宮津エコツアー · yasuda

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サラシナショウマ!

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花のおもしろさを楽しむには、ルーペが役にたつ花です。

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試験管ブラシのような長い花の房、「総状花序」と呼ばれていますが、近寄ってみると一本の軸にに小さな花がびっしり。その一つ一つからでている雌しべやおしべ、それがブラシの毛の正体なんです。ここからがルーペの出番。その蘂の付き方を見ると、雄しべだけの花と、尾しべと雌しべの両方を持つ花とがあるのが見られるでしょう、そしてね、雌しべの数を数えてください、三本一つの花からでているでしょ(^.^)

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キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草です。それにしても、図鑑のサンプル画像とくらべると、本個体は花穂か゛株立ちしてそれぞれが短くぜんたいてきにずんぐりしているので、同一にあつかっていいのかとおもいます、ひょっとして、「せやさらしなしょうま」かも(^.^)

 

 

色づいた柿

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おいしそうにはみえます。

けれども、「むしえび」だでおいしないですだで、とTお婆さん。

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「えび」というのは「えむ」の変化した言葉。
「えむ」という言葉には、にこにこ!という意味の他に「花が咲きはじめる」、「果実が熟して裂け開く」という意味があります。花が咲き始めたら嬉しいので「にこにこ」、実が熟するとさらに楽しみがふくらんで「にこにこ」!後者が原因で、前者が結果の関係という面白い言葉です。ムシエビというのは虫に食われてあかくなってしまったものをさします。虫の食害を免れて育った物を「ほんえび」。同じように見えても、甘さが全く違うのです。

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さて、人の好きな物はムシも好き、柿が大好きなのは、ヘタムシ(しんくいむし)。親は、柿の木蔕虫蛾(かきのきへたむしが)ということ。 それにしても大発生しているのではないですか(`ヘ´)

これもむしえび。

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あ~ぁ、年取り柿なのに(´・ω・`)。

冬前に幹に菰を巻いておき春に焼却するという方法も有効だそうです。美味しい物には手間がかかります

立派な積雲のうかぶ秋晴れの空を映した海とススキ。

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このコラボでコンテストをするなら上位に必ず入るのではないかと思うのは、世間をしらないからなのでしょうか(^.^)

まさに、世屋こうげん松尾たんぼは残したいススキの聖地。
さて、そのススキを巡る話。その昔、一番こわいのは疫病や災い、それを除くために想像力を駆使して真剣におこなわられたことを「迷信」とか「マジナイ」とかたづけますけれど、それは時代の状況。その一つに、宮中では『尾花の粥』というしきたりがあったと言うこと。おかゆにススキの花穂の黒焼きを混ぜて食したのだそうです。

この動機はわかります。

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(↑ 刈っても数日でこのように!)

刈ってもすぐに新芽を出す、ススキは、不死身の成長力の持ち主です、そのパワーを取り込むため、、。

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(↑ 電柱電線の保安管理点検 ごくろうさまです)
ところで、そのススキは、海を見晴るかす高原の秋の風に吹かれる松尾たんぼのススキで無いと効果が無い、なるほど元気が出た!とだれかいってくれませんか、
、、、いきなりふります、わたなべさん、

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橋立の黒竹輪、たべたくなりました、

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舟屋のタコ、たべたくなりました、

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(↑三枚 10/6 BS-TBS 路線バスの旅)

玄妙庵、泊まりたくなりました、、

、、、その気にさせるすごい説得力にかんしんしました。

その勢いで、どうですか!

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「松尾の「尾花の粥」いただきました、なんだか体の芯から元気がわいてくるかんじがしてきました!

ぜったい、死にませんよ、しんでもよみがえる気がしてきましたぁ、」とやっていただけませんか(^.^)。

無事で戦場の真実を伝え続けてほしいので、半分まじめです。どこの「尾花の粥」でもいいので、命をまもってもらってください。

 

10月の野で何が美しいといってもミゾソバ、

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この群生に優るものはないと私は思います。棚田跡のすすきを刈り払うとわぁーと咲きました。

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さて、みぞそばが、土方歳三と新撰組に、深く関わっていたことをしる人は少ないでしょうね。

土方歳三の生家って、家伝の薬、民間薬を製造、販売していたんです。
名前は石田散薬。散薬とは粉薬。石田は日野町石田にちなんで。その原料がミゾソバ。今でこそ標準語ですが、その当時その多摩地域では「牛革草」と呼ばれていたとのこと。
製法 原料採集→天日乾燥→黒焼き→酒を散布→再乾燥→薬研で粉末に。
効能は打ち身ねんざ、労咳にも効くというので名前をかえて「虚労散薬」という製品も。
土方歳三はそれを売り歩き、その先で剣術道場へたちよっては腕を磨き、新撰組に入ってからは、結核を病んでいた沖田総司にのませ、幕末の花と散った隊士たちの治療にも用いたということです。

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この薬、昭和二十三年頃に製造停止。薬事法によって調査実験した結果、飲んでも害は無いが、有効成分は認められない、無害だが無効という調査結果が出されたからといいます。

