宮津エコツアー · 1月 2015

1月 2015

カンツバキ

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フキノトウ

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下世屋では春が一足先に動き出したようです。
そこから10分!標高差200m。

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上世屋でもずいぶん雪が減りました。

『地の米・水・人の絶品 ひやおろし 丹後の國 宮津』

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ぜっぴん、、、、  温かくなってはほしいけれど、 天地人一体になってこそ絶品は出来るのだから、,,手放しで雪がないことを喜ふ゛気分にもなれません

暖冬基調て゛推移する気候を 微妙な気持ちで金色ラベルも眺めているのではないでしょうか(^.^)

 

ブナの幹に張り付いた緑色の物体、

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地衣類です、

名前を覚えたら友達つきあいは始まるといいます。岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)が管理される「進化する地衣類図鑑」を見ると、
チャシブ ビスケット   ムカデ   ウロコイボ トリハダ   リトマス、、、 これにそれぞれ「こけ」をつけた名が並んでいました。なんだか身近な言葉で友達になれそうな名です。しかし、「同定は一般に困難。ここでは、以下の文献を参考に分類・同定を行っています。名前は、暫定的です。」とお断りが。さすがに「教育学部」のサイトです(^.^)

地衣類とは、 光合成をしない菌類が光合成をする藻類を取り込んで作った高度な共生体、そういうややこしい植物体で、葉っぱをはりつけたように見えますが、その断面を見ると藻類の層が上から二番目に配列されているのだそうです。

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ブナやホオノキなど樹皮がはがれない木には特に美しく張り付いています。

自然のなかの大切な仲間なので、がんばって友達になろうとおもいます。

篭神社の夜明け。東側から日が昇ってきます。そして鳥居は南向き。「君子南面す」というとおり!

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(↑撮影日時 2014/08/13 5:24:05 )

天の皇帝のことを「天皇」、これは北極星をさしているわけですから、君子が家来に向かうときは、必ず南に向くことになります、
一方、臣下は「北面す」ということになり「「北面の武士」という言葉も生まれたわけです。

ちなみにこの、「天皇」=北極星という考え方は、道教の考え方。

道教は、中国では、儒教・仏教とともに三大宗教の一つ、おたがいに切磋琢磨して世界観人生観を磨いてきたもので、日本でも、月は太陰、太陽は日という陰陽二元論はじめ、道教由来のものがたくさんあるというのは考えて見れば当たり前のこと。

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(↑ 撮影日時 2006/09/24 6:08:05)
ところで、篭神社には月日のように光り輝く、、、、という意味の漢字が刻まれた前漢時代の「へつかがみ」という銅鏡が伝わるそうです。

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(↑ KBS 京都国宝浪漫 より)

道教には太陽や月の精気を体内に吸収する、それぞれ服日華の法、服月華の法というのがあるということです。

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(↑ 撮影日時 2014/09/08 18:54:47)

太陽や月のパワーを吸収できればそれは、最強ではないですか!そこで、その銅鏡、太陽や月の精気を体内に吸収する祈りの術具として有力渡来人が持ってらっしゃったものなんでしょうか。

船の雪下ろし!

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(上 網野 浅茂川港 2006/02/06)
日本海側に面した京都北部を「海の京都」というとき、気候は裏日本気候区に属するのですから、「その特徴は冬にこそあります!」こういうべきではないでしょうか!「海の京都は雪国!見所は雪景色と雪の造形」と(^.^)

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(↑ 世屋の里 撮影日時 2013/01/25 15:59:38)
『 雪化粧 はかなく消えてゆきそうな言葉を おまえに教えてやりぬ  万智 』

「越に来て 雪と吹ふきの きびしきに みつからためす 永平の山  与謝野鉄幹」

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(↑ 知恩寺 撮影日時 2013/01/26 10:02:10)

雪の丹後、冬の丹後、、そのロケーションのしみじみとした深い味わい、みずみずしい魅力をもっともっとアピールしていいとおもいます。

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(↑ 上世屋 金治郎さん 撮影日時 2014/03/10 15:29:32)

雪棚田。

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(↑ 上世屋 撮影日時 2013/02/03 17:04:00)

