宮津エコツアー · yasuda

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「炎天の似合うサルスベリの花が雨に濡れている。いつもの年なら、なごりの炎暑にあえぐ時なのに、ゆく夏の背中を見送るいとまなく秋の長雨である。」と天声人語8/29。
さて、サルスベリは和語。

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(↑ 大宮町 下常吉 常林寺)
猿が滑る幹を上ろうとしてそれで尻も顔も紅くなったという意味もあるのかなぁとふと笑っています。

季語としては漢語表現の「百日紅・ひゃくにちこう」。赤い花咲く期間が実に長いので。
◆野の中の小寺や百日紅咲けり
◆半里さきに見ゆや庄屋の百日紅
◆きらきらと照るや野寺の百日紅
◆酒好の昼から飲むや百日紅
以上子規さん。

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ところで「百日」にまつわって美しくも哀しい物語が、朝鮮半島では作られ伝わっているということです。
「ある旅をしていた王子が、竜神の生贄(いけにえ)にされていた娘を救うため、勇敢に闘い見事、竜神を退治しました。その後、助けた娘と王子は恋に落ちますが、王子は使命を終えるまでは旅を続けなければなりません。旅を終えた後、必ず再会すると約束するのですが、その約束は100日後。ところが、約束の100日を目前にして娘は亡くなってしまったのです。
帰ってきた王子は嘆き悲しみました。その後、娘のお墓からは一本の木が生え、紅色の可憐な花が咲き、いつまでも美しく咲き続けました。

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村人は、これは、百日もの間恋人を待ち続けた娘の生まれ変わりに違いないと考え、この花を「百日紅」と名付けたそうです。」※「知って得する雑学情報 サルスベリ 花言葉」から

「北近畿新時代」へ向けて(平成27年5月11日)というタイトルで京丹後市建設部長 中西 和義さん。

「京都縦貫自動車道路が、いよいよ本年7月に全線開通することとなりました。

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昭和63年に老ノ坂・亀岡道路が開通してから27年の年月を要しましたが、この道路は京都府北部の悲願であり、ようやく京都府の南北軸が完成することとなります。

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(↑ 与謝 天の橋立ICふきん )

また、平成28年度には、宮津市と鳥取市を結ぶ山陰近畿自動車道の大宮森本IC(仮称)が供用開始の予定であり、市内から高速道路を利用できるようになります。

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(↑ 大宮森本IC(仮称)付近)

更には、平成27年度国の当初予算において、大宮峰山IC(仮称)までの新規事業化が決定され、近年中には市の中心部まで高速道路が入ってくることとなりました。

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(↑ 大宮森本IC(仮称)付近)

こうした高速道路ネットワークの整備により、大都市圏との時間距離が飛躍的に短縮されることになります。  以下略 」※京丹後市/建設部長の部屋

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さて、新規開通区間を先日、初めて利用しました。

27年!かかって全通、いままで走っていた谷を下に見て、感慨深いものを感じながら走りました(^.^)

現代の高速「京・丹後街道」、ちょっとそこまで!、 もう少しゆっくりしていこう!となどをつみあげて、゛都市と地方の課題にすこしずつ穴を開ける存在として機能することを期待ます。

 

♪いねかり

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♪ あかとんぼ

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♪ しゅうめいぎく

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♪ししうど咲くあの丘 山国の

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♪ああ世屋の秋

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♪季節が都会では わからないだろうと、、、♪

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♪白樺 青空 南風こぶし咲くあの丘 北国のああ 北国の春 季節が都会では わからないだろう♪で、どうぞ(^.^)

 

光なおとまりて赤う見ゆる、、、パシャ、、清少納言さんは今ならさしずめ、フォトエッセイスト。

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(上 中郡平野 現大宮町から峰山町方向 撮影日時 8/27 19:12)

そして、「日は入日 入りはてぬる山の端に 光なおとまりて赤う見ゆるに 薄黄ばみたる雲の棚引きわたりたる いとあわれなり -枕草子 236段 」という文章にされるわけです。

