宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

  黒い葉っぱである自由は認められないのか!  2012.3.29
 天橋立の駅前のにぎやかな笑い声は、春の風が運んできた卒業旅行かと思われる女の子たち。カメラの先には、知恵の輪の中にまたがったVサイン。電話しようと思いましたよ。「aさん、橋立の駅前で知恵の輪になって立っていたら、若いギャルがのってくれますよ!」と。

 この開放感と高揚感は春ならではのもの。春の風は眠っていた山を目覚めさせます。ふと思ったことがあります。金子美鈴さんなら、どんな風に書くのかなと。そこで、金子美鈴さんふうに書いてみます。
・・・
山に緑の砂をまいたのは誰?
赤の葉っぱがあってはいけないの
青や黄色やの橙色の葉っぱはなぜないの
春になったら山はみんな同じ色
ツマンナイ!
どうしていろんな色の砂、まいてくれないの?
・・・
 つまり、葉の色には、みんな違ってみんないいという多様性がないのはなぜだろうと思ったのです。、形や大きさはみんなそれぞれ個性を持っています。花の色も、実の色も。なのに、葉の色は、没個性・・・、「光合成をする葉緑素が緑いろしているからでーす」は置いておいて・・・、緑以外であることを許していない、!黒になろうとした葉っぱはなかったのか、青になろうとした葉っぱはなかったのか、視線を海に転ずれば、海藻には緑藻類・褐藻類と多様性がみられるのに、陸上の草木は統一協定でも結んでいるかのように、緑に倣え。そんなふうに陸上の草木みんなを説得するには、それなりの合理性が必要じゃないですか、平和を国是とする日本国憲法のような強制力、その根拠は何なのか。何かある!
 植物の言葉を聞き取るマイクとカメラとをもって記者を送れれば、そんな疑問について、レポートさせてみたいと思ったのです。
「春になったら山はみんな同じ色 ツマンナイ!
 どうしていろんな色の砂、まいてくれないの?」
 お客とガイドは四つ相撲、常識を疑う「混乱」に持ち込むことができれば、組み手はガイド有利!

のれんになったおためさん

暖簾になったおためさん  ~顔は人が咲かせる花なんだ~  2012.3.28
 合力の家に、坂野英俊さんの撮られた写真が掲出されています。おためさん、大松さん。上世屋や木子の大地に生きた人たちです。おためさんは、会のシンボルとして藤織りの暖簾に染め上げられ、私たちを迎えてくれます。
 写真は写真。おためさんが語りかけてくるわけでも、大松さんが動き出すわけでもありません。でも、語りかけてこない、というのは固定概念。語りかけるときがあるのですよ。それは見ている人が、「こういっているのかも知れない、こうなんだろう これは何だろう それはなぜだろう。」と思ったとき。まるで、人の心を見ているかのように。
 日本人によって初めて日本人の彫刻が作られたと評された彫刻家、佐藤忠良さん、
NHK日曜美術館は、3月18日、その作品を展示している仙台の佐藤忠良記念館を訪れ作品を紹介してくれました。その中で、わが意を得たり!といったらいいのでしょうか、そんな気持ちにさせられた言葉がありました。
 佐藤さんは、全国の山村漁村を訪ね、土地に根ざし働く人特にその顔に注目し、優れた作品を残しましたが、 佐藤さんは、こういいながら彫刻を続けたといいます。
「顔は、国土と社会と思想の絶え間ない命の歴史だ、顔は人が咲かせる花なんだ」
ナレーターの口調がやさしくてすばらしいのです。繰り返し聞きました。
「顔は、国土と 社会と 思想の 絶え間ない命の歴史だ、 顔は 人が咲かせる 花なんだ」
ゲストは柳田邦夫さん。好きな顔の作品に感想を求められて彼はこう語りました。
「豊かになればなるほど自然が語りかけてくるものに耳を傾ける姿勢を失ってしまう、それを見る目を失ってしまう われわれはどこを見ているんだろう、ちゃんと足元をみているんだろうか、自然を見ているんだろうか、そういう問いかけをしなさいといわんばかりのメッセージを語っているのではないか、われわれはもっと想像力やあるいは対象の中から何をまなぶのかということについてしっかりと精神性を育てなければならない・・・・。」

