宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

夕日を見ている「日本の里100」の棚田の畦に、レコードの針をおいてみたら、詩を語り始めた。

126ゆうひ

(↑ 2/12)

「ゆうひ」、、、
夕日にむかってかえってくる
川からのてりかえしで
空のはてからはてまで もえている

みちばたのくさも ちりちりもえ
ぼくたちのきものにも 夕日がとびうつりそうだ

いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた

それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ
遠い夕日の中に うちがあるようだ
たのしいたのしいうちへ かえっていくようだ
あの夕日の中へかえっていくようだ

いっちんち よくはたらいたなあ

097ゆうやけ

作者は、おおぜきまつさぶろう!

「 大関松三郎」

新潟県古志郡黒条小学校卒業。
生活や風土、暮らしをことばに、生活綴り方の教育運動が育てた少年詩人だ、

101せや夕景
しかし、
戦争は、彼をこの田で『はたらかせる』ことなく、南シナ海に沈めた。

19才。

「 いっちんち よくはたらいたなあ」

山田洋次監督は、映画『学校』で、夜間中学校の授業の場面でこの詩を起用し、私たちに手渡してくれた。

生徒たちは昼間働いてつかれきっていても学校にやってくる

そんな生徒たちに先生はよみきかせる。

「いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた

それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ」

、、、、、、
ちなみに、「日本の里100」の選考委員長は、山田監督。

世屋の標準積雪計

002ゆき

春風はこの花から吹き出すのかも。

005はる
つられるように
世屋の春一番

030すいせん
世屋の春 二番

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世屋の春三番

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これは、ふきのとうが開いた状態

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こっちが咲いた状態、

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ちなみにこれは雄花。

花一つずつの世屋の春、、、

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明日は、春の荒神さんがやってこられるのだそうです。

その風の音、ヤマアカガエルの眼をさまさせるかもしれません。

地球を感じる地球人、ワークショップ!

水野先生ワークショップ 001

当日でも、ごさんかいただけます 。一時より、世屋高原しおぎり荘です、京の雪国を体感ください。

 

純白のキャンバスに自分の影をうつしてその形を楽しむ木々たち

199うさぎ
そのも木々の間を、かくれんぼしてたのしむうさぎだち、

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そんな森の命とのおしゃべりを楽しむ人間たち

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おや?

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新雪がつもった、だれもはいったことのない世界だぁー、、いけええーい!

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こんな楽しみ方も最近は(´・ω・`)
、、、、  地球を楽しむ方法もさまざま!

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さて、明日は、「命は村や海や森を巡っている」~みんなの力で丹後の海里森のつながりを豊かにつむぎ直そう~フォレスト協会助成事業シリーズ第六回目(最終回)
■テーマは、ワークショップ「育もう、地球を感じる地球人の感性」
■ワークショップ講師は、水野哲雄先生(地球デザインスクール理事長)。京都芸大で子ども芸術論を教えていらっしゃいます。
■会場は、「世屋高原しおぎり荘」
■時間は、ワークショップ 午後1時~3時
■参加料 無料
■お食事 12時から 実費1300円 お急ぎ申し込みください。

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森や川や海や里など、地球を感じるのは、生涯変わらぬ子どものこころ、ことしのシリーズをしめくくるとともに、来年のシリーズをはじめるにあたって自然に入る鍵を一つずつ、いただけるワークショップになることを期待しています。

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(↑ 「世屋の里はあの山の向こうっかわだで!」と小町公園で。)

京の雪国「世屋の里」、どうぞ楽しんでください。

旧正月

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春を言祝ごうとおもったのです。けれど、春はまだ名のみ。

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さて、この時期、昔は、どこのおうちからも、ほのあまい香りが漂ってきたものでした。

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昔話の名手おふさおばあさんを、雪の壁を越えて訪ねた時、いろりの側で、まあのんどくれえな、とくとくと音をたてて注がれたものがそれでした、、、、(^.^)

呑まなはなせんわなと、ご自身もおいしそうに。

「あんなむかしのことだけど、、」と目的のおはなしをうかがえたのはそうしてくちか゛かるくなったころからでした。

それぞれに流儀や好みがあって、はやいひとはあわがたっているころにのみなるけれど、そういうのは体にようない、仕込んでから40日はかけないと体にいいものは出来ないという話を覚えています。

