宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

世屋川にアユの魚影!

IMG_9042

若鮎ははじめは動物性の餌を追いますので釣ることができます。そのあと苔食へと食性を変えます。縄張りを主張するので「友釣り」か網で捕ることになります。

世屋川にはそういう海陸を往来する「お客さん」への配慮が丁寧になされているとおもいきやここまで。

IMG_9041

ここから先には行けません。

IMG_9039

手前の段は跳びます、深みがあるので勢いが付けられるのです。奥の段くらいでも飛び越える力は持っています。しかし手前に深みがないので無理です。世屋川のアユ、もっと上流まで遡上させてやればもっと海も豊かになるのではありませんか。川の当たり前、人間の目でいうのでなく、そこで暮らす生き物の目で!というのが大切です。上世屋まで来いとはいいません、下世屋までは可能なんじゃありませんか!

かっては田を巡る稲溝・農業水路にまでアユがあふれていたと橋のたもとで農産品直販所を営む吉田さんたち里の古老は語られます。日置には元気老人が多いのでそういう川にもどそうじゃないか、タケがいっぱいある 魚道を作ってやろうじゃないか、堰堤も削ったらどうだなどと気運が盛り上がらないかと期待しているのですが(^.^)

このあたりも海だったのでしょう、

IMG_8775

天の橋立の松越しに丹後富士を見ながらの畑仕事です。

これって「あぜのはしだて」じゃないですか(^.^)

IMG_8779

ところで天の橋立って6000~3000年頃から形成を始めたんですって。

IMG_8257

砂が溜まるためには宮津湾ができて、日本海の海流が半島に沿って湾の奥へと入り込む必要があります。縄文海進といってその頃は海面が今より6mも高かったのだそうです。

へぇー!と言うことは阿蘇海という内海は、今の野田川流域のずうっと奥まで入り込んでいたということなんですね。

IMG_8444

狭い水戸口を探し当ててよく登ってくるもんだと話題の野田川鮭も、何のことはない松の頭の上を悠々と行き来していたんです。

さての連発、、、講師の飯田先生の示された一枚。

IMG_8494

これにわたしは感動の余り泣きました、

「鮭」は土を豊かにし土に帰る魚なんですって。

土を豊かにし、土に帰る虫ってことなんだ、「蛙」って

IMG_9064

心の中では号泣!

人間もそうなんですね「佳」(^.^)

最後の「さて」

フォトギャラリーを企てています。お近くに来られた際にはお立ち寄りください。

丹後でブナに会えるバスがある、片道200円、往復400円でそのバスに乗ることができる、、、、

IMG_8646

信じられない!とおっしゃられると思いますが、それはほんとうです。世屋バス、これをご利用いただければ、大ブナの前でバスは止まってくれます。

IMG_8627

ブナに抱きついてひんやりした幹に耳を当てれば水を吸い上げる音が聞こえるとか、、、科学的な言い方ではないそうですけれど。しかし樹齢200年、ブナとしてはマックスの成長をしている美しい樹形のブナ、抱きつく値打ちはありますよ。

IMG_8675

ミニのバスは、懐かしく美しい棚田の畦道のような曲がりくねった道を走ります。

ブナと棚田とミニバス!

車は真名井神社横橋立ユースホステルに置いておいて籠神社発12時24分→ブナ到着1時→上世屋初14時30分、、、

大人の遠足にいかがですか。ガイドが籠神社からお供します!

植えたばかりの苗に、嵐。

IMG_8619

強い風がなえを引き抜かんばかりに田面を吹きわたります。それも想定して稲を挿す泥の硬さを決めなければなりません。固ければ田植えに困ります。柔らかすぎればちょっとした風で苗が浮いてしまいます。その案配、「耳たぶの柔らかさ」がいいと伝えられているそうです。

IMG_8623

手差しで植えていた頃の生の感覚ですが、機械植えの今でも、その感覚を判断の目安にしているとのことです。

オオムラサキツユクサが咲き始めたら初夏。

IMG_8750
春のスイセンからバトンタッチ。外来種で野生化していて、美しくまた暑さ寒さに強く丈夫で長持ちという相反する要素を兼ね備えているという点でも二大双璧をなしている感があります。

IMG_8737

さて、このオオムラサキツユクサ、やはりツユクサ科なのだそうです。ではなぜ名前は「ツユクサ」なのかツユクサの名前の由来には、二つのルートでの説明があるようです。
一つは 花から染料を取り出すためにすり鉢などでつつく。「つきくさ」。それが転じてツユクサ。
もう一つ、一日花のはかなさを露にたとえてツユクサ。どうもこれ、ネットネタの引用の使い回し、実際に見て実感してらっしゃらないのかもと感じています。

