宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

世屋姫さんのツバキが満開です、

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さて米に花と書いて糀。米の花を咲かせるポイントは木の灰を撒くこと、花咲かじじいとは糀職人、or糀衆だったと言います。こ酒に味噌に酢に醤油に、、、和食の世界を支えるのが糀。その糀は、蒸した米に木の灰をまいてその上に麹の胞子を振りかけます。木灰はアルカリ性、雑菌は押さえられるけれども糀菌だけは生育するのです。

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そして木ならなんでもと言うことではなく、ツバキの灰がいい、とりわけアルカリ性が強いのだそうです。

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(↑ 3/15)

世屋姫神社の巨木ツバキ。

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世屋姫さんというのは「酒造り」の神様かもしれませんね、つまり「どぶさ」作りの名人(^.^)

「明日よりは 若菜採まむと 標めし野に 昨日も今日も 雪は降りつつ」万葉集 山部赤人

※標めし野 皇室や貴人の所有地で,一般の者の立ち入りを禁止した野

この若菜は春の山菜全般を指していて、フキノトウも含んでいます。

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このフキのトウ、 古書には、「蕗の薹、心肺をうるほし、五臓を益し、煩を除き,痰を消し、咳を治す」とあると宮城環境保全研究所・大柳雄彦さん。

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こんな俳句も紹介されています。
「蕗味噌は地酒五体を駆け巡る」         中山 君江
こんな句をよめば、もう明日はさっそく蕗味噌じゃないですか、味噌はもちろん世屋味噌で。

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さらに大柳さん   「北国の蕗の薹は、雪の下で育つので柔らかく、苦味も薄まり季節の食品として人気がある」。京都の秋田県・世屋の里のフキノトウも同じです。世屋の加工グループのみなさんがまもなく仕込まれる予定ということ。できたらご紹介します(^.^)

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ちなみに、フキノトウのおいしいのは花を開く前のもの。こういうやつですよ!

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ところで、子規さんが
「蕗の薹 福壽草にも 似たりけり」と。

ちょっとちょっとどこがにてますか!写生をうたうわりにええかげんじゃなかと?

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フクジュソウキンポウゲ科。毒草と認識しておく必要がある植物です。間違っても食べちゃいけません。
なお   フキノトウのことならこのブログ。
「八幡町界隈 花の歳時記65フキノトウ(蕗の薹)(株) 宮城環境保全研究所・大柳雄彦さん
※  www.miyakanken.co.jp/modules/sheet1/index.php?id=37

彩度とコントラストをいっぱいに上げ、明るさを落としました。

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何に似ているかと言えば夜空の満天の星に似ているといってあげる方がよほどいいじゃないですか。あるいは「星の瞳」のようだねと。

元に戻します!

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「おお犬のふぐり」です。

さてこの命名は種の形を見てです、またその種はオオイヌノフグリはイヌノフグリよりもでっかいのかというとそうでなく、そもそもそれほど似ているわけではないといいます。花から雄犬の金玉を連想することはぜったいにない、やはり「星の瞳」です(`ヘ´)

「いぬふぐり 星のまたたく 如くなり」  虚子
※ www.geocities.jp/kamosuzu/ooinunofuguri.html –
「観音崎の自然&あれこれ」さんが紹介してらっしゃいました。

「いぬふぐり ほしのひとみと よんでくれ」 世屋野蕪村

また一日花。こんな時期に訪れる虫がいるかって?

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いるんですよ、左上の花を見てください(^.^)

金さんに、春だなぁ、どんな気分?とたずねました。

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すると、
「♪冬過ぎて、春し来れば、年月は、新たなれども、人は古りゆく」
詠み人不詳    万葉集 十巻
と詠ってくれました(^.^)
ふむふむ、、なるほど、、、

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そうだけどぉ金さん、新しい花が咲きそうな気配がしないかい?
「春きたり、新たなる人 里歩む」      世屋野蕪村

今日の休憩所のノートには、こんなメモが認めてあったで,金さん!、、

「思うこと多し、水の音、鳥の声が心にしみます。 O」

ほおう!

どういう心境なんやろ?