冬丹後・京の雪国「感光」、

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(↑ 傘松ケーブル 撮影日時 2013/01/26 10:49:33 )

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(↑ 伊根湾 奥の雪山が丹後半島の山 撮影日時 2013/01/18 15:52:15)

「海の京都」には雪と熱い地酒が似合うのではないですか(^.^)

古くは百人一首にも詠われているサネカズラ、 別名ビナンカズラ。

花期から果実が熟すまで追ってみた。

 

つぼみ  平成26年9月11日

DSCN9566 サネカズラ

花と果実

DSCN9568 ◎サネガズラ花と実DSCN9573 サネカズラ

 

青い果実に生長   平成26年9月29日

DSCN9894 サネカズラ

 

果実は漢方薬として、鎮咳去痰、強壮作用など、木部には粘液を含み古くはこれを水に浸出して整髪に。 平成27年1月13日

DSCN9944 左同DSCN9942 ◎サネカズラ

ブナ水を満たして冬を過ごす冬水田んぼ、1月18日。

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ブナ林が水に映る自分の姿を楽しんでいるかのような内山山塊の水鏡、

山、里、水、空が一つに収まるフォトスポットです。

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低気圧の次にくる高気圧!そのサイクルに合わせるのはなかなかですけれど、意識していれば出会うチャンスはありますよ(^.^)

さて、平らな尾根筋の向こうに、世屋の里。

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快晴の空が、美しい雲の紋様を見せてくれていました。

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しかし、好天もつかの間。

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あかね色に染まった雲が、うろこ状をていして、天気が下り坂であることをしめしていました。

ちなみに画面左の鼓ケ岳電波塔は、五十河側からは右端にたっています。

 

 

世屋街道龍渓付近!

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(① ↑ 撮影日時 2015/01/17 15:51:35 )

「雪はかなん!」という向きにはUターンをお奨めしますが、冬なら、雪の里、、、、、と思われる向きには「ここからが、冷温帯、山が呼んでます!」

冬、永平寺を訪ねた与謝野鉄幹さん。

「越に来て 雪と吹ふきの きびしきに みつからためす 永平の山」
同行の晶子さん。
「戒保つ わざならはんと 越路なる 法の御山の 白雪を分く」
※越路句行脚 与謝野晶子・寛 昭和6年「傘松・二月號」

そんな気分で、京の雪国・世屋上り、

雪と対話しながらがいいでしょう。いっしょにいきますか、非日常の世界をたのしめますよ

正岡子規さん、石川啄木さん、俵万智さんなどさそってどうですか、というところか゛ここです(^.^)

し゛ゃあ、、いきましょう、、、

「この下に冬籠もりの蟇眠るらん 子規 」

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(②↑撮影日時 2015/01/17 15:59:47 )

『大雪の鴉も飛ばぬ野山かな 子規 』

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(③↑撮影日時 2015/01/17 16:07:18 )

『連なりて幾つも丸し雪の岡 子規 』

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(④撮影日時 2015/01/17 16:07:18)

『一村は雪に埋もれて煙かな 子規』

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(⑤撮影日時 2015/01/17 16:14:28)

『山里や雪積む下の水の音 子規 』

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(⑥撮影日時 2015/01/17 16:23:41 )

『狼のちらと見えけり雪の山 子規 』

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(⑦撮影日時 2015/01/17 16:46:35 )

『 雪化粧はかなく消えてゆきそうな言葉をおまえに教えてやりぬ  万智 』

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(⑧ 撮影日時 2015/01/17 16:49:55)

『 雪ながら山紫の夕べかな 子規』

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(⑨ 撮影日時 2015/01/17 16:54:08)

『 「ゆき! ゆき!」 と全身で子は喜べり犬とおんなじわかりやすさで  万智』

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(⑪撮影日時 2015/01/17 17:06:09 )

『ちらちらと雪になりしかまたやみぬ  子規 』

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(⑫ 撮影日時 2015/01/17 17:09:53)

『 松明に雪のちらつく山路かな  子規』

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(⑬ 撮影日時 2015/01/17 17:15:54 )

『雪の暮れ乾し鮭下げて戻りけり  子規 』

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(⑭撮影日時 2015/01/17 17:25:38)

『寂莫を敵とし友とし 雪のなかに 長き一生を送る人もあり  啄木 』

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(⑮ 撮影日時 2015/01/17 17:41:18)

『頬の雪はらいてくれる指先をたとえば愛の温度と思う 万智 』

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(⑯撮影日時 2015/01/17 18:03:29 )

、、、、、

おつかれさまでした。一服していかれませんか、

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コーヒーいれますよ!

