宮津エコツアー · yasuda

Articles by yasuda

2012,5,7
マメサクラはとっくに。続いて、里桜を送り、さらに山桜も送り、今年の桜は終わったと思っていたら、岳山麓付近の林道で、まだ咲いている桜に出会いました。

ウム!ブナの葉も濃くなっている。トチも朴もはりぎりも大きな葉を揺らせている。ウグイスはしきりにさえずり、尾根からはボーボーと鳴く声も。

5月の山に咲く桜といえば?成相林道の茗荷谷付近にも。合わせて四本。いずれも木は小ぶり。「カスミザクラは北海道中部から九州に分布する落葉高木(四国・九州では少ない)。和名は「霞桜」。花はソメイヨシノより1週間から2週間ほど遅く、新緑の初め頃に花が咲き、早春の山に点々と咲く姿は霞桜の名にふさわしい。」状況は、限りなく「カスミサクラ」。


まもなく田植えを迎える世屋の里では、この花が田植え桜のようです。

 

アジアのモンスーン気候が育む命
~世屋の田圃のカエルたち~
2012,5,6
初夏の太陽がまぶしい真っ昼間から恋の争奪戦を繰り広げるトノサマガエルの開けっぴろげさ、さすがに殿様。さて、世屋の田圃は、とのさまがえる以外にも、ヤマアカガエルやもりあおがえるやしゅれーげるあおがえる、あまがえるなどが利用しています。そして、それぞれ、異なる産卵時期や産卵方法をもっています。
一番に産卵するのが、ヤマアカガエル。雪解けを促す湿った南風の吹く日に田圃に現れて産卵します。争奪戦の活発さに比べて、メスを招く鳴き声はか細く、優しい草笛のよう。卵塊は始め、キャビアのような黒い粒の入ったゼリー状のものがやがてゆるんで広がっていきます。5月ごろにいるオタマジャクシは、ヤマアカガエルのおたまです。
5月の連休ころから、モリアオカエルやシュレーゲルアオカエルが産卵します。このカエルたちは、とのさまやヤマアカたちのように、直接田圃の水の中に産卵はしません。土手に掘った穴や、水面に張り出した枝先に泡のような卵塊を生み付けます。
恋の争奪戦を見ようと思えば、5月の中旬、晴から雨に変わる日の夕方から、明け方をねらうことです。ほぼ当たります。気圧や湿度に反応するのでしょう。とくに、もりあおがえるの多い林に囲まれた山の池では、林の歌やサテライトオス、木の枝を飛び回るオスたちの様子が観察できます。(※筆者おすすめスポット・京丹後市網野町仲禅寺あず谷の池)

彼らが産卵すれば、まもなく梅雨入り。泡の塊の外は乾いてシュークリームのようになっていますが、殻の中はとろとろ、卵はオタマジャクシにかえります。兄弟たちは、500匹程度。その皮を解かすのが梅雨の雨。一気に水へと送り出してくれます。アジアのモンスーン気候が育む命です。今年は、もう産卵しています。梅雨が早いのかもしれません。

 

ちなみに、せやにはその他、渓流に産卵するカジカカエル 山の水溜まりに産卵するあずまヒキガエル(この争奪戦にIさん、駒倉峠付近の沼で4月中旬に遭遇し撮影したとのこと)、水のしみだす崖などに産卵するタゴカエルたちが棲息しています。

。、

トノサマガエル、素手で捕まえたらニュースだよ!

2012,5,6

宮津小の三年生、今回、大津の四年生の男の子の里山ガイドで、彼らが反応したのは生き物、一番はカエルやオタマジャクシ。

合唱団ネタもよかったのですが、中には、カエル博士がいるかも。リサーチをしっかりしておく必要を感じました。あらためて整理しておきます。とりあえず、そのトノサマガエルバージョン。

① 人とカエルの関係
平野部から低山にかけての池、水田付近に生息するカエルは、稲や野菜を荒らすこともなく、肉食で稲を食べる昆虫などを食べる有益な生き物であること。
②大きさ
トノサマガエルのオスの体長は55~80ミリ。
メスの方が一回り大きく体長は60~80ミリ。
③雄雌の見分け
体色で見分ける。オスの基本色は黄緑色で背中の中央に一本の緑色か黄色の縦じまを持ち、繁殖期には黄金色になることもある。
メスの基本色は白色・灰暗色で、背中の縦じまは白色で太い。

 

