宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

北近畿タンゴ鉄道が「京都タンゴ鉄道」にとか。

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駅名変更も。「丹後大宮」は「京丹後大宮」に。なんでも京をつければいいっちゅうもんではない、なぜ丹後大宮だったかがしってるぅ!「(`ヘ´) 」ということ気分もあります。しかし、但馬三江からコウノトリに。いいじゃないですか、これは!
それにしても、赤字赤字で、、、苦心の道を走ってはきたのだけれども、ちいさいものの生きづらさを抱えて、これからも容易なことではない。けれど、悩みながら知恵を出して生きるなかにしか道は拓けない、これも真実!あたらしい旅立ちにこの歌をおくります。

♪「陽のあたる道 」

1  歌いながら君と行く この道を行く 辛いことは起こらない 幸せの道
※あの山 【あの山】 谷 【谷】 あの道に 陽の光 輝いて 君と行く 人生の幸せの道

2 雲低く道暗く 悲しい時は 星を仰いで探そう 明るい道を
※リフレイン
3 花に歌い雨に泣く 人の世の旅路 暗い山のその向こう 陽のあたる道がある
※リフレイン

詞曲・アメリカ民謡、高石友也さんの訳詞

小さな里 小さな電車 小さな町、小さな花、小さな言葉 、、「小さい」という言葉はロマンの種なのかもしれません。

さて、小ささでは負けません、このバス。

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このバス路線、日置・世屋線。そのとおりなんですか゛、ねぇえ、どうですか、

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「日置・世屋モリアオガエル藤織り線」なんていうのは!

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藤を織っているカエルマークを前に貼って、「陽のあたる道 」をうたいながら、走るんです!

「尺取り虫のお父さん!」

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え、シャクトリ、、どういうこと?
「シャクトリ虫ってU字型になったり伸びたりをくり返して進んでいく芋虫」、
そのお父さん?。
「ええ、説明すると長いんですけれど、,,メスは、羽がないので、これは雄」。
寒さで死んだんですね!
「いいえ、生きています、撮影のためにひっくりかえしたた゛け。交尾したのか、これから交尾するのかどちらにしても、いきています。」
いま、2月まえ、大寒ですよ、冬ごもりしているんじゃないですか、

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(上 山口神社 写真のフユシャクはここをあるいていました )
「そこがかんがえてごらんなさい、狙い目でしょ!」
どういうこと?
「天敵になる物が冬ごもりしているしていれば安全でしょ、細菌なども活動していないし安全で健康なとき、これが冬。だから毛むくじゃら、寒さ対策もしているわけ。」
羽のないメスとどうやって出会うの!

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「そこそこ、フェロモン!メスはここにいますよって臭いをだす。」
で、なんていう蛾なの ?
「フユシャク、、、暑い夏は蛹状態で晩秋から初冬に発生し、冬の間に交尾し産卵という生態、なんだか不意を突かれるおもしろい蛾です。」

世屋高原が標高400mから広がる高原だということを実感させるのが、ここ!

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ちょっといってみたいと思いませんか、

「何があるの」

銀世界、とか、湧きたて水とか、、、、
「それ最高ぜいたく!」
「いくいく(^.^)」
「でも行けるの!」
世屋バスありますから、

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「バス、走れるの?」
除雪車で道路確保をしてくれていますし、、

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「案内してくださる」
オーケー

つららー、、、これがぁ

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希望的イメージつまり夢想だと笑うことなかれ!
『「冬の温泉地と言えば雪景色が人気だ。新潟県の松之山温泉などでは、西洋式のかんじき「スノーシュー」をはいてブナ林の散策体験もできる。旅ジャーナリストののかたさんは「真っ白な世界に向き合うと、心が浄化され、エネルギーがわいてくる。雪見風呂も最高ですよ」と話している』というのは1/26朝日新聞・森本美紀記者。

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「真っ白な世界に向き合うと、心が浄化され、エネルギーがわいてくる」、、、これが感光なのです。

