宮津エコツアー · 1月 2015

1月 2015

木の周りが丸くすり鉢状に融けた穴。

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生きている木fは、樹液の糖度をあけ゛て凍結防止の対策をとっているうえに、黒っぽい樹肌は光りを吸収するので温度はあがります。そうすると木の周りから、雪が丸く融けていくというわけです。雪の森もすこし暖かい日が続くと木と雪の隙間が、大きく広がって、木の根が見えるようになります。ウサギやリスなどの森の生き物の住み処、隠れ家にもなります。こういう状態を「根びらき」と呼んで春への歩みとしています。

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(↑ うさぎの食痕)

さて、家族旅行村→岳山山頂→木子のコースを想定している2月15日スノーシューウオーク。ウオークといえども歩くのは冬の山、安全第一。ですから、大切なことはお客さんのさまざまな体力行動力を想定しその安全を、複数の目でさまざまな条件の時にチェックしてそして、スタッフみんなの共通認識にしておくこと!

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そのためには歩いて歩いて、,,(^.^)

①家族旅行村→岳山山頂 オーケー
②岳山山頂→木子 谷筋の見極めをさらに行う必要あり

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ところで、バック‐カントリーと最近よく言います。これは、back country。意味は「田舎。農村地帯。また、僻地。※」それってなんでもない、世屋の里のことではないですか、と言うことなら、「京のback country 世屋の里」、「宮津・天橋立のバックカントリー」という言い方も間違いではない(^.^)

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さて、「京のback country 世屋の里」の、バックカントリースノーシューウオーク、

このまま、根開きの穴が大きくなってもらう訳にはいきません、カムバック cold wave(^.^)これからのもう一,二度の寒波の訪れに期待します。

消え残った雪が模様をまだらに描く里の夕暮れ!

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◆安達太良は 夜雲被(かづ)きぬ 斑雪村   石田波郷
雪化粧した銀世界とはだらの雪模様との間のいきつもどりつを、京の雪国せやのさとは、幾度くり返すのでしょうか、、、

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そんな春へのもどかしさを表す言葉。美しい日本語の一つです。

◆斑雪照り 山家一戸に 来るはがき      鷲谷七菜子

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◆はだら雪 踏んで病馬に 藁を足す      法師浜桜白

◆千枚田 今日の風舞ふ 斑雪       藤木洋良
blog.livedoor.jp/toyosandes-toyosandes/…/1668095.html

◆ほの白き 夜の斑雪の 上をゆく さびしき音は 疾風か人か.  岡部 桂一郎
maruta.be/waqoo/425

さて、世屋の里、、、、銀世界が美しいのはどこて゛も、けれども「はだら雪」も美しいところはそうはありませんよ(^.^)

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◆斑雪山 半月の黄を 被るなり  大野林火

 

下世屋 山口神社

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そこに掲げられた句板、、、、

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「昭和丁丑正月」 これは、昭和「ひのとうし」と読みます。
さて、丁丑。これは、なにかというと、十干十二支(じっかんじゅうにし)による数字の表し方。

十干とは、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)。十二支とは、子(ね、し)、丑(うし、ちゅう)、寅(とら、いん)、卯(う、ぼう)、辰(たつ、しん)、巳(み、し)、午(うま、ご)、未(ひつじ、び)、申(さる、しん)、酉(とり、ゆう)、戌(いぬ、じゅつ)、亥(い、がい)。これを組み合わせると、60通り。この組み合わせを一巡するとめでたいというので、還暦の祝いをします。

ちなみに、十干十二支の組み合わせの一番は甲(こう)子(ね、し)。それは大正13年のこと。つまり甲子園球場は大正13年に完成ということです。そして、丁丑 ひのとうしは14 番目。 昭和丁丑は昭和12年ということになります。さらに、今年平成27年は「乙未 きのとひつじ」です。

