宮津エコツアー · yasuda

Articles by yasuda

花がてっぺんまで咲きのぼったタチアオイ。

DSCF0987

梅雨明け宣言もまもなくでしょう。

DSCF1003
「青空へ登り競えるタチアオイ 有馬たく」

梅雨が明けたら「夏」!のはず、、いえいえ、せや高原には萩。

DSCF1014はぎ

キキョウ。

DSCF1007ききょう

はや秋の七草の登場です。

ところで、キキョウの花、天ぷらで食べられる、という方もいらっしゃいます。ほほう、それならゼリーにでもやってみるか、いい色がでるぞぉとはずみます。が一方、スイセンとと同じで食べてはいけない、とおっしゃる方もあります。それが本当なら、ブレーキをかけないといけません。ほんとうのところはどうなんでしょう。責任ある見解について詳しい方、いらしたら教えてください。

トラジ

DSCF0862
キキョウの朝鮮名。

「トラジ」

DSCF0905

涼しげで落ち着いた気品ある花姿を歌い上げた民謡の題でもあります。

この歌、『民謡 「トラジ」 ( その他音楽 ) – 輝きの時 “Carry Out Your Life !” 』-などで聞くことができます。
その日本語訳、

、、、、、、
トラジ トラジ トラジ
可愛いトラジの花 咲いている
峠を越えて 行く道
幼なじみの 道だよ
エーヘイヨ テヘイヨ エヘヨ
オヨラナンダ チファジャ チョッタ
ネガネガンジャン スリサルサル タノギンダ

トラジ トラジ トラジ
白いトラジの花 見つめて
母を偲ぶ たそがれ
星はやさしく 揺れるよ
エーヘイヨ テヘイヨ エヘヨ
オヨラナンダ チファジャ チョッタ
ネガネガンジャン スリサルサル タノギンダ

トラジ トラジ トラジ
髪にトラジの花 かざれば
過ぎたむかし なつかし
夢もほのかに 浮かぶよ
エーヘイヨ テヘイヨ エヘヨ
オヨラナンダ チファジャ チョッタ
ネガネガンジャン スリサルサル タノギンダ
訳詞 藤村閑夫

DSCF0870
このキキョウ、草丈50cm程度の草丈であるが故に、里山荒廃のあおりをまともに受けて、京都府カテゴリー では、2002年版準絶滅危惧種が現在絶滅寸前種。
その選定理由などをこう記述しています。、、、、、
山野の草地にはえる多年草で、近年個体数が激減しほとんど見られなくなった。
山間部の耕作地や周辺の管理が放棄され、絶滅するところが多くなっている。
◎府内の分布記録区域 記録は全域にあるが、丹後半島や府最南部の草地を中心に少し残っている。
■生存に対する脅威
園芸用、薬用の採集、草地植生の遷移。
■必要な保全対策
野生品は稀少であることを周知すること、遷移の進行は抑えがたいので、種子から保存を試みることも検討する段階である。
、、、、、、、

DSCF0884ききょう
さて、♪髪にトラジの花かざれば 過ぎたむかしなつかし 夢もほのかに浮かぶよ♪
日本の里100の里に向かう時に心に去来する思いにこれほどぴったりの言葉はそうそうあるものではありません。
そこで、提案!
このトラジ・キキョウの花、棚田の跡に植えにいらっしゃいませんか、あなたのトラジ一株150円で準備します。

DSCF0894

そして、トラジ・キキョウの丘を一緒に作りませんか。何年後かには、日本有数のキキョウの園になることを夢見て!

夏祭りの花火を合図にするかのように、時期は合歓の花。

DSCF0949ねむ

さて、この花を見るのはどこでもいつでも可能なのですが、より美しくとというと、ここで!この時間に!というのがあります。

DSCF0815

私的には、下世屋・瀬戸川橋の谷の午後5時過ぎから約20分間。

DSCF0940ねむ
その時間というのは、斜陽の時間。半逆光で、花を見ることができるのです。

DSCF0945ねむ

谷から生えあがって15mはあろうかという木なのに、橋からみるために、樹冠にさく花を上から、もしくは横から見ることができるのです。

DSCF0810ねむ
その他、棚田の中の大きな「一本ネムノキ」、

DSCF0928ねむ

谷に向かって伸び伸びと枝を伸ばす木、

DSCF0881

濃い色目の花など、さながらせや街道はネムノキ街道。

コピー (1) ~ DSCF0932
自転車など最高。ただし、この「ぶろぐ」みていただいてたら、鈴を、付けられた方が安心かとおもいます。

443

熊の道路横断目撃情報があります。何しろ京都府では、推定900頭、2012年から三倍に増えているだろうということです。

お!

