宮津エコツアー · 7月 2016

7月 2016

むかごとりようやまいも

DSCF1498いのしし

つまり、ここにはムカゴご飯にするために山芋のムカゴが蒔いてあります。とかいてあるのです。

その場所が!

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字が読めるのか、君は!とおもいました。

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としたら、山芋があると教えていた方が悪かったのです!
獣柵を張り巡らなければならない、そういうことです。、

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でも、それもいかにも無粋。

そめにも「日本の里100」の里じゃないですか。

86歳になるてるみさん、「わたしら、若い頃はいのししなんてみたことことなかったですで」と証言されるのです。

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さて、このイノシシを詠み込んだ話題二つ
一つは、現代短歌。
「イノシシさへ通はぬ山を 雨ふりて、あさに鳴きゐし鳥のこゑも消(ケ)ぬ」
平成27年2015年6月27日土曜日
ふくしましうるはし88. イノシシさへ 日刊短歌/ウェブリブログ
yasimahirosi.at.webry.info/201506/article_40.html から。本来、山がイノシシの住まいなので、「イノシシさへ通はぬ山」とかかれたのは、原発の放射能のせいでという気持ちなのかな、かと思いますが、そういう事情のわからないイノシシたち、高い残留放射能スポットで草を食べているということ、むごいことです。

もう一つ、吉田兼好さんの随筆。
「和歌こそ、なほをかしきものなれ。あやしのしづ・山がつのしわざも、言ひ出でつればおもしろく、おそろしき猪ゐのししも、「ふす猪ゐの床とこ」と言へば、やさしくなりぬ。
現代語訳(短歌はとても面白いものである。他人から羨望を集めることのない人や、マタギのやることなども歌の歌詞にしたらポップな感じになるし、あんなに恐ろしいイノシシのことでも「イノシシが枯れ草を集めて作ったベッド」なんて言うと可愛らしいものになってしまう。)徒然草 第十四段 吾妻利秋訳

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こんなところなど兼好さんふうにいうとさしあたり、「イノシシが茅を集めて作った豪邸」。
夜襲をかけ刈り払い山へ帰ってもらわないといけません。

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その山には今、のりうつぎの花。

世屋路に「秋」

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秋の七草のなかでも先駆けて咲くのが河原ナデシコ。

同じ七草でも、ハコベスズナスズシロ、、春の七草が畑のものなら、秋の七草は野のものです。夜が長くなっていくこれから、神世屋の里では、その秋の七草が楽しめますよ。特におすすめは、キキョウ。

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暦の秋は、暑い真夏。その紫色は、涼気を吹き出してくれるようです。

IMG_6236ききょう

その色を楽しむなら、京丹後市小町公園花壇がボリュームがあっていいです。

さて、せや高原休憩所も、みのがせませんよ。

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鋭意キキョウ増殖中!

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「金さんキキョウ」、さらに充実して見てもらえるように育っているはず。

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「七草の一つと言へり桔梗なり秋もそこまで蜻蛉飛び交ふ」※hanaのブログ

 

ひまわりが咲きました、

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さて、向日葵。太陽を追って動く これは本当のこと、なのだけれど、花が動くかというとそうではなく、花が太陽に向くように動いても、写真写りはよくなるかもしれませんけれど、それ以外何の意味もないのです、動くのは光合成をする葉っぱ。葉が
生長が盛んな若いヒマワリの上の部分の葉が東から西に動く太陽に向かい合うようにねじって行くのだそうです。そのねじれは、夜の間に東にまたリセット。そんな工夫によって、巨大な草丈は実現されている、というわけです。

ちなみに、種の数、「大輪系のヒマワリ1花に、約2600粒」という数字が出回っています。つまり、一粒の種が2600倍。米は一粒から2000粒といいますから、優秀な食料なのです。ロシアでは国の花。
一方、 山には、この花。

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ハリギリです。冷温帯に生育する落葉樹。里山の豊かな生態系を担う大切な木です。高木ですので花の数は相当なもの。虫たちがオアシスにして集まります。その虫をねらって集まるのがさらに大きな肉食虫。「大型のトンボ」です。オニヤンマをみたいと思えばこの花の咲いている付近をマークすればいいというわけです。

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ちなみにタラやコシアブラと同じウコギ科ですので、新芽のうまさは定評があります。

踊り草!