1000年後、秋の日は同じようにしずみます。

ところで、フォトエッセイストとしての力量、それはそれとして認めながら、「よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。」と皮肉ったのが、紫式部さん。

「清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人。さばかりさかしだち、真名書き散らしてはべるほども、よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。かく、人に異ならむと思ひ好める人は、かならず見劣りし、行末うたてのみはべれば、艶になりぬる人は、いとすごうすずろなる折も、もののあはれにすすみ、をかしきことも見過ぐさぬほどに、おのづからさるまじくあだなるさまにもなるにはべるべし。そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよくはべらむ。『紫式部日記』」
1000年も前のことですか゛、いかにもするどいです。

 

 

稲穂を、黄金色にいろどり、日が沈みます。

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稔田を黄金に変えて斜陽かな       世屋野蕪村

垂れる稲穂を手に受ければずっしりと手応え。

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秋の田の穂のたわみたり世屋ノウダ     世屋野蕪村

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あと3週間ほどで稲刈りです。

日本海に去った台風15号、この付近では水と風で山海の清め役ていどでおさまったことは幸いでした。

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お陰で、台風一過の「海の京都」は宝石のように輝いていました。

伊根の海も遊覧船は用心のため、午前中は欠航て゛したが、舟屋にはすこししぶきがかかったていど ということでした。

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ところで、日本海の干満の差は大きくありません。太平洋側の海岸とは比べものにならないくらいです、月の引力が変わるはずはありません。同じ海、海岸なのにどうしてかと疑問に思ったことがあります。

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海の広さ、大きさ、つまり体積が違ううえ、南は対馬海峡、北は津軽海峡、間宮海峡で半ば閉じられています。
月の引力によって海水の高低ができたとしても、狭い海峡を通過することができない、それが理由なのだそうです。

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伊根をはじめ、漁村が渚のすぐ側に発達したのも、そういう背景があるということです。

ちなみに風車はよくまわったそうです、

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上世屋でもよくまわりましたよ、

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風ってなんだろう

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さて、折から台風15号。

風で山は大揺れ

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風で海も大荒れ

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風で回っている

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風でこけた

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風でこけないように

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がんばるぞぉー

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なぜ風が起きるのだろう

だれが風を起こしているのだろう

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風ってなんだ

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今は子どもでも説明します。しかし、昔々は、大人でも説明することは難しかったのです。あいとはなんだというのと同じように姿形の見えないものだから。
でも想像を巡らしそれを文字にした人間はすごい。風の甲骨文字。

大きな大きな鳥がおってな、ばたばたと羽を煽ってそれがかぜのもとなんだと考えた。

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その鳥って言うのは鳥の中の鳥、鳳凰のこと。鳳はご主人、凰は奥様、つまり鳳凰は夫婦、ちょっと行き違って奥さんの機嫌が悪いと、ばたばた羽ばたかれるので、、大風が吹いて、あおりをくうってわけ。

※ どこに住んでいるか、何を食べているか等についてはウィクペディア 鳳凰をご覧なさい(^.^)

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ところて゛、「風」をセと読むことがあるということ。たとえば、山風(ヤマセ)、香川県直島町には風戸(風戸(セト)山117mと言う山があるとか。この例を当てはめれば、「せや」の「せ」は、「風」の意味だったのかも知れない、、、この説には気象学的な有無を言わせぬ説得力を感じます。

 

 

 

 

たわわな稔り !

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その一方で、旅立ちの準備をするツバメたち。

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電線に憩ったり羽の整備をしたり、その数60羽、

近郷のなかまたちが集っているのかも知れません。

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ちなみに渡りの開始は9月中旬~10月下旬 一気に渡るのでなく2,30キロずつ、9度Cの等温線の南下にそっていくということ

また、去年の巣を憶えていて間違いなくその近くに戻ってくるそうです。

「私たちの仕事は終わったわ、来年またくるからね」

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豊作を見届け、お日さまを追うように姿を消すツバメたち、ほんとにふしき゛な生き物です。

◆家を去る つばくろに日日 碧き空  飯田龍太

 

「ナツズイセン」
気に入りません、なんで、水仙とくらべられんなんの!