まず一点、ツユクサは丈夫でしぶとくて今の農薬技術をもってしてもてこずるのです。どこがはかないですか(`ヘ´)

IMG_8735

もう一点、早起きして、オオムラサキツユクサをご覧になったらどうでしょう、「わたしツユクサ」と自分からいっているようじゃありませんか、夜露ではありません。吸い上げた水を外に出しているのはタケと同じです。夜露のような露をこれだけいっぱい身に纏っていれば、これはツユクサとしかいいようがないのじゃありませんか(^.^)。

「田毎の月はありまぁす。」  わたしは小保方さんがケナゲなので期待しているので、彼女の言い方を拝借しました。

IMG_8984

月の陰 田毎に宿す 世屋の里    世屋野蕪村

写真は一瞬しか切り取れません。それを見て田毎の月はあり得ないとおっしゃるのです。それは、実際に棚田で月見をしたことがない方のおっしゃることです。

IMG_9001

月は昇っていくのです。固定した月などあり得ません。田植え直前の風のない満月の夜に月見をしていてご覧なさい。白い月から黄みを増しながら昇っていく月は、あたかも一枚一枚の田にいいお米を作ってくださいよと励ますかのように姿を映すのです。

obasute020[1]
安藤広重さんが、 「信濃 更科 鏡臺山 田毎の月」(嘉永六年八月)。『六十余州名所図絵』シリーズ ※ネットより拝借  で描かれたのは、そんな月とたんぼとの対話だとしたら、謎は解けるじゃありませんか。

IMG_8999

田毎の月の見られるのは今晩だけですよ、ただし、獣柵がしてあります。ので、ガイドが必要です、ご連絡ください。

※T 会専用携帯 080-2517-6999

世屋バスに乗ろう!

IMG_8227
シャクの群落をかすめるように走るバス。

IMG_8230

ようきなったなぁ!

IMG_8250

世屋聖観音にむかえられて登るバス!

IMG_8256

リアス式の海を眺めて走るバス!

IMG_8263

ガイドの今の一押し、サワオグルマの群生!

世屋バスのキーワードは、アンチだれでもいつでもどこでも(^.^)正味いまだけ!ここだけ!あなただけ!

世屋バスに乗ろう!ご連絡は、080-2517-6999 もしくは橋立ユースへ。

タケが泣いている!

IMG_8165
そうではありません、夜露でもありません タケノコの中からでたものです。タケノコはこの時期まだ光合成はしていません。だから葉からの蒸散活動はないのです。タケノコが一気に伸びるのは地下茎から高い水圧のかかった水が送り込まれるためだといいます。

IMG_8170

2月の泣きイタヤ、という言い方を借りればこれは「5月の泣きタケ」現象!

藤の季節です。

IMG_8010

ただし、藤は行儀のいい植物ではありません。立ってるものは何でも巻き付いて上る、自分で立つというためのエネルギーを使わないで光りを受ける、何とも要領のいい生き方をします。杉などの植林樹木に登っているのは見苦しい、根性が見え透いて余り品がいいとは思いません。

IMG_8172

けれども、広葉樹に登っているもの、これは相互の絡み合いがどこか八百長のプロレスショーを見ているようなユーモラスなゆとりが感じられて見ていて楽しくなります。これこそ、「藤波」という風情です。

IMG_8177

そんな野生ののびのび感のあるたたずまい今年のNO1は、これかも。

IMG_8104

また、猛獣のような性をもった藤も、腕のいい調教師にかかるとこのとおり、、、。

IMG_7538

休憩所のフジ棚もこうしたいですね。

IMG_7851

ところで、対馬シェフ、今年も藤の花シャーベット。去年以上にいいものをと張り切ってくださっています。ビオシャーベット野の花シリーズ、今年はいっそう充実させてもらいます。請うご期待(^.^)

世屋の里は柿渋の産地でした。

IMG_7933

そのため柿の木がたくさん残っています。

IMG_8575

「柿若葉 重なりもして 透くみどり」と 富安風生さん。その通りを表現してらっしゃいます。

柿若葉 斜陽に透ける 世屋の里   世屋野蕪村

斜陽に透けるのはこちらも。

IMG_8566

ウスバシロチョウ
さすがに薄羽、名前通りです!。それにしても目立つじゃないかと心配するところですが、そこは心得ていて、「アルカロイド系の有毒チョウ。

IMG_8573ぬ

食べてはいけません、、、、誰が食べる?

« Older entries § Newer entries »