DSCF0098
海軍見張り所跡の用水にもりあおがえるの産卵を見に行ったおりのことです。

369いせき
用水の縁にこんもりと丸いもの、、
まさか、イシガメ、、、まちがいありません、イシガメの甲羅干し。

DSCF0712

せや高原にもいたのはいたのです、しかし、それは水苔が園芸向けに売れた時代、生徒会費用の工面に湿地へはいったときのことです。かれこれ、40年前。人が撤退した野山を野生の王国として、彼らは生きていたのです。
気配を察してカメラを向ける前に水の中へ、、、なので、画像はなし。

DSCF0729
さて、そんな感動があったものですから、その里山の生き物・イシガメの生態を放映した先週の「ダーウィンがきた」、興味深かったです。
ごらんになった方も多いかとおもいます。東邦大の長谷川先生たちによる研究です。発信器をつけられて、ハウスに卵を産んだり、食べ物もミミズやタニシなどだけでなく、水辺から100mも離れた桑畑に桑の実を食べにいったり、畑のトマトを食べたりと広い範囲を歩くこと、おどろきました。

DSCF0715

ちなみに最近は、どこでもいるということではなくなっているようです。原因は河川や水田の整備による水域分断と移動阻害、汚染競争種ミシシッピアカミミガメ、外来種アライグマの食害など。

DSCF0718
そのため、京都府でも、カテゴリー要注目種に 新規登録。ということです。

DSCF0724
重要里地里山500の里の「幻」のイシガメの生態、、、どうしても現物確認の写真とらないといけません、それもさることながら、どなたかお調べになりませんか。とくに地元の生物系の高校生、どうですか!

 

元始 女性は太陽であったとおっしゃったのは平塚雷鳥さんでしたっけ!NHK2日放映「ええとこ・母ちゃんが支える郷土の宝・宮津」、見ながら、そんな言葉を思い出しました。

DSCF0524

食や伝統などを受け継ぎ渡していく元気なお母ちゃん、という視点で、町場から海から山の里まで広い宮津なのに一つにまとめて、いい番組でした、

DSCF0652
さて、なぜ、さなぼりに笹餅か、お百姓さんが、単に骨休めのごっつおうに手間のかかることをするわけがありません。笹餅をさなぼりにつくり神さんに供え、そしてそのお下がりを神さんと一緒にいただくその訳について、てるみさん、こうおっしゃいました。
これから、稲は、虫たちのレストラン。葉を食い根を傷め、実の液を吸うなど害虫の襲来にさらされるのです。

DSCF0523

絶えず畦の草を刈るのは、その巣になるからです。 葉をタテにつづれ,中に幼虫が入っていて食害するのをつづり虫といいます。その種類たるや、・コブノメイガ  ・イネタテハマキ  ・イネツトムシ  ・イネクロカメムシ   ・イネカラバエ   ・コバネササキリ  ・ヒメクサキリ   ・ニカメイガ2世代幼虫    ・イネヨトウなどなど 、、実に多いのです。農薬などない時代、どんなに手を焼きおそれたか、想像すらできません。神さんにお願いするしかない、こういう形のこういう虫ですで、この虫に稲がやられんようにどうかよう見張ってやっておくんなれよ、そういうてお願いするためだと、母親から聞いとります、、、と。

DSCF0518

(上 いずれもNHK2日放映「ええとこ・母ちゃんが支える郷土の宝・宮津」から)

こういうこと、放送ではおっしゃっていませんので、ご紹介しておきます。

DSCF01857やまさと
「元始、女性は太陽であった」は、以下次のように続きます、
「真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く。病人のような蒼白い顔の月である。私共は隠されてしまった我が太陽をいまや取戻さねばならぬ」と。来年の「みくたん」は、フキ佃煮つくりと笹餅つくりでやりますか!

十に日を重ねると早い、ですね。さらに、「艹」草冠を乗せると、草!

DSCF0321
それはなぜか、あまり考えもしないことですが、毎日毎日草を刈るてるみさんを見ていると、そこ、この間刈っとんなったとこなのに

草が伸びるののはやいこと、、、だから、、早い、に、「艹」草冠を乗せたんだ、

DSCF0324

言い得て妙!とひどく納得しました。

目下、リオオリンピックに向けて、最速を競う選手たち。

DSCF0450草

では、草の中で、伸びる早さを競うとしたら、すすき、いたどり、ししうど、くず、よし達が決勝に残ってくるのでしょうか。

DSCF0406

ところで大阪のMさん、お元気ですか、下世屋に植えてもらったキキョウが咲いていますよ。月日のたつのも早いものです!