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「裸百合」、、、ヌードリリー なにそれ、

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グラビアアイドルじゃないのよ(`ヘ´) プンプン。

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同じ時期に咲くタカサゴユリ(繁殖力のつよい外来種として要注意中)にある葉がこの花にはないということで、裸。

さて、日本名でなつずいせんとかはだかゆりとか名をつけられているのですが、いいえて妙、なにをかりかりしているかというとこういうことて゛す。この花、ふる里は、朝鮮半島や中国。韓国語では、「相思華」と呼ばれているということ、花と葉が同時に出ないことからと言うことですが、日本に来てつけられた和名か゛不満といったようなのです、、、

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わかる気がします、、、「相思華」でいいじゃないですか、、私は、相思華、そう呼びますよ。

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ちなみに学名: Lycoris squamigeraリコリス・スクアミゲラ 。
Lycoris はギリシャ神話の海の女神「Lycoris」に由来し、花の美しさ。squamigeraは「鱗片を持つ」球根の形状を意味するとのこと。

地蔵さまにお供え

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ここでも地蔵様のお奉り。

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地蔵盆です、

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ところで、「地蔵盆」、といっても特別に地蔵さまの盆というのがあるというわけではないということ。

というのが、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを救うという 地蔵菩薩。その地蔵菩薩の縁日、この日に参詣すると、普段以上の御利益があると信じられたのが毎月24日。地蔵会(じぞうえ)というそうです。旧暦7月24日については盂蘭盆(お盆)の時期、それにちなんで地蔵盆。つまり、お盆の月のお地蔵さまの縁日、これを地蔵盆というわけです。

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ちなみに、仏様はたくさんいらして、まいにち 何らかの仏様の縁日、それを一ヶ月におさめたのが、  「三十日秘仏」。こうなっているそうです。
『一日、定光佛。二日、灯明佛。三日、多宝佛。四日、あしゅく佛。五日、弥勒佛。六日、二万灯佛。七日、三万灯佛。八日薬師如来。九日、大通智勝如来。十日、日月灯明佛。十一日、歓喜佛。十二日、難勝佛。十三日、虚空蔵菩薩。十四日、普賢菩薩。十五日、阿弥陀仏。十六日、陀羅尼菩薩。十七日、竜樹菩薩。十八日、観世音菩薩。十九日、日光菩薩。二十日、月光菩薩。二十一日、無尽意菩薩。二十二日、施無畏菩薩。二十三日、大勢至菩薩。二十四日、地蔵菩薩。二十五日、文殊菩薩。二十六日、薬上菩薩。二十七日、盧遮那仏。二十八日、大日如来。(私に思うにお不動様もこの日を縁日とするのはお不動様も大日如来の教令輪身であるからでしょう)。二十九日、薬王菩薩。三十日、釈迦如来。』
じぞう盆は、子どもの守護仏さまなので、子どもの行事という側面をもつものの、あくまでも、地蔵菩薩さまのご縁日。

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そういう伝統を大事にされていらっしゃるのが、日置の金剛心院さん。

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本堂に地蔵菩薩を祀り檀家さんがあつまり法話をたまわり、ご詠歌をうたわれるそうです。

そして、「奉盆句」の披露も。

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奈良の元興寺地蔵会でも、 「本堂の智光曼荼羅の前に地蔵菩薩2体を祀り、堂内では各地から奉納される書画を貼った献灯揮毫行灯に点火されます。無病息災を祈願した法要の後境内浮図田にて万燈供養が行なわれます。」と言うことですが、親、大人を諭し心を癒やす日、それが本来の地蔵盆。

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地蔵盆がすんだら、世屋ではソバの種蒔きをします。

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90歳のおばあちゃんの鍬と鎌た゛けの仕事だと思えます?

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