宮津エコツアー · yasuda

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暑さの中いかにも涼しげに咲くのはトウテイラン。

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さて、このトウテイランは上世屋に咲くか、、、、というのは実験でした!つまり対馬暖流の洗う海岸の砂丘に生育しているものが、寒冷な高原の気候に適応することができるかという不安があったのです。

上世屋でも生育可能ですよといってくれたのがこれ。

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そこで、欲をだして、、、、夏の里山研修ツアーと里山ボランティアがすっかり定番になった京都大学の学生さんたちに協力をお願いして植栽してもらいました。

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「ランという字は植物の「蘭」でなく色名の「藍」。青というのか藍色というのか蒼というのか碧というのか、その藍が当てられています。中国の洞庭湖の湖面はこんな色をしてみごとであるというのに由来しているということで「とうていらん」。実際に分類ではゴマハグサ科。京丹後市の花に指定されていますが、高原にも咲く、しかも色よくさくことがわかった、今後は丹後天橋立大江山国定公園のシンボルフラワーとして育てていきたいのだ」、などとお話ししながら、花壇を作るところから汗を流して頂きました。

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グレートサンクス!。

下世屋からすてきな案内、届きました。

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下世屋のご出身で折り紙作家の梅本さん、お盆の里帰り企画として作品を公開してくださいます。

ついでに上世屋まで足をのばしてみませんか、

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盛夏のおり、緑の谷で一服の涼、楽しんでいただけるのではないでしょうか。

 

おまたせしましたね、というように、「福島支援ヒマワリの種を贈ろう」のヒマワリようや!

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上世屋の小さな棚田です。けれど、福島復興と里山振興は根っこでは同じ問題。

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ひさしく耕作放棄されていた二枚が福島ヒマワリで蘇る意味は限りなく大きい!

その噂を聞きつけて早速バス二台で、、、、。

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田圃が小さいから道も狭いのはしようがない、ご辛抱くださいね。

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さて、里山撮影にこられたついでに、ギャラリーを見つけてよっていただいたお客さんから
「昨日は、思いがけないお話や素晴らしい写真の数々を拝見させて頂きありがとうございます。上世屋のような景観の優れた集落は日本広しと言えどもなかなか無いもので、もう少し近ければ何度でも行きたいです。今度は、稲が黄金色になったら行きたいと思っておりますので、よろしくお願いします。」とのメールをいただきました。

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なんでも環境省で環境対策のお仕事をなさっているとかで、言わずもがなの話をしたもんだと赤面したようなことですが、環境面から地方の姿を視野広く把握されている方から、「上世屋のような景観の優れた集落は日本広しと言えどもなかなか無い」ということばをいただくと、ちょっともそっともうれしくなるものです。

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参考までに、せやの実りの秋です。

また、松尾たんぼの秋もすてきです。

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ぜひぜひぜひぜひにとまたのおこしを心待ちしているとご返事したようなことです。

トンボってどんなところに、生息していると思いますか、その種類や名前どれだけ知っていますか?

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「生物多様性保全上重要里地里山500(環境省)」に選定されたせや高原の農業用水池や水田、渓流に巡って、そのトンボを中心とした生き物観察会次のように予定しています。講師は、日本鱗翅学会学会会員・丹後の昆虫博士として評判の松尾秀行先生(元鳴き砂文化館館長)、案内は宮津世屋エコツーリズムガイドの会のガイドが担当します。~みんなの力で丹後の海里森のつながりを豊かにつむぎ直そう~という目的で、モデルフォレスト運動・世屋の森、第六回のプログラムとして行うものです。

夏の一日を、丹後の自然の豊かさを楽しむ一日にしませんか。

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(↑ ヤゴの抜け殻 ※種類によってヤゴの姿もちがいます)

◆日時  2016年8月8日(月)午前8時30分~午後2時
□募集人数 10名程度 ※高校生など若い方大歓迎
□講師  松尾秀行先生(日本鱗翅学会学会会員・元鳴き砂文化館館長)
□案内      宮津世屋エコツーリズムガイドの会(第11回エコツーリズム大賞特別賞受賞団体)
◆集合  世屋高原休憩所(旧世屋上小中学校跡)
◆参加費 無料 弁当希望の方は予約600円で準備します
◆持ち物 水筒 捕虫網、ただし捕獲観察のみ。持ち帰ることはできません。
◆履き物・服装 草むら、湿地、渓流に入ることを想定して準備してください。

