしろい花の形なので、絨毯のように群生すれば見応えがましますし、一本だけでも、楽しませてくれます。
で、風景とのマッチ、彼岸花を生かすロケーションは青空白いすじ雲それにアゲハチョウときまっているのですが、それはなかなかあるものではありませんが、それでもここは!というのが。日置の妙圓寺のあのう積み石垣を背景にした花壇。

img_2463

さらに進むこと、約5キロ。長江海岸に、若狭湾を背景にした花群

img_2619

宮津にこられ、伊根へいってみようとおもわれる方がいらしたら、このふきん、

img_2618

ちょっとゆっくり走ってみてください。

「日本の里」の秋に彼岸花。

img_2099%e5%bd%bc%e5%b2%b8%e8%8a%b1

これ、地生え。稲木のそばに彼岸花。

img_2105%e5%bd%bc%e5%b2%b8%e8%8a%b1

これもペットボトルや花瓶に挿したものじゃないですよ。
去年の秋、府中の写真家の今井さんたちに球根をもらって植えたもの、

img_2113%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa
これらが増えて「彼岸花の名所」になればいいとはおもいますが、彼岸花の野生化は上世屋では難しいのです、葉っぱで光合成し栄養を貯める時期に、雪で埋まるからです。青森、岩手、山形、秋田など東北各県はもとより新潟、富山などいわゆる雪国には、「彼岸花の名所」はないのです。
今年咲いてくれたこれらの彼岸花、雪が少なければ、来年も咲くかもしれませんが、温暖化で雪が少ないのもそれは望ましいことではないですし、、一年限りかもしれません。

そういう意味では、心の原風景としての「日本の里・かみせや」の秋は、こっちのほうが近いでしょう。

img_2160%e3%81%84%e3%81%aa%e3%81%8d

ししうどの花と稲木。

この花が咲いて、稲を下ろし脱穀し、農協に納めたら、おとうは出稼ぎに、、、。

img_2165%e3%81%84%e3%81%ad%e3%81%8b%e3%82%8a

、、、、そういう「おとう」が、またひとり、町へおりていかれたこと、誰がしるでしょう。

 

丹後ウルトラマラソンを「楽走」するランナーの皆さん

img_2077%e3%81%be%e3%82%89%e3%81%9d%e3%82%93

おもてなしポイント!

img_2083%e3%81%be%e3%82%89%e3%81%9d%e3%82%93

このマラソンの参加費は、13,000円60kmの部 ~18,000円100kmの部なんですって。
「しぬきではしらんかぁい!」「はいぃぃ」

img_2087
それだけ払っても、60kmを、あるいは100kmを走りきった自信が得られればもとがとれるというもんでしょうね。

img_2079%e3%81%be%e3%82%89%e3%81%9d%e3%82%93

それにしても、100kmの部/2,600名・60kmの部/1,400名 合計4000人の募集。その定員が埋まると、合計■■■■万円、スポーツ・ツーリズムは

そらぁすごいわぁ!「エコ・ツーリズム」も爪の垢でも煎じてとおもいました。

台風16号の進路、

img_2217

列島を縦断するという心配なコースが予想されています。が、22日にはかなり東に行っているとのことです。
野の鳥、山の鳥、行く鳥、来る鳥、鳥を意識しながらの里山ウオーク、予定通り実施します。

img012

永久さんによると、37種の鳥が確認できたということです。9月も下旬の森は葉を落とす準備、餌がいなくなります。鳥がいないこんな時期に何ですんねん!とはいえ、それでもいいじゃないですか、いないものがいたらそれこそたいへん!春に楽しみをふくらませましょう。

page001
まだご参加頂けます。ご連絡ください。

いいじゃないですか!

img_2031

この看板、わが会のメンバー菅谷さんのお仕事です、

、、、、、、

ご本人に連絡すると、

「二、三年前に設置したもんだで!」

え、あぁそぉ、、そんなにひさしぶりなんだぁここにくるのは!