 聞きながら思い出していた、暖簾になったおためさんの口が、動いたように思いました。

  ♪いとし殿御の田の草取りにゃ 間(あい)の野風が 吹きゃよいに♪

 世屋・高山ガイド部会では、一年間の活動の成果として「世屋の里ガイドウオーク」パンフレットを作成しました。これは地域力再生プロジェクト支援事業の一部として実施したものです。

 このパンンフレットを活用して、より良い、みんなに楽しんでいただけるエコツアーガイドを目指したいと思っています。お気づきのことやご感想などが有りましたらお聞かせください。

世屋・高山ガイド部会では、嵯峨御流の庄司信州先生をお招きして、世屋の春を楽しむ会を企画しました。オープニングは、ハープギターの生演奏で里山賛歌を奏でて、世屋の四季を写真紹介します。世屋の里でほほえむ万葉の草木と楽しい一日を過ごしてみませんか。

日時:2012年4月30日(月)

場所:宮津市上世屋「合力の家」(こうりょくのいえ)

定員・参加費

第1部~第3部 30名程度 3,500円(せや弁当、お茶、ガイド、資料代、協力費、保険料)

第1部のみ 若干名 1,200円(資料代、協力費)

●プログラム

第一部 音楽と映像のコラボ「世屋の四季・命の旅」

庄司信洲先生の講演「微笑み語る万葉の草木」

第二部 庄司先生と宮津市エコツアーガイドと世屋の里ウオーク「万葉の植物を見る」

エコツアーガイドが案内し活け花用の草木を観察します。

合力の家で昼食

第三部 活け花体験講座 「心は万葉人!集めた草木で『宇宙』を創ろう!」

申込・問合せ:宮津市エコツーリズム推進協議会 ℡0772-45-1625

申し込みは、30名様でお受けします。

世屋の春を楽しむチラシ

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フクジュソウ

コミュニティーのあたたかさ、福寿草 開花 
                 2012,3/28
 残雪の内山を見上げる五十河の田上さんの家のかどの福寿草、今年も咲きました。五十河の里では、どの家でも福寿草が咲いているのがおもしろいことです。フジバカマも多いです。
「きれいわなあ」 「かわいいだろ」「わけとくれえ」 「ええでぇあげるわなあ」「代わりにこれあげるでうえとくれ」「おおきにおおきに」 そんな会話が交わされながら、広がったのではないでしょうか。コミュニティーがあたたかく生きていることのバロメーターのような花のように思いました。 
 さて、福寿草は不思議な動きをします、日光が当たると花を開き、日が陰ると閉じるのです。当たり前のような動作なんですが、実はそれも福寿草の生存戦略。福寿草は、つやつやし、光を反射させるスプーンのような形をした花びらを持っています。その花びらにあたった光は花の中心に集まり、花の中を温めているのです。
スプーン状をしたフクジュソウの花びら

 春とは言えかぜは冷たいです。鮮やかな花の色によってきた虫たちはあったかい部屋の中で活発に動き回ることができます。特にぬくもっているのはめしべです。受粉の確率は格段に向上するじゃないですか。福寿草は虫たちを歓迎しながら、しっかりと目的を果たしているのです。
 寒い時期、虫の動きが悪い、冷たい風の中を飛んで来た虫の体はかじかんでいるのでしょう。受粉がうまく進まないのも理屈です。ではどうしたらいいかと考えた末に編み出した方法。この技術を盗んだのが、例によって人間。パラボラ集熱発電方式がそれ。でも生き物の知恵には大いに学ぶべきです。

上世屋でも南向きでいち早く雪が消える吉岡喜代志さんの家の前の土手に、鶯のように春を告げ咲き始めました。
『ひかり受け 嬉々と咲きたる 福寿草 母なる大地に 褒められたのか(伊勢谷伍郎)』

