宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

年末から荒れていた海がおさまって、今年初めてのカニの競り。

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まずメスのカニ、こっぺから。トロ箱売りだ、六十匹は入っている。

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次に、雄のカニ、いわゆるマツバガニ。

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カニ漁場に近い間人カニの売りは一にも二にも鮮度、品質。

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一匹一匹点検の上、氷のマットに並べられる。

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競り二飛び交う金額もこっぺとは桁が違う、「うみんば」の棲む海から獲ってきた海のダイアモンドだ。

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わしら、あの船に乗っていると若い兄さん、

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えー、ひょっとして 君たちの名は宙一!

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君たちが、うみんばの棲む冬の海に乗り出してこのカニを獲ってきたのか、、、。

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冬の海に乗り出す若者たちには、オリンピックを目指す青年たちとは違う骨太な未来があるような気がした。

星に祈る というのは北極星に向かって祈るということです。星座はみな北極星を中心にしての日周運動をします。

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真言密教の世界では、「天空の中心をつかさどるこの星に仏様がいらっしゃる」と考えて、その名を「妙見大菩薩」とされました。

「妙見信仰」は妙見大菩薩信仰こと、北辰の星を仰ぐ信仰のことです。

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大内峠の一角に妙見さんがお奉りしてあるのは、町の繁栄を願いその星に祈るのに最適なところ、ということなのでしょう。

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おねえさーん

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、股のぞきもいいけど、、こんどは星を見にきましょうよ(^.^)

 

「・・・・ちゃあ」を使う人は丹後の人。「・・・・ちゃあ」は丹後弁中の丹後弁です。

「もう泣かんでもええっちゃあ」 もう泣かんでもええよ、 、この時は強調。

「もうええっちゃあ」 もうかまわないでくれ この時は拒否拒絶

「これはどうなっとるだっちゃあ」 このようすはどういうことだ! あきれ気味の慨嘆

「やってみようっちゃあ、」やってみようよ この時は勧誘

いろいろに使い分けます。

「がさゃあうみゃあっちゃあ」、とってもおいしいですねぇ、この時は感動!

さて、網野の丹後地場産センターアミティーにたち寄りました。

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観光を市のリーデング産業と位置づける京丹後市の情報発信・産品展示発売センターです。

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さいきんとみに充実しています。

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うまいっ茶ぁ いや、ほんと、冗談かと思いましたよ。150円。

もう一つ、これ、、、。

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藤織り作品!

「びっくりしたっちゃあ!」

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おためさんの孫弟子さんたちなんでしょう。立派な丹後発商品に自立していました。

ただ、感想を言わせてもらうなら、素材と製品とにおたがいにひきたてあうサプライズがいまいち。藤おりでなければならない理由がない。

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藤おり体験ツァーのさいのしおり作り。織り上がって、お客さん。しおりを手首に巻かれました。

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藤の霊力によって守ってもらおうとしたこれぞ古事記伝承を踏まえた使い方なのです。

この手首巻き、ファッション用語でなんとかいうようですが、わすれました、これこそ「藤おり」でなければなりません(^.^)

商品に女性目線が加わるとこうなります。

春になると芽がでて、美しく咲きますよ、、と。

、、、、アミティーはほんまおもしろいところだったっちゃあ、あんたもいっぺんいってみなれえなぁ(^.^)

 

 

それにしても二人で新年を迎えようと惹きつける「天の橋立」※、その魅力はなんだ?で、山から降りて、ちょっと、一写真愛好家の目で訪ねてみました。

1 海と遊覧船

世屋の里は正面の山の尾根向こう。

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行く船

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戻る船

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2 文殊さん

気持ちわかるなあ

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ありがたやありがたや

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3 海のお土産

あの女の子たち、「アユほしてるんですか」って(`ヘ´)

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カニに喰われるーわはははは

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、、、、、、、、世屋の里に見えられたお客さんには、こうお話ししましょう、、、。世屋の里の近くに天の橋立ってところありますから、お帰りにはよられたらどうですか、、ええ宮津のエコツーリズムは、世屋の里+1で始まったんです、真鯉に緋鯉にすごいでしょ、

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正面の尾根には、美しいブナ林があります。、際だって大きなブナは京都一。その梢から天の橋立を眺めたあとは、舟に乗って、文珠さんにお参りして、干物をお土産にして、温泉に入って汗を落として、、

ダマされたと思ったら、船代お持ちしますよ。

 

 

 

 

ぬくて、ええなあ 金さん 灯油もいらんだろう!

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「わしゃ灯油はつかわん(`ヘ´) 」
で!ぬくいのはええケド、炊いといたアズキがすえてしもうてなあ予定が大狂いだわいなあ、
「温暖化は覚悟せんならん、今までと同じきもちじゃあかんで。」

(^.^)(^.^)さて暦の上では春。

しかし、花咲くことが春なら、、、

4月11日 フキノトウ

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エンレイソウ

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4月13日イワカガミ

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4月18日 イタヤカエデ

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葉が芽吹くのが春なら

ブナ4月17日

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羽化が春なら、

キアゲハ4月25日

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たんぼの籾蒔き仕事が春なら、4月21日、

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生き物時間は、年々の寒暖には惑われません。

ただし、雪が解けて陽気のいいときにはダッシュするのがフクジュソウ。去年は3月5日に。

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2009年には、3月21日に。

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春の妖精と呼ばれる所以です。

これからが寒の入り。2013.1.25

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けれども春へのカウントダウンが始まったのは確かです。

「わけても暗く鬱陶しい冬を耐えてきた雪国の人々の春を待つ思いは切実である。」こういう文章って耐えがたいほど苦手です。定番のありきたりすぎ!

