宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

興謝郡野間村、、、

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碑は歴史を語ります。

現在京丹後市弥栄町に属する野間地区は、かっては世屋村、岩滝町、野田川町などといっしょの郡だったのです。

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明治廿四年の文字が読み取れます。

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「歩兵一等卒藤原助蔵」、、、彫りの深さは息子を奪われた痛恨の思いそのものでしょう。

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野間の延命寺。境内には椎の巨樹。

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樹齢400年と伝えます。

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この木は、送るときも迎えるときも、そして碑の建立の時も、この家族を見守り、涙をともにしてきたのでしょう。

ねえちゃんさむい!

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こっちにおいで 我慢だよ、寒波はすぐに過ぎるから、、、

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エンドウの兄弟姉妹たちは畑で身を寄せ合い氷のマントにくるまって春を待つのでした(^.^)

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「そうだ、寒いのももうちょっとのまだ。元気にきばろうで」

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今年は暖冬のうちに推移、ありがたいことです。

A中学校の玄関先で。

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鶴亀の生き物も松梅ナンテン苔の植物も長寿をことほぐめでたいめでたい縁起物、それにカジュアルな色物を配しての正月アート!見事なアーティストさんがいらっしゃいます。

こちら京丹後市の南の玄関口で野木商店さんのウインドウ。

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明日から2月、まもなく節分。

ちなみに伊根町には豆まきはしないで「おにはーうち」と外に向かって呼ばれるところがありますよ。

♪おおえやまからおにがけつだしてたんごひびくようなへをこいた、、、♪パパパパパン 鬼とはなんぞや、、(^.^)

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けれど節分冬中といって、まだ世屋は雪世界。11日にはスノーシューウオークです。

世屋の里の鎮め神「せや姫」さん

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。元々は、小さな祠が置かれたものでした。

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中の札には「瀬谷姫大明神」と記名。

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さて、これはすごいぞ、、あわわわ、、、とりはだたつほど、、、、ざわついたのがこの記事。 「中世の風流田楽の古い姿をよくとどめる芸能」ふむふむ、、「野中の田楽」、、、ふむふむ、、、「京丹後市の文化財94、、、ふむふむ、、「練習は、祭りの2週間ほど前からはじまります。宵宮2日前の練習後には三宝荒神、宵々宮の練習後には」うむ?「世屋姫と小森という」なにーい!!「荒神さんにたいして飛び開きを奉納します」。読み返しました。『宵々宮の練習後には世屋姫と小森という荒神さんにたいして飛び開きを奉納します』。京丹後市広報2月号の記事です。

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「せや姫」さんが野間の野中にも祀られている。それは荒神さんである。野間と世屋との間の濃い通婚関係の謎や、かって同じ与謝郡に属していた理由を解き明かす窓じゃないですか。 掲載元の文化財保護課に連絡し、地域の詳しい方を紹介していただき、飛んでいきました。

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これです、、、タブの巨樹のそばの祠にお奉りしてあるのがせや姫さんです。野中大宮神社の神主様がおっしゃるのです。

「わたしは、世屋の里からきました、あなたはほんとうにせや姫様ですか」

手を合わせながらおたずねすると、雲間から日が差すじゃありませんか、ほんの一瞬でした。

確信しました、せや姫様だと。

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この荒神さんをまつるお講が結ばれていたということです。

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掛け軸が伝わっているかもしれないと言うことです。そこにはどのような漢字が伝えられているのでしょう。

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東と西にあるこのふたつの「せや姫様」、この神様は東から西へ移動されたのでしょうか、それとも西から東?おそらくは後者でしょう。としたら、今の世屋の里の瀬谷姫様は、日置や下世屋を支配する一族との境界神?

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(↑ 野間秋祭)

世屋の「せや」のもとは「そや」、意味は鉄の矢(斉藤喜一さん)。としたらせや姫様は丹後の森の「ジャンヌダルク」、、、、。

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丹後の山の森で物の怪たちがざわつき始めました。

※ 後日譚があります。引き続きお知らせします。

 

雲海が思うほどに出ていなくて残念、、、そんなことはどうでもいいんです。

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いま、この雲海の下に湧水の川底で水の温まるのをじっと待っているサケの新しい命がいるのが問題、もう孵化しているはず、その命の息吹を感じようと思って。

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さて、①その稚魚。まもなく、川を下り、橋立の内海から、宮津湾へ、さらに若狭の海から日本海、北の海へと回遊の旅に出ます。

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一腹1000~6000のイクラ。数十匹が産卵したそうですからその数は?。

回帰率は2~5%残りは、稚魚から成魚にいたるいずれかの間に他の命を養うことになるわけです。

というわけで、天の橋立大観望は、野田川サケの回遊ルートが見えるビューポイント。

さて、その②。命の大回遊のポイント。

◆産卵場所が水温8℃のところでは60日程度かかって孵化し50日程度で腹部の卵嚢の栄養分を吸収し終わると浮上する。浮上時は5cm程度でプランクトンを主とした捕食を開始する。

◆海水耐性をつけ、3月から4月頃に日中に群れで移動し降海する。。 降海直後は塩分濃度の低い汽水域で過ごし8cmを越える頃に、沖合に移動する。

◆当年魚は夏から秋にはオホーツク海の水温8℃前後の水域を生活域とし主にオキアミ類などの動物性プランクトンを捕食している。水温が5℃程度になると北西太平洋に移動し越冬をする。