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(上 雪セリ)

寒い日もあっても、節分すぎれば三寒四温、確実に春への道。

「京都・宮津に旧海軍遺構 若狭湾一望、米機を監視」

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「戦時中、米軍機を監視するため旧日本海軍が建設した「特設見張り所」の遺構がこのほど、京都府宮津市の上世屋地区で確認された。舞鶴鎮守府の防衛を担った施設とみられ、、、、」 と京都新聞がとりあげてくださいました。

関係者は「当時の防空体制を解明する手がかりになる貴重な発見」と話す、、とも。
さて、なぜ、『貴重』か、そこが問題。朝日新聞では、戦争遺跡も考古学の対象との記事を載せていますが、これが「貴重」さの意味なのでしょう。

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この貴重さ、世屋の歴史に引き寄せてみると、見張り所として世屋高原。じつは1300年前にも活用されていたのです。戦後70年と、丹後建国1300年と、それを結びつけて考えると、時空を越えてむすびついてということなので、さらに貴重に感じられます。

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どういうことか、、、、、まず、1300年まえのこととされる世屋に伝わる二つの話。
夜な夜な光るものが高原に現れ、海からみる人々が怪しく思い、上っていくと、大シデの梢に観音様が光っていた、そこにひとがすみはじめたという立村譚、、冬、豪雪に閉じ込められた飢えたお坊さんが観音様に助けられたという修行僧の救済譚、、これには、それぞれ謎があります。

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その謎を明快に解いていらっしゃるのが、「歴史と伝説の里・丹後~丹後伝説の科学的考察~』(あまのはしだて出版)鬼塚四郎さん。白村江の戦いで、唐新羅連合軍と戦ったのは663年、僧が世屋にやってきたとされるのが704年、丹後は、海向こうの朝鮮半島や大陸の国々との緊張関係を高めていた当時の大和政権からすれば、外交の玄関口、軍事の最前線だったのです。軍船を連ねた一団がやってくることを想定して備えをしなければならなかったのです。まずは、海を見張ること。しかし、事は軍事機密、あからさまにされるはずはなく、それはあくまでも「修行」。仮に新羅の軍船の来襲を発見したらどうするか、烽火をたくのです。
鬼塚さんは、丹後の峰から峰を経て、丹後や若狭の国衙、さらには大和、当時は近江大津京へつながる烽火を用いた情報網が当時の『軍防令』によって張り巡らされていたはず、とおっしゃっています。
さて、一つめ目の謎。海上の漁師が毎夜世屋高原に灯りが点る。怪しがった真応お上人が漁師とともに分け入って見ると、それは大シデの梢におられた観音様から発していたと。そんなばかな、橋立が落ちた、と同じ、でも、観音様が光る、そん子供だましが、まことしやかに伝えられている立村話。では何か、鬼塚さんは、それこそが烽火なのだとおっしゃっています。烽火を燃やさなければならない緊急事態があったのか、いえ、それは無くても、テスト、実際に機能するものなのか、訓練をして、燃やす木の種類、燃やし方、煙の量、判別出来る距離、これは実際に確かめなければなりません。そんなことがいついつと定めて入念に行われていたことでしょう。真応お上人こそが、烽火部門の長だったのだと。舞鶴湾口の舞鶴火力発電所。世屋からはその煙突から立ち上がる煙がよく見えます。寒さの厳しくなるとよけいに立ち上がります。これなどはさしあたり現代版の烽火。、
そして、二つ目の謎、
成相観音話。雪の深いなか、孤絶する場所で修行した僧の話。なぜそんな時期にそんな修行をしたのか、それが修行ぞ、といわれるといのちがけで、さもありなん、行者様はりっぱだ、だからこそ霊力もえられるのだと私たちはおもってしまいます。そんなひたむきな行者様をすくってくださった観音様は実におやさしいありがたいお方だ、と。でも、果たしてその中身はなんだったのか。そんな時期にそんなことをするのが修行だったのでしょうか。その不思議も、その僧が、真応お上人に率いられる烽火部の兵士だとすると理解できると鬼塚さん。

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大陸からの海を渡っての大和襲撃の可能性の高い時期は秋から冬。航海が風と海流を利用してのころです。風は秋から冬にかけて大陸から日本に吹くのです。雪は、その付随物。見張りは、冬こそ大事、その任務はたとえ豪雪大寒波厳寒のときも怠ることが許されなかったはず。僧が人の目を欺く兵士の仮の姿だとすれば、軍律に従い任務を果たすのに命をかけるのは、かの「小野田少尉」と同じこと。