④学名の由来
雌雄とも、背中に黒斑点が分布し、学名のRana nigromaculataは、「黒い斑点を持つカエル」
⑤産卵
4月~6月頃。この時期になるとオスは水を張った水田やその周辺の池などの浅い水場などに集まり、夜間、両頬にある鳴嚢を風船のように膨らませ、水面に浮きながら「グルルル、グルルル、ゲゲゲー」と水面で大きな声で鳴く。
この鳴き声に、メスが誘われてよってくる。メスが接近すると、オスはメスの背中に抱きついて抱接(ほうせつというのは、体外受精)する。メスは抱接したまま、なわばりから移動し、やがて産卵・放精をおこなう。
また、オスの鳴き声は、他のオスに対するなわばり宣言の意味もある。
縄張りの広さは、1・6平方メートルほどという観察がある。鳴いているオスは自分の周囲の直径1-2mほどに他のオスが侵入すると激しく鳴き、さらに接近した場合には、跳びかかって追い払う。ただしなわばりは繁殖期だけの一時的なもの。

⑥生育
直径20センチにも達する卵塊には、2千から4千もの卵を内包している。(3000人の兄弟がいる。すごいね。おかあさん、名前を考えるのたいへんだ。みんな呼んだら、1日かかる。多産生き残り戦略ネタギャグ ※ 「オタマジャクシの101ちゃん」みたいという子がいたらブラボーと褒めてあげる。なければ一読をすすめる!)孵化したオタマジャクシは水中のやわらかい植物、落ち葉、珪藻、動物の死体などを食べ、体長7センチ位まで成長し、その年の秋までには変態して上陸する。変態してからはおもに生きている昆虫類、クモ等を食べるが、貪欲で、口に入る大きさであれば、小型のカエル、ヘビなども捕食する。野外での寿命は3-4年。

⑦生育に必要な環境
このような生活環を完了するためには、排水不良で中干しができない、あるいはオタマジャクシの成長途上に水田の水を落としても、水田周囲の溝に避難できるような水田が必要です。環境の目安になる指標生物として京都府は、要注目種に指定しています。
⑧ダメ押し
動作は非常に敏捷だから、ちょっとやソットでは捕まえられないよ!、道具なしで捕まえたら新聞に載るぐらいのニュースだよ!

さて、楓かえでは新芽をカエルの指先に見立てたことから、。では、どうしてカエルはかえるっていうの?ごもっともなご質問、どうお答えしましょうか?

 

「ただいまぁって入ってごらん」
~里のほっこりウオーク~
2012.5.5
5月5日。立夏にふさわしい快晴。シャワーを二日間浴びた山野は、まぶしいほどのみずみずしさ。昨日予定の里ウオーク!今日に振り替えて大正解。

さて、その里ウオーク!しおぎり荘出発9;00~10;30まで90分で。
お題は「小4の男の子の体験」。せやはどう受けることができるか。三つの柱で、イメージ作り。日置で田植え中の方にお願いして、苗を一握り準備する。今日の隠し球。

1 氷河時代の生き残り観察
湿原のミツガシワ
2 おじいちゃんのお家探検
合力の家で囲炉裏燃やし タカのぼり
3 田圃の命探検
おたまじゃくし 田植え体験
ちなみに10;30に弁当が「自給自足」から届く予定。
という計画でスタート。
みつがしわのところでは、
・尾瀬沼や東北・北海道などの寒冷な湿地帯では普通に見られるが、京都のような暖かな地域に自生しているのはたいへん珍しいこと
・寒冷な時期(氷期)と温暖な時期(間氷期)とが十万年周期で繰り返し、その変動に合わせて植物も移動し、寒冷な気候で育つ植物は山の間の池や湿地にわずかに残っていることなど。反応がよい。順調!

次に「合力の家」。「ただいまあって入ってごらん」。暮らしの民具が整理してある三階のタカに上がらせてもらう。牛の鞍、草鞋、たぞりなど興味津々の様子。
そして、田圃へ。さっそくカエルの鳴き声に反応。ここで、カエル合唱団ネタ。男性か、女性か、混成か。「男性だと思います。」賢い!どうして?メスを呼ぶため。グー。ここでガイドは、もう一つあるんだよ、おすどうしの縄張り。苗を田圃にさしてもらってささやかな田植え体験。のぞき込んだ水の中には、ミズカマキリ。動くものを見つけたお母さん。「これこれなに?」。どじょうだよと子どもさん。「これがどじょう!初めて見た。」うじゃうじゃのオタマジャクシ。「さわっていい?」いいよ、「どくはない?」洗えば大丈夫。「とっていい!」とっていいよ。「とれない!」みるとつまんでいる・「すくうんだよ」とお父さん。「とれたー!」ガイドは、ここで「このオタマジャクシは、やまあかがえるというカエルのおたましゃくしなんだよ」。