フキは本体は地下茎。先端から姿を現したフキノトウ、それ自体が一つのつぼみのように見えますがたくさんのつぼみを葉っぱでくるんでいる集合花です。そして、雌雄異花。雄花を先に野に出します。

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さて、雷にクサカンムリをかぶせて、蕾。
ゴロゴロピカーッカーンという現象は、雨雲の中に積み重なる陰陽の気が激しくもみ合って起こる現象と、もともと考えられていたといいます。ゴロゴロと鳴って光りを発する神なりと植物のつぼみがどう結びついてくのか、考えてみれば不思議でしたが、謎は解けます。花咲く前、地下茎から送られたエネルギーをぎゅーっとためてつぼみの中では陰陽の気がもみ合っている、そう考えられたのです!

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つぼみに耳を寄せてみましょう、ゴロゴロと鳴る音が聞こえるかも知れません。

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再び寒波、雪起こしが里を揺るがしています(^.^)

世屋で句会をしたい、お題は「フキノトウ」。フキノトウがでたら呼んでくれ、と頼まれていたので、案内をしました。

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やっていらっしゃったのは8人、思い思いに見ていただいてひねっていただきました。

さて、フキノトウがでたからといってまだ、冬の中休み、冷えます。席を屋内に移して、いっぱいやりながら、ご披露の会!

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もちろん肴は「フキ味噌」、ちなみにそのレシピ。「フライパンにオリーブオイルを敷き、細かくみじん切りしたふきのとうを入れて中火で2分。味噌とみりん、さらに砂糖を加え味見をし丁度良い味に仕上げる」!

もりあがりましたよ、、そして、そこで発表された句のかずかず。

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1 ここにふきのとう ひらいてゐる
2 ここにふきのとう そこにふきのとう
3 あるけばふきのとう
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4 蕗の薹 二寸の天にたけにけり
5 青き色 地に点じたる蕗の薹
6 蕗の薹 やまみづの湧くほとりかな

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7 大雪を 掘りひろげ獲たり蕗の薹

8 蕗の薹 野川溢れて溺れをり

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9 蕗の薹ひらく息づき見つつをり消のこる雪にほとほと触れて

10  にがにがしいつまで嵐ふきの塔

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お客さんが帰られてから残っていた参加者名簿!
山頭火さん、123 鬼城さん4、虚子さん5、林火さん6、 石鼎さん7 風生さん8 茂吉さん9、宗鑑さん10。

棚状に雪の消え残る上世屋冬景色、、、

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田に落て 田を落ゆくや 秋の水    与謝野蕪村

耕して 天と連なる 千枚田    大下志峰

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京の雪国 世屋の棚田は 紛れなく 千枚あったのだよと融ける雪。   世屋野蕪村

冬、雪解け時にのみあらわれる昭和40年代までの棚田たち。雪の下になって今眠る田はみんな、春になればめざめて働きたいはずなのに、、、

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眠る田もあり 眠り続ける田もあり 雪棚田   世屋野蕪村

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

「起きぬなら起こしてみようじゃないか!」

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え!!

これは、、、!

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からす君の仕業です(`ヘ´)

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所行の善し悪しは別として、日本のカラスにはハシブトガラスとハシボソガラス。

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夏ミカンを荒らしたこのカラスは額の盛り上がりがなくくちばしも細めですので、どちらかといえば、後者でしょう。
ところで、この二種類、本来はハシブトガラスが森林に、一方人里近くに生息していたのがハシボソガラスと棲み分けしていたのだそうです。食の好みも森にすむハシブトは動物食傾向、里に住んでいたはハシボソ植物食傾向が強いということ。森がなくなってきたので、ハシブトガラスも里へ進出。そのためハシボソガラスは数を減らしているとのこと。
また、カラカラカラカラとなくのでカラスという説が有力ですが、漢字表記では烏と鴉の二つ。
「鳥」の(白)部から線は象形文字・鳥の目。黒くて目があるのか無いのかわからないのでその線が消されたということ。これは笑えます。しかし、鴉はもっと笑えます。カラスは「がアーがぁー」と鳴く鳥である、「ガ」と発音する漢字を当てておこうと言うことで「牙」が当てられた!

