宮津エコツアー · 8月 2012

8月 2012

2012/08/13
8/11 蓮の花が咲きました。

地下水の湧く「じるた」は、生き物の天国。


ところで、蓮とレンコンは同じものですか、こんな質問が出ます。感じでかけばすぐわかります。レンコン=蓮根。蓮の地下茎がレンコン。
掘りあげは10月の下旬から。

(↑ 2011,10,27)

Yさんの栽培するこのせやレンコン、

地物の新鮮さが人気で引っ張りだこです。
また、先が見通せるということで正月料理に欠かせません。ところでレンコンの穴の数はいくつ?。(5,6,7,8)

明日はお盆の8月14日 宮津では、お盆の行事が8月16日まで続きます。

8月13日・14日 お墓参り

8月15日  市民総おどり大会

8月16日  燈籠流し花火大会

先祖から伝統を守り続ける「宮津燈籠流し」は、江戸時代からの行事と言われています。盆に迎えた先祖の霊を、ふたたび極楽浄土へ送るため、供え物にささやかなともしびを添えて海へ流したのが、その始まりといわれています。

1万有余の「追掛燈籠」がゆらゆら宮津湾に流れはじめ、五彩七彩の打上げ花火、豪華な仕掛け花火、大スターマインが大空にはじけ、海と空が一体となる火の祭典は「丹後の宮津」が、年に一度海と空にささげる最大のイベントです。

 

精霊船

初盆を迎えた新仏の家から、霊を再び極楽浄土へ送るために、お供えと飾りつけをして宮津湾へ流します。

燈籠を積んだ精霊船は海上で燃え尽きますが、勢いよく燃えれば燃えるほど新仏さんへの供養と言われております。

 

 

 

2012/08/13
ヒルガオとアサガオはよく似ています。しかし、違うところがあります。アサガオは種をたくさんつけます。

いっぽうヒルガオは殆ど種子をつけません。
でも、ヒルガオの花は野原のあちこちにたくさん咲いています。

竹や笹のような地下茎による繁殖法をもっているため、種によらずに繁殖できるのです。しかも、このヒルガオの地下茎ときたら僅か1節の茎断片からも旺盛に萌芽するというのですから、とんでもない増殖力です。地下茎をバラバラに切断しても、そこからまた新しいクローン個体を形成するのです。
ちなみに、ヒルガオはヒルガオ科ヒルガオ属多年草。アサガオはヒルガオ科サツマイモ属。一年草。また、ヒルガオの花言葉は「絆」。

タフな繁殖力を持った地下茎が、その言葉の根拠だということです。畑に入ると駆除困難な植物ではあるものの、今の日本に必要な花!

2012/08/12
草花の和名はあくまでも標準。地域ごとに、暮らしごとに名前があります。この間、広島の墓に咲いていたキキョウを地元の人は、ヒガンバナとおっしゃっていました。タニウツギをコウジンバナという地域が丹後にあります。
そこで、さっそく問題です、カチグサという異名を持つ夏の花があります、それは次のうちどれでしょうか?
1 へクソカズラ


2 コナギ


3 オモダカ


4 ツユクサ

答えは! 3 オモダカ。着目したのは葉の形。名付けたのは、戦いに明け暮れた時代のサムライたち。この葉、矢じりの形に見えませんか。矢じり草でもいいのですが、退けられました。自分たちの明日がその矢の当たり外れにかかっているとなると、その矢じりに似た葉のこの草の繁茂はいいお告げ、つまり勝利のお告げそのものです。そこから、カチグサ!
現実的には手強い雑草です。草取りも大変です。そんなとき、カチ草がはえたね、ありがたいことだと思いながら除草する方がテンションとしては下がらないじゃありませんか。
オモダカ、どう見たって人の顔には見えないし相手への尊厳の思いのないところから農薬で除草への道はすぐ。ちなみに、他の異名、ハナグワイ、サンカクグサ、イモグサ、オトゲナシなど。

2012/08/12
知人から、依頼がありました。京都市内の職場のグループで、研修を兼ね宮津へいく、お任せするから噂の世屋の案内を頼む!という内容です。一行は車二台に分乗、8人。前日は福井は小浜、明通寺の中嶋哲演師のお話を聞いてこられ宮津うらしま荘で一泊、その帰りの半日、という事情です。
いきなり世屋に上がったのでは芸がないじゃないですか。そこで、描いた絵。