奉納された俳句、、、、、、

朝霧の 昇り初めける 谷間かな
枯れ野道 山の鼻まで 続きけり
音立てて 馬屋騒がし 蚊火の宿
春の雨 片側濡れし 大欅

八百万の神々が宿る自然を謳うこと、それは、神への感謝と賛歌。句会は神聖な儀式でもあったわけです。

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それにしてもピタッと焦点のあった秀句たち。往時の里の文化の豊かさが偲ばれます。

むかしの里山生活には 「縄ない」 が必須であった。

いま、その縄をなうことがなかなか思うようにできない。

 

シナノキの原木  平成26年6月15日

DSCN8323 伐採木中央

靭皮繊維をとるための皮剥ぎ  平成26年6月15日

DSCN8344 剥いた皮

 

4か月間 池に浸けておいたもの  水洗い後樹皮を天日乾燥させる 平成26年10月26日

DSCN9376 シナの皮

 

乾燥後の靭皮繊維  平成27年1月25日

DSCN9270 科の木樹皮

 

科縄ない作業

DSCN9279 ナワナイDSCN9281 左同 DSCN9283 左同 DSCN9284 左同完成後の科縄

DSCN9278 ひも

 

 

 

川の水源で白く輝く岳山。

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その尾根をスノーシューウオークで歩きます  ここ数日温暖でした。ずいぶんと水が個体から液体に変化しましたけれど、びくともしないのが山の尾根部。スノーシューウオーク、待っているよというかのようです。

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さて、そのスノーシューウオークを「雪上散歩」といいます。
「戸隠に雪上散歩に行ったときの話しをさせてください。」とエーザイ株式会社PR部荒川啓子さん。
「ツアーでは早春の陽だまりの中で積もった雪の上をガイドさんの説明を聞きながらスノーシューでのんびり歩きました。普段歩けない樹林の中の冷たくもさわやかな空気、日ごろ間近に見えない木々の上部などを間近に見たりとなかなか気持ちのよい散歩になりました。ガイドさんは、この山にいる動物の痕跡(足跡、木々についた熊の爪あと、キツツキのつついた痕など)を見せ、植物や動物について詳しく話をしてくれました。※」
2月15日には、戸隠高原のバックカントリーと同じ世界にご案内出来ますよ。

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「さらに雪上での3時のお茶をサービスするなど心配りも充実で、すばらしい雪の世界に導いてくれました。」

がんばりますよ(^.^)

※薬草に親しむ-熊とクマ笹と水芭蕉 – エーザイ
www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/bear.html

 

タチアオイの花で吸蜜するハナバチ。

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さて、チョウやハチのように花粉を媒介し実を結ぶその役割をする昆虫は、ポリネーターと呼ばれます。

あかつめく゛さて゛蜜を吸うハナバチ。

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「日本では農地の単位が小さく、廻りにはモザイク状に自然の緑も多かったので、少し前までなら、そういう所に自然の様々なポリネーターがいて、私たちが気がつかないうちに、花粉媒介をしてくれていた。」と日本養蜂協会。

ウツボ草の蜜を吸うハナバチ。

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無心に蜜をあつめる一匹一匹か゛ことほどさように大切な存在なのた゛としげしげとながめてしまいます。

けれども、そのポリネーターたちが、「減少の一途」、「益々深刻」と一般社団法人 日本養蜂協は警鐘を鳴らします。ポリネーター利用実態等調査報告書 (平成26年3月)にいわく、「近年、地球規模の問題として、生物多様性の急激な減少への対応が求められているが、花粉媒介を行う訪花昆虫(ポリネーター)も減少の一途をたどっている。昨今では施設栽培のイチゴなどはもちろん、路地栽培の野菜や果樹においても、人工的に管理されたミツバチのようなポリネーターへ依存しなければ立ちゆかない状況が、益々深刻となっている。」と。

訪花昆虫(ポリネーター)と農業の関係、実態、減少の原因をあきらかにして、対策を強くうなか゛しているこの報告書、なかなかのよみものでした。

モンキーアゲハいわく、

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「みんなによんでもらってくれ」と。

 

二時間前からの経過と六時間先までの雨雲の動き予想を見せてくれる日本気象協会 tenki.jp

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今日は、日本海に湧いた厚い雨雲の大きな塊が丹後半島を西から東へ横切っていく様子を見せてくれました。

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雨脚の実感と色分けで現される雨量とがぴったり。すごいもんです(^.^)

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そういうことで、さしもの太陽もお手上げ!