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もう一つカラス雑学、鴉をあてるのはハシブトガラスだとか。

夕景の阿蘇海、、、

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(上  府中にしがき裏から 撮影日時 2015/01/25 17:09)

のんびりと泳く゛鴨。

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て゛も、君し゛ゃないんだよなぁ、、、!

♪淡海乃海 夕浪千鳥 汝鳴者 情毛思努尓 古所念♪

ここに千鳥がいれば、,と思ったところ、いるじゃありませんか,足下の浜に!

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さて、この千鳥、イカルチドリ、、、なんでしょう!

コチドリは目の周りが黄色い、シロチドリは首の黒い環が切れているし、ということですから。

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千鳥。鳥は鳥ですが、「千・ち」は、たくさんのという千という数を根拠にするという説とちちちちという鳴き声説とがあります。しかし、ここは「夕波千鳥 汝なが鳴けば」で、鳴き声説でしょう。

木の周りが丸くすり鉢状に融けた穴。

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生きている木fは、樹液の糖度をあけ゛て凍結防止の対策をとっているうえに、黒っぽい樹肌は光りを吸収するので温度はあがります。そうすると木の周りから、雪が丸く融けていくというわけです。雪の森もすこし暖かい日が続くと木と雪の隙間が、大きく広がって、木の根が見えるようになります。ウサギやリスなどの森の生き物の住み処、隠れ家にもなります。こういう状態を「根びらき」と呼んで春への歩みとしています。

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(↑ うさぎの食痕)

さて、家族旅行村→岳山山頂→木子のコースを想定している2月15日スノーシューウオーク。ウオークといえども歩くのは冬の山、安全第一。ですから、大切なことはお客さんのさまざまな体力行動力を想定しその安全を、複数の目でさまざまな条件の時にチェックしてそして、スタッフみんなの共通認識にしておくこと!

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そのためには歩いて歩いて、,,(^.^)

①家族旅行村→岳山山頂 オーケー
②岳山山頂→木子 谷筋の見極めをさらに行う必要あり

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ところで、バック‐カントリーと最近よく言います。これは、back country。意味は「田舎。農村地帯。また、僻地。※」それってなんでもない、世屋の里のことではないですか、と言うことなら、「京のback country 世屋の里」、「宮津・天橋立のバックカントリー」という言い方も間違いではない(^.^)

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さて、「京のback country 世屋の里」の、バックカントリースノーシューウオーク、

このまま、根開きの穴が大きくなってもらう訳にはいきません、カムバック cold wave(^.^)これからのもう一,二度の寒波の訪れに期待します。

消え残った雪が模様をまだらに描く里の夕暮れ!

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◆安達太良は 夜雲被(かづ)きぬ 斑雪村   石田波郷
雪化粧した銀世界とはだらの雪模様との間のいきつもどりつを、京の雪国せやのさとは、幾度くり返すのでしょうか、、、

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そんな春へのもどかしさを表す言葉。美しい日本語の一つです。

◆斑雪照り 山家一戸に 来るはがき      鷲谷七菜子

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◆はだら雪 踏んで病馬に 藁を足す      法師浜桜白

◆千枚田 今日の風舞ふ 斑雪       藤木洋良
blog.livedoor.jp/toyosandes-toyosandes/…/1668095.html

◆ほの白き 夜の斑雪の 上をゆく さびしき音は 疾風か人か.  岡部 桂一郎
maruta.be/waqoo/425

さて、世屋の里、、、、銀世界が美しいのはどこて゛も、けれども「はだら雪」も美しいところはそうはありませんよ(^.^)

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◆斑雪山 半月の黄を 被るなり  大野林火

 

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