農家にとってということは国民にとって、と同義。その三大厄日が、2017年の今年は、 二百十日、9/1 二百二十日9/11、八朔9/20。
(↑nhk ニュース)
それ忘れたらあかんで、と念押しするような台風18号。
えらい仕事をしてくれたものです。

上世屋でも、崩れたところが何カ所もでました。
それでも、台風一過は台風一過。
昨年の秋に、府中からいただいた球が、咲き始めています。
青空と一緒に稲木の稲の無事を喜んでもいるように。
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
台風はまだ遠くというのに早くもたれ込める雨雲

こんな日の定番の詩はヘルマン・ヘッセの『霧の中』。
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不思議だ、霧の中を歩くのは!
どの茂みも石も孤独だ、
どの木にも他の木は見えない。
みんなひとりぽっちだ。
私の生活がまだ明るかったころ、
私にとって世界は友だちにあふれていた。
ほんとうに、自分をすべてのものから
逆らいようもなく、そっとへだてる
暗さを知らないものは、
賢くはないのだ。
不思議だ、霧の中を歩くのは!
人生(いきる)とは孤独であることだ。
だれも他の人を知らない。
みんなひとりぽっちだ。※高橋健二訳
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金さんの哲学も霧が生んだのかも知れない!
こんな日でも、届けられる便り、
鼓ヶ岳から見える伊根湾!
鼓ヶ岳は標高569m、縦貫林道から300m、
さて、ここには精密地図作成のための三角点が置かれています。
この三角点についてのリサーチ。
①種類等級と内容
■一等三角点設置間隔は約40km、必要に応じて約25km間隔の補点が設置される。全国に約1000点。柱石の一辺は18cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には2枚の盤石も埋設されている。■二等三角点設置間隔は約8km。全国に約5000点。柱石の一辺は15cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されている。■三等三角点設置間隔は約4km。全国に約3万2000点。柱石の一辺は15cm、破壊や破損に備えて、柱石の直下には盤石も埋設されている。
■さらに四等五等があります。現在の技術水準では、2万5千分1地形図を作成するための位置の基準は3等以上の三角点で充足される。
②歴史、始まりは明治時代。5万分の1地形図の全国整備が目標。
③設置・管理 戦前までは三角点のは参謀本部陸地測量部、戦後は国土地理院が行っている。

近くには 柳平679.1m に3等三角点。戦前までは参謀本部の指示により、各県の警察がパトロールしていたという軍事上重要施設だったので、この二つの水準点間は道が通じていたはずですが、木が茂った今その道は判別不能です。
GPSに変わって、アナログ的なものは倉庫の中に、という感じで草に覆われていた通行路、先日草刈りがされて、簡単に行けるようにしてもらっていますよ。
海の京都の展望が楽しめる道になるためには、北東側に伸びた木を切り払ってもらう必要があります。
ちなみに、丹後半島の一等三角点設置の山は太鼓山(683m)。
なにか起きる!
恐ろしいものがやってこにゃええが!
この夕焼け、いまでこそ台風18号接近の予兆、とわかります。が、そうでなかった時代、なにがおそろしいかといえば、地震雷火事おやじそして台風、
山里では、昼間からおかしい雲の模様!
大風が吹くかも、
そうだ、210日や220日だ、おそらくな
はなしょうぶが、いまごろ花つけとったで大型かもしれん、
ともかく、稲刈り急ごう、
ちょっとあおいのも刈っとこう!
稲木のつっかい棒は大丈夫かえ、台風だいうても年貢まけてもらえるわけないしともかくしっかりしておかなあかんで、と声掛け合い慌ただしくみんなで備えていたのです。
直撃コースが予想されています、
くずかんのんさん、無事に過ぎるようにおねがいしますでぇ 最後は神頼み、です。
このクズの造形、下世屋の入り口に今年もできました、
(↑ ネットより借用)
観音様にどこか風情が似ていませんか
イタドリの花は白!
だとおもうでしょ?ノーノー紅いのもあるんです!。
二つ一緒のところにあるとまるで紅白饅頭。

さてこの紅白イタドリ、幹も葉も同じ。違うところは、花の色だけ、
で、このツータイプが同じ物か違う物か、については、研究というかなんというかいろいろな話があります。
牧野富太郎さんなんかは[花が紅色のものをベニイタドリ、一名メイゲツソウ(L. colorans Makino)という。しかし花色は株により濃淡があり白色の普通品との間が続いていて区別ははっきりしない。]と
つまり、色素を持っていないのともっているのとの差にグラデュエーションがあり、種としてはっきりとは区別できない、とおっしゃっているわけです。その説明が一般的にも踏襲されていて白花を本種としてその亜種、というのが今の様子だそうです。
せや全体でも、紅花株は数株といった感じですので、しろばなの亜種と理解しておこうと思います。
ま、それはそうとしておいて、めいげつそう、名月草という命名、なんでぇ?と気になるじゃないですか。「名月に べにいたどりを そなえけり」といったところからなのでしょうか。
からっと澄み渡った空に浮かぶ白雲
こうなるとこのフレーズしかありません、
♪おーい 雲よぉ♪
「おーい 雲よ どこへ行くんだい 成相山のむこうまで おーい 雲よ どこへ行くんだい 私はここにいる」
1. 私の好きだった人は ※遠くへ行ってしまった 私と この町と 青い空と 山をすてて
金さん、「※遠くへ行ってしまった」というのは、最愛の奥さんを病で亡くしたことを意味してるんだけど、知っとった?
(、、、、うむ)
自分の魂を立て直す、励ます歌、そういう心の絶唱の歌ってあるよ、♪シャボン玉が飛ばずに消えた、、
(、、、うむ)
ちなみに、二番、三番。
2. 私は この町で生まれ 育ち 生きてきた 川の流れに 夕陽をながめて 泣いてきた
3. 川辺に咲く花 ひとつひとつに 心あたたまる 橋や堤防や とんびのうたも みんな友だちだ
そして、4番
4. 私はこの町で 私の人生を終えるだろう それまで私は精いっぱい 笑って暮らすだろう 、、、、、、
最近、「精いっぱい」という言葉の意味わかってきたかんじだ、、、
(、、、うむ、そうか、愚直に真実一路あるのみじゃぞ)。
さて、北からの冷たい空気で丹後の空も今年の秋一番、
青空と山と海と、
白雲の美しい一日でした。
♪おーーーいぃーくもよぉおー♪
ナラ枯れ!