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◆主催 宮津世屋エコツーリズムガイドの会  (宮津市上世屋432)
◆申し込み・問い合わせ  ガイドの会  (① 090-7346-4639  ②080-2517-6999)

いとたぬきも

(↑ 池の仲間 タヌキモ)
◇ご協力 地球デザインスクール 天橋立観光協会 丹後の優しい農業家の会 大槻菓舗  NPO法人京都発・竹・流域環境ネット 世屋高原活用協議会  橋北グリーンバレーズ構想実行委員会  NPO法人丹後の自然を守る会 ペンション自給自足  木子ふぁーむペンション 小川農機サービス
トラベル京都 オーガニックレストラン ビオ・ラビット (有)坂野石油  天橋立YH

中国縦貫道を西に走ったおり、

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休憩がてらよったサービスエリアでのことです。

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ほほう、チョウチョは黄色い花に反応してよってきますが、人間も同じです!
寄りはしましたけど、「太陽の恵みを受けた太陽の香りのソフトクリーム」
これを読まなかったら、330円、堅く握ったままだったでしょうね、「太陽の恵み」はなんとなくわかります、けれど「太陽の香り」ってわかりますか、わかりません、どんなんや!術中にはまって手放してしまいました、330円。「太陽の香り」はおいしかったです。

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さて、上世屋に蒔いた向日葵、イノシシを心配しましたが、相手にしてもらえないようで喜んでいます。もう少しかかりそうですが咲いたらお知らせします「太陽の香り」がするか、嗅ぎにきてくださいね。

中国山地の小さな町で。

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おもしろい人がいらっしゃるものです。このすぐ近くに、谷繁監督球歴記念館がありました。
さて、私事で恐縮ですが、この町を訪れた目的は盆前の祖父母の眠る墓掃除と墓参り。
紫に勝る色なしキキョウかな

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谷の丘のお墓に毎夏咲くこのキキョウ、花屋から苗を買ってきて植えるということはまずないことですから、これはおそらく中国山地の里山に生育していた原生種のこぼれ種のはず。京都府では、「山野の草地にはえる多年草で、近年個体数が激減しほとんど見られなくなった」と絶滅寸前種にランクアップ。広島県北の事情を調べてみると、
「環境庁自然保護局が1997年8月にまとめた「植物版レッドリスト」では,キキョウは絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に位置づけられた.たしかに,広島県でも本種は減少しつつある. オミナエシやナデシコと同様に,過疎に伴う草刈の回数の減少,歩道の拡張,のり面への外来種の導入などの影響が大きい. キキョウは地下の根茎が十分に肥大しないと開花せず,それまでの生育期間を維持できる環境が少なくなっている.」と広島大学 のデジタル自然史博物館。

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同じ事情にあるんだなあと、あらためて思いました。

傘に花を挿したような、、、

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タラです、全身に棘を持ち、うっかりさわろうものなら三年うずく、いやいやそんなどころではない「せんねんうずきやで」と昔から里山では厄介者扱いされてまあさっぱりの樹です。

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ところで、やっかいついでに昔の人はさらに考えた、この樹は人や作物に災いをくわえるもののシンボルと。そこで、一計を案じた、この樹と花の格好をまねして踊れば、闇に潜む疫病神や悪霊たちが集まってくるだろう、そうして彼らの取り付いた傘を集めて焼いてしまえば、一網打尽、人間の安全が保証される、どうだろう!それは名案じゃ、そうしよう、、、、
災厄神の退散、それが、笠に花を挿して踊る花笠踊りの起源である、という説があるそうです。

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ただし、その傘に挿す花が「タラ」だというのは、根拠はありません。花笠といえば華やかなかぶり物を想像しますけれど、でも、ファッショナブルにしたのは最近のこと、観光のためなんでしょう、元の発想を考えれば、ありえないことはないという私の想像です。

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稲刈りに先駆けて、暦の上の秋を告げて咲くタラの花、じっと見ていると、厄介者ではなくて実は、豊かな実りに一役かっているのだ、そういっているような気がしてくるのが不思議です。

農婦が草の中を降りてくる、、

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農婦はてるみさん、山の田で一日仕事をして家へ戻ってこられたところです。草に埋められた崖としか見えない、けれど、彼女には「道」がみえているのです、岡田橋から「岡の前」まで、八十年近く歩いた道は目をつむっても歩けるのでしょう。
この写真はデータでは2008,年8月17日のことですからさしあたり「夏草の野良道」と題すればいいとはおもうのですが、それでどうなの!傍観的な題ではいけないとこの写真を見るたびに思います。
その「道」を蘇らせたいと思いました。

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人が歩いてこそ道、人を歩かせたいと思うのですが、とりあえず「風車」。

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丁寧に手入れのされたのら道には野の花。ナデシコやキキョウもよみがえれば!