1 合流時間PM9;30
合流場所 丹後ふるさとミュージアム

※お盆で無料開放  藤織りその他丹後の古代からの歩み、海の暮らし山の暮らしの見学


2 成相山 大展望台    宮津の海里山のつながり 歴史
逆杉見物


3 成相寺参拝


左甚五郎作の真向きの龍 強調  山号寺名の由来と世屋の里との関係


4 下世屋龍渓橋   龍の想を得たところ


5 上世屋宮ノ前棚田
6 上世屋 合力の家


井之本さんに案内を依頼
棚田保全民家再生暮らしの技伝承に関わる想いなど話していただく


7 岡の前ナデシコ群生地
なでしこジャパンの歩みと里山振興


12;00発
8 昼食場所リスト
(まるたん蕎麦・天橋立ワイナリー農村レストラン昼食バイキング・お食事処ニュー喜楽屋)

先導して案内。費用は、一人 成相寺入山料500円 合力の家お賽銭。仕上げをナデシコ自生地にしたところが味噌。

食事場所は、三店リストアップ。前者2店はこみあっていた。ワイナリーのバイキング、90分1600円はお奨めかも。
隠れた名店はお食事処ニュー喜楽屋。夜回り先生・水谷さんも訪れたとか。

店内に多数の絵画写真。みんなマスターの手になるもの。お奨めは、海鮮丼!
さて、目に見えない道を見つけて物語をつくるのがガイドの仕事、

でどうでした?
「中身の深いコースだった。」「有意義だった!」

ようわからん感想ですが、思いのあるコースだったというのは伝わったのかもしれません。世屋への道、数ある中の一つとして手応えを感じました。

関心のあるかたは、下記へご相談ください。
世屋・高山ガイド部会 090-7346-4639  (安田)

2012/08/12

植物にとって最悪の場所、乾燥した荒れ地、

そこに悠々と生きているスベリヒユにマイク向けて見たら、、、!
Q どうしてそんなにタフなの?
A 昼間気孔をしめてるからさ
Q 二酸化炭素はどうするの、水分は逃げないかもしれないけれど、  二酸化炭素は気孔からとりこむのでしょ、閉じてたら光合成できな   いじゃない!
A そこが企業秘密!ま、特別に教えましょう、二酸化炭素は、夜の間に気孔を開いてを吸収して、リンゴ酸に変えて貯蔵しておくんだ
・・・・
こんなQ&Aになるのでは。

気孔を閉じれば水分は逃げないけれども二酸化炭素が取り込めない、その問題をスベリヒユは涼しい夜の間に気孔を開いて備蓄しておくという形で解決した植物なんです。


こういう能力を身につけた植物をCAM植物というそうです。ベンケイソウ科、サボテン科、などもそういう能力を持っています。

 

2012/08/11、
うたさんたちが植え付けていたのは6/11。

二ヶ月後の畑。

粟が穂を出しています。

粟はエノコログサを原種にするぐらいで、丈夫で、間引きと土寄せをきちんと行えば、丈が伸びるので雑草も生えなくなる作りやすい穀物ということ。ちなみに刈り取りは、9月の下旬。

(↑ 2010.9.21)

あと一月。今までは草を伸ばすのに栄養を費やしていましたが、これから実にどんどん蓄えていきます。

天橋立の観光船に乗って「かっぱえびせん」でカモメと遊びました。

かっぱえびせんをエサに、カモメやウミネコと戯れる光景。発祥の地は丹後の伊根湾めぐりです。

明治30年以降、宮津までの定期船を運航していた丹後海陸交通(前身会社を含む)。地域の足として約90年間運航していた伊根航路を運休した昭和58年4月、現在の「伊根湾めぐり」観光船の運航を始めた。当時、伊根漁港は京都府一の漁獲高。そのおこぼれを求めて沓島を生息地とするウミネコたちが常に乱舞していた。これを観光資源としたのである。初期の餌付けは、イワシなど小魚の生や冷凍もの。一匹であったり、小さく刻んだりした。鳥たちには大好評であったが、手の汚れと匂いや扱いの面倒さから、観光客には不評。食パンくず、ミンチなどいろいろ試行錯誤。辿り着いたのが「かっぱえびせん」。食べながら鳥たちと遊べる。鳥たちにも大好評。それを高所から見ていたトンビが黙ってはいない。カモメやウミネコに交じって新規参入。 この情報が全国各地に広まったのは至極当然のことであった。

ここまでおいで

2012/08/10
きんじろうさん 精がでますなあ
きょうはどこの田んぼへ!

上農は草を見ずして草を刈る!とおっしゃったのはあなたでしたっけ?