潮のように満ち来る春の思いを鳥や水に聞いてもらっているということじゃろ(^.^)

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え!

「鳥の声 心にしみいる 水の音、、、、、、」

はまぐり!

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やまいちさんで撮らせてもらいました。阿蘇海産、色といい形といい大きさといいほれぼれするような一品です。

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国内産は「絶滅危惧種」、養殖ができないんだそうです、なので値段も格別(^.^)。

「はまぐりの ふたみに別れ 行く秋ぞ」    松尾芭蕉さんが心に描いていらっしゃったハマグリもこんな色つや大きさのものだったんでしょうね

さて、このハマグリ、ひなまつりに欠かせない一品だったといいます。

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(上 合力の家 にて 3/16 ここたん会場)
1つは対になっている貝殻がぴったり合うように、一生添い遂げられる「良縁」に恵まれるようにと。

もう一つは、単純においしいから。ハマグリは4月ころに産卵します。なので身も太くおいしいのは2~3月、つまり雛祭りの頃なのです。

来年の雛祭りには、こころがけていれば、外国産でないハマグリがやまいちさんで求められるかもしれませんよ(^.^)

 

世屋の里で春を宣言する係が二人います。

1人はフクジュソウ!

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上世屋では春のヒガンバナともいいます。

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積雪標準柱ももう抜いてもいいよとたっています。

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日向ぼっこしながら柔らかい春風を楽しむような娘さん二人。

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来る春への構想をねっていらっしゃるところなのでしょうか!

「春の田の 命指さす 影法師」  世屋野蕪村

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ほれほれ、春の命を見にいきませんか、、、むりやり気味に案内して、ちょっとお願いなんですが、あの黒い塊を指さしていただけませんかとまたまたむりやり気味にやってもらいました。つまり「やらせ」写真です(^.^)

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あれ、ヤマアカガエルっていうカエルさんの卵なんですよ!

二人めの春宣言係です。

150人を越えたとか。

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雑穀ミュージアムへの来場人数。「おいでいっしょに」の記録を塗り替えました(^.^)
惹きつけたのはこれ?

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それともこれ?

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それともこれ?

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それとも、、、、

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いろんな主役がいたのでしょうけれど、直感的な言い方をすれば、1つ「未来」が主役だったから!

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安心安全な食はその土地で伝えられ守られてきたもの、それが「土産おい」しいのだ!

2つ「創造・創作」が主役だったから!

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三角の形の和紙、これは世屋の民家の屋根の形、中に入っているのは粟粒。

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準備されていたもの完売!

、、、 安心して食べさせられる食、、、、子どもが遊べる里、そのための創造、、、

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そんな夢への共感がこの人数になったのではないのかなぁ、それと世屋の里からのさまざまなメディアをによる不断の発信の蓄積も、、、、(^.^)

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「主役は未来!」こんど「ジャムセッション」があれば、このお題を皆さんに揉んで「學」してもらおう!と思いました。

なんだ?ジャムセッションって!

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古いものにはよくわからないカタカナ言葉だらけ(`ヘ´)

そこで、、、、、直接的にはバンドの中で楽器や歌を使っての自由な掛け合いおしゃべり、「新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする※ウィキペディア」音楽的な作業をいうそうです。そこから派生して社会学的に知らぬ同士ではあるが持っていらっしゃるパワーを引き出してさまざまな角度からの見方経験考え方情報を出し合い、まとめて新しいパワーに高めていくことを目的にした集まりと使われるといいます。

なるほど! ちなみに「学」と「學」。旧漢字字体の「學」には「メ」が二つありますね、それって、実はさまざまな角度からの見方経験考え方情報を「クロス」つまり「✛」交じり合いぶつかり合いさせるという意味を持っているんです。今の漢字は「学」になっていますけれど。

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つまり「學」しよう(^.^)そういうことで老若男女、職種も多様、遠くは滋賀高島からも皆さん集まっていらっしゃいます。

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しかし、やみくもにへたに、「✛」しても、成果は産まれませんルールやしきり役が必要です。つまりコーディネートする仕事が不可欠なのですが、そこを丹後文化会館のアートコーディネータの丸山さんがつとめてくださって、楽しくかつ生産的な実感のある充実した時間を過ごすことができました。

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なんのためのジャムセッションかですって、、!