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河童明神のお告げだとか蝦蟇が夢枕にたったとかいうのが土方家で製造することになったきっかけ、ミゾソバは水気の多い栄養豊かな土壌を好む贅沢物。その桜色の花園に、神秘なパワーを感じたことが夢になったのでしょう。病やケガは神仏にすがるしかない状況の中で生まれ医学の発達とともに消えていった家伝の民間薬、効能成分は認められなくても、そうだと信じ治そうと念じて服用すれば実際に効くこともあるんだそうですよ、「ダミー薬」効果といって、実際に効いたのかもしれません。

ミゾソバや新撰組のときの声 世屋野蕪村

 

立ち枯れの幹に生えていました。

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サルノコシカケといっても、パンといっているようなもの、味も形も違うたくさんの種類があるとのこと。
癌に対する免疫効果のある成分を含むということですから、特定したいところ、どうやら「ブナサルノコシカケ」のようです。
根拠は「傘表面に近いほうが、断熱材のような綿状の様相をして、裏側に近い部分が積層状の茶色」なら、「ブナサルノコシカケ」と言う業界のかたの説明。

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容易に割ることが出来たのは意外でしたが、その断面は確かにそうなっています。

断面から発する香りはキノコそのもの。

角切にし、蜂蜜、ホワイトリカーにつけ込み約半年でさるのこしかけ酒になるということです。

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関心のある方、ご連絡ください。

いないいない

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ばあ!

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ビフォー

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&アフター

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カーテンを開け放ったようにはいる明るい光、ながれる風のさわやかさ。

ふう、、これがエコツーリズムなんだと思いながらもう一息、、、(^.^)

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ちなみにそのエコツーリズム憲章、何度読んでも奥深いことがかいてあります。
、、、、、、
ひとびとが、自然や環境、文化を発見する旅に加わり、自然のために、小さくても何かを実践し、
そうした旅人を受け入れる地域を、みんなでつくっていけば、この国土のすみずみにまで、個性に満ちた自然や文化があふれ、もっとゆたかないのちを楽しむことができる。一人ひとりが自然を守り、考え、慈しむ。自然の中にあたらしい光を見る、「エコツーリズム」はそのための提案です。
~という前書きに続いて~
ゆっくりと見回してみよう。見えなかった色がみえてくる。 気がつかなかった香りに気づく。
聞こえなかった歌がきこえてくる。 季節が移っていく。あざやかに、大地がここにある。森がどこまでもひろがっている。どこまでも空が、海がひろがっている。風がそっと通りすぎる。水が落ちて、土を潤す。生きものたちが息づく。人間のふるさとは、ここにある。

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~全く世屋の里のために書かれているような詩じゃないですか。~
自然はやさしい。温かい。
大きくて、物知りだ。
時に荒々しい。
時にはひどく荒々しい。
人のくらし、歴史や文化は、そうした自然とともに育ってきた。

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(上 日が谷 厚垣)
~そのとおり!~
大自然から里山や都市の小さな自然まで、自然のいのちと人のいのちを共振させる。
そういう旅をしよう。
ゆったりと呼吸し、ゆっくりと見回し、おおらかな一歩をしるしたい。

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~そうならどこへいったらいいでしょうか~、
「エコツーリズム」は次の3つを実現し、それがずっと続いていくことをめざします。
①地域の自然と文化を知り、慈しむ。
②元気な地域が自然を守る。
③自然と文化を受け継いでいく。
そのことを目指して活動しているところということになりますが、慈しみ守り受けつぐ、なんともダイナミックな言葉を並べられたものですが、その一歩は、いないいないばあ!

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そういうことではありますが、持続ということではなかなか

ここで、いきなりふりますが、あらためて、わかものよ、銃は絶対持つな、

スマホをおいて、本と草刈り機を持て!

いっしょにやろうよ。

元気に育っている大根畑でTさん、

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リタイア後、野菜を作りたくて下世屋にIターンされたTさんには、ポリシーが三つ、

一つは無農薬。

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光合成する葉を食べにくる虫、薬をかければ楽だけれども、それはやらない、手で取る。

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二つ目、イノシシ対策は里山農業の最大の悩み。

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それには放置竹林の竹をつかう。除伐できて畑全体が広く明るくなる。

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身のまわりにある物を使うとはかんたんにいいますが、その技術力実践力は半端ではありません。

三つ目、美しいこと。

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花囲いされた畑は入るだけでうきうきしてきます。農業は根気仕事、テンションをあげてくれるのだそうです。

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ちなみに、このコスモスの種、ご希望の方は安田まで連絡ください。

池面に紅いのは、、

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色づくモミジ

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(↑ 大宮町河辺 天竜寺派禅寺万寿院)