『火星は東に 月・木・金は西に 愛し家内を真ん中に』
2012.3.27
 夕焼けのかぎろいを吸い取るかのように青みを増す西の空に輝やく天体が三つ。まだ冬木立のこずえにかかる下から木星、金星、そして月。迫力満点の天体ショウです。26日夕方から夜にかけては、等間隔でほぼ一直線に並んでいました。この現象、七年ぶり、04年11月以来のことなのだそうです。
 東の空には、もう一つ明るい星。火星です。この火星は、軌道が楕円なので年によって接近する距離が変化するのが特徴です。今徐々に地球に近づいているといいます。前回の大接近は2003年。9年ぶりです。
 ここで一句! 『火星は東に 月・木・金は西に 愛し家内を真ん中に』
火星も月も金星も木星も美しく明るく輝いているがうちの嫁さんは、それよりもっと美しく明るく輝いているぞ、という意味!
 それにしても、 「月は東に昴は西に、いとし殿御はまん中に」(※与謝蕪村「菜の花や 月は東に 日は西に」の制作に影響を与えたとされる丹後の古謡)。この表現のあけすけで大胆で熱烈なこと。古謡にはこんな句もあります。
◎ 器量に迷わず 姿にほれず わたしゃ あなたの気にほれた
◎ お前さんとなら 味噌漉しさげて おから買いでもいとやせぬ
◎ 好きな殿御に添わしておくれ 親に一代添わりゃせん
など。
◎ あんた死んでも 墓へはやらぬ 焼いて粉にして 白湯で飲む
の愛情表現にいたっては、与謝野晶子も顔負け。「忍」のイメージで丹後の女を語る人もあるようです。丹後を支えたのは確かに女性、自分をしっかり主張する力があったからのことなんだとこれらの歌は語っているようです。
 そうそう、木星・金星・月、この列に火星が加わるんだそうですよ。15年11月に。

 二週間かけて登ってくる桜前線
           2012.3.27
 桜前線、公式用語は「開花期日線」というそうですが、宮崎、高知、静岡を皮切りに、桜前線はスタートします。今年は、3月21日に高知で開花したそうです。今後、3/27福岡 ・ 3/30名古屋・3/31京都と北上の見込みだということです。近くでは、4/5が舞鶴。
 世屋・松尾の桜開花も問い合わせがあります。松尾の溝口平一郎さんに問い合わせたところ、 20日ごろという返事でした。海岸から2週間かけて標高400mの世屋の里へ登ってくるのです。また、今年の花芽の状態は良い、去年はウソが花芽を食べた、木の下が食べ散らかした花の鱗で黒くなっていた、そんな様子がない、期待できると思っているとのことです。
 一方、北上する期日線は、4/14・新潟、4/17・仙台へ到達して20日ごろは、山形から岩手を結ぶラインにあるとの予想。
寒さ厳しく雪の多い冬をすごしましたが、気象庁の全体的な見立てでは、この冬の寒さは、桜の花芽をスムーズに休眠から目覚めさせているとも言っています。これまでの寒さで生長が遅れていたこともあり、平年より少し遅い時期に咲く所が多いけれども、この先は暖かな日が少しずつ増えるため花芽は順調に生長するでしょうと。

  「真の言葉」。最近、触れた二つの言葉
                                            2012,3,26
 見るともなく見ていたテレビが、こんな言葉をいいました。
 「もうちょっとな女の子」
おもしろいこというなあと思いました。
おもしろいと思わせる言葉は、詩的な表現です。
さて、そんな詩的な表現でも、二通りあるようです。
人を哲学させ行動させる力を持った説得力のあるものとそうでないもの。そこを分けるのは、 たくさんの躓きと知見と感動が凝縮したものかどうかかなと思います。躓き、立ち上がり、知見と感動が凝縮した、そんな言葉を、宮沢賢治は、こう表現しました。「真の言葉」。最近、触れた二つの言葉、それはまぎれもなく、(少なくとも私にとっては)  「真の言葉」です。
一つは、
「里山は命の鼓動にふれその尊さを知ることのできる場所」、
「里山は人々の温かな心が命を育む空間」
「自然と生きる知恵が溶けこんでいる里山の風景」
語ったのは、氏家さん(NHKテレコムスタッフディレクター)。
  これを読むと、
・命の鼓動に触れられるんやて! はよはよ 触れさせてー
・命の尊さを知ることが出来るんやて! うっそー どうやったら知ることができるのー
・命を育む温かな心! ええねえ 素晴らしい 私ももちたい!で、具体的な例ではなに?聞きたいわー
・里山の風景には自然と生きる知恵が溶けこんでいるんやて!
すごいすごーい で、それってねえねえどういうことー?
そんなふうに心をかきまぜます。あげく、まずはいってみよう、里山に!
・・・・私の期待かも知れませんけど!!。

もう一つは、里山を訪れたお客さんにはぜひとも紹介したいと思っている詩です。

   『百姓ってしってるかい』
春 
耕耘機が ガアガア 田をすく
親子ガエルが ギャロギャロ
カニさん ニョキニョキ
タニシさん スースー
ちょっと そこ どいてくれ