そんなたのしそうな様子をみてなのか、せやの田圃はとんでもないもの見せて歓迎してくれた。すぐいうのは、もったいなすぎる、悪いですが、もったいぶって聞きます。なんだと思います?ヘビの登場、ブー ヘビがカエルを襲った、ぶー!
カエル合戦!!Iさんが代掻きをして水を張った田圃いっぱいに繰り広げられているトノサマガエルのカエル合戦です。両方の鳴嚢を膨らませて鳴く様子、それを聞きつけて集まるメス。そのメスに飛びつくオス。そのオスからメスを奪おうとするオス。お客さんを忘れて、命のドラマを堪能しました。

「自給自足」さんのお弁当、素朴で質素で実は手の込んだ中身の濃さ。里ウオークの雰囲気にぴったり。橋立テーブルで里をみながらのお昼タイム。

大津のTさんファミリー、橋立ウオーク。柿渋塗り、里のウオーク、家族単位だからできるほっこりウオーク、宮津のエコツーのご利用ありがとうございました。せやのエコツーリズムも、一歩先に進められる!かな。ちょっと自信が持てました。予算でいえば、橋立ウオーク¥2000、柿渋塗り¥1500×3、里のウオーク¥2500、世屋の里弁当¥1000×3。しめて12,000円。いかがだったでしょうか。
そんな様子を田圃から、みまもっていてくださっていたIさん、合力の会の全面的なご協力をいただきました。

雨の橋立・水の世屋
2012,5,4
早朝来、しきりに雨だれの音。うーむ!
まず、チェック。田植えはやれるのかどうか。
Nさんに連絡。山の天候と田植えの予定を問い合わせる。「ガスがかかっている、植えるか植えないか迷っている、午後の天候を見て判断する」とのこと。

(↑世屋川 日置)

問題は子どもの健康。風邪をひかしてはいけない。天気予報の午後からの曇りマークにわずかな期待。しかし、おそらくアウト。それでも、判断は自分の目で。松尾に向かう。
アウトの時の代替案を考える。
1 柿渋塗りとウオークの入れ替え。ただし担当のMさんの都合次第。
2 海星公園へ ファミリー対象の連休特別メニューがある
3 ウオーク強行
4 その他
Mさんと連絡。都合はつけられるとのこと。お客さんと連絡。意向は、入れ替えられるなら入れ替えて世屋。
松尾に着く。雨風ともに強い。田植え体験は無理。代替案1でいくことで最終決定。
橋立ウオークのAさんから連絡がはいる。鼻声。「顔にかかる滴をふく間もない」
「あめのはしだてウオークだ。」
それにしても、今年のツアーは先日の写真クラブのように、どうも、雨廻りにあたる。
「写真クラブは、風以外雨でも霧でもかえってよろしいということだったが、今日は小4の男の子と若い両親。テンションが下がっているのは、お客さん。さて、、、」ぶつぶつ思いながら、滝の上にかかったその時、大ブナに呼び止められた。『私のところにつれてきなさい!』
「?!」ブナを見る。幹に川。「そうか、樹幹流!」
大ブナがうなづいた。

(↑大ブナの幹)

「雨の世屋じゃなく、水の世屋ということやね。」
大ブナがもう一度うなづいた。
『ここだけ・いまだけ・あなただけ』
雨の世屋なら、いくところはないけれど、水の世屋なら見どころ満載だ。
よっしゃあ!!指を鳴らして、お客を迎えに下りた。
ちなみに、午後の動き。合流 日置バス停→下世屋旧道→龍渓橋→おにぐるみの花→おおぶな・樹幹流→合力の家・柿渋塗り。

(↑ 龍渓谷 ・ ↓ 柿渋塗り体験)

4月24日 あまな  草刈りや野焼きの行われるような、里山的環境に見られる

4月26日 やまえんごさく

4月28日 うりはだかえで

5月1日 むべ、
トキワアケビ(常葉通草)。

5月1日 ふじ

5月1日 うわみぞざくら   日当たりのよい谷間、沢沿いの斜面などに生える

5月2日 やまなし

野生のナシ(山梨)の自生地は、人里周辺に限られる。大陸から人の手によって持ち込まれたと考えられている。文献には『日本書紀』に持統天皇の693年の詔によって五穀とともに「桑、苧、梨、栗、蕪菁」の栽培が奨励されている
中心部ほど酸味が強いことから「中酸(なす)」としたという語源説がある。