風がよく通り、光のあたる田んぼ、上農の仕事です。

健康に育てられた稲から美味しい米は、穫れます。
色づき始めた稲。

まだ穂は立っています。現在、穂に栄養を搬送中。まもなく頭を垂れ始めます。
畦には、オモダカ。(オモダカ科 矢じり型の葉が家紋になっている)

あぜむしろ(みぞかくしとも。キキョウ科)。


休憩所のハギ、これはマルバハギ。花が美しい種類です。


我が宿の萩咲きにけり 秋風の 吹かむを待たばいと遠みかも   大伴家持
<萩の花が咲きました、秋風が吹いてくるのを待ちきれなくて。>
万葉集の中に萩は141首。万葉時代は、大陸の文明の大規模な導入時代。大和地方の平地や丘陵の自然林に火を入れ田畑や住居を造成した時代。そんな開墾地に真っ先に生えるのは、ススキ、ハギなど。稲の実りの頃に咲く花。桜が春の農神の依り代なら、ハギは、秋の農神の依り代。格別の思いで万葉人は見ていたのではないでょうか。

野菊 野菊の坂の一番花

 

2012/08/10
選手の皆さん、佐々木監督はじめコーチスタッフの皆さんご苦労様でした!
あらためて、おめでとうございます。

勝負では「銀」でしたが、皆さんの胸に輝くメダルは、それこそ「金」より「良」い値打ちのなでしこ色のメダル!


それにつけても思うのは、人間の心や体の強さしぶとさや優しさは、人と自然が仲良く暮らせる環境があってこそ育まれるもの、光にあふれ、風吹く大地を走り回る女子サッカーの歩みは、環境保全、生物多様性の維持、持続可能な暮らし、その課題と並行しているということです。
その視点から、里山の変化と歩みと符合しているなでしこジャパンのメダルへの歩みを振り返ってみました。

日本ではサッカー競技を行う女性が見られはじめたのは、1960年代から70年代にかけて。
この頃、ナデシコの咲く中山間地集落の衰退。

女子サッカーのほうは全国各地でチームが結成され、地域ごとの小規模なリーグによる試合が展開され
1980年には 全日本女子サッカー選手権大会の開催。
以後
1989年「日本女子サッカーリーグ」が誕生  略称 「JLSL」
1990年 第11回アジア競技大会で女子サッカー正式種目
1994年   略称を「L・リーグ」にプロ契約選手も登場
「世界最高の女子リーグ」の評価
と成長。
一方この年、生物多様性条約.第1回締約国会議 (COP1)開催。あらゆる活動の前提に生き物との共生が配慮されるべきだと。

1996年  アトランタオリンピック   日本女子代表3戦全敗
シドニーオリンピックへの出場権穫れず
バブル経済崩壊 企業チームの解散相次ぐ
などによって、冬の時代へ。リーグ維持 女子リーグ活性化の苦闘続く
この頃、1997年 気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(京都議定書)によって、地球環境の持続可能な見直しがあらゆる点から始まった。

一方の女子サッカー。 2000年  シドニーオリンピック アジア予選敗退。
この冬の時代に、2002 安藤梢  2003近賀ゆかり Lリーグ各新人賞など今のナデシコの中心メンバーは芽を出している。

2004年 8月 アテネオリンピック本戦
日本女子代表に「なでしこジャパン」の愛称      ベスト8
9月「なでしこリーグ」の愛称を採用。
ここで、ナデシコが、女子サッカー振興のシンボルフラワーに選ばれた。
そして、 この間、北京オリンピックの惜敗はあったものの、2005 大野忍 2006 澤穂希 2007 大野忍 2008 澤穂希 2009 安藤梢とナデシコリーグの最優秀選手賞を獲得した選手たちが世界の頂点に立つ志を持ち続け、
2010年、 2011 FIFA女子ワールドカップ優勝
この年、11月26日 – 国連,生物多様性条約第10回締約国 会議(COP10)が名古屋市で開催、日本は里山の大切さをアピールしました。

そして、2012年 ロンドン五輪銀メダル獲得

オリンピックは終わりました。しかし、ナデシコたちの問うたものは大きく、せやなでしこの旅も終わりません。なでしこジャパンの新しい歩みを追っかけながら、世屋のなでしこを守り育てていきますよ。

追伸 世屋なでしこの花がまもなく、種をつけます。

一つの鞘にたくさんの種が入っています。ご希望の方には、おわけします。ご連絡ください。

なでしこジャパンの志の詰まった種です。夢の花、あっちにも、こっちにも咲かせましょう。

80円切手をはって、送り先を明記した封筒を同封のうえ、下記へお送りください。

〒 629-2501 京都府京丹後市大宮町口大野350 世屋高山ガイド部会 安田潤

 

 

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