天の橋立付け根の江尻漁港。高圧水を箱に吹きあてていらっしゃる訳を尋ねました。

「貝の養殖箱の掃除」とこたえられました。
貝?
「トリガイ!」
大きさといい味といい絶品と評判の高い丹後トリガイは、この箱に詰めた特別な砂に稚貝をいれ、養殖筏に吊り下げられるのだそうです。

海中に吊り下げる?それだけでいいんですか?
「それだけ、あとは海が大きくしてくれる!」

感動しました、海が大きくしてくれる!
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
天の橋立付け根の江尻漁港。高圧水を箱に吹きあてていらっしゃる訳を尋ねました。

「貝の養殖箱の掃除」とこたえられました。
貝?
「トリガイ!」
大きさといい味といい絶品と評判の高い丹後トリガイは、この箱に詰めた特別な砂に稚貝をいれ、養殖筏に吊り下げられるのだそうです。

海中に吊り下げる?それだけでいいんですか?
「それだけ、あとは海が大きくしてくれる!」

感動しました、海が大きくしてくれる!
ネコヤナギは、上世屋では、別名「ひがんばな」※「13.3.19付け春の「ヒガンバナ」ブログ参照。3月17日からの春のお彼岸の頃に膨らむからです。
今年はその春の「ヒガンバナ」ネコヤナギが、節分2月3日に開花しました。

笠木透さんの「川のほとり」という歌にご縁のある方に上世屋の「節分ネコヤナギ」届けます。
1 めぐる春の 水が光る 川のほとりの ネコヤナギ 春をつげる 花なのに 心を ひらく人はなし
2 めぐる夏の 雲がゆく 川のほとりの 月見草 一夜かぎりの 花なのに 心をよせる 人はなし
※おなじ土 おなじ草 変わりはないのか かなしいぞ 人は去り 時は流れ 変わっていくのか かなしいぞ
3 めぐる秋の 風がゆく 川のほとりの 彼岸花 まっ赤にもえる 花なのに 心をゆるす 人はなし
4 めぐる冬の 雪がまう 川のほとりの 枯れあざみ うしろ姿の 花なのに 心をとめる 人はなし ※繰り返し
( 曲:田口正和さん)

笠木透さんには、上世屋で歌っていただいたことがあるんですよ。25年ほど前のことです。
日本放送出版協会「日本の民話21 丹後の昔話」に集録されている京の雪国・上世屋の民話は、藤織りを伝えたお婆ちゃんたちがもう一つ伝えてくださっていた宝物です。
『むかしむかし、おじいさんとオぱあさんがあったげながな。そして、お正月前に宮津へなにか買いにいかんならんで、お正月せんならんで、“いってくるわな”いうて、そのおぱあさんにそういうて、おじいさんかでたんです、宮津へ。そして、この下のほうのお宮さんのあたりまでいったら、びったれがフルでしょうがな、そこに、裸のお地蔵さんが、そこにでんぶらさんとねとっただって、、、「米だし地蔵」 語り手;宮津市上世屋 大江ふさ』
お婆ちゃんたちから採話を試みられたのは超一級の採話者岡節三さんと細見正三郎さん。45年前のことです。

その採話中の音源テープをこのほど発見、活字にはなったものの消えてしまった地の声の再生に成功しました。
熟練の採話者にかかるとお婆ちゃんたちはまるで蚕の繭のよう。土産ウツクしく懐かしい言葉が糸になって次々と繰り出されます。囲炉裏を囲んで、さぁさ、呑んでください、呑んでもらわんと話がうかびませんわな!どぶさを湯飲みに注ぐ音も聞こえます。
この語り、世屋高原休憩所で聞いていただけます。ご連絡ください。
また、テープのCD化を試みています。ご希望の方はご予約ください。

全国語り部フェスティバルなるものが丹後の地で催されます。その噂を聞いてテープが出てきてくれたのかもしれません(^.^)。

ちなみに民話の研究の視点はいろいろありますが、詰まるところ、日本人とはなんぞやということなんだそうです。

上世屋の民話伝承の興味深いことは、「隣の爺型」ではなく「兄弟話」ガ多いこと。それは、朝鮮半島に多いのだそうです。丹後と大陸との関係を示唆するものではないかと岡、細見両先生。
『おなか元気居酒屋まんまる』さんのおっしゃること!
◎お酒の席は、人と人との絆を一気に深くしてくれる。
◎人生を語るもの同士がお酒を飲む席で話をすると、もの凄くたのしい場となる。
◎智者がお酒を飲むと知力を増す。いいアイディアが生まれる。
当店は、そういう出会いを大切にいたします、と。
一方、霊長類学者、河合 雅雄先生のおっしゃること。
「森を楽しもう、森に分け入ろう、森を遊ぼう。子どもも若者も老人も、性別を問わず里山はやさしく暖かく誰でも受け入れてくれる。