5月2日 くさぼけ

5月2日 やまぶき

5月2日 やまふじ

5月2日 おにぐるみ

5月2日 やまざくら

あした、天気になーれ
2012,5,3
5月4日、大津からのお客さんの案内は、Yが対応します。ファミリーです。両親と、小4の男の子。子どもさんに自然体験をさせてやれるところをとさがされるなか、インターネットで、ガイドウオークや里の伝承体験を掲載している宮津エコツー「HP」にフィットしたという経過です。(エコツーもいよいよ、ネットの時代ですなあ!)
そんな意向を踏まえて事務局の方でコーディネートのお手伝い。計画は、2泊3日。具体的には、1泊は伊根の民宿、2泊目はしおぎり荘。1日目に伊根で、釣り体験。 2日目午前中に天橋立ウオーク、午後、世屋で里山体験。3日目に柿渋塗り体験 という形で実施されることになりました。天橋立ウオークは橋立部会、柿渋塗り体験は物作り部会が担当されます。


世屋の里山体験は、当初、合力の会の田植えに関心があったようです。田植え体験をさせてやりたいが可能だろうか、と。合力の田植えは、大人子どもさまざまに混じっての手植えです。そこに参加されるのが理想です。が、日程が合いません。そんなことで、田植え話はキャンセルだと思っていました。
けれども、上世屋では時季外れの田植えでも、平地ではやっているじゃないですか。なんと、田植え体験へのこだわりは生きていたのです。どうとかなる話かどうか、あらためて問い合わせてみました。「エコツーで田圃作ったらええやんか」とIさん。「いつでもどんなお客さんにもあいてできるし。」ごもっともな提案です。「きよっさん、今年からつくらん田があるいうとるそ、ちいさいで、てごろや、」とKちゃん。おいおい、あさってのことやぞ!、、、そんなことです。、、、、アウトやな!わけをいって断らないととあきらめかけました。
そんな中で、耳よりの情報を寄せてくれたのが、Mくん。「松尾で、Nさんが連休にうえるだいうとんなる、機械だけど、四隅は手でうえなあかんところがでる。そこ、たのんでみたらどうだ」。さっそくNさんに電話してみると、「一坪ぐらいなら。」それだけあれば7,80株は可能です。そんなことで、田植え体験セーフ!ここだけ、いまだけ、貴方だけ!そういう気持が明日を開く!!エコツーは、人と人と人と人と人と人と人と人と人と人とのネットなんだと、今回も勉強しました。
そこまでしてあげる必要があるの?と親切な問題提起もあります。はい、じゅうぶんにうけたまわっておきます。が、お客様は神様、ご無理ごもっともの世界がツーリズム、(でっせ!)、期待の連休の一度しかないせっかくの旅に、宮津を選んでくださったのです。世屋の里を選んでくださったのです。ご馳走するのがおもてなし、走り回って走り回って段取りするのがご馳走、あぐらをかいてる店は口コミで広がります。


合力の家では、タカ上がりや囲炉裏燃やしなどもさせてもらおうとお願いしています。
あした天気になーれ!!

カエルの合唱団!男声合唱か、女声合唱か、はたまた、混声合唱か?
2012,5,3

田植えが始まっています。連休の後半にピークを迎えます。一方、上世屋の田植え。0君は18日、合力の会では28日を予定しているとのことです。苗の成長具合、その後の天候の見通しなども睨んでの準備がすすみます。


田植えに備え水が注ぎ込まれた田圃はカエル王国。いったいどれだけのカエルが鳴いているのでしょう。里山の棚田は、カエルの合唱団の大ステージ。

クアックアックアックアッ、げろげろ゛ろろ゛ろ カタカタカタカタ ぶおーぶぉー フィーョフィーョ くくっくくっくくっ。

さて、そこで質問。この合唱団は、男声合唱か、女声合唱か、はたまた、混声合唱か。カエルは喉にある鳴き袋を膨らませることによって音を発します。これを鳴嚢(めいのう)といいます。この鳴嚢を持っているのは、オスだけか、メスだけか、はたまた両方が持っているのか、ということです。
鳴嚢を持つのは、はい、Sさんどっちですか。メス、いつも泣くから!そりぁ泣かしているんでしょ違うんです。オスなのです。だから、カエル合唱団は、男声合唱団。

もう一つ質問。なぜカエルの男性は鳴かなければいけないのか、それは、二つの理由が考えられているそうです。

① 縄張りのアピール
オスがここは自分のテリトリーだ 寄るな 別のオスのカエルに対して誇示する必要がある。
② 居場所のアピール
カップルを作るのは夜。ここにおいで、こっちだよ、メスを呼び寄せる必要がある。
「広告音」と呼ばれる鳴き声。田植え時期には幾つもの種類が混じっています。暗いと分かりません。メスは鳴き声によって、カエルの種類を見分けるといいます。