田の草取り ザアザア 音がする
セミさん ミンミン
トンボさん スーイスイ
血を吸うアブは小憎たらしい
トンボさん とんできて
パクッとアブを食う
秋 
鎌でバシバシ 稲を刈る
黄金の稲穂 ブラーブラ
ススキさん フラーフラ
餅稲さん ブラブラ
あの雲美味そう 食っちゃうぞ
冬 
ヨイサホイサ 雪すかし
ヒヨドリ  ピーヨピヨ
吐く息 白い

お袋が言った 
百姓の仕事は百色
春夏秋冬百色の仕事
そんな仕事が嫌いでなくなった
・・・・・・・・
描かれている世界は、里山そのものです。
  親子ガエル カニ タニシ 草取りの音 セミ 血を吸うアブ
アブを食うトンボ 稲刈る音 揺れる稲穂 ススキ 餅稲 雲 雪すかし ヒヨドリ  吐く息、、、 ここで取り上げられているものは、里山の命の鼓動そのものではないですか、その命といっしょに暮らす仕事として百姓を自覚したことで、締めくくられています。
作者は?
宮沢賢治!ノー 金子美鈴! ノー
私たちにとって身近な人です。
  世屋の里の今日をつくってきたたくさんの里山の人々の中でも、もっとも「若い」A君がその人。彼も「里山の人々」の仲間入りをするかどうか迷い悩んでいた時期がありました。もっとも強くなったのは20歳ごろ、その迷いを吹っ切ったのは、24歳になったころといいます。そのころにこの詩はかかれました。いわば、この詩は、里山の人になる百姓宣言!
 先日再放映された新日本紀行『小さな花の歌~丹後・上世屋』は春の田で、耕運機で田を起こす青年の姿をエンディングとしていますが、額に汗するその表情には農業への何の迷いもありません、内面を活写したカメラマンの目のすごさを感じます。

ちなみにそのころこんな詩もしたためています。

「ある秋の日」

最後の稲刈りをしていた田に
「お前を刈り取ったら、僕は来年の四月までやすまれるんだで」
といったら、田んぼが答えました。
「僕だってこの稲、刈り取ってもらったら、来年兄ちゃんが声をかけるまで、寝ていたらいいんだでー」
山の木まで、
「兄ちゃん 僕も木の葉が落ちたら、来年、兄ちゃんが山へ仕事に来るまで休まれるんだで」と。
いる いる。
畔なみ君も、畑も、あぜも、道も、あぜ草までが!
なんだ、
ぼく一人かと思ったら、おおぜい友がいるではないか。
「お前たちー 白い雲 - 雲なんかに負けるなよー!」
「来年も がんばって豊年にしようよー」

  ※「お前たちー 白い雲 - 雲なんかに負けるなよー!」
   この言葉が、黒坂正文さんの、「おーい雲よ どこへ行くんだい 太郎山の向こうまで おーい 雲よ どこへ 行くんだい 私は ここにいる」と歌う『おーい雲よ』制作のきっかけになりました。

 「親子アマガエル」
畔付けしていると
背中に子供がのったアマガエル
ほらほら 危ない あっちいけ

耕運機で田をすいてると
アマガエルが真剣になって逃げている
耕運機を止める
四、五日 天気にしてくれと

       ※産卵のためオスがメスの上にのっている状態かもしれません。
         オスメスの大きさはかなり違います。ひょっとしてモリアオガエルかも。
         同じ緑色なので、よく間違われます。

  「カニ」
カニがあぜ道を歩いている
百姓の敵だ
畔に穴を開ける
ナンマイダ ナンマイダ
グチャ!