(↑ トチ 芽吹き)
野趣豊かな花々が咲き、鳥が謳い、若葉の葉ずれ、けものたちの軽快な足音・・・、

(↑ トチ 開花 撮影日時 2009/05/18 17:18:09)
それらが語りかける言葉に耳を傾け、森の精気を胸一杯に吸い、体中にみなぎるさわやかないのちのよろこびに浸り、生きていることを実感する。」
森はそんな至福の一刻をいつでも与えてくれる。森へいきなさい!と。

(↑ ブナの芽吹き 撮影日時 2009/04/18 14:24:53)
、「酒」と「森の精気」、 体に入れるものは異なっても、得られる者はいのちのよろこび、生きていることの実感、これは共通するのではありませんか(^.^)。
昼間は森、夜は居酒屋、この二つを組み合わせたら怖い物なし!じゃないですか。
それを実現するのが二つあります。
一つ、世屋高原休憩所

右、窓際を拡大します。

もう一つ、

世屋・高山ガイド部会の「ウオーク&イート」シリーズ!
「大仕事ですわなぁ!」

これはクヌギのようですが、それにしても、太い。胸高直径30cmはある木でしょう。それが長さ70cmに切りそろえてあります。そうして運び出してこられたのです。切るのも乗せるのも、コツがあるからではすまない大仕事です。

けれど、機械の扱いもうまく、きちんと確実に進めていかれる手際と、強いポリシーにひたすら感動。
さて、この木々、切って運んで割って乾かしてという手間暇、誰にもできるというものではありません。

しかし、エネルギーの塊には違いありません。そして、山に残った台木からは新芽が吹いて15~20年後にはまた利用可能な大きさに成長します。

薪炭林活用として、竹発電のような地産地消型のエネルギー創出にいかすことはできないのでしょうか(^.^)。
ちなみに、下の写真、世屋高原の湿地と周辺薪炭林の再活用にと、拓かれた畑と炭焼き小屋です。

日置の矢野さんたちが取り組んでおられます。畑の作物は、橋立ワイナリーで求めていただけます。
いまでこそ、「モリアオガエルの産卵池のあることで知られる仲禅寺」(産経新聞)と言われるようになりましたが、いろいろありました。丹後のモリアオガエルの生息池はすべて探すということで歩いていた頃のことです。久住の野良の男性に尋ねたことがきっかけで、久住に大産卵池のあることが判明したのです。寺の池、今は湿気るので水を抜いとるが、産卵の時期には水をはっとこうと、生き物には優しい人でした。そんなことがきっかけで、ちょくちょくおじゃましては山やたんぼの話を聞かせてもらうことになりました。

おくどさんにはいつも火が絶えず、湯を汲んではお茶を振る舞っていただきました。濃い思い出の一枚。よって、棺桶写真ベスト2!

炎の写真はいろんな時に撮りましたが、形といい色といいこのおくどさんに燃える火に勝る炎にはその後出会えません。
※棺桶シリーズ終了
大ふけ湿原の上世屋側。

世屋川の始まりの一つです。湿原を覆っていた雪が解けて、湿地が顔を出しています。

勢いよく流出する水が海へ届けるのは山のミネラル。

特に海がほしがっているのは、鉄イオン。海中の藻や植物プランクトンの成長に必要な窒素の吸収のための、触媒の働きをしてくれるからです。その鉄のイオンを安定して届ける形にするのに働くのが山の腐葉土の中でできるフルボ酸。つまり雪解け水は大量に海にフルボサン鉄を供給しているのです。

長江のワカメがうまいのも背後の世屋の山々が豊かだからです。
春風と言っていいのか迷います。が、12度!午後4時。

なまめく風に 野山も一気に雪解けモード。

せや姫様のツバキも、咲こう!と判断。

そういうことで、たんぼへまず一報、

金さんにも。

このまま一気に!とは期待したいところではあるけれども去年は2月8日に寒波。

一本調子にはいかないとはおもうものの瀬音には春の響き。

暖冬少雪の年!と判断して良さそうです(^.^)
金剛童子山は、別名「ぎょうじゃさん」修験の山。この山には白龍が住み、女人禁制とされてきました。龍は海に千年、さらに山に千年生きたヘビのことだと言います。

その白龍を見たいものだと谷にわけいったときに、撮ったものです。
ここが白龍様のお住まいなのかなと感じたので。よって、棺桶写真ベスト3。
慈雨 とは「万物を潤し育てる雨」と言うことです。

お婆さんのまきたての種にやる水は、まさに慈雨。
丈夫で元気に大きになるんだで、そう声をかけながら水をやっておられるのが背中から聞こえてきました。よって、棺桶写真ベスト4。