花筒をいっぽん一本抜いては蜜を吸った思い出をおもちのかたも多いのではないでしょうか。 矢を刺した武具「靫うつぼ」ににているので、ウツボ草。草丈 大きくても30センチメートルまで。
刈った草の中から現れました。
またの名、夏枯草(かごそう)、家畜の餌や畑の草マルチなどに定期的に草を刈る里山環境になじんで生育してきた植物です。
この草、健康面でも暮らしになじんでいて、さらに別名イシャダオシ。利尿、消炎、強壮に薬効がありハーブティとしても利用されます。トリテルペンのウルソール酸、その配糖体プルネリン、多量の無機物質・塩化カリウム、タンニンなどを含有しているんだそうです。
「多摩丘陵では、限られた場所に少ない個体数しか確認できていませんでしたが、そこも2010年現在では確認できなくなっています。地域絶滅が危惧されます。 」との不安は丹後でも同じ。 こんな名草を絶やすわけにはいかないじゃないですか。
「なんの用事があってモンシロチョウが木の茂った梢をとびまわるのだ?」と思いました。
飛び方といい色といい群舞する様子は、キャベツ畑のモンシロチョウとそっくりだったからです。
捕らえてみると、、ガ!白い羽に脚が花粉のついたよう
、飛び回っている木は、ミズキ。発見日は6月2日。それらをキーワードに検索してみましたら、ドクガ科の蛾。脚が黄色いので、「キアシドクガ」ということでした。ただし毒性はとくにないとのことで、ホ!
ミズキ科専科のガですので、ミズキ様々。なのに、発生しすぎじゃないかしらと思うほどですが、ミズキにすればそれも想定内、たくさんの実をつけ備えているわけですし、ガはガで水に落ち、アメンボやオタマジャクシの餌に、、、アメンボからすれば、今年はキアシドクガがたくさん食べられると喜ぶわけ、それが生態系の豊かさ複雑さというものなのでしょう
「これ、、、■■■■とちがうんきゃあ」と丹後弁でSさん。
「ここにはえとった?」
増えて増えてするて゛大宮町から持ってきたんだ
「これ、、外来種で、、栽培したらあかんいう外来種にはいっとるとおもうで!」
えっ!生態系を害する恐れがあるもの、、、というので、ブラックバス、あれちうり、カダヤシ、、そういうものがある、そして栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止ということを定めているのが外来生物法、なのですが、これも対象だと。
エー!!
調べてみると、、、。
「北アメリカを原産地とする。日本には1880年代に鑑賞目的で導入された。繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきた。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた。しかし、カワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定された。」(ウィクペディア)と明確に。きんのにわとりできんけいという なのに、、半信半疑、信じられない思いです。
日本への移入は1880年代と言うことですから、啄木さんが「花をかいきて妻としたしむ」としたのは、この花だったかも。
新緑のころに鮮やか、、、金の鶏とはよくつけたものだと言葉の達人を唸らせたのかもしれません。金の卵を産んでくれればいいけれど、、、と。
さて、英語名は「tickseed 」。「わたしは、種がいっぱい出来てダニのようにしぶとい花ですよ」といっているのに、「金のニワトリ」のようだと持ち上げられて広がったのです。そのあげく侵略的外来種ワースト100!優れた資質を有しているからと移入したもののそれは一面、他に持っている性質の影響力にあらためて気づいたということです。
そうならその認識度、キンケイギクでブログをチェックしましたところ
■道路わきに 自生しているところが何箇所かあり、通行人を和ませてくれています。
■キンケイギクが 上機嫌な顔を見せています。
■今彼方此方の土手や空き地に色鮮やかに咲き誇る。コスモスに似た花で一面黄色の絨毯で埋め尽くす...。キク科の一年草。花言葉は「上機嫌、陽気」...其んな感じがピッタリな花です。
等と、実態は絶賛基調。
ですから、拡大を制止しようとおもえば、学校、行政などをとおしただいきぼな啓発広報が必要だとおもいます。
あまりにもかわいすぎます、、これを刈れとは、、(´・ω・`)。
「ヒルガオや この道唐の 三千里」
蕪村さんってすごい人です!