それを見てなのか、山のリンドウも開花ホルモンを分泌しはじめました。

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、、、、、、、、、、

『自然と暮らしの世界へ~扉を開く鍵~』※京都新聞 投稿えッセー 再掲
里山ガイドの前には季語や俳句をチェックします。自然と共にした暮らしから生まれたそういう言葉は、季節の実感があり、自然と暮らしの世界への扉を開くアイデアをくれるからです。例えば植物の名前。標準和名以外に別名がたくさんあります。万葉集に最も多く取り上げられているという意味で秋の七草の代表格、萩でみると、月見草という別名。これは、月夜見の命へのお供え花。他にも「しかなぐさ」、鹿鳴草 と書きます。この花が咲く頃は鹿の繁殖期。「こそめぐさ」 ともいいます。  紅染草、この花で紅色染めをしたのでしょうか。 お月見、鹿、花の色と広がる話題、今度は別名から標準和名を創造してもらおう!そうなると予定日が待ち遠しくなります。
さらに俳句の集大成、歳時記をめくります。夏では、例えばネムの花。ポイントは人口に膾炙したものでないのが大切。とはいうものの松尾芭蕉翁の、「象潟や雨に西施がねぶの花」、この句の前後に合歓なし、の感があります。が、実はあるのです。正岡子規さんの句。「誰か魂の夢を咲くらん合歓の花」。メモしてポケットに入れます。魂の夢を咲く花かあ!感動しておいてから、花と言っても、花びらは無し、美しいピンク色の蘂は雄しべ、白髪のようなのが雌しべなんですよと続けよう。
また、7月の若竹、涼しげで、ぐんぐんと天を目指すかのように勢いがあって、青年かくあるべしといった風情は最高の素材。同じ子規さんですが、「若竹の 直を心と のびる哉」。農村に子どもの声が溢れていたころだからこそ出てくる着想かもしれません。小林一茶さんも一句ひねらないはずはありません、「せい出して そよげ若竹 今のうち」
さて、 いよいよ秋。年の終い花はリンドウ。
◆  竜胆もて 恋文書いて みようかな   指尾直子( 雨月)
◆  まぼろしに 千代子唄声 濃りんだう  西田史郎 (璦)
こんな句をポケットにいれて、ガイドに出ようと思っています。

。。。。。。。。

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10月、ことしの花のリレーのアンカーたちがはしります。

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リンドウは、時の早さに青ざめて   世屋野蕪村

ほほう

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なかなかのてだれの作じゃのう!して、どなたが?

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ほほう、アニメ映画の美術監督山本二三さんとな、、。

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丹後の龍といえば成相寺にも「真向きの龍」というのがおりましてなぁ

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左甚五郎というおかたの作(伝)じゃが、そのおかたは、実際の龍をこ゛らんになったそうじゃなあ、

それがここじゃ、

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この谷に龍がすんでいらっしゃるとつたえておったのじゃ、その龍をみにゃ彫れんちゅうて甚五郎さん7日ここにこもって8日めの夕方、龍が雲をわきおこし 天にのぼっていくのを目撃されたということじゃ

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二三さん龍、甚五郎さん龍といっしょに龍渓を住み処にし、丹後の水の守りをなさってくだされば、丹後の民とすればねがったりかなったりじゃ!

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ということで、二三さん龍、たんごの高天原せやの里に案内してきました。

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ちなみに龍、 起源は中国、広大な中国にはさまざまな生活形態と信仰があるのだけれども、おおざっぱにいうと、南方は稲作・漁撈地帯、ここには太陽や鳥それに蛇を信仰する太陽族・鳥族・蛇族がすんでいて、龍を信仰する龍族は畑作・牧畜地帯か゛ひろか゛っている北方に展開していたといいます。

※「龍の文明・太陽の文明」  安田喜憲著

ほかにも真名井神社て゛は、狛籠となって豊受大神をおまもりする龍も、

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このご先祖とともに大陸から海をわたってこられたのでしょう。

※この二三さん龍は、宮津市観光交流センターに展示、絵葉書もあります、(無料)

 

説明しにくいのですが、肖像画というのがあります、この場合、「肖像書き」といったらいいんでしょうか、半生の聞き取り書き、半生ですからたいへんな量ですゆうに一冊の書になります、そんなことを、ここが説明しにくいところなのです、「趣味」というのか「ボランティア」というのか、ノーギャラで、つまり諸費用のいっさいをご自身か゛負担なさってとりくんでいるいる方がいらっしゃるのです。

まあそんなことですので、この続きをみていただくのは、眉唾でもしてくださいね(^.^)、

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その方の手がけられたお仕事の一例を拝見させていただきました。

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「肖像書き」を承諾してくださった方(Aさん)は、絵を書くことが好きなひとなんだそうです。たくさんの絵の中からお気に入りは?とお尋ねしたらこれが好き!とおっしゃったのでそれを表紙につかったとおっしやるのです。

えっ、ここって、、、!!

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Aさんの心の原風景だったのかもしれません、

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そんなに愛されている里なら、草ボウボウのままにしておくわけにはいかないじゃないですか。

ちなみに、この肖像書きの動機をこうつづってらっしゃいます。

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母系家族、原始女性は太陽て゛あったはずなのに、男性の歴史しか残らなくなったのはたしかです。

さて、この「肖像書き」について、関心、ご希望のある方、

お問い合わせは安田まて゛。

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