◆越冬後はアリューシャン列島からベーリング海中部を餌場として分布し、秋には37cm程度まで成長する。水温が低下する冬期はアラスカ湾で越冬し夏はベーリング海まで回遊する生活を成熟まで繰り返す。  ※ウィクペディア

「海の中は見えないけれど命のドラマがあるんだね、、、」世屋野みみず

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野田川のサケの問いかけることは、世屋川のことを考えること、丹後の人間はどう自然と向き合い闘いながら生きてきたかと言うことにつながること、これはほんとうのことです。

この世屋川河口にイサザがのぼってくるのもまもなくです。

内山に夕陽が赤々と差すのに灯りの点くことのない学舎を見ていると、胸が痛みます。

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横断歩道を渡る児童もいません。
大宮町立第三小学校!同じ町内にあって小学校の名に一だの二だの三だのとつけるかぁ?いかにも味気ない、、夢とセンスと志のかけらもないと酷評された名前ではあっても、学校は地域の灯。

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今や地方都市の生き残りは若年層を惹きつける文化と教育の充実にかかっていると言われます。そして、豊かな美しい里山がその舞台だと。

内山ブナ林を望むこの学舎に、ふたたび灯りが点されることを願います。

甲羅アート!

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北海の深海で幸せに暮らしていたのに生きながらに冷凍され強制連行されたカニたち、、

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、けれどもカニもここまでされたら成仏できます!

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この甲羅アートの見られるのは橋立ユースホステル、、、

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じつはここは隠れたカニ鍋お奨めスポット。なによりオーナーの集める丹後の一級新鮮素材の野菜や肉や魚がいい。

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~で、なにやってんですか?~。

「2014年が、災厄に粟アワないで午ウマく行きますように!の会」というんですか、、、

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カニの甲羅ってなんか捨てがたい魅力あるわ、ほんとおもしろい!と言うような老若善男善女の集いと言うところでしょうか(^.^)

♪とーきーよーじせつぅはかわろうとおままよーもりもとのにきちいはおとこぉじゃあないか

やあまあがああれたあらこのよぉわぁやみだぁ まぁごぉにぃのこそぉぉ ふるさぁとぉぉー 、、、♪

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棺桶写真シリーズ,ベスト7。

お家は薪ストーブなんだそうです。35cmに切りそろえてあります。

空気圧式薪割り機も二台めなんだそうです。

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この割り木を燃やすのは来年の冬。一年は乾燥です。

手間暇考えりゃあつりあわんとこもあるけど、山はきれいになるし、、と話を聞きながら撮影。

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炭焼きは昭和30年代まで。それまではほんとに需要があったと言うことだ、問屋が炭窯が開くのを待っていて、まだ熱いのを競うようにかっていったと年寄りはいうとった、、、

そんなお話を聞き、アングルを探っているうちにふと、♪とーきーよーじせつぅはかわろうとおままよー♪

背中からきこえるようでした。

歌の文句が出てくるときは、はまっているときです、共感と写真は一体のもの、はまっているときはまぁ写真になります(^.^)

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丹後版「人生劇場」漢字交じりで変換しておきます! 、、、、

時世(ときよ)時節は変ろとままよ

森本の仁吉は男じゃないか

山が荒れたら この世は闇だ

孫に残そうふる里を、、、、(^.^)

 

 

東京農大の「農山村支援センター」の出川先生からの連絡。「当センターでは、環境省・野生生物の利活用による地域づくり試行検討調査事例」事業に取り組んでおります。その一環で全国の先進的、特徴的な取り組み事例を報告書の中で掲載し、環境省関連ホームページで紹介することを予定しております。」ということで、「世屋の里のナデシコ保全プロジェクト」の取り組みもその一つに取り上げたいとのこと。

試行検討調査事例」事業と言うのがよくわかりませんが、環境を生かした地域作り!一も二もないじゃありませんか、「謹んでお受けいたしますどうぞよろしくお願いいたします(^.^)」

さて、そのナデシコを最も多く歌った俳人は、正岡子規さんでしょう

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羽州行脚のおりに

◇喘ぎ喘ぎ撫し子の上に倒れけり

陸奥の旅に古風の袴はきたる少女を見て

◇撫し子やものなつかしき昔ぶり

陸前国愛子村にて

◇児も居らず愛子の村の野撫子

◆蝶一つ撫子の花を去り得ざる

◆撫子の花にあはれや蛇の衣

かっては、草原や山地、河原等の環境で人は草刈や枝打ち等里山的な利用をしてきました。これで、日当たりの良い開けた環境が継続してきました。近年の人間の生活習慣の変化で、このような「人為的なかく乱」が行われなくなり、カワラナデシコに代表される人間と密接な関係のある普通種が、その自生地や個体数を減少させ多くが貴重植物になっています。

◆撫子や 吾に昔の 心あり

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「子規さんの撫子」は花屋や庭のナデシコじゃないはず、里山のナデシコのはず!そんなナデシコが見たい!と思われることがあったら世屋の里へどうぞいらしてください。

 

 

これが「氷」いうもんや!と言うような氷。

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これが「霜」いうもんやというような霜、、

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よう見ときよしや、、今度いつ見られるかわかれへん、もう二度とみられるかどうか、、

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、とたんぼと山のブナが語っているような朝。

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でもなぁ、昔は子どもを何人も乗せてもびくともせんような厚さだったが、いまは、タヌキの子どもが歩いても割れてしまう、、、ああこんな情けないことになるとは夢にも、、、、と氷が嘆いております。

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