さて、時は流れても、情報を征するものは戦いを征する、世屋高原は、見張りの適地として再び戦争への備えに利用されました。海軍省が舞鶴の工廠と基地を守るため世屋高原にサーチライトを空に向け、耳をダンボにして音をとらえるための特設見張り所を設置したこと。昭和16年の事でした。
、、、、、、  世屋高原は、むかしから「見張りの適地 」だったのです。

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けれど、これから大切なことは、この世屋高原、山里海がつながる純粋な里山自然美を楽しむことの出来る場所として発展してさせていくことなんだと、あらためて、この記事から考えたことです。。 これも、「時の流れがおっことしていった」ものを「とぼとぼ拾ってあるくこと」(^.^)

ちなみに この遺構、スノーシューでならいまでもウオークできます。連絡ください。

三重たんぼに来客3人。

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脚輪の色、正確には判別できませんが、組み合わせは、
①黒青・赤青
②黒黒・青黒
③青青・黒黄
のようです。
一覧に合わせてみると①は、j0088のオス。
② j0500 オス ③ j0118 オス
みんなオスのよう。友達同士で散歩遊覧飛行といったところかもしれません。

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平成元年(1989)人工繁殖に成功してから28年、野生復帰しているのは40羽以上といいます。コウノトリが当たり前に飛ぶ空、を夢見て蛙池保全に関わったころのことを思えば、奇跡にちかいような状況が実現しています。

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しかし、何しろ生態系の頂点にたつ鳥、蛇も丸呑みする大食漢を養える自然がなければ、また消えてしまいます。

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川と水田とを命の回路でつなぐこと、そういうたんぼで魚捕りをする子どもも蘇らないと、、、そういうことへの共通認識を課題にしながら、コウノトリを丹後では普通の鳥にする、理解の輪をさらに広け゛ることが大切なんでしょう。
~情けは人のためならず、己がためなり!~

右 カツラ、左 エノキ

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この2人、かたや暖かい地方のもの、かたや寒冷な地方のもの。

かたやすっきりとまっすぐ、かたやあっちへこっちへ伸びている
姿形、見かけもちがうそんな2人が肩を寄せ合うように隣り合わせるここはバッサカ、標高300m。

温帯と冷温帯のちょうど境、下から上ってきた物と上から降りてきた物とか゛ どちらも湿潤な斜面が好きなものだから、ここを住み処と決めて根をおろしたってことです。

性質や由来はちがっても、2人とも仲がよく、寒いけどがんばれよ、とカツラは風上に立っていたわっているかのよう。

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エノキがカツラに「きりっとしたところが大好き、、」、といえば、

一方、カツラはエノキに、「たくさんの生き物に好かれていて、きみの優しさ※、すてき」だよ

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この2人、これからも、何十年、いえ数百年いっしょに寄り添いながら暮らしていくことになるのかもしれません。

※ エノキを食樹とする昆虫
タマムシ、テングチョウ、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウ、エノキハムシ、ホシアシブトハバチ、エノキトガリタマバエ、エノキワタアブラムシなど。

このシルエットの主は!

158シルエット
右上の枝の冬芽をみてください。とがったのが葉芽。丸いのが花芽、

クロモジか゛、シルエットの主です。

さて、丹後のさる隠れ高級料亭でだされたのが、このクロモジ茶。

お酒の飲みすぎ、整腸作用、風邪予防に効果があるとされていると講釈いただきました。

そうかぁといただいてのですが、有効成分と効能について検索してみると、
タンニン:抗ガン作用、抗酸化作用
テルビネオール:抗炎症作用、抗アレルギー作用、収赦作用
リモネン:抗菌・殺菌作用、皮下脂肪などの蓄積抑制、血中脂肪分抑制
リナロール:新陳代謝促進、皮膚の正常化作用、血圧降下作用、鎮静作用
シネオール:殺菌作用、抗炎症作用
、、、なるほど。精油成分を濃厚に持っている木、ということでした。
そんなことですから、『ホワイトリカー漬け』もいいそうですよ、    作り方は、お茶と同じ、一週間ほど漬け込んで、あと3ヶ月ほどでビターの効いたクロモジリキュールができるとのこと。
また、この精油成分は、よく燃える、マタギの方たち推奨の方法というほど、小雨で多少ぬれていても、水分をはじくし、屋外でたき火するにはこれがいい火種になるということ。
「餅花」の木にしたのも里山暮らしにはなくてはならない木だからなのかもしれません。

173雪美

また、雪原のシルエット、稀少品ですよ。

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雪晴れの日の、落葉広葉樹の林でのみあじわえるものなのですから。

ちょっとお客さんがあるので!