というのは裏話。

、、、、、、、

img_2069%e3%81%97%e3%82%87%e3%81%8f

さてここは「京丹後市弥栄町にある道の駅・丹後王国「食のみやこ」。img_2032%e3%81%90%e3%82%8b%e3%82%81

ここで、今日、明日と開催されている「海の京都 丹後グルメフェスティバル」

img_2039%e3%81%90%e3%82%8b%e3%82%81

いまいちの天気にもかかわらず朝からかなりの人出でした。

このブーステントには山陰海岸ジオパークの写真コンテスト入選作。

img_2051

問題はその隣に伊根、成相山、高山ブナ林、せや川石作りアーチ橋、大江山杉山杉などの写真が配してあること。

img_2052

これは、「なにか」のメッセージ?

明日行かれることがあれば、寄ってみてください。

秋を代表する花、せや高原休憩所のハギが美しいので花見してもらおうと出したベンチ

img_1725%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%81

さっそくお客さん!

img_1684
ところが、その頭の上を、ぶーぅーん        ぶーぅーん   ぶーぅーん。

スズメバチが休憩所の屋根のひさしに巣を復活させていたのです。

スズメバチの歓迎!なんて洒落になりません。

img_1692%e3%82%b9%e3%82%ba%e3%83%a1%e3%83%90%e3%83%81

9月はスズメバチの活動期。
区長に連絡すると、かれも気づいていて、市役所に除去要請を行っているとのこと。しかし、防護服の準備ができないのでちょっとまってくれとのこと。では注意呼びかけ、使用禁止、立ち入り制限しておいてくれとアドバイスがあったか、「ない」!いやはや、公開している場所で、明日から三連休で不特定の方が自由に利用されるところ、刺されでもしたら即ニュース。観光で市振興をというわりには、なにそのスピード感のなさは!、、、とおもいたくはないことを思いましたよ。

img_1188
巣を中心にした彼らの警戒範囲は10mに及ぶ、また、黒・赤・青といった濃い色に対し特に攻撃性を強める、さらに整髪料・香水に含まれる成分、人の汗にも反応し攻撃してくるといいます。

img_1680%e3%81%af%e3%81%8e
、、、、、ということなので、でも、それは自分たちでしておかなければならないこと。

なので、

img_2175

このせや高原休憩所、おおいに利用はしてほしいのですけれど、除去完了までは要注意、

img_2176

不便をおかけしますけれど、利用計画なども変更されることをおすすめします、

クマの危害で死亡する人は年間10人未満。スズメバチに刺されて死亡する人は、年間平均で34名。

交尾の時期を迎え攻撃的になったスズメバチの恐ろしさはクマの比ではないのです。

そんな危険を認識していて、しかし、なんの対策もせずに事故がおきたなんて、さいあくですから。

さて、こんなに恐ろしいスズメバチですが、流動食しか食べられず子どもに養ってもらっているといいます。
「昆虫を餌とするのは、幼虫だけです。スズメバチをはじめとする細腰亜目の蜂は、成虫になると細くなった腰のために、固形物を食べることができなくなります。
このため成虫は、幼虫のためにさまざまな種類の虫を捕まえては巣へ運んでいき、かわりに幼虫の分泌液を食事にします。このほか、木の樹液や花の蜜も、スズメバチの成虫にとっては大切な餌となります。」

こんな事情を知れば、かわいい生き物だなぁともおもえるから、おかしいものです。

うつくしいわぁ!

img_1465

我が物顔に機械を振り回すものだから消えてしまった稲株や畦のこの曲線は「生物多様性保全上重要里地里山」の里の見所の一つですよ。

稲刈りをしたあとは、、作り手が自然に対してどんな姿勢を持っていらっしゃるかということをより雄弁に語りますですね。

img_1544etl
さて、台風が来そうなので、もう少しおいておきたいのだけれど、と稲刈り。

img_1548

天日干しするその稲木。

img_1612
コンバインでやればこんなことせんでもええけどね、、、

メガクラスの風にも耐えるぞう!
ミッションを自覚した栗のつっかい棒に守られた稲木も、風物詩を越えた農業文化財!