上世屋の農家にはみな庭先に、この花が咲きます。

DSCF0339たちあおい
はっちゃんは特に好きで、さながらタチアオイ園。

DSCF0085タチアオイ

大柄なすてきな花がともすれば梅雨のうっとおしさにめげそうな気分を励ましてくれています。

だから、別名「つゆアオイ」。

DSCF0332めしべ

(上 めしべ)

しかし、お百姓が、そんな「無駄」なことをするはずはありません、大事にされるのには訳があります。
一つは、「大和本草(やまとほんぞう/1708)には、タチアオイの茎を水に2日ひたし、皮をとり、枯れた茎を焼いて灰にして、その灰に火種を入れておくと、火種は久しく消えないという記述がある」 とのこと。
二つ目は、「花を採取して日干しにして乾燥したものを生薬名で蜀葵(しょっき)と呼び、煎じて利尿」効果を期待したということ。※薬草ロッドコム 参照

この花、原産の中近東あたりでは、ホーリー・ホック。ホーリーは神聖という意味だと、牧野富太郎先生。ただし、その感動が立ち上がる話す型にたいしてなのかまた、その薬効に対してなのかはおっしゃっていません。

DSCF0089

ちなみに、この花びら、すくりゅう型に重なり合っているので、よくみてください。

え<そうなの、、!いとうり糸瓜でスタートして、と瓜になって、「と」は「ヘ」と「チ」の間にあるから、「へ」「チ」「マ間」。なんですって!

036

その『え、そうなの度』に匹敵するのが、「くされだま」。腐れ玉でなくて、草レダマ。木レダマというのがあって、それににている草なので、くさ草レダマ。
どこにでもあるというものではありません。山間の湿地。山間湿地そのものが減少しているので、京都府でも、レッドデータブック登録種。

037

ただし、この間変化があるようです。
「京都府カテゴリー 絶滅危惧種  2002年版絶滅寸前種
選定理由
2002年版レッドデータブックで絶滅寸前種としていたが、丹後地域で増加する傾向が認められるので、ランクを下げた。
形態
茎は直立して高さ50~100cm、やや密に軟毛がはえる。葉は3~4枚の輪生と対生するものがある。先は鋭く尖り、裏面の葉肉内に黒色の腺点がある。7~8月茎の頂に円錐花序花穂を付け、黄色い花を多数付ける。花冠の先は五つに裂ける。
分布
北海道、本州、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部、樺太、千島列島南部、シベリア。
◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域、乙訓地区(絶滅)、山城地域(詳細不明)。
生存に対する脅威  湿地の遷移、園芸採集。
必要な保全対策 湿地の森林化を防ぐ。」
増えている傾向が認められるという理由として、
「休耕田の増加や、シカの忌避植物であるため増加していると見られる。」とあります。

035

休耕田が増えた、鹿も食べない、、、喜んでいいのか、わるいのか、、、、!

※宮津世屋エコツーリズムガイドの会歩ログ投稿3333回通過!ささやかながらかんぱーい、ありがとうございました。

稲も順調なら、畦の草の成長も「順調」です。飯尾さんの田も、若い衆がやってきて草刈り。

050
総勢五人。五台の草刈り機のエンジンが唸りをあげ、その先からは草のくずと削った土とが混じったほこりを舞いあがります。

046

なんだかオートレース会場にいるようだと音を聞きながら、うむ、これはあれだ!おもいあたったのが、「おつべると像」です。
その冒頭、「おつべるときたらたいしたもんだ。稲こき機械の六台もすえつけて、
のんのんのんのんのんのんと、おおそろしない音をたててやっている、、、、」
宮沢賢治さん、六台の稲こき機械が一斉に動くときにたつ音、のんのんのんのんのんのん、そう表しました。その音なんです!

051

堅い草があるときには重く、柔らかい草のところは軽やかにスピードを上げて、六台それぞれの唸り方が違います。すごく複雑な音なのです。
「のんのんのんのんのんのん」の読み表し方、これを読んでくださっている方の中に、小中の先生がいらしたら、是非、この音聞きにいらっしゃってください、ヒントが得られますよ。

069
その音の中で草刈るてるみさん、鎌と草がしゃっしゃっしゃっしゃっと音はたてているんでしょうが、それはそれで里山の音なのですが、今日ばかりは、のうだの棚田は「ロック」の練習会。

061

ちなみにてるみさんのこの手仕事、7月2日午前10.05からのNHK総合ええとこ「母ちゃんが支える郷土の宝~京都・宮津~」で紹介されますよ。

ジャガイモ掘り。

039
今年は早いそうです。
というのは、葉っぱが「だんがめむし」にやられて芋が大きならんです、!  雨もようふって畝から芋が顔出しとるし、芋に日が当たるとあおくなって、芋にえぐみがでるだし、そういうことで、掘っておこうとということです

040

{まあ、こんな年はしりませんわぁ。}
虫の出方、天候に異変がある、てるみさんの勘が異常を察知して早い堀上げの決断になったようです。
ところで、「だんがめむし」 聞いたことありますか。標準和名テントウムシダマシのことなんです。「だ」といい「が」といい、異様なただならぬ不気味さをもった音です。

一見したところのかわいらしさに気をゆるしちゃなんねえ、恐ろしい害虫だから、存在を許しちゃなんねえ、という気持ちがつたわってくるようです。

« Older entries § Newer entries »