IMG_6186おみなえし
「どうして?」
茎から対になってでる花枝の形、両手をあげて踊っているようにみえませんか!
「!!ほんと、きゃあほんとにおどってる、!!!」

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アイヌ語に、tapkar-kina たプかルキナという言葉があり、それは[舞踏する草]といういみで、オミナエシの花を指しているということなんですって。
このネタ、和泉晃一さんり紹介です。
もう一つ、オミナエシと魚の「へしこ」は、共通した意味を持っています!
「え?」
押し合いへし合いというでしょ
ぎっしり並べおさえつけることを「へし」といいます。鰯や鯖をそのようにしてぬか漬けしたのがへしこ。一方
「枝先に小花が押し合って並び咲き、上面が圧えつけられたように平らな花序をつくる草」がオミナエシ。

チメグサとも。漢字では血目草。充血した目の薬にされた薬草だったということです。

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さらに、 粟花(アワバナ)粟穂(あわぼ)、粟盛り(あわもり)とも。里山の秋の先触れとして愛しまれたのでしょう。
しかし、生育環境の悪化のため減少しつつあるのはキキョウ,ナデシコなどと同じ。

げんふうけい!ふむ、、、。

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(上 NHKええとこ)

合掌作り形式の民家群、よく手入れされたしかし不均一で一つ一つ小さな棚田群、

これをもって、「日本の原風景」とテロップを打たれたのでしょうねぇ。

ちなみに「原風景」とは、

■人がある程度の年齢に至ったときに、最も古く印象に残っている風景やイメージ
多くは幼少期の生活環境が根本にある場合が多い。
■「日本の-」という場合、日本人が思い浮かべる最大公約数的な古い日本の平均的な風景を意味するように使われるのが普通である。
■多くの場合、それらは「郷愁を呼ぶ風景」であり、懐かしさの感情を伴い愛着を感じることが多いが、その人の生い立ちによっては不快な感情を伴う場合や強い感傷を催す場合がある。(以上 ウィクペディァ)

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田圃に入って稲の株に体を埋めて行う除草、これも里山の「原風景」。しかし、炎天下で行うこの作業は三つ目の解説のいうとおりで、体験のあるなしで蘇り方は異なるのでしょう。

この田圃や林を飛び回る猛禽類ノスリです。

DSCF1043のすり

草むらの蛇やネズミを補食するくらいですから、大きな眼をしています。トビにに似た羽の色。鷹なのだけれども、鷹狩りなどに使えないということで、「くそとび」と呼ばれたりしているそうですが、それは彼らのあずかり知らぬこと。林の奥から「ピーェ」と聞こえる声はタカそのもので、鋭い響きを、心の原風景の一つにしていらっしゃる方もあるかもしれません。

加悦・宝厳寺!

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汗水、なにくそ、根性、やる気、充実、、、なるほーどぉ!

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折々のことば7/7は、まもなく3000本を手にしようとするイチロー選手の言葉を紹介。
「できなくてもしょうがない」は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません。

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そうだ!といっているように丹後コウノトリ。

花がてっぺんまで咲きのぼったタチアオイ。

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梅雨明け宣言もまもなくでしょう。

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「青空へ登り競えるタチアオイ 有馬たく」

梅雨が明けたら「夏」!のはず、、いえいえ、せや高原には萩。

DSCF1014はぎ

キキョウ。

DSCF1007ききょう

はや秋の七草の登場です。

ところで、キキョウの花、天ぷらで食べられる、という方もいらっしゃいます。ほほう、それならゼリーにでもやってみるか、いい色がでるぞぉとはずみます。が一方、スイセンとと同じで食べてはいけない、とおっしゃる方もあります。それが本当なら、ブレーキをかけないといけません。ほんとうのところはどうなんでしょう。責任ある見解について詳しい方、いらしたら教えてください。

7月5日 兵庫県立大学大学院・山陰海岸ジオパーク学識専門員 先山准教授、同大学院山陰海岸ジオパーク学術専門員 松原助教のお二人をお迎えして京都府環境部自然環境課ジオパーク担当者、丹後広域振興局から企画振興室長、担当者、宮津市企画政策課長と担当者など錚々たるメンバーを杉山ガイド2名で案内することになりました。喜多駅に集合して・・・

 

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打ち合わせのあと

 

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今福の滝に移動

 

DSCN8238今福の滝 3の滝壺

 

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滝展望所から2の滝(落差19.9m)3の滝(落差19.2m)中央で分かれています。

 

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皆様で滝展望所から

 

杉山林道に移動して

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かんらん岩の前で・・・早速金槌で岩の検証

 

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ここで取り出された蛇紋岩・・・表面がツルツルで蛇のような模様から蛇紋岩と。かんらん岩と蛇紋岩は一緒に出てくるそうです。(本来はかんらん岩は地球奥深くあって非常に硬いそうです。一方蛇紋岩はもろくてボロボロかけてくるようです。かんらん岩が何かの変動で表面に飛び出し変質したのが蛇紋岩