この 「ひるがお」をどこでみられたのかは不明てすが、三千里、群生を想像させる言葉ですから、おそらく阿蘇海あまのはしだて周辺の海岸ではなかったでしょうか。ハマヒルガオとヒルガオの区別が当時厳密にされていたのかもふめいということもありますから、この「ひるがお」は「はまひるがお」と解釈していいのではないでしょうか。
ちなみに浜ヒルガオ、、、北からきたものか南からきたものかというと、南からと『海から来た植物 -黒潮が運んだ花たち-』(中西弘樹著)はおっしゃいます。「唐」という海の向こうの國を、山の畑の畦道では思いにくいじゃないですか。
さて、「容貌」、これは「ようぼう」と読みます、見目麗しさを意味します。容も貌も「かお」と読みます。つまり、容花もかほばな、貌花もかほばな。つまり、あさのかお、ひるのかお、ゆうべのかお、のかおは「顔」ではなく「容」もしくは「貌」をあてるべきなのです(^.^)
高円の 野辺のかほ花 面影に
見えつつ妹は 忘れかねつも
(万葉集巻8-1630)
あんたは野辺に咲きにおう『かお花』のようにかわいいよ(大伴家持)
また、蔓ではあっても樹や草にまきつきません、地をはうようにひろがっていく、こういうひろがりかたをする植物を匍匐性植物といいます。
人はその様子をみて、身を隠し、危険をさけて敵に近づく様子を「匍匐前進」といいましたが、ハマヒルガオは銃剣などは担わずに平和にひろがっていきます。若者に銃を背負わせ「匍匐前進」させるなんてことは絶対にあってはならないと、ハマヒルガオはいっているようです。
水田に落ちた「ガ」を食べるアメンボ、、
食べるというのは不正確、、消化液を注入して吸うのだそうです。
見ていると獲物とゴミを判別して寄っていきます。それは、水面の振動をキャッチして獲物と判断しているのだそうです。また、水上スケーターのように滑ることが出来るのは足の裏に細かい毛がびっしり。そこに空気を溜めているから、、小さな生き物ですが、見所いっぱいの生き物です。
究極のサプライズは、その名の語源。①たんぼ→水→雨→アメンボ ②「におい」→「甘い飴」+坊→「アメンボ」さて、どちらか?①ブー②ピンポンなんですって。雨が降って水たまりが出来るといつの間にか集まってきているから、ほら、潮だまりにいるアメフラシをいじるとだす紫色の液汁を雨雲に見立てて「雨降るらし」というように、てっきり「雨」由来だと思っていました。飴ん坊、、名付けた人の臭覚に感動。ほんまかいなテレビのクイズ番組レベルの驚きです。
友がみな我より偉くみゆる日!
ってことがあります、、そんな時どうするか、一杯飲む!それも方法ですが、啄木さんは、「花」を買いました!「花を買いきて 妻としたしむ」、、、
まとめると 「友がみな我より偉くみゆる日 花を買いきて 妻としたしむ」

明治43年当時24才、、人生の重圧を支える花、、野に花はたくさんあるはずなのに、わざわざ買いもとめるほどの「花」!種類、色、値段それはどんな花だったのでしょうか、そして、「妻」と交わした会話は、、、!
花の力の奥深さを考えさせる名歌です。
そんなわけで、
□花よ咲け、初夏を彩り 世屋の里 世屋野蕪村
せいようなでしこ サルビア こすもす キキョウ苗などなど
ちなみに、この花たちは、ここでもらいました。
これだけてんこもりで1500円ていど。
野田川バイパス石川ローソン交差点加悦寄りふきん。ものがよくて種類が豊富でやすい、、三拍子そろった花屋さんです。











