冬はくらい冬はうっとおしい、、、、わたしは、そういうのを「温室人の決めつけ」。くらい×さむい=うっとおしい、、のかけ算は間違いっていってるんですよ。
くらくうっとおしいものはたえるもの それはそうです、、「がまんだ、まってろ、あらしがすぎりゃ、、、」

けれど、なんでそれが冬なんですか、「冬」の中に身を置いてみなさいよ、暮らしてみなさいよ、明るくて、変化に富んでいて、楽しい世界なんですから、、、。
なあ、あんた、くらいとおもっているか?

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「別に」
うっとうしいと思っているか?

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「なんで冬がうっとおしい!?」

しきりに地元へかえろうを絶叫していた紅白!

そのためには、くらい×さむい=うっとおしいの「温室人の決めつけ」論理の厚い壁に穴を開ける必要があります。

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冬に鍛えた人ほど、春に美しく咲きます。

あんた、よっぽどなんなんやなあ、、、(^.^)

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「なんなんや、てなんなんや?」
超一流ってこと、今時これだけ実をつけている柿の木ってないよ、115才で逝かれた京丹後市の木村さん、人間の寿命を遙かに超えた長寿もすごいが、柿の実の寿命を遙かに超絶している、それがすごい!
「そうか!」
そうだよ、世屋の里の天然記念物だよ
「それほどのもんか!」
ひょっとして世界遺産かも。
「世界遺産!!」

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で、あんたのちょうじゅの秘訣、あるだろどんなものを普段食べているからこういう体質になったとか、教えてよ、、
「だめだめ」
世界を救えるかもしれんじゃないか、な、だからそういわんと、、
「だめなもんはだめなんだ、木業・きぎょう秘密だから」

そんなんありか!

「いやまあ、しいていやあ渋いこと。世屋の里では、柿渋液を重宝した、渋い物がいい柿渋液になった。だから、世屋の里では、渋くなければカキとはよんでもらえなんだ」

ほう、渋くないのはなんと呼ばれた?

「ガキ!」
・・・・・・おあとがよろしいようで、、、。

夕暮れの野田川。

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この上流でサケの産卵がビデオ撮影されたというじゃありませんか。

サケは日本海から若狭湾、若狭湾から宮津湾、宮津湾から阿蘇海、そして阿蘇海からこの川に入り、さらに遡って産卵したのです。
サケは地磁気や海流で大まかな方向を決めるものの、近くまで来たとき、旅だった出口を決めるのは、「匂い」の記憶なんだそうです。千年、万年の単位で続くふるさとの香りをサケは記憶しているのだとしたら、自然の奥深さに感動をあらたに為ざるを得ません。自然は守らなくてはいけないとあらためて思うじゃないですか。

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サケのDNAに刻まれたそんな芳香が感じられるような日暮れでした。

日は長くなったとはいえ、まだ三が日。はや日の落ちた文殊堂。

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この時間にしか、でられなかったのでしょうか、ひとけのなくなった頃を見計らっていらっしゃったのでしょうか。
長い、祈りでした、,,
重い物を背負ってらっしゃるのでしょうか、思い切った決意を固めていらっゃるのでしょうか、、
長い間、頭を下げて手を合わせていらっしゃいました。

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重い物を背負って、思い切った決意を固めて一年をスタート!

そんな人たちに中島みゆきの歌が降ります、、、

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♪ヘッドライト テールライト 旅は まだ 終わらない
語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ 紛れ散らばる星の名は 忘れられても
♪ヘッドライト テールライト 旅は まだ 終わらない

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♪ヘッドライト テールライト 旅は まだ 終わらない

北川忠彦先生のご専門は中世文学、能・狂言の世界のエキスパートでいらしたが、近代文学にも関心が深く、学生の頃わたしは藤村の「破戒」の演習で指導を受けた。作品には聖書の影響が色濃いのではないか、という視点で書いた苦し紛れのレポートを「ヒット」だと評されたのが嬉しく、それが心の支えになった。それから先生をわたしは一方的に「師」と仰いだ。
卒業後、勤めている学校は天の橋立の近くにあることを報告しておいたら、まもなく葉書が届いた。]

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「天の橋立に寄る、与謝野鉄幹、晶子夫妻が歌った天の橋立の一文字観を見たい、案内せよ」とのこと。
◇たのしみは 大内峠に きわまりぬ まろき入り江と ひとすじの松 鉄幹
◇海山の 青きが中に 螺鈿おく 峠の裾の 岩滝の町 晶子
免許取り立ての軽乗用車でご大内峠のつづら折れの道を案内した。
さて2014年、今年初めの晴れの朝、「初日やいかん」とその一文字観にいくと阿蘇海は雲の海。

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砲術を極めた城主稲富伊賀守の居城、弓の木城も雲海に浮かんで、天空の城。

中世丹後の治者一色氏も、この砦で人生納めの能をまって最期の決戦にのぞんだのだろう。

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先生ガご覧になりたかったのは、雲海が近・現代を埋め中世の世界を蘇らせてくれたこの一文字観だったのだと、心は「なだそうそう」。

しみじみとシャッターを切った。

ちなみに、霧が風に散らされたあとは、、、

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夢から覚めたような阿蘇の海!

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