里山・命の鼓動にふれ、その尊さを知る場所!
2012.3,25

 昨夜からの雪起こしの雷鳴、そして今日の降雪。日置からばっさかまでは、問題なし。宮ノ下あたりから轍が出来はじめ、村では約15Cm、標高400mの実力です。岡の上を巻いて滝の上の新観音さんあたりからは20Cm、除雪車がほしいなあと思う積雪でした。 先日の温かい日の明くる日、自動車屋から℡がありました。
「タイヤ交換しませんか」
「4月に入ってから」
正解でした。
 とはいっても、もう3月下旬、里山が春を迎えようとしているその24日。ある番組がNHK・BSで放映されました。
『里山を未来に伝えよう』。取材・岩田有正!ディレクター・氏家力!二人は、世屋の里をとりあげて紹介してくださったテレコムスタッフの方で、日本の里山をとらせたら並ぶもののない黄金コンビ、その製作です。 里山の今日的意義を踏まえて里山の現在から過去へ遡り未来を展望する内容、里山復活への応援番組です。
放映時間がハンパではありませんよ。どれくらいだとおもいます?(解答をすぐに言わない習性が身に付いてしまいました、)
にじかん? ブー!
さんじかん? ブー!
よじかん 四時間ですよ
その四時間番組の「とり」はコウノトリがつとめました。
 豊岡では今40羽、自由に飛び交っている。そのコウノトリが自分が住める環境を探して飛んでいく、その先百カ所。コウノトリは幸せを運んでくるその誘致合戦が広がっている!オリンピックやワールドカップのように金を積まなきゃきてくれないというものではない、環境、生態系を豊かにするだけで、幸せを携えてコウノトリはとん出来てくれる、五十日だった、住み着いてもらいたい百日にしようと、コウノトリが住める環境を作る取り組みが全国に広がっているとの紹介を踏まえ、エンディングへ。ここでは、この番組の意図が繰り返し、人を代えて語られていましたが、紛れもなくディレクター氏家力さんの言葉です。聞き入ってしまいました。きちんと計算された素敵なクライマックスなので、再現しておきます。 その始めをやるのは今森光彦さん。
「コウノトリ復活の土台は環境作り、かって水田は、子どもが魚や虫を捕り遊ぶ場所でもあった。たくさんの関わりがあった。環境をダメにしたのは、田圃は米を作るところ、そんな価値観の単調化。これからは何らかの形でかかわって、使うという参加型に変えていくことが出来るかどうかが課題だ。」と。それを鷲谷いずみさん(東京大学)が「コウノトリが、何が大切か教えてくれた気がします、農業のやり方も変わっていく思います」とサポート。
それをうけて、アナウンサー。
 「自分たちは、恵まれた環境にいたのにつたえてないなと思うんです、こどもたちに。例えば、田圃にいっしょに稲を植えに行こうとか稲刈りしてみようとかそういう体験させてあげるきっかけを大人たちが、私が作って、いっしょにいこうよと出かけることも大事だと思いました。出かけていきたいと思います」と女性がしっくりと語り、男性アナが落ち着いた口調で
「みなさん、どんどんでかけて触れるところからはじめてみてはいかがでしょうか」と呼びかけます。
 ここから最終章、音楽が入ってナレーションと映像のコラボレーション・・・・・ (Nはナレーション、 ①~⑤は、宮崎良子さんなど著名な文化人の語りです。)・・・・・・・・・・

N 日本全国人の暮らしの数だけある里山、
① 自分の近くの一番すばらしい景色の見える里山探していらっしゃい!
N 里山は、命の鼓動にふれその尊さを知る場所です
② わくわくしてどきどきして時にはのんびりリラックスして
N 里山は人々の温かな心が命を育む空間でもあります
③ 優しさがものすごくいいですねそれからねいやしというものを里山に感じます
N 培われてきた自然と生きる知恵が風景に溶けこんでいます。
④ やはり古里の変わらない景色風習とかもそうですけれどもそういうのはやっ  ぱり次世代がまもっていかなきゃいけない
N 次の世代へと伝えたい未来への贈り物です
⑤ 子どもたちが水辺でわいわいと遊んでいる、そういう風景です。
N 皆さんもそんな里山、見つけてみませんか
・・・・・・・・
このように終わります。
「里山は命の鼓動にふれその尊さを知ることのできる場所」、
「里山は人々の温かな心が命を育む空間でもあります」
「里山の風景には培われてきた自然と生きる知恵が溶けこんでいます。」
 これは、全国の畦道、草道、山の道をくまなく歩きつぶさに見て歩いた氏家さんだから言える言葉なんだなあと聞きました。全国のエコツーリズム関係者、がんばれ!そんなメッセージが聞こえるようです。
 せやの里でも自主製作・ガイドウオークのパンフレットがまもなく完成します。ネットでも公開します。「どれどれ ほんならちょっとみせてもらおう」とやってきていただけることを期待し、しっかり準備していきたいものです。

■ 『里山を未来に伝えよう』どなたか、録画されている方おられませんか。実は、録画に失敗(あーあ)。再放送があれば見のがさないようにと思います。(Mさんへ、最後のナレーションは、聞き応えがありますのでぜひごらんになってくださいね!)