img_1608
人に優しいに加えて、自然に優しいと言うことを実践することには、筆舌に尽くしがたい困難さをうちに持つから、美しいんでしょうね。

「彼岸花、がここにあればいいねぇ!と思ったものだから、ここに彼岸花!」世屋野蕪村

img_1370%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa
球根で増える彼岸花の繁殖は、まったく人頼み。球を埋めないと咲かないのです。

この花たち、昨年秋、府中から球を届けて頂いたものです。

img_1365%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa
花の丈50cmで咲いてもらうにはそこに草を繁茂させておいてはいけません。さらに、花の終わった後に出てくる葉に、お日様を当て、栄養をつくって球根に貯めなければなりません。

限りなく人の世話が必要なのです。目標は、この棚田跡を赤く染めること。

dscf1561
「咲いてあげてもいいけれどできますかと彼岸花!」世屋野蕪村

img_1378%e5%bd%bc%e5%b2%b8%e8%8a%b1

挑発とわかっていても、イノシシが相手にしない景観植物となると限られてきますから、見とれよ!念ずれば花開く、じゃ!と。

img_1381%e3%81%b2%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b0%e3%81%aa

、、、彼岸花プロジェクト、あなたものりませんか。

 

ハギの美しい候になりました。

img_1195%e3%81%af%e3%81%8e

雪解けの福寿草に始まって晩秋のリンドウで終わる山野草や庭先のもてなし花の花のリレーもいよいよクライマックスだ、と黄昏れ気分で、世屋の里が「生物多様性保全上重要里地里山500」に選出された、その記念に何かをとかんがえたのですが、かみせやを漢字で「上世屋」とする表記を、「花美世屋」と改める、ということを思いつきました。そこで、さっそく、事務所宛てに今後お便りをいただく際には「宮津市花美世屋」とお書きくださいと、友人にメールを送ったら、ただあきれられました。
しかし、かみ・「上」を「花美」にする、このアイデアは、まんざら根拠がないわけではないのです。
丹後 舞鶴 野間 日置、波見 伊根 そして世屋、、、みな地名です、そして、みな漢字二字。
これには訳があります。
奈良時代初期和銅6年(713年)に出された「好字令」という勅令には、「畿内七道諸国郡郷着好字」(国・郡・郷の名称をよい漢字で表記せよ)と。当時の先進国は唐。制度や文化は唐にならえ!ということです
さらにだめ押しは、平安時代中期に編纂された『延喜式』、これには「凡諸国部内郡里等名 並用二字 必取嘉名」(諸国の郡や村の名は必ず2字の良い字にせよ)と。
そういうことですから、「上世屋」。下と上、をつける意味はまあわかりますけれど、三字地名、これはどうもいただけません。かみ上を二字にして世屋二と二を足して4字にしたらいいかも、しかも「好字」で、と
考えてみた結果が、「花美」。
私は、こだわりますよ、歩く人がおおくなれば、そこに道ができる、、

さて、このハギ。

img_1196%e3%81%af%e3%81%8e

一度のびて花をつけた枝を切り戻してやると、再び緑の芽を吹き、それに花をつけるのです。まさしく「生え木」。

万葉集では140余首。もっとも多く読まれる花と言うことですが、誇るのは芽を吹く霊力だけでなく、豊穣のシンボルフラワー
であるからという解釈があります。
「をとめらに行き逢ひの早稲わせを刈る時になりにけらしも萩の花咲く」(『万葉集』巻十 詠花  作者不明)
萩の花、よくみてください、何かに似ていませんか、、、、!

img_1182%e3%83%8f%e3%82%ae
時代はおおらかだったのです。

« Older entries § Newer entries »