けれど、雨雲の無数の雨粒にぶつかりながらようやく届けてくれた光りで見る世屋の里の美しさ、

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しびれました、、、おかしいですか!

石作アーチ橋の下川橋付近は、シダたちの楽園!

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さて、シダが私を見つめて問いました
「わたし、どうガイドしてくださる?」

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!!!よっしゃあ、、、
水から陸上に進出した植物は四つのグループ、即ちコケ植物・シダ植物・裸子植物・被子植物に分類されます。花が咲いたり実がなったりするのは裸子植物・被子植物。特徴がはっきりしていますので、覚えやすくて、なんだと聞かれても答えやすいです。それに対して、シダなどは花無し、実無し。ちなみにシダの繁殖法のややこしさは、胞子が種ではないこと。胞子からでるのは、前葉体。しかし、それが直接シダの葉に成長するのではありません。だから、葉になる前の形、前葉体。その前葉体に卵と精子が別々に出来て、精子が短い距離だけれども卵のある所まで泳いでいってそこで受精し、シダに育っていくのはそれから。

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シダは、日陰の湿気の多いところに生育しているでしょ、受精するのに水が必要なので、そういう環境から離れることができない。そのために、代わり、光が弱くても500ルクスぐらいでも光合成出来る、たんぽぽなんかは1000ルクスぐらいからなんだけれども、そんな特殊な力を身につけたというわけです。
、、、、、

どうでしょう

(^.^)

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あなたは?

「こもちしだ」

、、、、、
それにしても、葉の形や大きさでシダを判別するのには、よほど目立つ特徴のあ種類から始めて場数を踏む必要があるようです。

需要も減少し経済的に成立しなくなった竹林経営。

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ともかく野に放つな!くれぐれもというておいたのに、、、輸出元の中国の皆さんも輸入したひいひいじいさんたちも、、さぞ、嘆いていることでしょう、、、。

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ながぁあい目で見れば、本来の植生ではなく、広葉樹の林へと遷移していくはずといわれていますが、待っている訳にはいきません。
「竹は切ることが植えること」    言いつけを守って向かい合うしかありません。

ということで、

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いかがですか(^.^)

黄色いくちばし 白い腰   全体的には黒褐色

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ムクドリです、、溝尻ふきんで群れて餌をあさっていました。

果樹も種も虫もミミズも食べるという雑食性。都市の街路樹に集中的に住み着いて、糞や鳴き声で迷惑がられているということですけれども、本来は里鳥。特に虫をよく食べるのでツバメと並ぶ益鳥とされてきました。

さて、命名に関連しているとされるムクノキ椋の木。 ケヤキとエノキをたして二で割ったような特徴というのですが、日本では関東以西の本州から四国、九州が分布域ということで、丹後の木ではないようです。椋の実を好んで食べる鳥なので椋鳥、どうもこの結びつけ方、安易すぎると思います。

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もう一つの考え方に、群れて行動する、時に黒雲とも思えるほどの大群をつくる、その特徴から、群れで来る鳥であるので、、というのがあります。むれくるとり、、むくどり、、こちらに説得力を感じます。

むくどりが1匹でとんでいれば鷹にすぐ食べられてしまうが、大群を形成していれば、個々の狙われる確率はぐっと低くなる、それがかれらの群れる理由です。

そして、腰の羽か゛白くめだつのは、敵にみつかりやすいようですが、そうではなく仲間を意識してうごくためです。

 

 

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