 

 

 

 

 

 

 

里山のパーフェクトプラントとあげるとしたらクズ、根も葉も花も、その用途たるや食用に衣料に薬用に救荒に家畜の飼料に結束具や篭材にと、生活のすべてに及びます。そしてこの繁茂力には脱帽、

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さて、草の繁殖力を余すところなく生かすのが優れたお百姓です。

道端の草を刈り、刈った草を負い畑へ運ぶKさん。

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道はきれいになって人は喜ぶ、畑は土が豊かになって作物は喜ぶ、健康な野菜を食べて子どもが喜ぶ、、、親もやってたことだから草葉の陰の親も喜ぶ、みんな喜ぶ顔が見えて、この草を重荷だと思ったことがないとKさん。

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まさしく現代の「優農」です。

家康さんは おっしゃったそうです。
『重荷が人をつくるのじゃぞ。身軽足軽では人は出来ぬ』と

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《幸せのヒント 「人生の道のりと荷物」》という本多時生(honda@din.or.jp) さんのブログに紹介されていました。

渋いとこ 母が喰ひけり 山の柿    一茶

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日置の柿、1月中旬、今頃まで手つかずで、鳥が寄った形跡はありません。よっぽど渋いのでしょう。

ツグミやヒヨドリもおもっているでしょう、なんてしぶといヤツだ、これこそシブがき!

さて、柿の渋みは、実の中のタンニン細胞に含まれるタンニンが溶けるときに感じる味です。そして、それは、柿が実を守るぶきです。種の保存を図るために鳥に食べてもらうことで種を散布する方法を選んだ柿にとって関心事は、確実に鳥に食べてもらうということです。 いつまでも渋ければ、食べてもらうことは出来ません。

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タンニン物質を固め、水に溶けなくするのにいつゴーサインを出すか、、、、柿は、渡り鳥が飛んでくるときだ!しかし、渡り鳥が飛んでこないときもある、他の木の実が多いときなどは柿が食べられないときもあった、、、、統計を取って、対応を決めたのかもしれないと思うほどです、

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日置の渋柿の木は、おそらくこれからもっと寒く雪が積もるときがくる、その時までタンニン不溶化は控えると決めているのでしょう、、

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人間も商品の出荷時期を高く確実に売れるときをにらんでいます。これは、柿に学んだことかもしれません。

水張り田圃が薄く凍りました、

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さて、水は、おもしろいものです。霰になったり霙になったり雪になったり、また、水になったり、また凍ったり、、、凍ると塊になります,この塊は水に浮きます。沈んだ氷山なんてあり得ません、氷はなんで浮くの?と聞いた子ども時代が懐かしい(^.^)
親はどう説明してくれたのかはわすれました。

「酸素と水素が結びついて水分子。酸素と水素が結びつくのは磁石のようにプラスとマイナスの性質をそれぞれが持っているから、」,,等とはおしえてくれたことはなく、おそらく空気でも入っているのだろうかというようなことだったのでしょう。

「熱エネルギーを多く与えられると動きが激しくなり水分子が繋がっていられなくなる、これが気体。逆に、熱エネルギーを奪うと水分子が動かなくなる、これが個体、つまり氷。熱エネルギーが適度に具体的には0.00℃~99.974℃の間では、水分子は集合した固まりでいながら、自由にあっちにこっちにと動き回っていられる,これが液体、つまり水。」、、、、、このことは後に学んだこと。

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ちなみに、水に浮くのは熱エネルギーを奪われる過程で結びつく水の分子の数の関係なんだそうです。

それにしても、氷、これはね水の分子たちが、熱エネルギーを与えられなくなったので、自由に動けなくなっているんだよ、、、と説明したら、子どもたちはどう反応するのでしょう‥怒られたときといっしょだね、シュンとなってこおっちゃうもの、、、と答えるのでしょうか(^.^)

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