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、、、、そうなれば「エコミュージアム」。

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草の刈り込まれた野良道を背板を背に姉さんかぶりのてるみさんが降りてくる!そんな場面をとりたいじゃないですか、この野良道は、100mもありません、それくらいはできるかもしれない、、、

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そうおもっています。

世屋高山にはカッパ(山童)が住んでいる、、、

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さすがに京都府自然環境特別保全地域だ、と話題になっている、、、、

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わけないでしょ、もとはコシアブラの変形樹!本物は頭のこけだけ。

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目と口は葉っぱをはりつけたものです。

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中学生の少年とお父さんの親子を案内しててブナ林トレッキングのおりのことです。

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ムンクは、この枯れ木を見て、あの「叫び」を描いたんですよ!
ほんとう?
、、、わけないでしょ、中学生は素直です。小鳥のさえずりがシャワーのように降り注ぐ緑のトンネルのなかを、観察鑑賞を目的にあるく往復3キロ。「でとっくす」には最適です、いかがですか、暑さ?大丈夫、蒸散活動の盛んな夏緑樹の森は夏でもひんやりしていますから。

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(↑ しおぎり荘さん作の山行き弁当、煮汁がでない、リュックで傾いても崩れない、そしてボリュームがあって美味しいすぐれもの)
さて、今回のお客さんは大津から。この行程は参考になると思いましたので紹介します。
ご夫婦と子どもさん三人連れ。予定は2泊3日。初日は、舞鶴で引き上げ記念館 煉瓦館、船で舞鶴湾周り。せや高原へ移動ししおぎり荘併設キャビン泊。2日目 足の具合がよくないお母さんは「ペンション自給自足」で勅使河原ママの人生漫談付きのきゅうちゃん漬け作りとシソジュース作り体験コース。

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一方、少年とお父さんがブナ林トレッキング。

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2日目泊は「ファームペンション木子」。3日目は宮津市内で、カレー焼きそばとカレー焼きを食べ、大津へ帰る、、、

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NHKの「宮津ええとこ」を見てくまれたのだそうです。
「それでしたら、おばあちゃんの笹餅つくりもごらんになりましたよね」

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あの笹餅はどこでいただけるんですか?

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、、、いただけるもなにも、教えてさしあげますよ、いやそれよりてるみばあちゃんから直に教わったほうが値打ちがある、たのんであげますよ。
、、、、ということで、この会話の中で、土地のソールフードと元気なおかあちゃんを組み合わせたくだんのNHKの「宮津ええとこ」の内容をふまえて、海・町・山の食と人と出会う「宮津ええとこ」食べ尽くしツアーのイメージができましたよ。うまく調整すれば、可能。観光コーディネータの腕次第。

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もちろん、食べたら動く、里山エコウオーク付きですよ。

「河原ナデシコ」とか「浜ナデシコ」とかあるいは「高嶺ナデシコ」とか。

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撫子に冠される修飾語はみな生育地をさします。

それにしても「河原」「浜」「高嶺」、、、日陰も水もないそんなところへ草木は行きたくないのです。

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でも、なでしこは違うのです。「いいわよ、わたし、いったげる!」

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私なら撫子の花言葉は、「献身的な勇気」としますね。

さて、これは浜ナデシコ。

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丹後半島東側海岸に生育しているもの。

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京都府のレッドデータブックには、次のように掲載。

、、、、、
京都府カテゴリー[絶滅危惧種]※2002年版 要注目種 
選定理由
主要な生育地は太平洋側であり、日本海側に分布するものは個体数も少なく、学術的な価値が高い。日本海側の多くの県でも高いランクで指定されている。

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形態
海岸の岩場や砂浜にはえる多年草。高さ20~50cmになる。葉は厚くて光沢があり、長さ5~8cm、幅1~2.5cmの卵形から長楕円形で、ふちに少し毛がある。花は茎頂に集まって付き、紅紫色で直径約1.5cm。萼筒は長さ1.5~2cmで、苞は3対。花期は7~10月。
、、、、、

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絶滅危険度のランクをアップされたハマナデシコ、地域の宝物として、なでしこじゃぱんのシンボルフラワーとしてぜひ保全と増殖に取り組んでほしいです。とくに小中学校の研究課題に最適なんですけど、、、ね先生!。

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