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今丹後は、宮津も与謝野町も伊根も京丹後も「新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする」必要がありませんか、最近の行政が行う講演会の講師はみな人口問題論者です、五十年後には人口ゼロになると試算されている宮津の状況はどこも同じ。「人口減少率92%」の里に五〇年かけて世屋の里がなったようなことが「平地」でおきようとしているとそういうところから話をされます。

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ふりかぶった言い方をすると、社会崩壊の地滑り現象、それは食い止められるのか!

子どもをうもうよ、そだてようよ、みんながいるからだいじょうぶ!

ジャムセッションはそんなテーマにつながっていると思えば理解できます。

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参加しての感想です。

「一つの思い、願い,アイデアについてさまざまな角度からの見方経験考え方情報を出し合い、新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりするように可能性をさぐり、希望を共有して、人と人とがつながり賑やかになること!、妙案,即効性のある対策があるわけがない、社会崩壊の地滑り現象対策、それには、一に人、二に人、三に人、、、地道に人を育て、点を面にする作業を続けることが基本なんですね」

さて、このジャムセッションでひときわオレンジが目だった「ここたん」。16日上世屋でも企画が二つ。

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一つは人は雑穀ミュウジアム。

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何を食べて生きてきたのか、食の原点と未来を問うものです。

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世屋の古民家が丸ごと蘇りました。

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上世屋の歴史に残る歴史的な日でした(^.^)。

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もう一つは「木を織る女・藤織り写真展」。

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1980年代上世屋に産業として残っていた藤織りを記録したNHKのカメラマンの方が写された写真の展示です。

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いずれも世屋の里ならではの公開です。

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関心も高く、訪問客ひきもきらずのにぎわいでした。

オレンジの旗から春の光り、世屋の里の雪解けがすすみます。

世屋の西の山の尾根に日が沈みました、京丹後市の方向です。

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とまもなく、月が昇ってきました!若狭湾の方向から。

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♪月は昇るし 日は沈む♪、、、海は広いなおおきいな、、、に続く一節通りです。

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よく話題になります、♪日は昇るし 月は沈む♪でないのはなぜ。

月は太陽という照明係があって光ることができます。満月は、太陽と月という二大天体が東西に向き合っている状態の時の現象なのです。同じ方向に並んだときは逆行ですので新月になります。

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「菜の花や 月は東に日は西に」でもそうですが、詩にうたわれる場合、月とあれば満月のこと。三日月とか半月、新月、とか欠けたりしている場合は説明を加えます、下弦の月とか上弦の月とか 十三夜の月とか。

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「み空行く、月の光に、ただ一目、相見し人の、夢にし見ゆる」
安都扉娘子
(夢でお会いしています、月の光でただ一度だけお会いした人に)
万葉集四巻

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その月光の輝き、相当強かったのでしょう(^.^)

雪が解け春一番の畑仕事がジャガイモの植え付け。

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3月中旬に植えれば7月初旬には収穫出来ます。
ジャガイモ作りはたのしいでぇ(^.^)といいながら、これがくきになって花がつくだし、ここからランナーをだしてイモができるのだと説明してくださいました。

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さんとよさんでも種芋の大売り出し。

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あたらしい品種ができたそうです。

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「ピルカ」アイヌ語で美しいという意味。「ジャガイモ」が「美しい」と!この品種名をつけられた方は、ひょっとして,この歌をご存じのかたなのでしょうか(^.^)
『じゃがいもの歌』 作詞 窪田 亮 作曲,  いずみたく.
♪泥まみれではありますが じゃがいもは美しいのです
浅黒い皮の中に みずみずしい白さがあるのです
握りしめて ごらんなさい 暖かみが残るでしょう
大地の中で 育てられ 土に息づいて来たのですから
わたしが忘れないのは 土の匂いです
泥まみれではありますが じゃがいもは美しいのです♪
※ bunbun.boo.jp/okera/saso/jagaimo_uta.htm で楽譜が見られます。

、、、いきなりふりますが、下世屋の新人さん、ピルカ!これやってみられますか(^.^)

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