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このご一行様。

インターンシップ

◇ローカルインターンシップ
「学生が短期間、地域で生活しながら、地域ならではの仕事や生活を体験することで、若者の視点・外部からの視点で、地域のさらなる魅力を発見したり、また、地域住民との協働による地域課題の解決を目指すことを目的に実施される事業→インターン先が企業のみに縛られるものでなく、地域全体が活動(フィールドワーク)の場」
◇宮津市ローカルインターンシップ
「本市の定住促進対策の取り組みの一つとして、首都圏の学生に広く呼びかけ、宮津市において取り組みに特徴のある企業や地域を体験取材していただくなかで、宮津市のさらなる魅力を発見し、その魅力を広く情報発信していただき、多くの宮津ファンを想像することを目的に実施。

そういう趣旨の2泊3日の日程ですが、その中に、ビオラビットさんと里山エコツーリズムを入れていただいて、両者協働で行っている『ウオーク&イート』の試みの目的、またその現地また、里山の山菜の商品化などを取材させたいとのこと。

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■にほんの里100選
■日本の里地里山30選
■京都府景観資産
■京都府文化景観
■丹後天橋立大江山国定公園
■環境省里山再生モデル地区
■京都府自然環境保全地域
加えて
■環境省 重要里地里山500

一つの地域で、八つもの網がかけられてその存在することの意味をといかけているところは、他にない、そういう意味では、「宮津市において特徴のある地域」であることは間違いない、そういうことで、体験取材の対象加えていただいたのはたいへんありがたい。

口で説明するよりは、ということで並べた ということです。

さて、まずビオラビットさんで。

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これわかるかな!

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うーん、なんだろう?
かじっていいよ、、
これが、フキノトウ、
へえ、芽キャベツかとおもった、!
こっちはワサビ。
へーえ、これがワサビなんだ!

、、、、、、、
いやいやこんなもんです(^.^)

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シェフはシカとイノシシのジビエ料理をとおして、地域を食べる事の意味を語ってくれました。
そのあと、上世屋へ移動。

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一見、限界集落です。

炭を焼き薪を売り、米を作り納めてこれで生活してきたむらです。
しかし、高度経済成長社会は、 現金収入か゛ものをいう時代、従来の暮らしのシステムでは追いつかなくなり、 いまでは暮らしの火が細々と点っている寒村です、

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けれども、鉄、油、コンクリートの構造物がないこと 田の畦も曲線不定形であること、これが、自然が人を受け入れてくれていた時代の姿を遺しているとしたら、かなしいけれど、うつくしいじゃないですか、

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さて、限界集落に美か゛ある、その辺の気持ちをあらわしているのは中島みゆきさんかな、とおもいました。
「時の流れがね、おっことしていったものを一番後ろから、拾いながら
トボトボと行くっていうのが、私には合ってるかなっておもうんです」
朝日 折々のことば鷲田先生が紹介。※ NHK「SONGS」昨年11月7日での発言。

時の流れが落っことしていったもの、、、ああ、そうか、私や私たちのしていることは
「時の流れが、おっことしていったものを一番後ろから、拾いながらトボトボと行く」っていうことか、と。
このあと、彼ら彼女たちの体験がレポートされるということ。

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宮津という町も里も、「時の流れがね、おっことしていったもの」

けれども、鷲田先生はこうコメント。
「時代の浮かれの中で、目もくれられず、またぎ越されてしまうもの、時代の厚い雲にさえぎられ見えなくなっているもの、時代の勢いの中で置いてきぼりにされたもの、用済みと払い落とされたおがくずのような命の佇まいを慈しむ、その落ち穂拾いの小さな足音にこそ耳をそばだてたい。」

そんなところを感じてレポートして欲しいと思いました。、

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