「カエデプロジェクト」
2012,3,25

 大江山のぶろぐを拝見。 春を待つ命を守って冬をしのぐうりはだかえでの芽。一カ所から対にでている枝、その小枝の中程のくびれ、さらに枝先の二つのふくらみの大きさの違いなど、いろんな情報をとらえられていて、さすがに心得のある人の撮影だと感心しました。なかなかそういうことをきちんと押さえられません。
 「秋に綺麗に紅葉する。杉山の山肌を彩ってくれます。」と芽が花になり葉になり色づくという変化をまとめようというシリーズです。さらにこれから充実していくのでしょう、楽しみです。
さて、そのカエデ類、世屋高原を構成する定番の植物です。否応なくガイドの対象!さてどうするか!人にとってどういう意味があるのか、といえば、薪、さらにかっては炭にして、今はチップ材として山ごと売るという形で現金収入にあててきたということです。つまり、雑木という位置づけ。それを「新しい資源」にしようとする取り組みがあるそうです。
 こんな話です。・・・・・・
取り組んでいるのは、埼玉県秩父市内の製菓業者(おかしな会)の皆さん。動機は、秩父の特色を打ち出した菓子をつくりたい!イチゴ、シイタケ、キュウリ、ブドウなどの地域の特産品がまず検討されたが、すでに余所がやっている、窮してしまったところで、カエデが囁いたというのです。
『私を使って下さい。』
え?
『シロップをとってください』
シロップって、メープルシロップ?
『そう、メープルシロップ』
だって、あれはカナダの!
『いいえ、私からも出せるのよ』
えーーーー!!
カナダは寒さが厳しいので、メープルの木は、冬に備えて夏の間にでんぷんを生成して蓄え、そのでんぷんが糖分に変わるのだそうです。雪にあたったダイコンやほうれん草が甘くなるのと理屈は同じで、細胞を守るためのアイデア。考えてみたら、樹液は、いたやカエデからもでるが、うりはだかえでからでる、おおいたやめいげつからもでる、やまもみじからもでるわけで、冬の寒さに備える仕組みも共通に備えているはずです。採取時期は2月から3月。日本でも2月の「なきいたや」という言葉があるそうです。厳寒の時期です。理屈に合っています。
昔、インディアンの糖分として貴重なエネルギーとして使われていたメープルシロップを、カナダに入植してきたフランス人が教わり、カナダで広がといいます。秩父は寒さの厳しい山の国、樹液が活用出来るなら資源の山にかえられる!自分たちもそのフランス人になれるか、おそるおそる試みが始まったというわけです。
樹液の採集方法はこうです、、、
・ 木に1cm弱の深さの穴をドリルで開ける。
・ これに管を差し込み、石油用のポリタンクに入れる。
こうして、 1本のカエデから、10日で1kgの樹液が採取でき、煮詰めて50gのメイプルシロップがつくれたそうです。
「いけるなあ!やれるぞ!」
 ここからから立ち上がったのが、「秩父・カエデプロジェクト」
NPO法人や大学で素材研究が行われたり、さらには、カエデの植林にも取り組んでいる。秩父は花粉が発生しやすいスギなどが多かったが、カエデを植え、スギを伐採し、バランスの取れた植林を行うことで、環境整備にも役立っているというのです。さらにカエデを通じて、カナダの都市と提携し、中学生、高校生の留学交流をしたり、カナダで林業を体験できるツアーなども検討されているとのこと。
肝心のお菓子への活用、これはばっちり。カナダでは、お菓子はシロップ、クッキー、チョコなど限られているが、秩父では名産の養蚕をイメージしたマシュマロ「ちちぶまゆ」をつくった。これを05年に研修目的でカナダに渡航したときに持ち込んだところたいへん喜ばれた。
・・・・・・
「お菓子な会」の中村雅夫専務理事から部会の皆さんに【コメント】が届いていますので、紹介します、(これは架空!)。
『一寸の光を見つけようとすることが大切。ただ素材を生かしたものを売り込むだけでは弱い。お菓子にいろいろな「ものがたり」を織り込むことで、それが土産話になり地域のファンを増やすことにつながる。また手探りの中で、一寸の光を見つけることも大切。』
いや、味のあることを語っておられるなァと思いませんか。
一本のカエデからでもお客さんと夢を語り合うことができるんですね。そう出来たら、楽しい一日になること間違いなし。

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