成相山周辺の様子です、一枚の写真の枠内に枯死木が4~50本カウントできます。

日本森林技術協会は平成27年3月発行の「ナラ枯れ被害対策マニュアル改訂版 」で、
「・ ナラ枯れ被害対策は被害拡大前の初期対応が重要です。
・ 被害発生を事前に想定し、スムーズに対策が実施できるような体制づくりを目指しましょう。
ナラ枯れ被害対策を、効果的に実施するためには、被害が拡大する前に適切な「初期対応(被害が初期の段階から、対策の実施体制を整備し、ナラ枯れ被害を速やかに確認、計画の策定をすること)」を行う必要があります。
ナラ枯れ被害は、発生からわずか3年で劇的に被害を拡大させる傾向があり、一度拡大した被害は終息までに時間がかかるとされ、長い地域では十数年を要したとの報告もあります。一方で、防除対策を適切な方法で実施し、被害量を減少させることに成功した地域もあります。成功した地域では、被害が発生する前あるいは被害の初期段階から、継続的に被害の監視や対策を続けることで、防除を成功させています。
このように、被害発生を想定し、被害の初期段階からのナラ枯れ対策を実施することが重要であることから、被害発生に際してスムーズに対策を行えるように、各段階に対応できる体制の整備が必要となります。」
とのべ、克服までのマニュアルを紹介しています。
![コピー (3) ~ yjimage[4]](http://miyazu-et.com/wp-content/uploads/2017/08/コピー-3-~-yjimage4.jpg)
ナラ枯れは 森を枯死させます。その恐ろしさを熊目線で語っているのが、くまもりNews ・日本熊森協会発行
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2016-03-09 (水)_クマ保全 | 京都府.いったい何頭クマがいるのか。
– くまもりNews – 日本熊森協会
これだけ科学技術が発達した今、野生動物の生息数など簡単に出せるような気がします。しかし、実際に調べてみると、どんなにハイテク科学技術を使っても、木々に覆われた山の中を動き回る野生動物たちの生息数を把握することは、人間には不可能なのです。それだけ自然界は複雑なのです。
そこで、いろんな方法で、推定生息数を算出するのですが、いまだにこれといった決定打がありません。
階層ベイズ法での推定など、第3者が再現できないような推定法を使用するのは、科学ではないのでやめていただきたいと思います。
そんななか、京都府に依頼された業者は、平成14年度の丹後のクマの推定生息数は120頭、12年後の平成26年度には約6倍の700頭に爆発増加したというのです。もしこの推定があたっているなら、爆発増加した要因を知りたいものです。
人間でいうなら、日本の人口1億2800万人が12年後には7億6800万人になっているということです。
だいたい、丹後半島では、平成10年ごろナラ枯れが猛威を振るい、約9割のミズナラが枯れてしまいました。ミズナラはクマの冬籠り前の貴重な食料でした。また、現在、クマの夏の食料である昆虫が、山から大量に消滅してしまっています。
食料を求めてクマたちが山から一斉に出てきたら、目撃数や捕獲数がうなぎ上りに増えるので、クマが爆発増加したように見えますが、ドーナツ化現象かもしれません。丹後半島は山が低く、人家が入り込んでいるので、クマが里に出てきたらすぐに見つかってしまう場所です。
もし仮に丹後のクマが700頭を超えていたとしても、何頭だったらいいのか、人間にわかるようなものではありません。人里に出て来ないように生息地の自然環境の復元や被害防除策を優先させるべきです。それらをなおざりにして、捕殺していいわけはありません。動物たちの命もたった一つ、命は何よりも尊いのです。
とりあえず、京都府には丹後半島のクマ生息推定数700頭に至った計算経緯を教えていただき、わたしたちもその推定方法がどこまで妥当と思えるか検証してみようと思います。
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去年は林道が通行不能だったため比較はできません。また、通行可能ということの積極的なアピールもされていませんので、利用する車もすくなく、関心も寄せられていないのが実態ではないでしょうか。しかし、専門家によると原因の性質上、倍々に広がっていくということですので、昨年もあったのでしょう。
範囲も、畑谷、浅谷、そして、ミョウガ谷に広がっているのがみてとれます
海、里、森一体の美しさが楽しめる丹後縦貫林道の全線再開通が目前なのに、ナラ枯れの説明といいわけをしなくてはならないのは悲しいじゃないですか。
「防除対策を適切な方法で実施し、被害量を減少させることに成功した地域もある」ということです。現在の状況がどう認識され、課題の共有や対策の立案がどのようにすすんでいるものなのか、ぜひ知りたいものです。