クアックアックアックアッ、げろげろ゛ろろ゛ろ カタカタカタカタ ぶおーぶぉー フィーョフィーョ くくっくくっくくっ
みんな一つ一つ意味のある「カエル語」。
それにしても、ピーひょろーピーひょろーと鳶の歌、からすなぜなくのとカラスの歌、かえるのうたが、、、、とカエルの歌、あれまつむしが、、、と虫の歌。自然の生き物の声を取り込んだ歌の多いこと。自然の生き物と共生してきた中で、民族的に培われてきた暮らしの背景の音を音楽ととらえる感性がこれらの歌を生んだのでしょう。

死に近き 母に添い寝の しんしんと 遠田の蛙 天に聞こゆる
齋藤茂吉

里山の振興は、日本人の音楽的感性の継承という課題もあるということです(空恐ろしいなあ!ですって、ぼちぼちいきまひょかいな。)

『万葉弁当』を作ってください!
2012,5,2
「楽しむ会」実施にあたっては、おおくのかたを「悩」ませました。なかでも困らせたのは、お弁当を注文した、いーぽーと世屋・しおぎり荘さんだったのではないでしょうか。
『万葉弁当』を作ってください!支配人のSさんは怪訝な様子で、「スタッフがこまるようなものはできない」とすんなりと受けてくれません!「どんなメニューをご希望なんですか」と、突っ込まれます。例によって、頭にあるのは、まんようべんとうという中味のない空の弁当箱。言葉だけしか、もちあわせちゃいないのですから、返答もしどろもどろ。「いやーウリや栗を食ったとか、セリを摘んで彼女への贈りものにしたとか、粟を蒔いてどうこうしたとか、そんな歌があるんですけども。万葉植物というのはですね、里山のなんでもない草木ぱっかりでその、、」
そんなやりとりを見かねてでしょうか、厨房のMaさんは、勇敢でした。「考えてみましょうよ」。
ということで誕生した「世屋の里・万葉弁当」。


そのお品書き。煮物(コンニャク・シイタケ・ニンジン・コゴミ・高野とうふ)テンプラ(鱸・シイタケ・ニンジン・ふきのとう・よもぎ)酢の物(ネギとイカの酢みそ和え)焼き物(カレイの一夜干し・だし巻き卵)ご飯(雑穀ごはん・ワサビむすび)漬け物(キュウリの粕漬け・あかかぶの甘酢漬け)甘み(ヨモギ団子)
万葉弁当おしながき

ふきのとう、コゴミなどの旬の山菜や野菜類、あわ、キビなどの穀類は地元に食材を求めて頂きました。イカや鱸やカレイも宮津の里海のものです。甘みの団子には、ヨモギを混ぜてくださいました。みんな、歌に含まれているか、あるいは、木簡などに記録のあるものばかりです。
万葉弁当包み紙・世屋里山の春

ツクシやふきのとう菜の花や桜、戻ってきたツバメ等をデザインしたカバーは里の仕掛け人Yさんの作品です。奈良時代の食生活を踏まえて見事に再現していただいたオリジナル弁当、「万葉の味」を皆さんに楽しんで頂くことができました。あらためて感謝。

「山笑う」から「山滴る」へ

今日から5月。Mさん、毎日新聞のコラム余録、迫力がありましたよ。松江観光協会プロデューサー高橋一清さんを取り上げているのです。その一節。「単なる名所巡りではなく、一歩踏み込んで土地の魅力を味わいたい人も多いのではないか。美しい風景の奥にあるものに触れたい観光客が増えているような気がする。」4/30の会を成功裡に終え、それを踏まえこれからのエコツーリズムを展望するものとして、なにかうずうずするものを感じませんか。全文は図書館へ寄って読んでくださいね、あしたすぐに!!

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さて、あらためて今日から5月。野山の様子を表す季語が「山笑う」から「山滴る」へ変わります。里波見の川では、稚アユを釣る人の姿。せやでは、多少悔しいですが、ゴルフ場の古木の藤がいいです、金をかけた「女優美」です。一方、宮ノ前棚田上では、野生「やまふじ」が満開。苦労しながら自力で咲いています。そのけなげさは、「伊豆の踊子」のようです。
ところで、Sさん、お好みは、どちらのタイプですか?
(どっちでもいい、からみついてくれたら!そりゃあないでしょう!!!)

休憩所では、藤棚の藤、階段横に植えたどうだんつつじが白い壺型の花を開いています。フキが種を風にのせる高さになった雌花ばかりになっています。
自然は、きれいなかわいいものばかりではありません。スギナも伸びて、休憩所や土手が、くさかりしてほしげな顔をしています。

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