 

DSCN8243この日の杉山林道は至るところで水が流れ出し、幻の滝にも水がどうどうと流れていました。ここも蛇紋岩です。

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屏風岩の前で、検証される先生。

 

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林道終点に着き宮津湾を眺める。

 

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作業道を歩き、天狗大杉まで行きました。

 

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一通り杉山の天然スギを見ていただき。ここは岩や杉だけでなく人の生活とつながった様子が色々あり、歴史もあって良いところだと・・・言っていただきました。

 

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最後喜多駅でお礼を申し上げ解散しました。

梅雨の晴れ間で何とか雨も降らずに林道では青空が出て良かったですが、前日に山では雨がすごく降ったようで林道が至るところで水で掘れて岩がゴロゴロでかなり走りにくかったです。車を出していただいた先生と宮津市公用車は走りにくい林道を走っていただき申し訳ありませんでした。強い雨が降っても安心して走れるように林道整備を強く望みます。

 

 

 

トラジ

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キキョウの朝鮮名。

「トラジ」

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涼しげで落ち着いた気品ある花姿を歌い上げた民謡の題でもあります。

この歌、『民謡 「トラジ」 ( その他音楽 ) – 輝きの時 “Carry Out Your Life !” 』-などで聞くことができます。
その日本語訳、

、、、、、、
トラジ トラジ トラジ
可愛いトラジの花 咲いている
峠を越えて 行く道
幼なじみの 道だよ
エーヘイヨ テヘイヨ エヘヨ
オヨラナンダ チファジャ チョッタ
ネガネガンジャン スリサルサル タノギンダ

トラジ トラジ トラジ
白いトラジの花 見つめて
母を偲ぶ たそがれ
星はやさしく 揺れるよ
エーヘイヨ テヘイヨ エヘヨ
オヨラナンダ チファジャ チョッタ
ネガネガンジャン スリサルサル タノギンダ

トラジ トラジ トラジ
髪にトラジの花 かざれば
過ぎたむかし なつかし
夢もほのかに 浮かぶよ
エーヘイヨ テヘイヨ エヘヨ
オヨラナンダ チファジャ チョッタ
ネガネガンジャン スリサルサル タノギンダ
訳詞 藤村閑夫

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このキキョウ、草丈50cm程度の草丈であるが故に、里山荒廃のあおりをまともに受けて、京都府カテゴリー では、2002年版準絶滅危惧種が現在絶滅寸前種。
その選定理由などをこう記述しています。、、、、、
山野の草地にはえる多年草で、近年個体数が激減しほとんど見られなくなった。
山間部の耕作地や周辺の管理が放棄され、絶滅するところが多くなっている。
◎府内の分布記録区域 記録は全域にあるが、丹後半島や府最南部の草地を中心に少し残っている。
■生存に対する脅威
園芸用、薬用の採集、草地植生の遷移。
■必要な保全対策
野生品は稀少であることを周知すること、遷移の進行は抑えがたいので、種子から保存を試みることも検討する段階である。
、、、、、、、

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さて、♪髪にトラジの花かざれば 過ぎたむかしなつかし 夢もほのかに浮かぶよ♪
日本の里100の里に向かう時に心に去来する思いにこれほどぴったりの言葉はそうそうあるものではありません。
そこで、提案!
このトラジ・キキョウの花、棚田の跡に植えにいらっしゃいませんか、あなたのトラジ一株150円で準備します。

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そして、トラジ・キキョウの丘を一緒に作りませんか。何年後かには、日本有数のキキョウの園になることを夢見て!

夏祭りの花火を合図にするかのように、時期は合歓の花。

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さて、この花を見るのはどこでもいつでも可能なのですが、より美しくとというと、ここで!この時間に!というのがあります。

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私的には、下世屋・瀬戸川橋の谷の午後5時過ぎから約20分間。

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その時間というのは、斜陽の時間。半逆光で、花を見ることができるのです。

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谷から生えあがって15mはあろうかという木なのに、橋からみるために、樹冠にさく花を上から、もしくは横から見ることができるのです。

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その他、棚田の中の大きな「一本ネムノキ」、

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谷に向かって伸び伸びと枝を伸ばす木、

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濃い色目の花など、さながらせや街道はネムノキ街道。

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自転車など最高。ただし、この「ぶろぐ」みていただいてたら、鈴を、付けられた方が安心かとおもいます。

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熊の道路横断目撃情報があります。何しろ京都府では、推定900頭、2012年から三倍に増えているだろうということです。

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